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2024.01.30 コラム

【林業の資格一覧】事前に取得は必要?キャリアアップできる資格は?徹底解説!

最終更新日:

林業に興味をお持ちの方、「資格がないと始められないのでは?」と心配していませんか?
実は、林業は資格なし・未経験でも始められる魅力的な職業です。
多くの林業事業体では、未経験者を積極的に採用し、現場での実践的な訓練を通じてスキルを磨いていく方針を取っています。
ただし、資格を持っていることで、より専門的な仕事に携わったり、キャリアアップの機会が増えたりすることは事実です。
この記事では、林業における資格の必要性と、キャリアアップに役立つ資格について分かりやすく解説します。
また国の制度を利用して、働きながら資格を取得し、キャリアアップを目指す方法についても詳しく紹介します。
林業に対する不安を解消するためにも、最後まで読んで理解を深めておきましょう!

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  • 目次
      1. 林業の作業に必要な資格一覧
         1.1伐木等の業務に係る特別教育
         1.2はい作業主任者技能講習
         1.3玉掛け技能講習
        1.4フォークリフト運転技能講習
        1.5高所作業業務の特別教育
        1.6不整地運搬車運転技能講習
      2. 事前に資格を取得する方法
        2.1重機メーカーで取得
        2.2林業就業支援講習を受ける
      3. 林業でキャリアアップできる資格一覧
        3.1森林施業プランナー
        3.2林業技師
        3.3森林インストラクター
      4. 資格取得・キャリアアップに緑の雇用を活用しよう
          4.1緑の雇用研修生の要件
          4.2緑の雇用を受けるには?
          4.3緑の雇用キャリアアップの流れ
      5. まとめ
  1.  

1. 林業の作業に必要な資格一覧

林業に関する資格には

  • 作業をするために必要な資格
  • キャリアアップのための資格

があります。
資格と言っても、講習を受けるだけのものもあります。
また試験が必要なものに関しても合格率は高めですので、恐れず挑戦してみましょう!
資格取得や講習を義務付けることで、昔と比べ、より安全に配慮して作業を進めることができるようにもなりました。資格取得は安全対策にも有効です。
ここではまず「作業をするために必要な資格」をいくつか紹介します。

1.1. 伐木等の業務に係る特別教育

「伐木等の業務に係る特別教育」はチェーンソーを取り扱うための資格です。
仕事でチェーンソーを使用する場合は、この「伐木等の業務に係る特別教育」を受講していないと罰則の対象になります。
林業での主な仕事は森での伐採なので、就職して最初にこの資格を取得することが多いです。
「講義」と「実務」があり、試験は必要ありません。
「伐木等の業務に係る特別教育」については、こちらの記事で詳しくご覧いただけます▽
チェーンソーの使用に資格は必要?取得方法やメリット、活かせる仕事を紹介
チェーンソー 資格取得 必要

1.2. はい作業主任者技能講習

はい作業とは「作業現場において、袋や箱などの荷を積み上げたり、取り降ろしたりする作業」のことです。林業では主に切った丸太を積み上げることを指します。
このはい作業をする場合は、現場ごとに作業主任者を選出し、指揮をさせなければならないと定められています。
現場ごとに1人は必要になる資格のため、持っていると活躍の幅が広がりますよ。

はい作業主任者技能講習は、はい作業に3年以上従事すれば受講可能です。
試験はなく、講習を修了すれば作業主任者になる資格がもらえます。

1.3. 玉掛け技能講習

玉掛けとは、「クレーンについているフックに、荷物をかけたり外したりする作業」のことです。
林業の現場で大型のクレーンを使用する際に、この資格が必要となります。
荷物(主に木材)が落下しないようにするためには、掛け方の専門的な知識や技術が欠かせません。

1トン以上の荷物を扱う場合は、玉掛け技能講習を受講後に、学科試験・実技試験を受け、合格すると「玉掛け技能講習修了証」がもらえます。
1トン未満の場合は、講習を受けるのみで試験は必要ありません。
クレーンを取り扱う企業では活躍の場が広がる資格です。

1.4. フォークリフト運転技能講習

フォークリフトの運転技能を磨く講習です。
フォークリフトは種類や積載能力によってクラスが異なります。
1トン以上の荷物を扱う場合は、フォークリフト運転技能講習を受講後に学科試験・実技試験を受け、合格すると「フォークリフト運転技能講習修了証明書」がもらえます。
1トン未満のものは、講習を受けるのみで運転することができ、試験はありません。

