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2025.01.14 インタビュー

ロガーワークス植田さんインタビュー

アパレル業界・メディア業界で活躍してきた異色のキャリアを持つロガーワークス株式会社の植田真教さん。そんな植田さんが、新たな挑戦として飛び込んだのは林業の世界。「先代たちが築き上げてきた林業を未来につなぎ、社会へ還元したい」という熱い想いを胸に、ロガーワークス株式会社に入社。現在は森林経営企画部長として、現場はもちろん、総務や採用業務など多岐にわたる業務に尽力されています。
今回は、植田さんにロガーワークスの魅力、林業業界のこと、さらには採用活動やRINDOでの掲載についてたっぷりと語っていただきました。

――ロガーワークスさんではどのような事業をされていますか?

植田真教さん(以下 植田):弊社ロガーワークスは、素材生産から造林保育、特殊伐採、そして山林や立木の売買および森林経営に関わる提案を主な業務として行っております。
簡単に説明すると、素材生産というのは木を切って出す仕事、造林保育というのが新しく苗を植えて、草刈りをしたり、シカ柵を設置したり、ゆくゆくは枝打ちや間伐をするというお仕事ですね。弊社は木を切るだけでなく、植える育てる所もすべてやっています。
そのほか特殊伐採は、ご家庭の木や神社にあるご神木などで、切りたいけれど切るのが難しい場所に出向き、木に登ったりクレーンで吊ったりと、弊社の特殊な技術を用いて地域の安全を守る、伐採作業です。
私の自身の仕事としては、総務や採用関連、また山主(※自分の山をお持ちの方、林業会社にとっての顧客)への山林の買い取りのご提案や、山を上手に活用できる方法のご提案・コンサルティングなども行っています。

林業 求人

打ち合わせ中の植田さん

――幅広く事業を展開されているのですね。
続いて植田さんご自身の経歴を教えてください。

植田:私自身、ロガーワークスはまだ2年目でして、前職は森林組合で働いておりました。
林業自体の歴でいうと、今9年か10年目ですね。
森林組合での経験を生かして、やはり林業そのものを自分の中で突き進めていきたい、山主さんと直にやり取りを行うことで、今まで先代の方々が一生懸命育ててくれた木をどうにかして還元してあげたいなと思うようになったのがきっかけで、今のロガーワークスに転職をしました。

――とっても素敵な理由ですね。林業ってもう何代も前から歴史を繋いできたわけですもんね。

植田:そうですね。今切っている木は、50年100年前に植えられた木なので。自分たちの2代・3代前に植えられた木が今やっと育って、その間ずっと時代を守ってきて。
だから私も先代の歴史を守って、また次の世代に繋げたいなと。

――本当に素晴らしいです。植田さんは林業に携わる前は、どのようなお仕事をされていたのですか?

植田:私はアパレルの服飾の専門学校を卒業していて、テレビメディア関係の仕事をしたり、制作やロケバスの会社を起業したり。もういろんなことをやっていましたね。

――全く違う業界から転職されたのですね!都会から林業に転職となると、場所も職業も全てが変わると思いますが、それに対する怖さはなかったですか?

植田:怖さは正直少しありましたね…。でも私の場合はそれまでにいろいろな仕事をやってたこともあって、あまり不安には思わなかったです。

――るほど。いろいろなご経験を積まれての今があるのですね。
では、アパレル業界メディア業界から見た林業業界って、最初その差はどのように見えていましたか?

植田:やはり最初に差を感じるのは「自然」ですよね。
自然があるかないか。そこが一番大きい。
実際アパレルとかメディア関係だと都内でも都心だったので、今とはまったく逆の環境でした。
もう「緑があるかないか」っていうところからまず違いが始まってくると思います。

――しかに「空気・水・雰囲気」といった、環境、感覚がすべて違いますよね。
ロガーワークスさんに入社されて、全く新しい場所で、どのように地域の方々と仲良くされていったのですか?

植田:それはもうとにかく山主さん(※山を所有しているお客様)のところに通うしかないですね。
山主さんも最初はやはり「何者なんだろう…」という不安をお持ちなので。
とにかく通ってたわいもない話を繰り返して、お相手のお話もたくさん聞いて、顔を覚えてもらいました。

林業 求人

――なるほど。持ち前のコミュニケーション力で、山主の方との信頼関係を構築されたのですね。
では、林業の「採用活動」のお仕事に関しては、苦悩だったりはありましたでしょうか?

