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2025.06.24 コラム

製材所の仕事内容は?6つの工程とやりがいをわかりやすく解説!

自然に関わる仕事がしたい
モノづくりが好きだから、活かせる仕事に就きたい

このように感じている方も多いのではないでしょうか。

製材所の仕事は、森から届いた丸太を使って、住宅の柱や家具など、私たちの暮らしを支える木材製品を生み出すことです。
自然と向き合いながら、モノづくりの楽しさや大きな達成感を味わえる仕事です。

ですが、「製材所」という言葉は聞いたことがあっても、具体的な仕事内容まではあまり知らない方も多いでしょう。
この記事では、製材所の6つの工程必要なスキル仕事のやりがいについて、わかりやすくご紹介します。

最後までお読みいただき、製材所の仕事の魅力やご自身に合った働き方を見つけるヒントとしていただければ幸いです。

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  • 目次
      1. 製材所の役割とは?
      2. 製材所の仕事内容!大きな6つの工程
        2.1.原木の受け入れ
        2.2.皮むき・ムラ取り・送材
        2.3.製材
        2.4.乾燥・品質管理
        2.5.検査・選別
        2.6.仕上げ・梱包・出荷
      3. 製材所での「やりがい」と「大変さ」
        3.1.製材所の仕事で感じられる「やりがい」
        3.2.製材所の仕事で大変なところ
      4. 製材所の給料・資格と求められるスキル
        4.1.給料
        4.2.資格と求められるスキル
      5. 製材所に向いている人とは?
      6. 【製材所の仕事内容】に関するよくある質問
        6.1.製材所の仕事は、体力的にきついですか?
        6.2.製材所ではどのようにスキルを習得する必要がありますか?
        6.3.製材所での仕事は、どのような点で社会貢献につながるのですか?
      7. まとめ

1.製材所の役割とは?

製材所とは、山で伐採された丸太(原木)を、住宅の柱やフローリング、家具の材料などに加工する専門の工場です。

林業の流れの中では「川中(かわなか)」と呼ばれる位置にあります。木を育てて伐る「川上」と、木材を使って製品をつくる「川下」をつなぐ、大切な中継点です。

最近では、個人が持ち込んだ原木を有料で加工するサービスや、地域の子どもたち向けの「木育体験」、製材した木材を販売するイベントなど、地域とのつながりを大切にしている製材所も増えています。

製材所は、ただ木を加工するだけの場所ではなく、森の恵みを私たちの暮らしへと届けるために欠かせない、重要な役割を果たしています。

2.製材所の仕事内容!大きな6つの工程

製材所の仕事は、大きく6つの工程に分かれています。
ここでは、それぞれの作業工程をわかりやすく紹介します。

2.1.原木の受け入れ

製材所の仕事は、まず原木を仕入れて工場に運び込むところからスタートします。

原木は森林組合や自治体、または個人の山から調達されることが多く、地域によって扱う木の種類もさまざまです。

たとえば、寒い地域で育った木は、ゆっくり成長するため年輪が詰まっていて強度が高く、家の柱に最適です。
一方、暖かい地域で育つ木はやわらかく加工しやすいため、家具に適しています。

仕入れた原木はトラックで運ばれ、フォークリフトやクレーンで「貯木場」に一時保管
ここで樹種やサイズ、材質を確認しながら仕分けし、次の工程に備えます。

このときに必要なのが「目利き力」です。

2.2. 皮むき・ムラ取り・送材

加工に入る前には、「皮むき」をおこないます。
丸太の表面にある厚い樹皮は、乾燥の妨げになったり、機械を傷つけてしまったりする恐れがあるため、きれいに取り除く必要があります。

専用の皮むき機で効率よく剥がし、小石や針金などの異物も丁寧にチェック。
これは、安全に加工をおこなうために欠かせない工程です。

取り除いた樹皮は、バイオマス燃料や堆肥として再利用されることが多く、環境に配慮した取り組みが進められています。

2.3.製材

皮むきが終わった丸太は、「製材」と呼ばれるメインの加工工程に入ります。

まず「大割(おおわり)」で大まかにカットし、その後「中割」「小割」と進めて、建築材や家具材として使える大きさに仕上げていきます。

ここでポイントになるのが木取り」の技術
木目や節の位置、年輪の間隔を見極めながら、どのように切れば無駄なく高品質な材が得られるかを判断します。

この判断ひとつで製品の仕上がりが大きく変わるため、製材所の中でもとくに技術が問われる工程です。

2.4. 乾燥・品質管理

製材されたばかりの木材は水分を多く含んでいるため、そのままでは反ったり割れたりしてしまいます。

そこで、必要なのが「乾燥」工程です。
乾燥方法には「天然乾燥」と「人工乾燥」の2つがあります。

天然乾燥は自然の風や日差しでゆっくり乾燥させる方法です。木の香りや風合いを残したいときに向いています。
人工乾燥は専用の乾燥機で短時間で仕上げられるため、大量に安定した品質で出荷が可能です。