一般的な林業現場では、大型クレーンよりもフォークリフトを使用することの方が多いでしょう。
持っておくことで作業の幅が広がります。

1.5. 高所作業業務の特別教育

高所作業とは、2メートル以上の高さで行う作業のことです。
2メートル以上の高さでの作業は大変危険で、事故が起こると重症になる場合があります。
そのため、特別教育を受講しないと高所での作業ができません。
元々は建設業で必要な資格でしたが、林業でも2メートル以上の高所で作業する場面は多くあるので、受講が必要です

1.6. 不整地運搬車運転技能講習

最大積載量1トン以上の不整地運搬車を運転する際に、必要となる講習です。
(※不整地とは、平らになっていない整えられていない土地のこと。不整地運搬車は平にならすために使用する車両)
林業の現場では主に林業道を開設する際に使用します。
受講にはいくつかのコースがあり、保有している資格や運転業務の経験により、受講コースが異なります。

 

このように、林業の作業に必要な資格はたくさんありますが、働きながら徐々に取得することもできますので未経験の方もご安心くださいね。

※資格取得の補助制度ありの企業も紹介中

ご質問・ご相談はRINDO公式LINEで受付中です。
お気軽にお問合せください。

2. 事前に資格を取得する方法

ここでは作業に必要な資格を事前に取得する方法を紹介します。

2.1重機メーカーの教習所で受講する

林業の資格はいくつかの「重機メーカー」で有料で受けられます。

・コベルコ教習所
建設機械・フォークリフトなどの資格取得ならコベルコ教習所 (kobelco-kyoshu.com)

・コマツ教習所
建機・クレーン・資格免許はコマツ教習所へ (komatsu-kyoshujo.co.jp)

・PEO建機教習センター
株式会社PCT(旧:PEO建機教習センタ、日立建機特約教習機関)フォークリフト・クレーン・高所作業車などの建設機械資格取得 (pctc.co.jp)

・キャタピラー教習所
フォークリフトなどの資格・免許取得ならキャタピラー教習所 (jpncat.com)

※情報は2024年9月現在のものです。詳細は各サイトにてご確認ください。

2.2林業就業支援講習の20日間コースに参加する

林業就業支援講習は厚生労働省が行うプロジェクトで、各都道府県において実施する「無料の林業の講習会」です。
自分の興味に合わせて、「1日林業体験・3日間コース・20日間コース」の3つのコースから選択して林今日の講習会が受講できます。


このうち「20日間コース」を選択すると、林業の講義や作業体験、チェーンソーの資格取得、就業相談がすべて無料で受けられます。
林業就業支援講習の詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。
▷【転職に有利!】林業就業支援講習の内容と魅力を紹介します

3. 林業でキャリアアップできる資格一覧

森林調査 画像提供:森庄銘木株式会社

林業には作業をするための資格だけではなく、キャリアアップに繋がる資格もあります。
転職の際に「給与アップ」も見込めますよ。
またスキルアップすることで、幅広いフィールドでの活躍が可能。
ここではキャリアアップに繋がる資格をいくつか紹介していきます。

3.1. 森林施業プランナー

森林施業プランナーは、森林の管理や施業計画を作成する専門家です。
簡単に言うと、「林業:森での作業→森林施業プランナー:森の管理や計画」というような、より広い視野で森に関わる仕事ですね。
特に、複数の森林所有者の協力を得て効率的に森林を管理する「集約化施業」を進める役割があります。
プランナーになるには、試験を通じて必要な知識や実践力を身につける必要があり、資格は3年間有効、名簿にも記載されます。
この資格を持つことで、森林所有者から信頼を得やすく、仕事も依頼されやすくなります

3.2. 林業技師

林業技師は、森林の保護・管理や木材生産を専門に行う技術者です。
林業技士制度は、昭和53年度に創設された資格制度で、これまでに14,000名以上の有資格者が登録されています。
「林業経営、林業機械、森林土木、森林評価、森林環境、林産、森林総合監理、作業道作設」の8部門から構成されており、レポート提出・試験・講座・養成研修などをクリアする必要があります。
受験資格には学歴や長年の実務経験も明記されおり、少々難易度は高いですが、資格を取得することで林業に関連する官公庁や観光開発会社など、様々なフィールドへの活躍の場が広がります。

3.3. 森林インストラクター

森林インストラクターは、主に森林や自然に関する知識を使って、一般の人々に森林の魅力や重要性を伝える役割を担っています。
活躍の場は、自然観察会や森林ガイド、環境教育プログラムの実施など、幅広いものがありますよ。
森林内での安全指導や、子どもたちへの教育なども含まれており、都市部ではなかなか体験できない自然との触れ合いを提供しています​。
近年は「林業イベント」として一般の方に森と触れ合う機会を提供する林業会社も多く、そのような際に活用できます。
資格取得には、筆記試験や実技試験があり、林業や森林に関する知識、教育方法、安全管理などの専門的な知識が必要です。