植田:そうですね、やはり弊社に関しては、代表が現場上がりで、事務関係や採用関連は知識がない状態でしたので、最初は「何も分からないけどとりあえずハローワークに行けばいいだろう」ぐらいの感覚でしたね。
会社としてはある程度出来上がっていましたが、採用に関してはある意味一からのスタートでした。
ですので私が自らハローワークの方に出向いてみたり、新卒の高校生対象のハローワークの説明会に参加したり、あとは自衛隊の任期満了の方々の採用の募集に参加したり。いろんなところに足を運んで、もうできることはとにかくやりました。

――素晴らしい行動力ですね。ストイックなメンバーがいてくれて、代表の方も心強かったと思います。そんな中で、RINDOに出会ったきっかけを教えてください。

植田:フォレストジャーナルの記事を拝見して、そこで初めて出会いました。

フォレストジャーナル掲載記事▶『きちんと応募がくる』林業専門の求人サイト、RINDOがオープン! なぜ今、開設したの? | フォレストジャーナル

――RINDOを初めてご覧になったときはどのように思われましたか?

植田:最初のイメージは「本当に大丈夫なのかな?」っていうのがありましたね(笑)
こんなに探しても人(転職希望者)いないのに、本当に応募入るの?っていうのが正直な感想でした。

――実際にRINDOを利用されてみて、その不安が解けたというか、イメージが良い方に変わったきっかけはありましたか?

植田:やはり応募者の数でしたね。
弊社が掲載を開始したのが5月のゴールデンウィーク明けで、そこから1ヶ月以内に1名が見学に来られて、その後も結構コンスタントに応募があるようになって。
年齢問わず、若い方や女性も含めて応募して頂けるようになりましたね。
以前の職場で採用担当を少しやったことがあるんですが、応募者が全然来なかったので、最初は半信半疑だったんです。
でもRINDOを使ってみてちょっと違うな、やっぱりちゃんと見てる人は見てるんだなって思いましたね。

――身に余るお言葉をいただき嬉しいです。採用活動にあたって、RINDOの良かったところ、また御社でもなにか工夫されたところはありますか?

植田:RINDOは、掲載できる内容や写真が充実しているところが大変魅力なので。
その中でどういった写真を使うか、どんな内容を入れるかっていうのはやはり他社との差別化の部分なのかなと思います。
それに加えて、今弊社に関してはホームページを刷新したり、 SNS を活用したりしています。
その辺のプラスアルファの部分も、結果として実ってるのかなと思いますね。

――なるほど。会社としても今すごく勢いがおありなんですね。
どんな転職サイトに掲載しても、自社の体制が整っていなければ意味がないというところですよね。

植田:そうですね。その中で、とてもいいタイミングでRINDOでの掲載に至って、応募があってという感じだったので良かったです。

ロガーワークス

会社のロゴ入り林業機械と

――りがとうございます。ではそんな植田さんから見て、「林業に向いている人」っていうのは、どんな方だと思いますか?

植田:第一に自然が好きな人。
やはり林業は自然と向き合う仕事なので、自然が好きとか自然の中にいて苦にならないっていうのは大事だと思います。当たり前の事ではあるんですけど。
そして粘り強くコツコツと取り組める方というのも重要かなと思いますね。
あとは協調性がある方。特に現場での仕事はチームワークが必要なので、人の気持ちに立って仕事ができるかなどが大事ですね。
逆に現場もどんどん機械化になっているので、昔と比べると、「体力に自信がある」や「体を動かすことが好き」っていうのは一番の条件ではないのかなと。

――なるほどですね。ロガーワークスさんで今実際に働かれている方は、どのような方が多いのでしょうか?

植田:弊社は結構特殊で、リファラル採用(※知り合い・紹介での採用)が多いんです。
だからいろんなメンバーがいますね。
代表自身が、元々業界内でも人脈・人望が厚く、仲間で一緒に林業をやろうと立ち上げたので。
代表の人柄に惹かれて入社した人は多いですね。
僕もその一人です。

――素敵ですね。そんなロガーワークスさんの代表は、どのような方ですか?

