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2024.03.08 コラム

林業従事者になるには?仕事内容や労働条件を徹底解説!

「林業従事者になるには、どのようなステップを踏む必要があるの?」
林業に興味があっても周りに働いている人がいなければ、具体的にどうすれば良いか迷ってしまいますよね。
スキルや資格が必要なのか、仕事内容や労働条件はどうなのかなど、「事前に知って不安をなくしたい!」という方も多いでしょう。
そこで本記事では、林業従事者になるための道のり、具体的な労働条件、日々の仕事内容を詳しく解説します。
林業に関心がある方、キャリアチェンジを考えている方にとって、林業という分野への理解を深めるきっかけになります◎
林業従事者としての生活はどのようなものか、一緒に探求していきましょう!

  • 目次
      1. 林業従事者とは?
         1.1林業従事者の基本情報
         1.2事前に必要な資格やスキル
         1.3林業従事者になる方法
      2. 林業従事者の仕事内容
          2.1育林
          2.2伐採
          2.3その他の仕事
      3. 林業従事者の労働条件
         3.1雇用形態
         3.2. 給与
         3.3. 勤務時間と休日
      4. まとめ

1. 林業従事者とは?

林業従事者

林業従事者は森林の仕事に関わる人々のことです。
日本の林業従事者は人口のわずか0.9%であるため、詳しく知らない方も多いですよね。
ここでは、林業従事者の基本情報や林業従事者になるためのステップを詳しく紹介します。

1.1. 林業従事者の基本情報

林業従事者とは、森林の保全や管理、木材の伐採から加工に至るまで、林業に関わる一連の業務に従事する人々を指します。
林業というと木を切るイメージが強いかもしれませんが、それだけではありません。
一から木を育て木材資源を生産したり、適切な森林管理で災害から私たちを守ったり、様々な面で日本社会に貢献しています。
林業は私たちが快適に生活するために、なくてはならない仕事です。
そんな大切な役割を担っている林業従事者ですが、その人数は年々減少しており、人手不足や高齢化問題に悩まされています。

出典:林野庁 林業労働力の動向

1.2. 事前に必要なスキルや資格

一見、専門的な知識が必要に思える林業従事者ですが、事前に必要なスキルや資格はありません
性別・年齢問わず誰でも林業に参入することできますよ◎
ただし現場での作業の中には、講習や試験を受けた人のみが許可されている作業があります。
ですので仕事に必要な作業に関しては、講習の受講が必須です。
林業会社に就職後、自分で講習を受けに行くこともできますが、以下のような林野庁の支援制度を利用するのがおすすめです。

  • 「緑の雇用制度」を利用する
  • 「林業就業支援講習」を受ける

【緑の雇用制度】
緑の雇用制度は、国が指定する認定林業事業体に採用された人に対し、講習や研修を行うことでキャリアアップを支援するという制度です。
研修年次に応じて研修の内容をステップアップさせ、さまざまな技能を身につけられるよう体系的な研修プログラムが用意されています。
働きながら着実にキャリアアップしたい人におすすめです。

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【林業就業支援講習】
林業就業支援講習は、各都道府県において実施される「林業の講習会」です。
林業への就職を希望する方を対象に講義や現場での実習、資格取得や個別の就業相談などを無料で行っています。
事前にこの講習を受けることで、現場で即戦力として活躍できます。

林業就業支援講習の記事はこちら

1.3. 林業従事者になる方法

林業従事者になるには以下の2つの方法があります。

  • 林業会社に就職する
  • 独立する

【林業会社に就職する】

林業会社と一口に言っても、規模の大きさや作業内容は地域や会社によって様々。
自分に合った企業を探すことが大切です。
各都道府県に設置されている「林業労働力確保支援センター」に相談してみましょう。
林業への入り口をサポートしてくれますよ◎
また弊社でも、気軽にLINEでの相談を受け付けています。
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【独立する】