乾燥の仕方をうまく選ぶことで、木材の品質が大きく向上します。

2.5. 検査・選別

乾燥が終わった木材は、すぐに出荷されるわけではなく、その前にしっかりと検査と選別をおこないます。

反りや割れ、キズや虫食いがないか、一つひとつ丁寧に確認。
建築用の木材は強度が大事なので、専用の機械を使って含水率や曲げ強度なども測定します。

見た目の美しさはもちろん、使うときの安定性も大切なポイントです。
験と知識が活かされる、大切な工程です。

2.6.仕上げ・梱包・出荷

すべての検査が終わった木材には、必要に応じて最終仕上げをします。
たとえば、床や壁に使う材なら、表面をなめらかにしたり、角を丸くしたりといった加工を加えます。

最後に品目やサイズごとに木材をまとめて、しっかり梱包。

トラックに積み込み、建築現場や販売先へ届けられます。

このようにして、私たちの暮らしに必要な木材が届けられるのです。

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3.製材所での「やりがい」と「大変さ」

どのような仕事にも、やりがいや大変なことがあるものです。
ここでは、製材所の仕事ならではの魅力や、実際に働くうえで知っておきたい大変な点を解説します。

3.1.製材所の仕事で感じられる「やりがい」

「体力を使う仕事って、大変そう……」というイメージがあるかもしれません。
しかし、製材所で働く中で、やりがいや魅力を感じる場面も多くあります。

  • モノづくりの達成感がある
    巨大な丸太が自分の手で美しく加工された木材に変わっていく工程に携わることで、モノづくりの楽しさや達成感を味わえます。

  • 専門スキルが身につく
    製材機械の操作や木材の特性に関する知識など、実践的で一生役立つスキルを身につけられます。
    実務を重ねるごとに、スキルが磨かれていくのも大きな特徴です。

  • 日本の林業を支える
    国産の木材を使うことで、森林保全や地元経済にも貢献。
    「自然と人をつなぐ仕事をしている」という実感が持てます。

  • 形に残る仕事に携われる
    自分が携わった木材が、住宅や家具、公共施設などで何十年と使われ続けます。
    製材所のあいごとは、「自分の仕事が形になって残る」という喜びを感じられる仕事と言えるでしょう。

製材所の仕事には、「自分の手で価値を生み出す喜びや、「社会と自然をつなぐ誇りなど、ほかでは味わえない魅力がたくさん詰まっています。

3.2.製材所の仕事で大変なところ

やりがいがある一方で、実際に働く際には「ここは覚悟しておきたい」という点もあります。

  • 体力的な負担がある
    機械化は進んでいるものの、重い木材を扱ったり、メンテナンス作業をおこなうこともあり、ある程度の体力は必要です。

  • 作業環境がハードなことも
    夏は暑く、冬は寒いなど、工場内でも屋外に近い環境で働く場面が多く、木くずや騒音の中で作業することも少なくありません。

  • 安全管理が求められる
    大型の機械を使う作業では、わずかな油断が事故につながることもあります。
    安全第一の意識を常に持つことが大切です。

どのような仕事にも大変な面はありますが、製材所の仕事には「安全対策の徹底」「やりがいのある作業」など、支えとなる要素も多くあります。
「大変だけれど、それ以上に得られるものが大きい」という魅力にあふれた仕事といえるでしょう。

4.製材所の給料・資格と求められるスキル

製材所では、給与や資格制度が整っているだけでなく、現場で求められるさまざまなスキルとも密接に関わっているのが特徴です。
ここでは、スキルとして活かせる代表的な資格や、それを支えるスキルについて紹介します。

