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2024.02.07 コラム

林業は稼げないって本当?未経験でも高収入を目指すコツを徹底解説!

最終更新日:

「林業は儲からない」という言葉を聞いたことがありませんか?
たしかに林業業界の平均年収は356万円で、日本人の平均年収よりも低くなっています。
稼げないと思われる林業ですが、現在、林業は「新たな利益を生む産業」として注目されています。
林業に可能性を感じ、若い世代で参入している人が今続々と増えているのです。
この記事では、林業が儲かる5つの理由として、様々な働き方を紹介します。
あわせてまだ知られていない林業の働き方の魅力や、未経験でも失敗しないための方法も解説していきます。
「稼げると思っていたのに話が違う…!」とならないためにも、ぜひ最後までご覧くださいね。

林業 求人

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  • 目次(読みたい見出しをタップ)
      1. 林業が儲かる5つの理由
        1.1制度や支援の充実
         1.2副業として働ける
        1.3仕事がなくならない
        1.4若いうちに起業ができる
        1.5自伐型林業の可能性
      2. 林業業界の現状を知ろう
          2.1林業従事者の平均年収
          2.2林業が抱える課題
      3. 林業の知られざる魅力!収入以外のメリット
        3.1プライベートの充実
        3.2社会貢献ができる
        3.3人の想いを繋ぐ仕事
        3.4スキル・資格なしの未経験OK
        3.5心身ともに健康になれる
      4. 未経験でも失敗しないために|林業のデメリット
        4.1必ず稼げるわけではない
        4.2危険が伴う仕事
        4.3事前の情報収取が鍵
      5. まとめ

1. 林業が儲かる5つの理由

自然と触れ合う仕事 林業 画像提供:一般社団法人奏林舎様 求人ページ

ここでは「林業が儲かる」と言われる5つの理由を紹介します。
林業の新しい可能性を一緒にのぞいてみましょう!

5つの理由
1.1. 国の制度や支援が充実している

未経験や資格なしで転職すると、今よりお給料が下がってしまう懸念がありますよね。
しかし自分でスキルアップの為に資格を取ろうとすると、膨大な時間費用がかかります。
林業では国が行っている制度により、未経験でも無料で資格が取れたり、スキルアップのための支援が受けられたりします。
ここでは国が行っている2つの支援を紹介します。

緑の雇用制度

緑の雇用制度は林野庁が行っている、年次に応じて必要な研修が受けられる制度です。

【緑の雇用とは】

「緑の雇用」事業は、未経験者の方でも林業に就き、必要な技術を学んでもらうため、林業経営体に採用された人に対し、講習や研修を行うことでキャリアアップを支援するという制度です。研修年次に応じて研修の内容をステップアップさせ、さまざまな技能を身につけられるよう体系的な研修プログラムが用意されています。

こちらの制度を利用すれば、働きながら林業に必要な知識やスキルを身に着け、キャリアアップすることが可能です。
当然、キャリアアップすれば収入も増えます。
将来を見据えてしっかりキャリアを積みたい方にはありがたい制度ですね。

「緑の雇用」制度を利用するには、制度の対象となっている森林組合や林業会社などの林業経営体に雇用されていることが条件となります。
▷参考記事「緑の雇用とは?内容やメリット、取れる資格などを徹底解説!

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林業就業支援講習

林業就業支援講習は厚生労働省が行う国のプロジェクトで、初心者が林業の知識や技術を無料で学べる講習です。
就業希望者のニーズに合わせて20日間・5日間・1日の3つのコースから選べます。
20日間コースは本来なら費用がかかる資格取得を完全無料で講習内で行ってくれるので、受講後は即戦力として働けます。
手厚い支援が受けられることで人気の講習ですよ。
全国各地で開催されているので地方であっても心配ありませんし、必要に応じて宿泊費の補助もあります。
林業就業支援講習の詳しい情報は、こちらの記事をご覧ください。
▷【転職に有利!】林業就業支援講習の内容と魅力を紹介