会社に属さず、独立して林業事業を始めることもできます。
個人やグループで山を購入し、生計を立てている方もいますよ。
中には年収1,000万円以上稼ぐ経営体も。
ただし、未経験からいきなり独立して稼ぐのは大変なので、まずは林業会社に就職してスキルをつけるのがおすすめです。

2. 林業従事者の仕事内容

林業 従事者

林業には様々な仕事がありますが、大きく以下の3つに分けられます。

  • 育林
  • 伐採
  • その他の仕事

どれも社会貢献へと繋がる、やりがいのある仕事です。

2.1. 育林

木を育てる育林には以下のような作業があります。

植林: 苗木を植え、育てていく作業。
下刈り: 植えた苗木周辺の草や雑草を刈り、成長を促進する作業。
間伐: 密生した木を間引き、残った木の成長を促進する作業。
枝打ち: 木の枝を払い、木材の品質を向上させる作業。

一から育てた木が立派になったときの感動を味わえるのが林業の魅力の一つです。

2.2. 伐採

森を整えるための伐採も重要な仕事です。

伐倒: 計画に基づいて木を伐採する作業。
集材: 伐採した木をまとめて搬出できる場所まで運ぶ作業。
搬出: 伐採した木を山から運び出す作業。

伐採には難しい作業もありますが、仲間と協力しながら達成できる喜びがあります。

2.3. その他の仕事

林業に関わる仕事には他にも以下のようなものがあります。

森林調査: 森林の状態を調査し、データ収集を行う作業。
森林整備: 森林の土壌や水質を保全するための作業。
林道整備: 森林内を移動するための道を整備する作業。
木材加工: 伐採した木を製材したり、家具などに加工する作業。

このように様々な仕事で林業は支えられています。

3. 林業従事者の労働条件

林業 従事者

林業で働く人たち

ここでは林業従事者の雇用形態や給与、勤務時間について紹介します。

3.1. 雇用形態

雇用形態としては「正社員」と「臨時雇い」があります。
どちらにもメリット・デメリットがあるので、自分に合った雇用形態を見つけましょう!

正社員

  • 林業会社や森林組合などに雇用され、安定した収入を得られる
  • 社会保険などの福利厚生が充実している
  • 長期的なキャリアプランを立てやすい
  • 会社によっては給料が低い場合がある

臨時雇い

  • 造林や伐採など、特定の時期に集中して行われる作業に従事する
  • 期間によって収入が変動する
  • 社会保険などの福利厚生は限定的である
  • 日給で支払われることも多く、副業として行う人もいる
3.2. 給与

林業の平均年収は、356万円と言われています。

経験年数による平均年収

出典:林野庁「第1部 第1章 第3節 林業従事者の動向(3)

これはあくまで一般的な平均値で、地域や働く環境によって大きく変わります。
たとえば、大規模な林業会社でキャリアアップすれば収入は増えますし、中には独立して林業による資産形成を行っている人もいます。

また、林業の仕事は季節によって忙しさが変わるため、一年を通して収入が変化することも。
たとえば冬になると木を切る作業が多くなり、収入が増える時期もあれば、逆に作業が少なく収入が減る時期もあります。

一般企業と比べ、林業は収入が高い・低いと一概に言えないのが林業です。

林業の年収については、【林業の平均年収は?】事業体による違いはあるの?年収アップの可能性は?の記事でも詳しく解説しています。

3.3. 勤務時間や休日

林業従事者の具体的な1日の流れを紹介します。
朝が早い林業従事者ですが、その分夜も早めに終わるので、仕事後のプライベートを充実させることも可能◎
休日は会社によりますが、基本的には土日が休みの場合が多いです。

6:00-7:00 起床・準備。会社や作業現場へ移動
7:00-8:00 朝礼(作業内容の確認・安全確認)・服装の点検・機械の整備
8:00-12:00 午前中の現場作業
12:00-13:00 昼食
13:00-17:00 午後の作業
17:00-18:00 作業終了・清掃や点検・帰宅

 

4.まとめ

今回は林業従事者になるための道のり、具体的な労働条件、日々の仕事内容について解説しました。
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