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2024.10.30 コラム

広島県で林業に挑戦!注目の地域と支援情報まとめ

「歴史ある街で林業を始めたいけれど、どこがいいだろう」
「まずは移住の補助や林業の支援について知ってから、移住先を選びたい」

中国地方最大の都市である広島県は、瀬戸内海と中国山地に囲まれた自然豊かな地域です。世界遺産を有する歴史を持ちつつ、都市としての発展も進み、移住先としても注目されている地域です。この記事では、広島県の特徴や、広島県の林業について紹介します。ぜひ最後までお読みいただき、広島県への移住や林業の就労先を見つけるヒントにしてくださいね。

各都道府県の森林・林業の特徴について読んでみる

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  • 目次
      1. 広島県の基本情報
      2. 広島県の森林の現状
          2.1 広島県全体の特徴
          2.2 広島県内で盛んな林業地域
      3. 広島県の林業について
        3.1 林業事業体の数
        3.2 林業従事者の推移
      4. 広島県での林業支援先と税制
          4.1 広島県林業技術センター
          4.2 ひろしま移住サポートセンター
          4.3 森林環境贈与税
      5. まとめ

1. 広島県の基本情報

まずは、広島県の基本情報について紹介します。

都道府県名 広島県
所在地 中国地方
人口

約118.4万人(2024年1月時点)

面積

約8,477㎢

県庁所在地

広島市

森林面積 約61万ha
森林率 約72%
主な樹種 ヒノキ、スギ、コナラ、アカマツ

広島県は中国地方に位置し、瀬戸内海と中国山地に囲まれた自然豊かな地域です。県内には多くの島々が浮かぶ瀬戸内海やリアス式海岸が広がり、また北部には標高1,000mを超える山々が連なる山間地域があります。広島市は中国地方最大の都市であり、政令指定都市に指定されています。

人口約270万人を抱える広島県は、観光や産業、文化面でも豊かです。特に、原爆ドームや厳島神社といった世界遺産を有し、国内外からの観光客も多く訪れます。広島の歴史はもちろん、都市としての発展も進んでおり、近年は移住先としても注目を集めています。

<原爆ドームと元安川の風景>

2. 広島県の森林の現状

まずは、広島県の森林の特徴について、広島県全体の特徴や広島県内で林業の有名な地域について見ていきます。

2.1  広島県全体の特徴

広島県は総面積の約70%が森林であり、その多くは中国山地を中心に広がっています。広島の森林は針葉樹と広葉樹が混在しており、人工林としてスギやヒノキが多く、これらが木材として利用されています。特に林業が盛んな地域では、地域の森林を活用した製材業や木材加工業が盛んで、持続可能な取り組みが進められています。しかし、全国的な傾向と同様に、広島でも森林の手入れ不足や高齢化に伴う林業従事者の減少が課題となっています。

また、近年の気候変動の影響で、台風や豪雨などによる森林の被害も増加しており、これに対応するための森林管理が求められています。こうした状況から、広島県では森林保全と林業の持続的な発展に向けた取り組みが重要視されています。

2.2  広島県内で盛んな林業地域

広島県内で林業が特に盛んな地域としては、県北部の北広島町、庄原市、三次市が挙げられます。これらの地域では、人工林の間伐や植林活動が盛んに行われており、地域経済における林業の重要性が高いです。また、地域ごとの特性に応じた木材の加工や利用が進んでおり、地元材を活用した建築物や製品開発も見られます。ここでは、具体的に2つの地域について紹介します。

まず、北広島町です。北広島町では、スギやヒノキなどの木材を活用した住宅建設や家具製造が進み、地元産材の利用が推奨されています。

次に、庄原市です。庄原市は、特に製材業が盛んで、地域の木材を加工し、住宅建設向けの資材として全国に供給しています。また、地元の職人技術を活かした高品質な木製品も注目されています。

