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【道具特集②】林業向けチェーンソーの選び方は?おすすめメーカー5選を紹介
林業作業といえば、チェーンソーでの伐採作業を思い浮かべる方も多いと思います。伐採作業に欠かせない必須アイテムですが、一般の方使用しやすいものからプロが使用するパワフルなものまで種類や大きさ、金額などさまざまです。
未経験の方や初めて購入する方は、数多くある中から、チェーンソーの違いや選び方など迷ってしまうポイントが多いですよね?
そこで今回は、第2回道具特集「林業作業に必要なチェーンソーの選び方」について解説します!
おすすめメーカーについても説明していますので、道具を揃える際の参考にしてくださいね!
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- 目次
- 林業作業でのチェーンソーの選び方➀|種類の違い
1.1エンジン式
1.2充電式(バッテリー式)
1.3電源式- 作業内容にあったチェーンソーの選び方➁|パワーやガイドバーの違い
2.1排気量や電圧の違い
2.2ガイドバーの長さや種類- チェーンソーのおすすめメーカー5選
3.1ハスクバーナー
3.2ハスクバーナー・ゼノア
3.3スチール
3.4やまびこ
3.5マキタ- まとめ
1.林業作業でのチェーンソーの選び方①|種類の違い
林業作業には、事業体によって作業内容も変わり、さまざまな仕事があります。そして、作業内容によって必要なチェーンソーも変わっていきます。
チェーンソーは、「エンジン式」「充電式」「電動(電源)式」の3種類があります。
まずは、それぞれの特徴をみていきましょう。
1.1.エンジン式
林業作業で、一般的に使用されており、パワーや大きさなど種類が豊富です。
メリット
- エンジンオイルとガソリンを混ぜた混合燃料の燃料で動かすため、山林内など長時間の作業に向いている
- 電源コードがないので持ち運びも自由で移動が簡単
- 充電式や電動(電源)式よりパワーが強い
デメリット
- エンジンを搭載することで本体が重くなり、長時間使用すると疲れやすい
- エンジンオイルとガソリンを混ぜた混合燃料を使用しているので、適宜補給する必要がある
1.2.充電式(バッテリー式)
近年では、ラインナップが増えており性能もよくなっています。街中など、大きな音を出せない現場や樹上作業で活躍しています。
メリット
- 電源コードがないので、持ち運びしやすい
- 低騒音・低振動で作業しやすい
- 排気ガスもないので屋内でも使用可能
- ラインナップも増え性能もアップ
デメリット
- バッテリーを搭載しているので、種類により重くなる
- エンジン式と比べるとパワーは弱い
- バッテリーが切れると使えないため、長時間の作業では替えのバッテリーが必要
1.3.電源式
林業現場では、ほとんど使用しません。
メリット
- 家庭用の100V電源からコードで直接給電できるので、長時間の作業に向いている
- 価格が安価
- 電源コードで稼働するため、バッテリー切れの心配なし
- 軽量で扱いやすい
デメリット
- エンジン式と比べパワーが弱い
- 電源コードがついているので移動しにくい
それぞれのメリット、デメリットを理解した上で、必要なチェーンソーを選びましょう!
2.作業内容にあったチェーンソーの選び方➁|パワーやガイドバーの違い
せっかく購入したチェーンソーでも、作業内容に合っていなければ、使い勝手が悪くなり出番がなく眠ってしまうという可能性も…。
伐採作業では、枝打ちや枝払い、除伐、間伐、樹上作業など、太さの異なる木を伐ります。安全面や作業効率が下がらないよう、作業内容や木の太さにあわせてチェーンソーを選びましょう。
2.1.排気量や電圧の違い
チェーンソーは、エンジン式では排気量、充電式では電圧(V)によってパワーが変わります。エンジン式は「20cc~120cc」と幅広いパワーのチェーンソーがあります。
排気量や電圧の違いによる作業内容の目安は、以下の通りです。
排気量・電圧 | 作業内容 |
35cc程度以下・電圧18V | 小径木の伐採・伐倒、枝打ち、枝払い、除伐、間伐、樹上作業など |
40~50cc程度・電圧36V |
中径木の伐採・伐倒薪作り、大きめの材木の切断など |
50cc以上 |
大径木の伐倒時、特殊伐採など |
木の太さのおおよその基準は、小径木…直径20cmくらいまでの木、中径木…直径20cm〜50cmの木、大径木…成人の胸の高さの直径が50cm以上の木となっています。
2.2.ガイドバーの長さや種類