1.2. 副業としての林業

働き方の見直しが言われている今、「副業」としての林業も注目を集めています。
終身雇用が見直され、緩和されたことにより、会社員だけの収入に頼らず、副業をする人の割合が年々増えてきました。

林業の特徴を上手く利用すれば、無理のないダブルワークが可能になります。
■林業が副業に向いている理由

  • 定時上がり・雨が休みなど時間が確保しやすい

林業の主な仕事は現場作業となります。
夜遅くまでの作業は危険なので、定時上がりが基本です。
また、雨が降ると作業ができないので、雨の日は仕事が休みになることもあります。
そのため、一般的な残業が多い会社と比べ、自分の時間を確保しやすいです。
副業をする際の一番の課題は「時間がないこと」。
林業ならしっかりと副業にも取り組むことができ、無理なく両立が可能です。

  • 日雇い・単発の仕事もある

林業は、月給制の他、日雇いや単発の仕事もあります。
仕事内容にもよりますが、日給は8,000円~1万5,000円程度。
普段は在宅ワークをしながら、週に数日、林業の現場で働くことも可能です。
コロナ禍を経て、どこでも働ける在宅ワークの求人が増えましたが、誰とも話さないことや運動不足が気になりますよね。
副業として林業の仕事を取り入れれば、社会に貢献しながら身体を動かし、仲間と働くことができます。
実際、在宅フリーランスで地方移住をし、副業として林業の現場でお仕事をされている方もいますよ。
これからダブルワークを目指すのであれば、ぜひ林業を選択肢に入れてみましょう!
RINDOでは副業OKの求人も掲載しています。

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1.3. 将来性があり仕事がなくならない

AIの登場・IT技術の向上で、「今後なくなる可能性がある仕事」が話題になりましたね。
「10年後も安心して働ける仕事に就きたい…」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
林業は将来性があり、仕事がなくなりにくい産業です。
なぜなら日本は国土の約7割が森林の森林大国だから。
森林は、木材資源としての役割だけではなく、水資源の蓄えや土砂災害の防止など私たちの暮らしを守る大切な役割を担っています。
手入れがされていない枯れた森林は自然災害の元にもなるため、「林業」はどんな時代にも必要とされます
事実として、「SDGsが謳われるようになってから以前より仕事が増えた」という林業会社も多いです。
また林業機械のIT化が進んだとしても、人々が「自然に癒されたい」「山に触れたい」と森林を求める気持ちはなくなりません。
森林がある限り、仕事があり続けるのが林業です。

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1.4. 若いうちに起業を目指せる

林業はある程度現場で経験を積んだ後、個人で仕事を請け負って独立する人も多い業界です。
実際に20代で起業し、活躍されている方もいらっしゃいますよ。
また「これから会社を大きくしていきたい」と熱意を持って取り組まれている、若くて活気溢れる企業もたくさんあります。
通常のサラリーマンであれば、なかなか独立は難しいですよね。
しかし林業であれば可能です。
歴史ある会社でベテラン社員から林業を学ぶのも良いですし、設立年数の若い企業に入社すれば、自分が会社を作っていく意識を身近に感じて仕事に取り組めます。
熱意と意欲さえあれば、限りなく可能性が広がるのも林業の魅力です。

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1.5. 自伐型林業の可能性

これまでの林業は、専門の業者が大型の機械で大量の樹木を伐採する、大規模林業が主流でした。
対して自伐型林業は、森林の所有者が自ら木を伐ることで、森林の管理と木材の生産を行う林業の形態です。
軽トラが1台通る程度の小さな道をつけ、災害を起こしにくい山を保ちながら、良質な樹木を育てていきます。
自伐型林業は短期間に大量伐採せず、小規模な間伐を繰り返して森林資源を増やす、長期的な山林経営の手法です。

出典:https://zibatsu.jp/about/

参入障壁が低く、山を持っていなくても始められるため、今、自伐型林業を始める若者や移住者が増えています。
中には、個人や少人数で山を持ち、生計を立てるケースもあるとのこと。
良質な木材であれば高値で売れますし、山での栽培やジビエにより収入を得ることも可能。
様々な切り口で収益化の可能性を秘めており、地方でも安定した収入・高収入を生み出すことができる新しいビジネスです。
自伐型林業について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
自伐型林業とは?現行林業との違いや学べる場所・地域支援例も紹介!

