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林業の給料は低い?高い?平均年収やボーナス事情を徹底紹介
「林業の給料って、低いの?高いの……?」
林業に興味があるけど、このような疑問を抱えて一歩踏み出せなという人も多いでしょう。
そこで今回は、林業の給料・年収・ボーナスについてや、お金以外で得られる4つの利点などを徹底紹介します。
給料をあげる3つの手段も紹介するので、林業への就職・転職を考えている人はぜひ参考にしてみてください。
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- 目次
- 林業の給料は低い?高い?
1.1林業の平均給料:約22万円
1.2林業の平均年収:約360万円
1.3林業にボーナスはある?- 林業の給料をあげる3つの手段
2.1給料アップを交渉する
2.2スキルや資格を身につける
2.3給料が高そうな会社・組合に転職する- 林業の給料以外で得られる4つの利点
3.1残業がない
3.2無料で資格が取れる
3.3健康的な生活を送れる
3.4仕事を失う心配がない- まとめ
1. 林業の給料は低い?高い?
ここからは、林業の給料について次の3つの項目別に紹介します。
- 林業の平均給料
- 林業の平均年収
- 林業にボーナスはあるか?
それではさっそく、林業の平均給料から見ていきましょう。
1.1.林業の平均給料:約23万円
厚生労働省(※)によると、林業の平均給料は約23万円です。
日給に換算すると10,000〜12,000円ほどで、これを「低い」「高い」と思う感覚は人によりさまざまでしょう。
しかし林業の給料を時給換算すると、場合によっては他の職種より高くなるケースもあります。
たとえば、8時〜17時までを就業時間とした場合、林業では午前と午後に1回ずつ15分休憩を挟むことが多いです。
さらにお昼休憩を1時間挟むとすると、1日の就業時間は約7.5時間。
日給が10,000円だとすると、時給は約1,333円となります。
後ほど詳しく紹介しますが、林業は基本的に残業がないため、時給で見た給料はそう悪くありません。
なかには給料が高くても労働時間が長すぎる仕事もあるため「林業は他業種より給料が低い」とは一概には言えないでしょう。
※参考:厚生労働省
1.2.林業の平均年収:約360万円
厚生労働省(※)によると、林業の平均年収は約360万円です。
林業の主な就職先である3つの事業体別に見ると、給料の額には下記のような違いがあります。
平均年収 |
特徴 | |
民間の林業会社 | 427万円 |
会社ごとに給料が違う |
各地域の森林組合 | 328万円 |
仕事が安定している |
第3セクター | 334万円 |
林業従業者の育成組織 |
もっとも高い平均年収は、民間の林業会社の427万円です。
ただし会社ごとに給料・就労規定・就業時間などが異なるため、仕事に応募する前に何社か比較検討する必要があるでしょう。
また、森林組合や第3セクターの年収は330万円前後と、平均の360万円よりやや低め。
その代わりに、充実した育成制度や安定した仕事が期待できます。
なかには独立して林業で年収1,000万円以上を稼ぐ人もいますが、まずは自分に合いそうな事業体で経験を積み、スキルや技術を磨いていくことが前提となるでしょう。
林業の年収について詳しく知りたい人は、ぜひ下記の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:【林業の平均年収は?】事業体による違いはあるの?年収アップの可能性は?
1.3.林業にボーナスはある?
