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セカンドキャリアの見つけ方【5ステップ】実際の事例・成功例も紹介

セカンドキャリアの見つけ方がわからず「何から始めればいいの……?」と悩んでいませんか?
失敗しないセカンドキャリアの見つけ方を実践して、もっと自分らしく輝ける仕事・生き方を探し当てたいですよね。
そこでこの記事では、セカンドキャリアの見つけ方を5ステップでわかりやすく解説。
セカンドキャリアの実際の事例も紹介しているので、第2の人生をより輝かせたい方は参考にしてみてください。
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- 目次
- セカンドキャリアとは
- セカンドキャリアの見つけ方【5ステップ】
2-1|現状のスキルや経験を洗い出す
2-2|定年後の理想の暮らしをイメージする
2-3|将来性のある仕事をリサーチする
2-4|資格取得&スキルアップする
2-5|具体的なキャリアプランを立てる- セカンドキャリアの実際の事例・成功例
3-1|ホテル業界→林業業界へ転職&起業した事例
3-2|キャリアアップ支援をしている会社例- セカンドキャリアを失敗させない3つのコツ
4-1|補助金や支援制度を活用する
4-2|セミナーや講座にも参加してみる
4-3|キャリアコンサルタントに相談する- セカンドキャリアの見つけ方でよくある質問
5-1|40代のセカンドキャリアのポイントは?
5-2|50代のセカンドキャリアのポイントは?
5-3|定年後のセカンドキャリアの選択肢は?
5-4|セカンドキャリアにおすすめの資格は?
- まとめ
セカンドキャリアとは
セカンドキャリアとは、転職・定年・出産などの“人生の転換期”を迎えたときに、これまでとは違う新たな働き方・生き方をリスタートさせることです。
具体的には、より高い地位へのキャリアアップを目指したり、専門スキルを身につけてまったく新しい分野にキャリアチェンジしたりすることを指します。
日本の平均寿命はここ70年で20年弱(※)も延びていることから「定年後も、このまま安心して暮らしていけるのだろうか……?」と不安になる人が増加。
「健康なうちはまだまだ働いていたい」「自分に合う仕事をできるだけ長く続けたい」と悩む人が増えていることから、今“セカンドキャリア”という言葉が注目されています。
※参考:厚生労働省「主な年齢の平均余命」
関連記事:セカンドキャリアとは?意味・年代別の目的・成功のコツ4つを解説
セカンドキャリアの見つけ方【5ステップ】
セカンドキャリアの見つけ方は、次の5ステップで考えられます。
- 現状のスキルや経験を洗い出す
- 定年後の理想の暮らしをイメージする
- 将来性のある仕事をリサーチする
- 資格取得&スキルアップする
- 具体的なキャリアプランを立てる
この5ステップで進めていけば、自分に合った仕事や働き方を見つけやすくなります。それぞれ詳しくみていきましょう。
ステップ1. 現状のスキルや経験を洗い出す
セカンドキャリアを見つけるためにまず取り組むべきなのは、現状のスキルや経験を洗い出すことです。
多くの人は「特別なスキルなんてない……」と自分を過小評価しがちです。
しかし、これまで身につけたスキルや経験を整理してみると、実際は多くの武器を秘めていることがあります。
下記のようにいくつかの項目に分けて、スキルや経験を整理してみましょう。
【専門スキルの洗い出し】
・資格を持っている
・業界特有のノウハウがある
・ソフトや機械の使用経験がある など【人との関わりの洗い出し】
・コミュニケーション力がある
・リーダーシップがある
・協調性がある
・問題解決力がある
・交渉力がある など【実績・成果の洗い出し】
・売上や業績に貢献した
・後輩や部下の指導経験がある
・社内外で表彰された など【その他の洗い出し】
・PTA活動の経験がある
・ボランティア経験がある
・サークル活動をしていた など
この洗い出しのステップでは「できるだけ具体的に書き出す」のがポイントです。
たとえば「営業で売上に貢献した」という実績がある場合は「法人向けIT機器の営業で、年間売上目標を5年連続達成した」といった具合に、数字や期間を含めて書き出してみましょう。
ステップ2. 定年後の理想の暮らしをイメージする