植田:従業員一人ひとりを信用してくれて、本当に懐が深くて、人間性が魅力的な人です。
僕のことも、入社する前から個人として向き合って話をしてくれて、信頼してくれました。
早い段階で、心に踏み込んでくるというか。人が好きで、誰にでも分け隔てなくて、パワーがあって素敵な人ですね。
ワンピースでいうと、まさにルフィのような存在。
弊社自体がワンピースみたいな会社です(笑)
周りが代表に惹かれて集まってくるって、社員みんながよく言っていますね。
弊社は毎月給料日の後に食事会を開催していまして。
その中で普段の仕事のことや、なかなか話せないことを話す機会もあるんです。
そうやって社員みんなでチームワークを深めていますね。

――社員みんながちゃんと話を聞いてもらえる場所がある、発言できる場所があるっていうのは、モチベーションにも繋がりますね。
では今ズバリ、「ロガーワークスにこんな方が来てほしい」というのはありますか?

植田:まずお人柄としては、粘り強くコツコツとできる人がいいですね。
あとは協調性がある人。
今素材生産でチームワークがすごく必要なので、やはり人の気持ちに立って仕事ができるとか、周りをよく見れるとか、そういった協調性が大事だと思っています。

――林業って個人作業が多い仕事だとイメージされる方も多いと思うのですが、その辺りはどうなんでしょうか?

植田:そうですね。実際に造林保育っていうのは、個人個人でバラバラにもできるんですよ。
近くにいると危ない作業もありますし、一人で山の斜面に対して黙々とやる作業っていうのはあります。
でも結局のところは、みんなで一つの成果を上げるっていうことが一つのゴールなので。
素材生産に限らず、やはりコミュニケーションとか協調性っていうのは弊社では特に大事なのかなって思います。

林業 求人

林業現場にて。RINDO代表の中村と植田さん

――社員の皆さんが仲が良いロガーワークスさんにとって、「協調性」は一つのキーワードですね。
他にはありますか?

植田:あとは単刀直入に言うと、弊社には経験者が必要ですね。
現場全体が見渡せて、現場責任者ができる経験者がありがたいです。
というのも、林業業界全体の背景として、「ステップアップ転職が難しい」という問題があるんですよ。
林業ってまず第一次産業なので、他の業種と比べても、とても小さいコミュニティの中で皆さん仕事をしてます。
今の時代だと「転職する」って本当であれば当たり前の時代じゃないですか。
でも第一次産業に関しては、転職をするとか辞めるとかっていうのはとてもマイナスな部分、ネガティブな情報なんですよ。
それに加えて林業では、各地域ごとのローカルルールみたいなものがあるんです。
そういったこともあって、ずっと狭いコミュニティの中で仕事をしてるから、結果的に転職とか、次のステップアップができてないっていうのが現状だと思います。
林業業界のそこを改めたいというか、さらにステップアップしたいという方にどんどん挑戦してもらいたいですね。

――経験者っていうと、どのような年齢の方でしょうか?

植田:若くからやっている人もいるので、年齢は下は20代から、上は50代、60代と幅広いですね。
林業業界では、10年やって認められるみたいなところはあります。5年でようやく1周くらいかな。

――経験者の方でロガーワークスさんに来ていただくと、「こんなことができます」といったメリットはありますか?

植田:もうやりたいことやっていただけると思います。
実際にあったお話だと、林業経験10年以上だったのに、前職だとハーベスター(※林業で使用する機械)に乗ることもできなかったと言っていましたね。
弊社では、代表が社員の声を聞いてくれる環境なので。
やりたいことができるし、思う存分挑戦していただけます。

――代表も社員の皆さんも本当に温かくて魅力的な会社ですね。
素敵なお話をありがとうございました。
最後に、林業に興味がある方へのメッセージをお願いします。

林業というのは山の中で自然の中で、地道でかつハードな一面もあるとは思います。
でもその中で自然の中で働く喜びであったりとか、今で言うと SDGs や脱炭素などいろいろなことがある中で、やはり「社会貢献へのやりがい」っていうのが大きいのかなと思います。
弊社に関していえば、林業機械を毎年のように導入し、積極的に設備投資をすることで、技術面・テクノロジー面、そして環境保全を守る意識など、今後も大きく進化しながら進んでいこうと思ってます。
「林業をやろう」ってそんな簡単なことではないと思いますが、少しでもご興味を持った方がいれば一緒に林業業界を盛り上げていければ嬉しいです。
弊社ロガーワークスの東京事務所は都心に近くて便利ですし、福井事務所は美味しい食べ物や四季折々の景色で地方ならではの魅力があります。
社員一同、ぜひお待ちしております。