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2024.08.16 コラム

東京都の森林・林業の現状は?林業の盛んな地域や支援先を紹介

東京で林業の仕事をしたいけど、森林や林業の現状について詳しく知りたい
東京では、森林や林業のイメージがわかないという方も多いのではないでしょうか?

23区内など都心には森林はほとんどありませんが、東京都には面積の約4割もの森林があるんですよ
そこで今回は、東京都の森林・林業の特徴を詳しく紹介します。

東京都で、林業の仕事を探す際の参考にしてくださいね。

各都道府県の森林・林業の特徴について読んでみる

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  • 目次
      1. 東京都の基本情報
      2. 東京都の森林の現状
      3. 東京都の林業について
         3.1林業事業体の数
         3.2林業従事者の推移
      4. 東京都での林業支援先|東京都林業労働確保支援センター
      5. まとめ

1. 東京都の基本情報

東京都の基本情報は、以下になります。

都道府県名 東京都
所在地 関東地方
人口

約1,418万人(2024年7月時点)

面積

 約2,199㎢

森林面積 約8万ha
森林率 36%
主な樹種 スギ・ヒノキ

東京都は日本の首都で、約1400万人が暮らす大都市です。江戸時代に幕府が開かれて以来、日本の政治や経済の中心地として発展してきました。関東地方の南部に位置し、面積は全国で3番目に小さい都道府県です。

23区では企業や商業施設が集中し、交通網も発達しています。
多摩地域では、多くの山や湖などの豊かな自然や居住環境も整っている地域です。
他にも伊豆諸島や小笠原諸島、高尾山など有名な観光地が多数あり、東京都全体が多くの人で賑わっています。

2.東京都の森林の現状

奥多摩地域の風景

東京都には、森林が少ない地域と集中している地域があります。ここからは東京都の森林の現状や特徴について解説していきます。

東京都の森林率は、約36%です。
そのうち67%が多摩地域に、33%が伊豆諸島や小笠原諸島に分布し、特定の地域に集中している特徴があります。
多摩地域の森林は国有林が2%、都や市町村が管理する公有林が31%、私有林が67%という内訳です。

多摩地域ではスギやヒノキの生育に適しており、約60%が人工林という割合となっています。
一方、伊豆諸島では77%を天然林が占めるなど、地域による特徴の違いがあります。

東京都にある人工林の林齢は、9割以上が9齢級(41年生~)以上です。利用可能な森林が多い一方で、20年生未満の若い森林が少なく林齢構成に偏りがあるという特徴があります

東京都では、若い森林が少ないことで「森林の老齢化」や「花粉症の問題」が深刻だと考え以下の取り組みを行っています。

  • 低コストでできる林業技術の開発
  • 先進技術の機械導入支援や開発支援
  • 公共施設での多摩産材の利用拡大
  • 花粉の少ない森づくり運動

▷参考:東京の森林・林業(令和5年版)

東京都では、多摩地域の貴重な森林を守りながら若返りのために、さままざまな取り組みがされているのです。

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3. 東京都の林業について

東京都内に所在地のある森林事業体(画像提供:ロガーワークス株式会社様 求人ページ

東京都では利用期を迎えた森林が多く、森林の若返りが課題となっています。
ここからは、東京都の林業を支える林業事業体や従事者数の現状について見ていきましょう。

3.1. 林業事業体の数

東京都の林業事業体数は、平成22年には37社でしたが、平成31年の統計では49社に増加。しかし令和4年には41社に減少しています。

都内の41社のうち、「緑の雇用」事業を利用できる認定事業体は令和6年の時点で15社です。
また、15社すべての所在地が多摩地域となっています。
▷認定事業体一覧は「こちら」。
▷関連記事「緑の雇用とは?内容やメリット、取れる資格などを徹底解説!

緑の雇用事業では、働きながら研修や講習を受け資格や技術の取得が可能です。すでに多くの未経験者が緑の雇用を活用し、現場で活躍しています。

また東京都では、認定事業者でない事業体でも同様の研修が受けられる支援を行っているそうです

気になる事業体がありましたら、緑の雇用事業や東京都での研修を受けられるかどうか問い合わせてみるとよいでしょう。
▷参考:東京都産業労働局「令和4年度 都内外林業事業体等実態調査報告書(概要版)」

3.2. 林業従事者の推移

東京都内の林業従事者は、平成22年では141人でしたが、平成31年の統計では222人と事業体と同様に従事者も増加しました。しかし令和4年には195人と減少しています。

年齢別の割合では50歳〜54歳の人数が最も多く、若い世代が多いのも特徴です。全国的には高齢化が課題ですが、東京都では65歳以上が10.6%で、35歳未満は21.2%となっています。
▷参考:東京都産業労働局「令和4年度 都内外林業事業体等実態調査報告書(概要版)」

東京都では、林業従事者は若い世代が多いという特徴があります。しかしまだまだ担い手不足が続いており、新たな人材の確保や育成が必要です。

東京都内の事業体はこちらをクリック▼

4.東京都での林業支援先|東京都林業労働確保支援センター

東京都林業労働確保支援センターは、東京都農林水産振興財団が運営しています。
林業労働力の確保や経営体の強化、雇用や経営基盤の整備を目的として、以下の事業内容を行っています。

  • 林業技術者の育成・育成支援……林業へ就業を希望する方への林業技術や資格取得研修の実施・技術向上の支援・就業相談など
  • 林業経営の強化……林業事業体の確保と育林業機械化の推進や住宅手当や経営拡大・多角化への経費助成など
  • 雇用・経営基盤の整備……レベルアップ助成事業として基盤整備、労働安全対策、人材育成に係る経費の助成など

東京都林業労働確保支援センターでは、緑の雇用事業を活用した研修のほかに、認定事業体に登録していない経営体の就業者の方に向けた研修を実施しています。
林業の担い手確保と育成、林業経営体の強化など重要な役割を果たしているのです。
東京都林業労働力確保支援センターホームページ
 
また東京都には、大学や林業に関するイベント開催、各種補助制度について紹介するなど、多くの場所で森林や林業について学べる場所があります。ぜひチェックしてみてくださいね。
東京都森林事務所ホームページ

5.まとめ

今回は、東京都の森林や林業について特徴を見てきました。
東京都は日本を代表する都市です。そのような東京の豊かな森林を守り育てる林業の担い手が必要となっています。

また林業の担い手は、全国的に高齢化・人材不足が課題です。林業の世界に興味がある方は、ぜひ勇気を出して一歩踏み出してくださいね。

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