4.1. 給料

製材所の給与は、地域や会社規模によって異なりますが、未経験でも月給20~28万円程度からスタートするところが多いようです。

ここでは、RINDOで求人募集中の中からいくつか見ていきましょう。

  • 北海道にある「日高中部森林組合」場合
    月給18万円~に加え、賞与が年3回、さらに住宅手当・扶養手当・通勤手当も支給されています。

  • 島根県にある「株式会社飯南・縁の森」の場合
    月給25万円〜スタート。昇給ありです。

経験を積んで任される仕事が増えたり、資格を取得したりすれば、年収アップも可能です。どのようなタイミングで昇給するかなどは、各事業で確認しましょう。

4.2. 資格と求められるスキル

製材所では、次のような資格を持っていると、現場での仕事の幅が広がります。

  • フォークリフト運転技能者
  • 玉掛け技能講習
  • 木材乾燥士
  • 木材加工用機械作業主任者 など

多くの企業では、資格取得支援制度が整っているため、働きながら資格を取得できます。
また、現場では資格以外にも、以下のようなスキルが求められます。

  • 木材の目利き力:樹種や状態を見極め加工に適した処理を選ぶ力
  • 木取りの判断力:節や年輪の位置を見ながらどこをどう切るかを判断するスキル
  • 安全管理への意識:大型機械を扱うため危険予測やチームとの連携が大切
  • チームワークとコミュニケーション:一人で完結しない作業も多く連携プレーが大事

こうしたスキルは、実際の現場経験を通じて自然と身につきます。資格だけに頼らず、日々の積み重ねも大切です。

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5.製材所に向いている人とは?

製材所の仕事に向いている人の特徴としては、まず「モノづくりが好き」ということが挙げられます。
自分の手で何かを形にすることに喜びを感じる方なら、楽しく働けるでしょう。

また、機械操作が好きな方や、黙々と作業に集中できる方も向いています。
チームで協力して作業を進めるため、仲間との連携を楽しめる方にもぴったりです。

力仕事が少ない工程や、子ども向けワークショップの準備などの業務に携わるケースもあり、女性やシニア層の活躍も増えています。

未経験の方は、まず地元の製材所を見学したり、体験会や説明会に参加してみることもおすすめです。

6.【製材所の仕事内容】に関するよくある質問

ここでは、製材所の仕事内容についてよく聞かれる質問をまとめました。
未経験で興味がある方や、実際の現場が気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

6.1.製材所の仕事は、体力的にきついですか?

たしかに、製材所では重い木材の扱いや機械のメンテナンスのように体を使う作業もあります。
そのため、ある程度の体力が求められるでしょう。

しかし、近年は機械化も進んでいて、以前と比べると力仕事の負担はかなり軽減されています。
検査や仕上げ作業のように体力的な負担が少ない工程や、製材業務だけでなくワークショップをおこなう企業もあります。

もし不安がある場合は、事前に仕事内容の確認や自分に合った作業について相談することをおすすめします。

6.2.製材所ではどのようにスキルを習得する必要がありますか?

多くの製材所では、未経験でもしっかり学べるように、研修体制が整っています。
入社後は、まず補助的な作業から始め、少しずつ機械の操作や木材の扱い方を覚えていく流れが多いようです。

さらに、フォークリフトや玉掛けなど、必要な資格の取得をサポートしてくれる職場も多く、働きながらスキルアップを目指せます。

経験を積むことで、専門スキルも自然と身につくでしょう。

6.3.製材所での仕事は、どのような点で社会貢献につながるのですか?

製材所の仕事は、木材を加工・供給するだけでなく、社会にとっても大きな役割を果たしています。
具体的には、社会貢献につながっているのです。

  • 森林保全への貢献
    伐採された木を無駄なく活用することで、森林の循環を促し、豊かな自然を守ることにつながります。
  • 地域経済の活性化
    国産材の加工や販売を通じて、地域の林業や関連産業に貢献しています。
  • 暮らしを支える素材の提供
    住宅や家具、公共施設など、日々の暮らしに欠かせない製品の材料として使われています。
  • 木育活動への関わり
    地域の子どもたちに向けた「木育体験」などを通じて、木の良さや自然の大切さを伝える取り組みもおこなわれています。

このように、製材所の仕事は、森の恵みを未来へつなぐ、非常にやりがいのある仕事と言えるでしょう。

7.まとめ

製材所の仕事は、自然とのつながりを感じながら、手に職をつけられるやりがいのある仕事です。
「自分に向いているかも」と思ったら、まずは見学や求人サイトで情報収集を始めてみてはいかがでしょうか。

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