現状のスキルと経験の洗い出しが終わったら、次は定年後の理想の暮らしをイメージしてみましょう。
「何歳まで働きたいか」「仕事で何を大切にしたいか」など、次の6つのことを具体的に考えてみてください。
①何歳まで働きたいか | ・定年まで ・70歳まで ・体力が続く限り など |
②どんな働き方がしたいか | ・パートや短時間で働きたい ・会社員として安定したい ・独立・起業に挑戦したい ・在宅ワークや地方勤務がしたい など |
③どれくらい収入がほしいか | ・月◯万円ほしい ・現役のときと同じくらいほしい ・生活費+少しでOK など |
④仕事で何を大切にしたいか | ・新しいチャレンジがしたい ・収入をアップさせたい ・社会の役に立ちたい ・若い世代を育てたい など |
⑤どこに住みたいか | ・今の家に住み続けたい ・自然の多い地方に移住したい ・都市部で便利に暮らしたい など |
⑥家族との時間はどれくらいほしいか | ・家族とたくさん一緒に過ごしたい ・孫の面倒をみる時間がほしい ・好きなときに家族旅行がしたい など |
セカンドキャリアは単なる仕事探しではなく、これからの人生をどう生きるかという“人生の選択”です。
これらすべてを叶えるのは難しくても、優先順位をつけることでより現実的な選択ができるようになります。
ステップ3. 将来性のある仕事をリサーチする
定年後の理想の暮らしがイメージできたら、次は将来性のある仕事をリサーチしてみましょう。
セカンドキャリアは40代・50代から長く続くため、将来も安定して働ける仕事を選ぶと食いっぱぐれる心配が少なくなります。
将来性のある仕事を見極めるポイントは次の4つです。
①生活に欠かせない仕事 | 医療・介護、保育・教育、建設・土木、物流、農林水産 など |
②需要が安定している仕事 | IT関連、Web関連、医療・介護、建設・土木、小売 など |
③AIに代替されない仕事 | 営業、クリエイティブ、IT関連、コンサル、観光・サービス など |
④専門スキルを活かせる仕事 | 医療、法律、研究、IT関連、農林水産 など |
リサーチをする際のコツは、その業界についてだけでなく「実際の求人」も多めにチェックしてみること。
どのようなスキルが求められているのか、どれくらいの収入が期待できるのかなどを具体的に知ることで、自分の理想に合う仕事を見つけやすくなります。
ステップ4. 資格取得&スキルアップする
「現状のスキル・経験」と「セカンドキャリアでやりたい仕事」との間にギャップがある場合は、資格取得やスキルアップに取り組みましょう。
最近では「リスキリング(学び直し)」という言葉が注目されていて、企業や国のサポートを受けながら、働きながらでも学びやすい環境が整ってきています。
効率的にスキルアップするには、次の3つのポイントを取り入れるのがおすすめです。
①資格取得 | 資格をもっていると「この人にはスキルや知識がある」ことを客観的に伝えられる。 |
②オンライン学習 | 基礎から応用までさまざまな講座があり、自分のペースで知識を増やせる。 |
③実際にやってみる | 副業やボランティア活動などで実務経験を積むことで、座学だけでは得られない実践的なスキルを身につけられる。 |
まずは「いつまでに何をできるようになりたいか」というゴールを決めて、無理なく続けられる学習計画を立ててみましょう。
関連記事:【男女別】40代のセカンドキャリアにおすすめの資格14選!選ぶポイントも解説
ステップ5. 具体的なキャリアプランを立てる
最後のステップは、これまで洗い出したスキルや調べた情報などを整理して、具体的なキャリアプランを立てることです。
キャリアプランは次のように「短期」「中期」「長期」に分けて目標を考えると、段階ごとにやるべきことが見えやすくなります。
短期目標(1年以内) | ・〇〇の資格を取る ・今もっている資格のレベルをあげる ・自分に合う仕事をリサーチする など |
中期目標(3年以内) | ・転職先を見つける ・新しい職場に慣れる など |
長期目標(5年以上) | ・セカンドキャリアで〇〇を実現する ・家族と地方に引越しする など |
それぞれの目標について「いつまでに何をするか」を決めておきましょう。月単位や週単位で計画を立てることで、着実に前に進めます。
