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2025.11.23 コラム

山形県の森林・林業の現状は?雪国林業の仕事・年収・支援先ガイド

山形県は、月山や鳥海山などの雄大な山々に囲まれ、県土の約72%を森林が占める「森林県」です。とくに、天然のブナ林の面積は全国一位。水源涵養や豊かな生態系を育んでいます。

この記事では、山形県の森林・林業の現状や特徴、そして林業への就職を目指す方が利用できる支援先を解説します。

各都道府県の森林・林業の特徴について読んでみる

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  • 目次
      1. 山形県の基本情報
      2. 山形県の森林・林業の特徴は?
         2.1|山形県の森林の特徴
         2.2|山形県の林業の現状
      3. 山形県での林業についての支援先
        3.1|山形県林業労働力確保支援センター(公益財団法人 やまがた森林と緑の推進機構)
        3.2|東北農林専門職大学附属農林大学校 林業経営学科
        3.3|山形県内のハローワーク
        3.4|林業専門求人サイト「RINDO」
      4. 林業従事者の1日と年収例
        4.1|仕事の流れ
        4.2|林業従事者の年収
      5. まとめ

1. 山形県の基本情報

まずは、山形県の基本情報について見ていきましょう。

都道府県名

山形県
所在地 東北地方
人口

約99.5万人(2025年時点)

面積

約9,325㎢

県庁所在地

山形市

森林面積 約67.1万ha
森林率 約72%
主な樹種 スギ・ブナなど

山形県は、県土の約72%が森林で覆われた森林県であり、その森林率は全国平均を上回ります。天然ブナ林の面積は全国一を誇り、豊かな生態系と清流の源です。

この清流は、米や果樹など県内の農業を支えています。また、豪雪地帯が多い山形では、冬期の雪深さが林業や森林保全の取り組みの特徴となり、雪への対応が不可欠となっています。

2. 山形県の森林・林業の現状

次に、山形県の森林・林業の特徴を見ていきましょう。

2.1 .山形県の森林の特徴

山形県の総面積約93.2万haのうち、約67.1万haが森林で、県土の約72%を占める割合です。県民一人当たりの森林面積は約0.65haで、全国平均(約0.20ha)を大きく上回り、豊かな森林資源を抱えています。

県内の森林は国有林53%、民有林47%で構成され、国有林の比率が高い点が特徴といえます。

森林構成は、以下のとおりです。

  • 天然林(約73%)
    日本最大級の天然ブナ林が分布し、水源涵養や県土保全など、多面的な機能を備えている。

  • 人工林(約27%)
    スギが中心で、利用期を迎えた資源が豊富。

山形県では、天然林が人工林を大きく上回る構成となっています。ブナは豪雪に耐えて成長する力強い樹木で、雪深い地域では「山の神様の木」として大切にされてきました。

人工林資源の成熟化も進み、4齢級〜10齢級(16〜50年生)の人工林は民有林人工林の約3割11齢級(51年生〜)以上は約6割を占める状況です。伐採利用期を迎えた森林が多く、今後の主伐や利用促進の基盤となる層が厚くなっています。

人工林の一部では、年輪が均一で扱いやすい地域ブランド材として「金山杉」や「西山杉」などが生産れており、 資源を活かす形で「やまがた森林ノミクス」が推進され、伐採・利用の強化や再造林の循環システム構築が進められています。

地域による特徴

山形県の森林と林業は、奥羽山脈や出羽三山に代表される地形に大きく影響され、地域ごとに特色が分かれます。

    • 最上・置賜地域
      森林率が高く、80%を超える市町村も多い地域。ブナを中心とした広葉樹天然林が多く、水源林として重要な役割を果たしている。積雪が多く、冬期の作業計画や除雪、機械整備が林業経営のポイント。金山杉など地域ブランド材の生産が盛んなエリア。

    • 庄内地域
      鳥海山・出羽三山に広がる森林を抱え、海岸防風林の管理も担う地域。スギ人工林の成熟が進み、素材生産(伐採・搬出)がおこなわれている。

  • 村山地域
    森林率は他の地域より低め。都市に近い森林の適切な管理が求められている。森林レクリエーションや環境教育の取り組みが増え、多様な森林利用が展開されている。

山形県の森林は、奥山の天然林保全、海岸林の維持管理、成熟した人工林の計画的な利用など、地域に応じた取り組みが進行中です。

2.2 .山形県の林業の現状

2020年の農林業センサスでは、県内の林業経営体は451経営体でした。
このうち法人化しているのは68社で、山形県では個人経営体が多く、小規模な基盤が中心となっています。

また、国の制度「緑の雇用」を利用できる認定事業体は51経営体です。制度を通じて新規就業者が研修やキャリアアップ支援を受けられる仕組みとなっており、未経験者でも安心して林業に挑戦できる環境が整いつつあります。
認定事業体の一覧は「こちら」を参照してください。