2. 林業業界の現状を知ろう

ここでは林業業界の現状として、林業従事者の平均年収や今後の課題について解説します。
まずは現状について詳しく把握しておくと安心です。
ぜひ最後まで目を通してくださいね。

2.1. 林業従事者の平均年収

林業の平均年収は、356万円と言われています。

経験年数による平均年収

出典:林野庁「第1部 第1章 第3節 林業従事者の動向(3)

日本の一般的な平均年収は461万円(国税庁調べ)ですので、それと比べるとやや低いように思われますね。
しかし、これはあくまで一般的な平均値で、地域や働く環境によって大きく変わります。
たとえば、大規模な林業会社でキャリアアップすれば収入は増えますし、自分で林業を営みながら林業による資産形成を行っている人もいます。
林業と一口に言っても職種は様々で、特殊伐採や森林施工プランナーなど、働き方は多岐にわたるのでその分収入も様々です。

また、林業の仕事は季節によって忙しさが変わるため、一年を通して収入が変化することも。
一般的には冬は繁忙期で木を切る作業が多くなり、夏は少なくなります。
収入が増える時期もあれば減る時期もある中での統計なので、一般企業と比べ、一概に収入が高い・低いとは言えないのが林業の仕事です。

林業の年収については、【林業の平均年収は?】事業体による違いはあるの?年収アップの可能性は?の記事でも詳しく解説しています。

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2.2. 林業が抱える課題

林業は、現在多くの課題に直面しています。
 労働力不足、林業産出額の減少、生産性の低さ、自然災害、そして国内木材と輸入木材の競争などが、林業が直面する大きな課題です。
これらの問題は、国産木材の需要の低下や、林業従事者の減少・高齢化などによって引き起こされています。

画像出典:林野庁ホームページ

しかし一方で、課題解決に向けた取り組みも盛んです。
政府や自治体は林業への支援を積極的に行っていますし、機械のIT 化による経営規模の拡大や、若年層へのアピール適切な森林管理等も行われています。
また日本の森林を守り未来へとつなぐため、真剣に取り組んでいる林業会社がたくさんありますよ。
まだまだ課題があると言え、林業は前を向いている産業です。
この機会に、その素晴らしい取り組みを知ってみてくださいね。
日本を支える林業会社を見てみる

3. 知られざる林業の魅力!収入以外のメリット

ここではまだあまり知られていない林業の5つの魅力を紹介します。
「今の仕事、このままで良いのかな…」と感じている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

林業の魅力
3.1. プライベートの充実

林業はオンとオフがしっかりしています。
現場での作業のため残業は少なく、年間休日は120日以上、土日祝休みの会社も多いです。
毎日仕事に追われるだけの人生ではなく、プライベートをしっかり充実させたい人にはおすすめの業界ですよ。
林業をしながら在宅ワークなどの副業をしている人もいます。
堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、実は柔軟な働き方を受け入れている業界です。
「自然を相手にしている」特権ですね。

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3.2. やりがいがあり、社会貢献ができる

森林は木材資源としての役割だけではなく、水資源のや蓄え土砂災害の防止など私たちの暮らしを守る大切な役割を担っています。
そのような私たちの生活に欠かせない森林を適切に整備する林業は、家族に誇れる立派な仕事です。
働きながらしっかりとやりがいを感じられますよ。
社会的な使命を感じられる、責任のある仕事ですね。

