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林業の仕事ってどんな内容?仕事の流れや3つの不足について解説!
日本の面積の約7割を占める森林。森林は天然林と人工林に分けられ、日本の森林は、天然林が約6割、人工林が約4割となっています。世界有数の森林国である日本ですが、林業の担い手不足が課題となっているのをご存知ですか?林業の担い手が不足すると放置林が増え、私たちの生活にも大きく影響を与えてしまうのです。
そこで今回は、林業の仕事の内容や林業の現場が抱える3つの不足について解説していきます。
林業の仕事について理解を深められる内容になっていますので、ぜひ最後まで読み進めてくださいね。
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- 目次
- 林業の仕事とは?
- 林業の仕事内容
2.1.1年を通した林業の仕事内容
2.2.1日の仕事の流れ- 林業の仕事で3つの不足を解説
3.1.人手不足
3.2.若手不足
3.3.後継者不足- まとめ|林業の仕事があなたを待っています
1.林業の仕事とは?
林業の仕事といえば、「木を伐る」ことをあげる方も多いですよね?
林業の仕事には、
- 森林を維持管理する
- 育てた樹木を伐採する
- 木材資源を生産する
など、さまざまな仕事があります。
森林は、二酸化炭素の吸収と酸素の生成、水の浄化、生物を守ることや洪水、地滑りなどの自然災害から私たちを守る役割もしてくれています。また、木は家具や建築材料、紙、燃料など、私たちの生活に欠かせない材料の1つです。私たちの生活に欠かせない森林や木を守るためには、人の手によって森林環境を整える必要があります。
もし手を入れないまま放置してしまうと、どうなってしまうのでしょうか?
- 密集して成長してしまい、十分な日光や栄養を受け取れない木が、できてしまう
- 枯死した木や弱った木ができ、病気に感染しやすくなる
- 病気に感染した木の周囲の木にも、影響が出てしまう
- 特定の種ばかりが強くなり、バランスが崩れ、他の生態系にも悪影響を及ぼしてしまう
- 木々が過密に成長すると山火事や倒木、地滑りなどの自然災害のリスクが高くなってしまう
このような問題が起きないためにも、「森林の保護と維持」をする必要があります、林業の仕事は、森林を守り、私たちの生活も守ってくれている仕事なのです。
2. 林業の仕事内容
では、実際に林業の仕事内容はどのようなものがあるのか、
- 1年を通した林業の仕事内容
- 1日の仕事の流れ
についてみていきましょう。
2.1. 1年を通した林業の仕事内容
まずは、1年を通して林業の仕事内容を紹介します。
1~3月 |
地ごしらえ |
苗木を植え付けるために、伐採木の枝葉や雑草、残木を取り除き、片付け整地する作業。 |
4〜5月 |
植え付け |
苗木を植え付ける作業。 |
6〜8月 |
下刈り |
苗木の成長を助けるために、苗木の高さが雑草などの高さより低い時期に除去する作業。 |
つる切り |
木に絡まったつるを除去する作業。 |
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9〜12月 |
枝打ち |
林内の光環境の改善や病虫害の発生、良質な木の生産のために枯れ枝や下枝を切り落とす作業。 |
除伐 |
育てようとする樹木の成長を妨げる、他の樹木を刈り払う作業。 |
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間伐 |
木の生育を保つために、成長に応じて一部の樹木を伐りとって間引く作業。 |
|
主伐 |
間伐を繰り返したあと、最終的に行われる伐採作業。 造材、集材、運材などの作業がある。 |
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造材・集材・運材 |
造材…伐採した樹木を用途に応じた長さに切り分ける(玉切り)作業。 集材…伐採をした後に、運搬などに便利な場所まで集める作業。 運材…造材した丸太を作業車やトラックに積み込んで貯木場や木材市場などに運搬する作業。 |
林業の仕事は、森林を守っていくために伐採だけでなく、1年中さまざまな仕事内容があります。
2.2. 1日の仕事の流れ
次に、1日の仕事の流れの例をみていきましょう。
※事業体や仕事の現場によって時間が変わってくることもあります。
6時~6時半 :起床・移動
7時:事務所に集合
8時:現場に移動・仕事開始
10時:休憩 ~12時 :仕事
12時~13時:昼休憩(現場で昼食)
13時~15時 :作業
15時~:休憩
~16時半~17時:作業終了・事務所に帰り帰宅へ
林業の仕事は、明るい時間帯の作業となるため、朝早い時間に仕事を開始しますが、その分帰宅する時間も早くなるのが特徴といえます。
3.林業の仕事で3つの不足を解説
森林や私たちの生活を守るためにも大切な林業の仕事ですが、林業の現場では、「人手不足」、「若手不足」、「後継者不足」が課題となっています。
3.1. 人手不足
1つ目の課題は「人手不足」です。林業従事者は、昭和55年には14万6千人もいましたが、令和2年には4万4千人と、約3分の1にまで減少しています。森林を守っていくためには、多くの労力と時間を要する仕事ですが、人手不足が課題となり、管理の困難な森林が増えることにつながってしまっています。
3.2. 若手不足
2つ目の課題は「若手不足」です。林業の高齢化率は、25%で4人に1人が65歳以上となっています。全産業の約15%に比べると高い数字であることがわかりますね。
若年者率を比べると林業では、17%に対して、全産業では23%ほどあります。林業だけをみると若年者率は上がっていますが、まだまだ若手不足が課題となっています。
3.3. 後継者不足
3つ目は「後継者不足」です。高齢化や若手不足により、後継者がおらず事業継続のできない事業体が増えています。平成17年に、約20万あった経営体が3万4千に減少。また、個人経営をみると約17万7千あった経営体が、約2万8千と大きく減少してしまっています。林業では、個人で経営している経営体も多いため、後継者がおらず廃業してしまうケースも増えてしまっているのです。
「林業が抱える課題とは?解決策や取り組みを分かりやすく解説」では、林業の課題と解決策への取り組みについて述べています。こちらも林業の現状を把握できる内容となっておりますので、あわせて読んでみてくださいね。
4.まとめ|林業の仕事があなたを待っています
今回は、林業の仕事の大切さ、仕事内容、3つの不足について解説していきました。林業は、仕事をしながら資格取得やスキルアップできる「緑の雇用制度」を取り入れている事業体が多くあり、未経験から始められる仕事です。
未経験の方で林業に興味がある方は「▷関連記事「緑の雇用とは?内容やメリット、取れる資格などを徹底解説!」」の記事を参考にイメージを膨らませてみてくださいね。
また林業の収入が気になる方は、【林業の平均年収は?】事業体による違いはあるの?年収アップの可能性は?の記事で詳しく解説しています。
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