ガイドバーとは、チェーンソーの刃(ソーチェン)を装着する、楕円形をした金属製のプレートの部分をいいます。ガイドバーの長さによっても、切断できる木の太さが変わってきます。
ガイドバーの長さで伐採できる目安は、以下のとおりです。(※接続部分を含めた部分から測るなど、メーカーにより表示が異なります)
ガイドバーの長さ | 切断対象の太さ |
25cm | 直径25cm以下の枝や木 |
30cm~50cm | 直径30~50cm以下の枝や木 |
60cm~70cm | 直径60~70cm以下の枝や木 |
100cm~150cm | 直径100~150cmの木 |
ガイドバーは、付け替えることが可能です。チェーンソーによって、付け替え可能な長さがありますので、あわせてチェックしましょう。
また、ガイドバーは3種類あります。伐りたい木や作業内容にあわせて選ぶとよいでしょう。
スプロケットノーズバー …先端に歯車が内蔵されているタイプ
- 幅広く使用されている先端の歯車によって、チェーンの回転が滑らかになり切断スピードがでる
- 横方向からの力に弱く耐久性に欠ける
ハードノーズバー …先端が緩やかな曲線になっている
- 太い木の切断などプロ向け
- 頑丈で重量があり、切断スピードが遅め
カービングバー…ガイドバーの先端が細くなっているタイプ
- 軽量で、枝打ちなどの細かい作業やチェーンソーアートに使用
- 先端が細くキックバックが発生しにくい
- 取り回しもよい
3.チェーンソーのおすすめメーカー5選
今回は、おすすめのメーカー5選を紹介します。
3.1.ハスクバーナー(Husqvarna)
ハスクバーナーは、スウェーデンに本社がある林業従事者に有名なメーカーです。
チェンソーをはじめ、草刈機やヘルメット、防護ズボンなどの防護服など取り扱い商品も豊富です。 チェーンソーは、家庭用からプロ用まで幅広く取り扱いがあります。
エンジン式とバッテリー式を取りそろえ、金額は60,000円~392,700円となっています。
公式サイト:ハスクバーナー
3.2.ハスクバーナー・ゼノア(Husqvarna Zenoah)
2007年に小松ゼノアという会社が、ハスクバーナーのグループとなりハスクバーナー・ゼノアとなりました。埼玉県川越市に本社があり、国内に7か所の支店があります。
ハスクバーナー・ゼノアでは、一般向けのものからプロ用のチェーンソーを販売しています。世界最小、最軽量の「こがるシリーズ」が販売され、女性でも扱いやすいと人気のメーカーです。
16種類のチェーンソーがあり、金額は48,400円〜196,300円となっています。
公式サイト:ハスクバーナー・ゼノア
3.3.スチール(STHIL)
ドイツで設立された世界販売数トップのチェーンソーメーカー。 林業作業に必要な道具を幅広く販売しています。
チェーンソーは、小型で軽量タイプから大型のパワフルタイプまで豊富なラインナップです。エンジン式とバッテリー式があり、金額は51,700円~422,400円となっています。
公式サイトでは、山林向けや一般・農林向けなど、目的別に掲載されていますので、探しやすくなっていますよ。
公式サイト:スチール
3.4.やまびこ
共立(KIORITZ)、新ダイワ(Shindaiwa)、エコー(ECHO)が合併した国産メーカーのやまびこ。共立や新ダイワがプロ向けに、エコーは一般向けが多いとされています。
新ダイワでは、エンジン式とバッテリー式があり、金額は34,650円~393,800円が販売されています。
共立では、エンジン式があり、金額は74,800円~38,5000円です。
3.5.マキタ
愛知県に本社がある、電動工具メーカーとして有名メーカーのマキタ。40Vのパワーの強いバッテリー式が販売されています。金額は、60,900円~94,500円となっています。
公式サイト:マキタ
最近では、ネット通販やホームセンターでも購入可能です。しかし、チェーンソーを初めて購入する際には、農機具屋さんなどの代理店や林業従事者の方がいる森林組合の購買での購入がおすすめです。
実際に、手に触れてどれくらいの重さがあるのか、パワーはどれくらいなのか、作業内容に合ったサイズなのかなど、持った感覚などがわかります。また、わからないことがあれば質問することもできますので、道具について知識の幅を広げるチャンスでもありますよ!
4.まとめ
今回は、第2回道具特集「林業作業に必要なチェーンソー選び方」について説明していきました。
プロ向けのチェーンソーは、金額が高いめとなっていますので、今回紹介した内容を参考にしながら、作業内容を理解したうえで、しっかり吟味して購入しましょう。
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