次に、林業従事者数の推移を見てみます。

2005年 1,559人
2010年 1,231人
2015年 1,102人
2020年 1,164人
2022年 1,185人
2023年 1,133人

近年の林業従事者数は減少傾向にあり、2023年には1,133人となりました。

年齢構成では高齢化が進み、若手の確保と育成が大きな課題となっています。
一方で、県は高性能林業機械の導入支援や研修による技術者育成を進めており、作業効率や安全性の向上を図る取り組みが進行中です。「きつい・危険」といったイメージの払拭につながり、担い手の安定確保を目指す姿勢が示されています。

緑の雇用について詳しくは、「緑の雇用とは?内容やメリット、取れる資格などを徹底解説!」をご覧ください。
山形県林業統計(令和5年度)
山形県の森林

3. 山形県での林業についての支援先

山形県で林業の仕事を目指す方のために、情報収集や技術習得に役立つ支援先を4つご紹介します。
それぞれの特徴や支援内容を見ていきましょう。

3.1.山形県林業労働力確保支援センター(公益財団法人 やまがた森林と緑の推進機構)

「山形県林業労働力確保支援センター」は、公益財団法人 やまがた森林と緑の推進機構に設置されており、山形県の林業における担い手の育成と確保を目的とした中核的な支援機関です。

林業事業体の雇用管理の改善や事業の合理化を支援するとともに、新たに林業に従事しようとする人々の就業をサポートする役割を担っています。

主な支援内容は、以下の通りです。

  • 就業相談・無料職業紹介
  • 求人情報や森林と林業の仕事に関する情報の提供
  • 林業に就くために必要な基礎知識や技術を習得するための研修
  • 林業就業の相談会「森林の仕事ガイダンスinやまがた」などのイベント情報発信

さらに、国の事業である「緑の雇用」を積極的に活用し、新規就業者の確保・育成をサポートする窓口としての役割を担っています。

林業への就職・転職を考えている方は、まずセンターに相談することで、最新の求人情報や必要な研修に関する情報を得られます。
山形県林業労働力確保支援センター

3.2.東北農林専門職大学附属農林大学校 林業経営学科

東北農林専門職大学附属農林大学校 林業経営学科は、地域林業の中核を担うスペシャリストを養成しています。
現場で必要となる実践的な技術取得や森林・林業に関する専門的な知識、森林経営などを2年間で学んでいきます。

基本情報は以下の通りです。

項目 内容
修学期間 2年
学年定員 40名(全学科合計)
入校料 5,650円
年間授業料 118,800円
年間寮使用料 80,400円
その他の経費(1年間) 約61万円~(寮の食費・光熱費・教科書代など)

林業経営学科では、以下の就学支援制度があります。

  • 緑の青年就業準備給付金
    林業分野への就業を目指す生徒に対し、学業専念のために最長2年間、最大155万円が給付。※要件を満たさない場合は、返還が必要

  • 奨学金制度(日本学生支援機構)
    貸与型・給付型奨学金の利用が可能。

さらに、入学金や授業料・寮使用料の免除制度もあります。詳細や条件は公式サイトで確認してください。

取得可能な資格は、以下の通りです。

全学科共通のもの

  • 大型特殊自動車免許(農耕用)
  • けん引自動車免許(農耕用)
  • 産業用無人ヘリコプター技能認定
  • 日本農業技術検定(2、3級)
  • 毒物劇物取扱者資格(農業用、一般)
  • 危険物取扱者資格(乙種、丙種)
  • 農業簿記検定(3級)
  • 販売士検定(2、3級)

林業経営学科のみ

  • チェーンソー
  • 高性能林業機械(3種類)
  • 小型移動式クレーン
  • 車両系建設機械
  • 赤十字救急法
  • 刈払機
  • 玉掛け

東北農林専門職大学附属農林大学校では、卒業生の就農・就職などの進路決定率は、過去10年間100%です。
進路をサポートするために「就農コース」や「雇用就農コース」、「就職コース」、「進学コース」のサポートコースを設け、学生一人ひとりの希望に応じた支援が受けられます。
さらに、就職相談会や会社訪問、インターンシップの実施、卒業生との懇談会も開催し、手厚いサポートがあります。
東北農林専門職大学附属農林大学校 林業経営学科

3.3.山形県内のハローワーク

厚生労働省が運営するハローワークでは、山形県内の求人を広く取り扱っており、林業の求人もあります。
山形県内には、主要なハローワークが8か所ありますので、最寄りのハローワークに足を運んでみましょう。