これらの地域では林業が地域経済の中心的役割を果たしており、移住者にとっても林業に関わる仕事の機会が広がっています。

<日本百景の一つ帝釈峡の紅葉の様子>

3. 広島県の林業について

3.1  林業事業体の数

広島県内には約600の林業事業体が存在しており、その多くは中小規模の事業体です。これらの事業体は、植林、伐採、加工、販売までの一貫したサービスを提供しており、持続可能な林業の実現を目指しています。また、地域の森林組合や地元企業と連携し、広島県内の木材を有効活用する取り組みも積極的に行われています。

地域密着型の林業事業体が多いことから、事業体ごとの特徴も異なり、木材の種類や加工方法、また輸送方法などにそれぞれの工夫が凝らされています。また、広島県は森林資源の豊富さを活かし、バイオマス発電などの新しいエネルギー利用にも力を入れており、林業の多様な発展が期待されています。

広島県内の事業体はこちらをクリック▼

3.2林業従事者の推移

広島県における林業従事者の数は、全国的な傾向と同様に減少しています。高度経済成長期には林業が盛んであり、多くの若者が林業に従事していましたが、1970年代以降、林業人口は減少し続けています。現在では、高齢化が進んでおり、従事者の平均年齢も上がっています。

しかし、近年では林業への新しい取り組みや移住促進政策が進んでおり、林業に興味を持つ若者や移住者の増加が見られます。例えば、広島県では林業の仕事を体験できるプログラムや、林業技術を学ぶための研修が充実しており、移住者が林業に参入するためのサポート体制が整備されています。これにより、少しずつではありますが、若年層の参入が進んでいます。

4. 広島県での林業支援先と税制

ここからは、広島県へ移住し林業へ従事しようとしている方向けの支援金や林業支援先、広島県の林業振興について見ていきましょう。

4.1広島県林業技術センター

広島県林業技術センターでは、林業従事者を対象にした技術指導や研修を行い、新しい技術や知識の習得をサポートしています。また、初心者向けのプログラムもあり、未経験者でも林業に携わることができる環境が整っています。

広島県林業技術センター

4.2ひろしま移住サポートセンター

広島へ移住した先輩方の話を聞きたいという方には、ひろしま移住サポートセンターがおすすめです。東京にいながら、広島への移住や転職、起業に関する相談ができ、先輩移住者の話を聞くことも可能です。事前予約が優先となるため、詳細は下記ウェブサイトで確認してくださいね。

さらに、広島県では「令和6年度移住支援金制度」を設け、特に東京圏からのU・Iターン希望者に向けた支援を強化しています。東京圏にお住まいで広島県への移住を検討されている方は、活用してみてください。

○支援金支給額

・単身者の場合 60万円

・2人以上の世帯の場合 1世帯につき100万円(18歳未満の世帯員を帯同して移住する場合は、18歳未満の者一人につき100万円を加算)

ひろしま移住サポートセンター

令和6年度移住支援金制度

4.3森林環境贈与税

広島県では「森林環境贈与税」を活用し、森林保全活動や林業の振興を進めています。この税制によって得られた資金は、主に間伐や植林などの森林整備に使われており、地域全体で森林資源の持続可能な管理が促進されています。これにより、地域経済の発展にも貢献しています。

また、広島県では「森林環境譲与税」を活用し、広島県森林組合連合会に専任職員を配置しています。広島県内外から林業に就業を希望する方々に向けて、「雇用情報の提供」や「就業に関するアドバイス・指導」、「就業・生活相談」などを行う無料職業紹介事業も実施しています。

広島県森林組合連合会(無料で就業相談ができます!)

森林環境税とは?内容や仕組み、課題までわかりやすく解説!

5.まとめ

今回は、広島県の基本情報や林業の特徴、注目の地域についてご紹介しました。広島県は、美しい自然と豊かな森林資源に恵まれ、特に北部地域では林業が盛んに行われています。都市部の発展も進んでいる一方で、自然と共に暮らす魅力的な環境が広がっています。移住先や新たな林業の拠点として、広島県をぜひ選択肢の一つに加えてみてくださいね。

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