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2024.08.01 コラム

愛知県の森林・林業の現状は?林業の盛んな地域や支援先を紹介

職業の選択肢も多いことから、移住先としても人気のある愛知県。
都市部としてのイメージの強い愛知県ですが、自然豊かな地域も多く林業が盛んな地域もあるんですよ

今回は、愛知県の森林や林業の特徴を紹介していきます。支援先を紹介していますので、愛知県で林業の仕事をしていきたいと考えている方は参考にしてくださいね。

各都道府県の森林・林業の特徴について読んでみる

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  • 目次
      1. 愛知県の基本情報
      2. 愛知県の森林の現状
          2.1愛知県全体の特徴
          2.2愛知県内で盛んな林業地域|三河地方
      3. 愛知県の林業について
         3.1林業事業体の数
         3.2林業従事者の推移
      4. 愛知県での林業支援先|(公財)愛知県林業振興基金
      5. まとめ

1. 愛知県の基本情報

愛知県の基本情報は、以下になります。

都道府県名 愛知県
所在地 中部地方
人口

約746万人(2024年)

面積

 約5,171㎢

県庁所在地

名古屋市

森林面積 約22万ha
森林率 42%
主な樹種 スギ・ヒノキ

愛知県は日本のほぼ中央に位置し、南は太平洋に面しています。西は三重県、北は岐阜県、北東は長野県、東は静岡県とさまざまな県に隣接している県です。

西部から南部にかけて平坦で、木曽川と庄内川がある濃尾平野や矢作川のある岡崎平野、豊川のある豊橋平野が形成されており、県東部に標高1,500m未満の穏やかな山々の広がりが特徴です。

愛知県は、トヨタ自動車の本社があることや「モノづくり王国」として有名ですが、香嵐渓や鳳来寺山、日間賀島など自然を楽しめる観光地も多数あります。

2. 愛知県の森林の現状

愛知県内の森林風景 画像提供:株式会社緑豊様 求人ページ

まずは、愛知県の森林の特徴について、愛知県全体の特徴や愛知県内で林業の有名な地域について見ていきます。

2.1. 愛知県全体の特徴

愛知県の森林率が約42%で、そのうち民有林の割合は、約95%と全国平均に比べ高水準です。
民有林の内訳は人工林が64%と、全国平均の45%と比べても大きく上回っています。

また人工林の割合は、スギが38%、ヒノキは47%とヒノキの割合が多くなっています。
そして人工林の多くは、11 齢級以上(50 年生以上)に成長しており、木材として利用できる段階です。

近年では、航空レーザ計測データを活用したスマート林業への取り組みや「愛知木づかいブック」の発行など、地域材の利用促進にも力を入れています。しかし、1年間に伐られる民有林の量よりも木材として利用できる森林の量が多く、手入れや管理が行き届いていないのが現状です。
▷参考:森林・林業の主要指標(2024年2月更新)
▷参考:林業の動き2024

2.2.愛知県内で盛んな林業地域|三河地方

愛知県で林業が盛んな地域は、県の東部に位置する三河地域です。
三河地方の中でも岡崎市や豊田市・新城市・設楽町・東栄町・豊根村は、森林率も高くスギやヒノキなどの針葉樹が広く分布しています。
またそれぞれ市町村に森林組合があり、事業体や従事者の割合も豊田市や岡崎市、新城市に多くなっています。

三河地域は、江戸時代から木材流通の拠点として重要な役割を果たしてきた地域です。
「三河材」と呼ばれる三河スギ、三河ヒノキがあり、下記のような特徴があります。

  • 赤みが強い
  • 色艶がよい
  • 病害虫に強い

三河地方では三河材の積極的な利用の推進や、計画的な造林・植林をおこない、持続可能な林業への取り組みがおこなわれています。

▷参考:(公社)東三河地域研究センター
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3. 愛知県の林業について

愛知県内の林業現場風景 画像提供:一般社団法人奏林舎様 求人ページ

愛知県では主伐を必要とする森林が多く、林業経営体の高齢化や後継者不足が課題となっています。
ここからは、愛知県の林業事業体や従事者数の現状について見ていきましょう。

3.1. 林業事業体の数

愛知県の林業経営体数は、2020年農林業センサスによると498経営体です。
2015年には1314経営体ありましたが、5年間で62%減少しています。
経営体の市区町村別の割合では、林業が盛んな地域でも紹介した豊田市や岡崎市などの三河地域が多くなっています

▷参考:愛知県の農林水産業の担い手の現状について
▷参考:2020 年農林業センサス

県内に498経営体ある事業体のうち「緑の雇用」事業を利用できるのは、令和6年2月時点で30社です。

未経験の方がこれから働く林業会社を選択する際に、緑の雇用事業を取り入れているかを判断基準として重視する方も多いようです。
愛知県認定事業者一覧は、こちらに記載されていますので、気になる事業体がありましたら、一度問い合わせてみましょう。

3.2. 林業従事者の推移

愛知県内の林業従事者は、2018年で558人です。
2003年には676人おり、2013年までに539人まで減少しましたが微増傾向にあります。

年齢別でみると、2003年には60歳以上が全体の64%を占めていましたが、2018年には34%にまで減少。反対に59歳以下が66%と年齢層の割合が逆転し、若返りが見られています
また愛知県内では、毎年40人ほどが新しく林業の世界に就業しています。
▷参考:愛知県の農林水産業の担い手の現状について

愛知県では、就業者数の増加傾向や年齢層の若返りがみられますが、まだまだ担い手の育成や確保、事業体の後継者不足が課題となっています。

愛知県内の事業体はこちらをクリック▼
 

4.愛知県での林業支援先|(公財)愛知県林業振興基金

愛知県内での林業支援先としては、「(公財)愛知県林業振興基金」があります。
愛知県林業振興基金は、林業の機械化の推進や担い手の育成、林業の活性化や林業の振興などを目的として平成6年に設立されました。

林業事業体や林業就業者に対しての支援では、新規就業者や従事者への研修支援、林業事業体の雇用情報の提供や林業体験ツアーの開催、新規林業就業者サポート窓口の設置などをして、相談しやすい環境づくりにも取り組んでいます。

また、林業の機械化の推進として、林業機械の導入に対する補助金の交付や林業機械の共同利用の促進などがあります。
他にも林業の普及啓発活動や林業経営の改善に向けた支援など、林業の活性化に向けてさまざまな支援をおこなっていますので、ぜひ活用しましょう。
▷参考:(公財)愛知県林業振興基金

また愛知県のホームページでは、さまざまな研修の実施やサポート事業の提供や林業体験、見学ツアーの開催情報が掲載されていますので、ぜひご覧ください。

5.まとめ

今回は、愛知県の森林や林業従事者の特徴について紹介しました。
愛知県は近年、移住先としても注目を集めている県です。また住みやすさだけでなく「緑の雇用」事業を利用できる事業体もあります。
愛知県の移住支援については、「愛知移住を検討する方へ|魅力や支援制度を紹介」で詳しく紹介していますので、こちらも合わせてご覧ください。
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