RINDOでは【経験者・有資格者優遇】の求人も掲載しています。
ぜひご活用くださいね。

4. 資格取得・キャリアアップに「緑の雇用」を活用しよう

「緑の雇用」事業は、国(林野庁)が行っている林業未経験者のための事業です。
林業の会社で働きながら、徐々に林業に必要な知識や技術を取得していけるよう、講習やOJT研修を通して、様々なサポートが用意されています。
その中には、資格取得プログラムも用意されており、すべて無料で取得可能です。
就業年数に応じて研修の内容をステップアップさせているため、将来的なキャリアアップも。
緑の雇用制度を利用すれば、未経験の方でも安心して林業に取り組め、着実にキャリアアップすることができるのです。
※緑の雇用についてはこちらの記事で詳しく解説しています▽
緑の雇用とは?内容やメリット、取れる資格などを徹底解説!

4.1緑の雇用研修生の要件

「緑の雇用」の研修生になる為には、以下のような要件があります。

  • 林業就業に対する意識が明確な方
  • 林業に必要な技能を身に着ける必要がある方
  • 研修修了後、5年以上就業できる年齢である方(概ね60歳未満)
  • 林業に必要な健康状態の方
4.2緑の雇用を受けるには?

緑の雇用を受けるためには、制度の対象となっている林業会社に雇用されていることが条件となります。
個人で申し込むものではなく、あくまで「就業先の会社を通して利用できる」ので注意が必要です。
弊社RINDOホームページでは、「緑の雇用制度 利用可」が一目で分かるように掲載しています。

4.3緑の雇用キャリアアップの流れ

STEP①:トライアル雇用

林業就業希望者が、仕事や職場に合っているか試す3か月間の就業(本格就業前)

時期 集合研修 実地(OJT)研修
本格採用前 実施しません 3ヶ月

STEP②:林業作業士(フォレストワーカー)研修

新しく林業の仕事を始めた方対象。
OJT研修や、集合研修を通じて、基本姿勢や基礎力を習得し、一人前の現場技能者になる能力を身につけます。

時期 集合研修 実地(OJT)研修
1年目 28日程度の座学と学習|林業の基本
【研修中に取得する安全講習等】
・刈払機取り扱い作業者
・伐木等の業務(チェーンソー作業)
・玉掛け技能講習 など
8ヶ月
2年目

28日程度の座学と学習|1年目の内容確認・応用
【研修中に取得する安全講習等】
・不整地運搬車運転技能講習
・荷役運搬機械によるはい作業従事者
・機械集材装置の運転業務 など

8ヶ月
3年目 21日程度の座学と学習|基礎力の向上・大型機械を使用した林業作業
【研修中に取得する安全講習等】
・簡易架線集材装置の運転業務
・伐木等機械の運転業務
8ヶ月

 

STEP③:現場管理責任者(フォレストリーダー)研修

作業班長候補者など経験を積み職務力がついてきた方対象。
判断力・指導力向上、現場作業管理などを学び、現場での管理・責任を担える能力を身につけます。

時期 集合研修 実地(OJT)研修
5年以上

16日程度の差額と学習
【研修中に取得する安全講習等】
・造林作業の作業指揮者
・はい作業主任者
・地山掘削及び土止め支保工作業主任者

実施しません

STEP④:統括現場管理責任者(フォレストマネージャー)研修

複数班の統括など現場全体の管理責任能力を身につけたい方対象。
コミュニケーション能力向上、林業の社会的使命、企画・営業・販売などを学び、林業現場の統括管理責任を担える能力を身につけます。

時期 集合研修 実地(OJT)研修
10年以上

10日程度の座学と学習
【研修中に取得する安全講習等】
・安全衛生推進者要請講習

実施しません

参照:「緑の雇用」とは?キャリアアップの流れ

このように、しっかりとサポートを受けながらキャリアアップが可能ですので、未経験の方はこちらの制度の利用がおすすめです。
緑の雇用制度が利用できない企業でも、「未経験者OK」で丁寧に指導してくれる会社や、資格取得の補助をしてくれる会社があります。
一度RINDOへご相談くださいね。
\ご相談は公式LINEから/

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5. まとめ

この記事では、林業に関する資格について紹介しました。
冒頭でもお伝えしたように、林業をする際に事前に必要な資格はありません。
林業は未経験からでも活躍している人が多く、興味があれば誰でも挑戦することが可能です。さらに、緑の雇用制度を利用すれば、学びながら着実にキャリアアップすることもできます。

しかし中には、「本当に林業が自分に合っているのか不安」「仕事を続けることができるのか不安」という方もいらっしゃいますよね。
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