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2024.01.28 コラム

林業の平均年収は?事業体による違いや年収アップの可能性・独立について徹底解説!

「林業の仕事をしたいんだけど、年収はどれくらいあるんだろう?」
林業に興味があるけれど、収入面が気がかりな方も多いのではないでしょうか?

この記事では、林業の平均年収・林業事業体の特徴・キャリアアップの方法・独立後の可能性について解説していきます。
事業体での年収の違いについては、経験者の声を紹介。

「これから、林業の仕事をしてみたい!」 「勤務先によってどのような違いがあるのかな?」と疑問に思っている方はぜひ最後まで読み進めてくださいね!

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  • 目次
      1. 林業(木こり)の平均年収は?
      2. 林業での伐採作業ができる事業体3つ!
         2.1.民間の林業会社
         2.2.森林組合
         2.3.第3セクター
      3. 林業経験者に聞いてみた!事業体による年収の違いはあるの?    
      4. 年収を上げるためには資格取得や経験を積んでスキルアップしよう!
        4.1. 緑の雇用でスキルアップ
        4.2.森林施業プランナーへステップアップ
      5. 林業の独立後の年収は?
      6. まとめ|自分の条件に合った年収・働き方・事業体を見つけよう!

 

1.林業の平均収入は?

林業現場の写真

林業現場の写真

林業の平均年収は約360万円(参考:厚生労働省) 日本の平均給与は約461万のため、比べると低いというイメージが出てきてしまいますね。

下記のグラフは、経験年数の違いから平均収入を出したものです。経験年数が10年以下の場合は、250万円〜300万円が最も多いのに対して、11年以上となると350万円〜400万円が多くなっています。

事業体にもよりますが、経験年数が長くなるほど、行える業務が増えたり、役職についたりします。その結果、年収も増加していく可能性が高くなると言えそうです!

経験年数による平均年収

出典:林野庁「第1部 第1章 第3節 林業従事者の動向(3)

次に、事業規模別でみていきましょう。素材生産量が1万㎡未満の経営体では、20代は、200万円〜299万円が多いのと分かります。また、30代と40代では、250万円~349万円の年収が多くなっています。素材生産量が1万㎡以上の経営体では、20代は200万円〜349万円。30代と40代では、250万円〜399万円となっており、経営体の規模の大きさや年齢によって年収の違いがあります。

現場従業員の標準的な税込年収 素材生産量1万m3未満

現場従業員の標準的な税込年収 素材生産量1万m3以上

出典:林野庁「第1部 第1章 第3節 林業従事者の動向(3)▷林業の求人情報を見てみてみる

2.林業で伐採作業ができる就職先3つ!

林業の会社風景

林業の会社風景

林業では、経験年数や地域、事業体によって、年収に差が出てくることがわかりました。
では、林業の仕事に就きたいと考えた時に、どのような事業体があるのでしょうか?
伐採に関わる仕事ができる事業体について、以下の3カ所をみていきます。

  • 民間の林業会社
  • 森林組合
  • 第3セクター
2.1.民間の林業会社

民間の林業会社では、自社で森林を保有している会社と森林を保有しておらず受託して伐採の仕事を行っている会社に分かれます。
自社で森林を保有している会社は、保有している木を伐採して販売しています。
受託して伐採の仕事をしている会社は、森林組合や役所の仕事を取得している会社などが多いです。

会社によって仕事内容が変わりますので、ご自分がやりたい仕事を考え、気になる会社の業務形態や業務内容を調べてみましょう!

2.2.森林組合

森林組合は、全国で約600ほどあります。森林組合とは、森林の保有者がお互いに林業の発展や森林の保護を目的として活動する協同組合です。組合員の保有する森林や県や国、市町村などから委託を受け、伐採や間伐、下刈り、植林などを行います。

また、森林の伐採だけでなく、下記のような、幅広い経営を行っている森林組合もあります。
・神社や住宅などの敷地内にある木を伐採する
・高所作業車などを利用した高所での伐採
・地域の林産物の販売

森林組合でも、地域によって業務内容や業務形態が異なります。住んでいる地域やこれから移住して住みたい地域などで、リサーチしましょう。

2.3.第3セクター

第3セクターとは、第1セクターと第2セクターの共同出資で設立された法人のことを言います。林業では、第1セクターが「森林組合」、第2セクターは、「民間の林業会社」となっており、両方の要素が入った事業体をいいます。

第3セクターも、力を入れている地域とそうでない地域の差や、林業にかかわる第3セクターがあるかという点も、確認の必要があります!

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3.林業経験者に聞いてみた!事業体による年収の違いはあるの?

林業で働く人

実際に林業を仕事としている方の年収についてみていきましょう!

今回は、民間の林業会社と森林組合の仕事をした経験のあるAさんの話から、事業体によって違いがあるのか考えていきます!