名称 所在地 TEL
ハローワークやまがた 山形市桧町2-6-13 023-684-1521
ハローワーク米沢 米沢市金池3-1-39 米沢地方合同庁舎内 0238-22-8155
ハローワーク酒田 酒田市上安町1-6-6 0234-27-3111
ハローワーク鶴岡 鶴岡市馬場町2-12 0235-25-2501
ハローワーク新庄 新庄市東谷地田町6-4 新庄合同庁舎内 0233-22-8609
ハローワーク長井 長井市幸町15-5 0238-84-8609
ハローワーク村山 村山市楯岡五日町14-30 0237-55-8609
ハローワーク寒河江 寒河江市大字西根字石川西340 0237-86-4221
最寄りのハローワークで、最新の林業求人情報の紹介や、職業相談が受けられます。自宅から「ハローワークインターネットサービス」を利用して求人検索が可能です。
▶厚生労働省「山形県下のハローワークのご案内
3.4.林業専門求人サイト「RINDO」

RINDO」は、林業に特化した専門求人サイトです。

全国の林業事業体から最新の求人情報が随時掲載されており、求職者は自分に合った職場を見つけやすくなっています。

求人情報には、仕事内容や職場の環境従業員の働き方など、条件面だけでなく現場の雰囲気も分かる内容が揃っています。また、各事業体の理念や林業への取り組み方も紹介されており、転職や就職活動の参考になるでしょう。
加えて、林業でのキャリア形成に役立つコラムや現場で働く人の体験談も掲載されています。

LINEでの問い合わせ相談も可能なため、林業への就業活動に気軽に活用できます。

「RINDO」の求人検索はこちらをクリック▼

4. 林業従事者の1日と年収例

画像提供:株式会社吉本様

実際に林業に従事した場合の仕事の流れや年収について見ていきましょう。
林業は未経験からでも挑戦しやすい職種で、研修を受ければ資格取得も可能です。さらに、経験や高性能機械の操作スキルなどを習得することにより、高い収入が期待できます。

「RINDO」では、現在山形県内の求人情報は未掲載のため、参考のため岩手県に事業所がある「株式会社吉本」の求人情報を見ていきましょう。

4.1.仕事の流れ

「株式会社吉本」の森林技術者の一日の仕事の流れは、以下のようになります。

8:00 ミーティング
9:00 現場到着、伐採作業開始(休憩は各自適宜に)
12:00 昼休憩
13:00 午後の作業開始(休憩は各自適宜に)
16:00 作業終了、現場撤収
17:00 遅くとも17:30には帰社

作業内容は、時期や天候、現場の状況(造林、育林、伐採など)によって異なります。

山形県では積雪量の多い地域があるため、冬期は現場での作業が制限されることがあります。冬期の作業内容(除雪、機械整備、研修など)の事前確認しておきましょう

4.2.林業従事者の年収

林業従事者の給与は、経験や保有資格、勤務先の規模、作業内容によって異なります。

先ほど例に挙げた「株式会社吉本」について、年収や休日・休暇、福利厚生も見てみましょう。

給与 月額180,000円 ~230,000円
賞与年2回
通勤、役付、家族、住宅各種手当
休日・休暇
  • 第2.4.5土曜日・日曜日・祝日
  • GW休暇あり
  • 夏季休暇あり(4日)
  • 冬季休暇あり(5日)
  • 年間休日:105日
    ※6ヶ月経過後の有給休暇数:10日
福利厚生
  • 昇給あり(年1回)
  • 賞与あり(年2回、計4ヶ月分)
  • 通勤手当あり
  • 時間外手当あり
  • 資格手当あり
  • 役職手当あり
  • 家族手当あり
  • 家賃補助あり(上限あり)
  • 産休・育休取得実績あり
  • 人間ドック等受診補助
  • マイカー通勤OK

林野庁の調査によると、林業従事者の平均年収は約300万円(令和5年時点)です。平均年収を参考にしながら、各社の求人情報を比較してみるのも良いでしょう。

未経験で入社した場合でも、会社独自の研修や「緑の雇用」事業などを活用し、働きながら資格やスキルを習得できます。経験を積めば、班長や現場監督といった役職へのキャリアアップや収入増加、将来的に独立の道も目指せます。

応募時や問い合わせ時に、どのようなキャリアアップが目指せるのかを質問してみるのもよいでしょう。

具体的な求人情報や事業体の詳細は、前述の「RINDO」やハローワークでチェックしてみてください。

▶求人情報は『RINDO』でチェック▼

5.まとめ

今回は、山形県の森林や林業の特徴、そして就業支援について解説しました。

山形県は、県土の約72%が森林に覆われた「森林県」であり、天然ブナ林の面積全国一位に加え、利用期を迎えたスギ人工林が豊富です。
従事者の高齢化などの課題がある一方で、高性能林業機械の導入支援や、「やまがた森林ノミクス」の推進など、林業の効率化と人材育成に注力しています。

林業への就業を目指す方には、「山形県林業労働力確保支援センター」での職業相談・求人紹介や、「東北農林専門職大学附属農林大学校 林業経営学科」での専門知識・技術習得など、未経験者でも安心して林業を始められる環境が整っているのが魅力です。

林業専門求人サイト「RINDO」や、お近くのハローワークでも求人情報を確認できます。「RINDO」では、全国の求人を随時更新中です。LINEでの相談も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

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