林業のボーナスの有無は、勤め先の事業体により異なります。
以前はボーナスが出ない事業体が多くありましたが、近年は積極的に支給するところが増えてきているようです。
また、林業は国からの補助制度が充実しているため、ボーナスが出ない場合も他の何かしらの形で利益を還元してくれる可能性があります。
少なくとも年に1度の昇給はきちんとおこなっている事業体が多いので、毎日誠実に働いていけば、将来の給料アップも期待できるでしょう。
2.林業の給料をあげる3つの手段
ここからは、林業の給料アップにつながる3つの手段を紹介します。
- 給料アップを交渉する
- スキルや資格を身につける
- 給料が高そうな事業体に転職する
これらを実行することで、自分の理想の給料に近づける可能性が高まるでしょう。
それぞれ詳しく紹介します。
2.1.給料アップを交渉する
単刀直入に「給料をあげてください」と直談判する方法です。
当たり前の手段にも思えますが、実際に行動に移せる人はあまり多くありません。
せっかく給料アップを交渉するなら、次の3つをアピールできるように準備しておきましょう。
- 普段の自分の仕事ぶり
- 所有資格やスキルで貢献できること
- 給料をあげることで事業体が得られる利益
「我が社に欠かせない人材だ」と勤め先に思ってもらうことで、給料アップの可能性が高まります。
もし交渉が上手くいかなかったとしても、自分の意思を伝えることで今後の展開が変わってくるかもしれません。
2.2.スキルや資格を身につける
「給料アップの交渉はハードルが高い……!」という人は、スキルや資格をできるだけ多く身につけておくのがおすすめです。
たとえば、林業では次のような資格が役に立ちます。
- 玉掛け作業主任者
- はい作業主任者
- 立木の伐採作業者
上記は技能系の資格ですが、なかには経験年数がないと取得できないものもあります。
時間をかけてスキルや資格を磨いていくことで、会社に必要な「替えのきかない人材」へと近づけるでしょう。
林業で取得できる資格について詳しく知りたい方は、ぜひ下記の記事もチェックしてみてください。
関連記事:林業に資格取得は必要?資格一覧とその内容を分かりやすく紹介
2.3.給料が高そうな会社・組合に転職する
今働いている会社の給料に不満がある人は、思いきって転職をするのもありでしょう。
ただし不満があるのが給料面だけなら、まずは先に紹介したような「給料アップの交渉」や「スキル・資格の取得」を優先して取り組むのがおすすめです。
給料が高いからと言って、自分が心地よく働ける職場環境だとは限りません。
「給料アップ」を目的として転職を希望する場合は、今いる会社と移籍する会社の給料・業務内容・就業時間などをしっかり見比べて、慎重に判断しましょう。
3.林業の給料以外で得られる4つの利点
最後に、林業の給料以外で得られる4つの利点を紹介します。
- 残業がない
- 無料で資格が取れる
- 健康的な生活を送れる
- 仕事を失う心配がない
林業にはお金以外の利点が多くあり、それを目当てにこの道を志す人もたくさんいます。
それぞれに利点について、以下で詳しく見ていきましょう。
3.1.残業がない
林業の多くの事業体では、午前8時〜午後5時ごろまでの勤務時間が一般的です。
「夜遅くまで残業がある」という不安が林業にはないため、夕方以降や休日に充実した余暇を楽しめるでしょう。
ただし、通勤・退勤時は山を登ったり降りたりする必要があるため、具体的な帰宅時間は就業先により異なります。
一見プラマイゼロに思えるかもしれませんが、通勤・退勤時間に音楽を聴いたり、リスニング学習をしたりすれば有意義な時間が過ごせておすすめです。
3.2.無料で資格が取れる
林業の資格は「緑の雇用」を利用すれば無料で取ることができます。
「緑の雇用」とは、林野庁が主催する林業就業支援事業のこと。
実際に働きながら林業の知識や技術を学べるだけでなく、資格取得も手厚くサポートしてもらえます。
なかには他業種でも使える資格もあるので、将来的にさまざまな経験をしたい人は、まずは林業の「緑の雇用」で資格を取得するのがおすすめです。
▷緑の雇用について詳しく知りたいか方は「緑の雇用とは?内容やメリット、取れる資格などを徹底解説!」をご覧ください。
3.3.健康的な生活を送れる
林業の仕事に就けば「健康に良い」とされる次のことがすべて叶います。
- 朝日を浴びれる
- 適度に運動できる
- 1日3回食事を摂れる
- 睡眠時間を確保できる
- 森林浴でリラックスできる
健康的な生活を送ることができれば、生活習慣病のようなあらゆる病気のリスクを減らせます。
林業では50代以上の従業者も多くいますが、健康面では若者にも劣りません。
心身ともに健康なら病院へ通う出費もかからないため、そういった面で林業の仕事は給料以上の価値があるとも言えるでしょう。
「良い働き方だなぁ」「自分って林業に向いているかな?」と思った人は、ぜひ下記の記事もチェックしてみてください。
関連記事:「林業に向いている人の特徴9選!よくある質問や一日の仕事サイクルも紹介」
3.4.仕事を失う心配がない
近年はAIの登場により、さまざまな職種で「仕事が少なくなった」「依頼が減った」との不安が蔓延してます。
しかし林業は、今後どれだけAIが活躍してもなくならない職業の一つです。
林業の仕事も、AIの介入により多少変わる部分もあるかもしれませんが、現場での正確な判断・作業は人の経験や感覚がないと難しいもの。
木を植えて社会貢献できる林業は、世の中がどのように変化しても胸を張って続けられる仕事だと言えます。
4.まとめ
林業の給料は一概に「低い」「高い」とは言えませんが、資格が取れたり健康的な生活を送れたりなど、お金以外の利点がたくさんあります。
地方や田舎でミニマルに暮らしたい人にとって、むしろ林業は「等身大のライフスタイルを実現できる職業」としておすすめです。
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