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2024.03.06 コラム

【道具特集①】林業用ヘルメットに必要な機能は?3メーカーの商品を厳選紹介

林業の伐採作業をするうえで、必須アイテムの1つであるヘルメット。さまざまなメーカーから発売され、種類も多くありますが、未経験から始める人にとって、どのようなヘルメットを選べばいいのか悩んでしまいますよね?

林業の道具はどこで買える?伐採作業に必要な道具と購入先を解説!」で取り上げた中から、第1回道具特集として「林業用ヘルメット」について説明します!

作業現場で、多くの人が使用しているメーカーについても紹介しますので、道具を揃える際の参考にしてくださいね!

  • 目次
      1. 林業用ヘルメットを選ぶときの重要ポイント2つ
         1.1林業用ヘルメットの選び方ポイント➀|機能面
         1.2林業用ヘルメットの選び方ポイント➁|付属装備
      2. 林業用ヘルメットの取り扱いメーカーを紹介
          2.1ハスクバーナー(Husqvarna)
          2.2スチール(STHIL)
          2.3ファナー(PFANNER)
          2.4ほかのメーカー
      3. まとめ|林業用ヘルメットも消耗品だと理解して安心安全に作業しよう!

1. 林業用ヘルメットを選ぶときの重要ポイント2つ

ヘルメットをかぶって作業する風景

作業用ヘルメットは、労働安全衛生法や厚生労働省告示によって「保護帽」という位置づけになっています。林業に限らず、危険な作業をする際は、ヘルメットを着用しなければなりません。そして、安全に作業するためには、作業内容によって必要な機能や装備があります。

ここでは、林業用ヘルメットを選ぶうえで重要なポイントとして以下の2つを見ていきましょう。

  • 機能面
  • 付属装備
1.1.林業用ヘルメットの選び方ポイント➀|機能面

ヘルメットには、使用環境によって以下の3種類の規格があります。

飛来・落下物用

飛来物または落下物による危険を防止・軽減するもので、帽体、着装体、あごひもがあるもの。

墜落時保護用

帽体、着装体、発泡スチロールなどの衝撃吸収ライナー、あごひもがあるもので、墜落による危険を防止・軽減する。

電気用

7000V以下の電圧に触れたときに感電から保護してくれるもので、帽体、着装体、あごひもがあるもの。

林業の作業には、事業体によってさまざまな内容があります。

作業する中で、以下のような危険もあります。

山林内の作業では、枯れ枝が折れて落下してくるリスク

ハシゴに登っての作業や高所作業車など高所での作業の場合は、落下するリスク

ロープを使った特殊伐採の場合も落下のリスク

そのため、作業時には「飛来・落下物用」や「墜落時保護用」機能のあるヘルメットが必要です。

ヘルメットによっては、「飛来・落下物用兼墜落時保護用」など兼用機能となっているものもありますので、作業内容にあったヘルメットを選びましょう!

1.2.林業用ヘルメットの選び方ポイント➁|付属装備

林業の伐採作業時には、木くずが飛んできて目に入ってしまったり、チェンソーの音が大きく、耳が聞こえにくくなってしまったりする恐れがあります。そこで大事なのが、「目や耳を保護する付属装備」です!

イヤマフやバイザーが、最初からついているタイプや後から取り付けられるタイプなど、さまざまな種類があります。作業内容によっては、耳栓をして作業している方もいますが、できればイヤマフの使用がおすすめです。

イヤマフは、メーカーによりチェンソーの周波数に合わせて音を防げるように作られています!

・疲労感やストレスを軽減してくれる

・チェンソーの音は防ぐけれど、会話などは聞き取りやすくなる

というメリットがあり、効率よく作業を進められます。イヤマフやバイザーを装備して、安全快適に作業をしていきましょう!

2.林業用ヘルメットの取り扱いメーカーを紹介

林業用ヘルメットを取り扱っているメーカーは、多くあります。今回は現場で使用されている3社を厳選して商品を紹介します。

2.1.ハスクバーナー(Husqvarna)

ハスクバーナーのヘルメット

ハスクバーナーは、スウェーデンに本社がある有名なメーカーです。チェンソーや草刈機などの機械をはじめ、防護ズボンや防振手袋、防護服など取り扱い商品も豊富です。

ハスクバーナーのヘルメットは「ファンクショナル」15,070円~と「テクニカル」26,510円~の2種類があります。

現場では「テクニカル」を使用している方が多く、以下の特徴があります。

  • 700グラムの軽量
  • 飛来・落下物用
  • イヤマフ、バイザーが標準装備
  • 片手でサイズ調整ができるダイヤル式
  • 蒸れにくさ防止の通気口がある

公式サイト:ハスクバーナー

2.2.スチール(STHIL)

スチール(STHIL) アドバンスベント

スチールは、ドイツで設立された世界の販売数トップのチェンソーメーカーです。

チェンソーや刈払機、ブロワー、高圧洗浄機などの機械や斧やハンマーなどのハンドツール、ヘルメットや防護ズボンなどの防護服など、林業作業に必要な道具を販売しています。

ヘルメットは、「ダイナミックエルゴ」12,320円と「アドバンスベント」15,290円の2種類あります。

「アドバンスベント」の特徴は、下記のとおりです。

  • ダイヤル式でサイズ調整が簡単
  • イヤマフ、バイザーがついている
  • イヤマフの高さや角度の調整可能
  • あごひもは自分で装着が必要
  • バイザー使用時に保護メガネの着用が必要
  • 蒸れ防止の通気口がある

公式サイト:スチール

2.3.ファナー(PFANNER)

ファナーのプロトスヘルメット

ファナーは、オーストリアに本社があります。ヘルメットやジャケット、防護パンツやブーツなど防護服を取り扱っており、機能性やデザイン性に優れているとして、世界的に知名度の高いメーカーです。

「プロトス」という種類があり、値段は41,000円と46,000円の2種類あります。

他のメーカーと比べると高級ですが使い心地抜群なので、最近はファナーを使っている人が多く人気の商品です。

特徴は下記のとおりです。

  • 10種類のカラーバリエーションが豊富
  • 飛来・落下物用と飛来・落下物兼墜落時保護用の2種類ある
  • フリーサイズで54センチ〜62センチまで調整可能
  • バイザーやイヤマフが一体化して邪魔にならない
  • イヤマフはヘルメットの中に収納できる
  • 頭部の後ろ側に通気口がある

公式サイト:ファナー

2.4.ほかのメーカー

3社を厳選したのですが、林業用ヘルメットを取り扱うメーカーは、多くあります。

  • アウトドア商品で有名なモンベル(mont-bell)
  • サイクリングやスキー、登山、乗馬などのヘルメットの開発や生産を行っているカスク(KASK)
  • 登山やアウトドア用品を取り扱うペツル(Petzl)
  • チェンソー用ソーチェンの大手メーカーのオレゴン(OREGON)
  • 共立、新ダイワ、エコーが合併したやまびこ(共立新ダイワ)

など多くメーカーが取り扱っていますので、作業内容や費用面、機能面に合った商品を比べて選ぶようにしてくださいね!

3.まとめ|林業用ヘルメットも消耗品だと理解して安心安全に作業しよう!

ヘルメットをかぶって作業する姿

今回は、第1回道具特集「林業用ヘルメット」について解説していきました。

ヘルメットは耐用年数があり、安全面を考えて3年ほどでの交換が目安となっています。ヘルメットは、自分の身を守る大事な道具ですので、しっかりと安全面や機能面を理解し、使用方法を守って作業しましょう!

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