Aさんは、30代半ばから林業未経験で、緑の雇用の制度を利用している個人の林業会社に勤めました。
その会社では、下記の条件で働いていました。

給与 日給月給 日給7,000円 月給20万円前後
ボーナス 年2回 5万円〜10万円
雨天時 休み
有給休暇 なし
  緑の雇用で研修


民間の林業会社では、3年ほど勤め、ステップアップのために転職をしました。
次に勤めたのが、森林組合です。

給与 22万円
ボーナス 年2回 1.5倍〜
雨天時 事務作業などがあるので、休みにならない場合もある
有給休暇 あり
  資格取得可能

森林組合では、基本給が上がったり、重機や高所作業での伐採技術を取得したり、役職に就いたりすることで、プラスαで手当がついているようです。

Aさんの事例から、林業では民間の林業会社や森林組合などで、給与の支払い方や年収の違い、有給休暇の有無など、さまざまな違いがあることがわかりますね!

どの事業体に就職したいのか、条件を考えたり、情報を集め実際に聞いてみたりすることで、自分に合った会社を選ぶことができるポイントとなりそうです。

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4.年収を上げるためには、資格取得や経験を積んでスキルアップしよう!

重機での仕事

重機での仕事

林業での年収を上げるためには、経験年数だけでなく、自らスキルアップをしていく必要がありそうです。ここでは、スキルアップの一例をあげていきます。

  • 緑の雇用でスキルアップ
  • 森林施業プランナーへステップアップ
4.1.緑の雇用でスキルアップ


「緑の雇用」は、林野庁が実施している制度で、未経験の方でも林業の仕事に就き必要な技術を習得できるよう講習や研修を行うことでキャリアアップを目指せます。年数によってステップアップしますので、さまざまな技術を身につけることができます。

キャリアアップの流れとしては以下になります。

トライアル雇用 採用前
仕事にあっているのか3ヶ月間試すことができる
林業作業士(フォレストワーカー)研修

1年目~3年目が対象
新しく林業の仕事を始めた人が対象

現場管理責任者(フォレストリーダー)研修 5年以上が対象
経験を積み職務力がついた人が対象
統括現場管理責任者(フォレストマネージャー)研修 10年以上が対象
班の統括など現場全体の管理能力を身につけたい人が対象

参照)緑の雇用「緑の雇用とは ステップの流れ

また、緑の雇用では林業の伐採作業などで使用する重機の資格も取得できます。各勤務先で管理をする立場になるなど、キャリアアップも可能となります。

4.2.森林施業プランナーへステップアップ

森林施業プランナーとは、森林所有者に対して間伐や伐採の施業を提案する専門家をいいます。

仕事内容は、経営の委託を受け、保護や整備などをどのようにおこなううのか経営に関する森林経営計画と施業内容や事業収支などの施業提案書を作成します。それをもとに現場の作業員が、伐採や間伐などをおこないます。

林業の現場で経験を積み、現場の状況を把握したうえでステップアップしていくとよいでしょう。

林野庁では、森林施業プランナーの育成を行うために研修を設けています。

それぞれ詳しい内容は、「林野庁のホームページ」や「緑の雇用のホームページ」をご覧ください。

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5.林業独立後の年収は?

「ある程度スキルを付けたら独立してみたい!」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
林野庁によると、独立している林業経営体の平均年収(平成20年度)は、約178万円です。
下記の林野庁のデータを見てみましょう。

林業所得の内訳

引用:林野庁


また同ページには、下記のような記載も見られました。

現状では、林家の大半が林業以外で生計を立てて いる。

引用:林野庁

林業の年収をネットで調べてみると「独立すれば1,000万円も目指せる」と見かけることがあります。
実際に、林業で独立をして年収1,000万円以上を稼いでいる人もなかにはいます。
参考に、林野庁の「林業作業受託料金収入規模別林業経営体数」を見てみましょう。

林野庁「林業作業受託料金収入規模別林業経営体数」のデータ

林野庁「林業作業受託料金収入規模別林業経営体数」のデータ

引用:林野庁

このデータでは、主に次のようなことがわかります。

  • 1,000万円以上稼いでいる経営体は確かにある
  • 経営体の数自体が減りつつある
  • 収入500万円以下の経営体が減っている
  • 収入1,500万円以上の経営体が増えている

全体の経営体数とともに、収入500万円以下の経営体の数が減少。
逆に、収入1,500万円以上の経営体の数は、じわじわ増えてきていることがわかります。

またよく見ると、収入50〜100万円と1〜3億の経営体の数は、驚くことにほとんど同じです。
「独立をすれば稼げる」というわけではなく、独立した先でどのような働き方をするかによって、年収に変化が生まれているのでしょう。

未経験からいきなり独立をするのは、正直難しいです。
なぜなら林業の独立には、次のことが必要だからです。

  • 林業の知識
  • 作業スキル
  • 道具・機械の知識
  • 森林への慣れ

まずは各地方の事業体に所属して、林業への知識や作業スキルなどを身につけましょう!

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6.まとめ|自分の条件に合った年収・働き方・事業体を見つけよう!

今回は、林業の平均収入をみていき、実際の事業体や給料の違いを経験談を交えて解説しました。
技術を身につけスキルアップすることで、活動の幅も広がり給料が上がる可能性も高くなります。

そのためには、自分に合った環境で、スキルアップが目指せる勤務先を選べるよう、情報収集も必要です。
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