3.3. 歴史を感じ、想いを繋ぐ仕事

林業は長い歴史を肌で感じられる仕事です。
1本の木が育つのにかかる時間は、100年以上であることも。
先人たちが、子のため・孫のため、未来の私たちを守るために植えてくれた木。
世代を超えて丁寧に手入れされてきた木。
どんな想いを繋いでここまで育ったのか、木と向き合いながら歴史を感じられる瞬間は林業にしかない魅力です。
そしてその大切な想いをまた次の世代へと繋ぐ大切な使命もあります。
林業は他の業種にはない、壮大なスケールの仕事です。

3.4. スキルなし・未経験OK

「林業の仕事って難しそうだし、専門的な知識やスキルが必要なんじゃ…」と心配になるかもしれません。しかし林業は未経験から始めている人がほとんどです。
無料の講習会でも資格の取得が可能ですし、現場では経験者が丁寧に教えてくれます。
現場に必要な道具も会社で用意している場合が多いので、何も持っていなくても大丈夫。
また最初は体力に自信がなくても、現場作業を続けているうちに慣れてきますよ。
機械のIT化が進んだことにより、最近は女性でも働きやすい仕事が増え、林業の参入障壁は低くなっています。
林業は完全に未経験の方でも働きながら手に職をつけられる仕事です。

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3.5. 達成感があり、心身共に健康になれる

林業は自然を相手にしているので、同じような作業でも毎日違います
気候や季節によって、全く違う顔を見せてくれる木々。
自然相手だからこそ予測がつかず難しい作業もありますが、終えた時の達成感は何物にも代えられません
朝早く起きて現場で作業をし、森の中でお昼ご飯を食べ、日が暮れる前に帰る。
人間本来の姿に立ち返った気持ちになりますよね。
木に登った景色や森の中で見える景色は心に癒しをくれ、大自然の中で心身共に健康になれます。
林業に携わった人にしか味わえない、毎日が特別な体験です。

4. 未経験でも失敗しないために|林業のデメリット

林業現場風景 画像提供:株式会社茂木林業様 求人ページ

ここでは林業のデメリットとして、気を付けるべきことを紹介します。
事前に理解してミスマッチを防ぎましょう。

ここに注意
4.1. 必ず稼げるわけではない

冒頭で記述したように、林業の平均年収は約356万円です。
将来性があり、可能性を秘めた産業ではありますが、「爆発的に稼げる産業」ではありません。
林業会社によって給料や待遇、働き方は大きく変わってきます。
また技術を取得し一人前になるまでにはある程度時間を要し、起業したとしても必ず稼げるわけではありません。
ですから「給料を最優先にしたい」という方には向いていないかもしれません。

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4.2. 危険が伴う仕事

IT技術の発達により、事故を防ぐ仕組みが整ってきているとは言え、自然相手だからこその予測ができない危険はつきものです。
機械の使用は講習をしっかり受け、責任感を仕事に持って取り組みましょう!
また「林業会社自体がどれだけ安全対策に力を入れているか」は就職する上で重要なポイントです。
事前にしっかりと確認しておきましょう。
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4.3. 事前の情報収集が大切

林業会社によって、主に行っている業務は全く違います
自分がどんな仕事をしたいのか、将来どうしていきたいのか、事前に考えておきましょう。
また移住が必要であれば、移住先の支援や気候等を調べておくことも大切です。
せっかく林業に興味を持ったのに、合わない林業会社に就職してはもったいないです。
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5. まとめ

今回は林業が儲かる理由として、5つの可能性を紹介しました。
以前は林業といえば、「きつい・危険」といったイメージがあり、収入も高くない傾向にありました。
しかし現在は、働き方が多様化しており、社会に貢献しながらしっかり収入を得ることも可能です。
とはいえ最初は、不安や疑問に思うことも多いですよね。
RINDOでは就業先の林業会社の求人情報はもちろんのこと、企業紹介や社員インタビュー、移住先の情報まで、多岐にわたって情報を発信しています。
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