また、3か月や半年に1回は、セカンドキャリアのプランを見直すことも大切です。ご自身の状況の変化に応じて、キャリアプランも柔軟に練りあげていきましょう。
セカンドキャリアの実際の事例・成功例
「ほかの人たちは、実際にどんなセカンドキャリアを歩んでいるんだろう……?」と気になりますよね。
そこでここでは、ホテル業界から林業業界へ転職した異例のセカンドキャリア事例と、会社が独自におこなっているキャリアアップ支援の一例を簡単にご紹介します。
ホテル業界→林業業界へ転職&起業した事例
20歳から35歳までホテル業界で働いていた佐藤さん。
「昔から自然が好きだった」こともあり、ホテル業界から林業への転職を決意。家族とともに岡山県へ移住し、まずは森林組合で林業の経験を積みました。

画像提供:株式会社樹工舎 佐藤様
森林組合の在籍中に個人事業を立ち上げ、ファーストキャリアのホテル業で培った「提案力」や「丁寧な言葉づかい」を武器にして、ご近所さんや林業関係者から林業の依頼をもらうように。
そして、40代後半で『株式会社樹工舎』を設立し、現在では林業歴15年以上のベテラン林業従事者としてセカンドキャリアを歩んでいます。
▶︎佐藤社長のインタビュー「15年やっても、やっぱり林業は楽しい」
キャリアアップを支援している会社例
愛知県を拠点に活動する林業会社『東海工営株式会社』は、一般企業にも劣らない次のようなキャリアアップ支援・福利厚生を取り入れています。
- 資格取得費用は全額会社負担
- 実力に応じた人事評価制度
- 道具・安全装備の一式支給
- 「緑の雇用」を活用したキャリア支援 など
これらの充実した支援により、新人、班長、主任、課長、部長といった明確なキャリアアップが可能に。林業部門の平均年齢は約40歳で、20代社員や女性も活躍しています。
セカンドキャリアを失敗させない3つのコツ
セカンドキャリアを失敗で終わらせないためには、状況に応じて次の3つのコツを取り入れることが大切です。
- 補助金や支援制度を活用する
- セミナーや講座にも参加してみる
- キャリアコンサルタントに相談する
これら3つを意識するだけで、セカンドキャリアが成功する可能性がぐっと高まります。それぞれ詳しくみていきましょう。
補助金や支援制度を活用する
セカンドキャリアの選択肢を広げるには、補助金や支援制度をうまく活用するのがコツです。
「そんな制度があるなんて知らなかった」「申請していたら◯円の補助金がもらえたのに……」と後悔する人も少なくありません。
セカンドキャリアには、たとえば次のような補助金・支援制度が活用できます。
資格取得・スキルアップの支援制度 | 【教育訓練給付制度】 →厚生労働省が提供する補助金。資格取得における受講費用の一部(20%〜80%)が戻ってくる。 【公的職業訓練(ハロートレーニング)】 →ハローワークが提供する職業訓練制度。就職に必要なスキルや知識を原則無料で学べる。 【キャリア形成・リスキリング支援センター】 →厚生労働省が提供するキャリア応援制度。無料でキャリアコンサルティングを受けられる。 |
地方移住したい人向けの支援制度 | 各自治体の移住補助金・支援制度 【例】 ・引越し費用の補助 ・住宅購入費・リフォーム費の補助 ・地方での起業・開業支援金 ・就労支援 ・地域おこし協力隊 など |
今働いている会社での支援制度 | その会社ならではの支援制度 【例】 ・セカンドキャリア研修 ・資格取得の費用を一部補助 ・転職活動のサポート ・OBやOGとのつながりづくり支援 など |
これらのような補助金・支援制度をうまく活用すると、お金の負担を減らしつつ、セカンドキャリアにスムーズに移行できます。
無料でプロのアドバイスを受けられる場合もあるので「本当にこれでいいのかな……?」と不安な方は、積極的に活用してみましょう。
関連記事:補助金を使って働きながら資格取得!申請方法までわかりやすく解説
セミナーや講座にも参加してみる
「何を決めればいいかわからない」「同じ悩みをもつ人と話したい」という場合は、セカンドキャリアのセミナーや講座に参加してみるのがおすすめです。
同じ境遇の人たちと意見交換すると、セカンドキャリアについて新たな発見やチャンスに恵まれることがあります。
セカンドキャリアのセミナー・講座とは、たとえば次のようなものです。
国の支援によるセミナー | ・セカンドキャリア設計セミナー ・業界別転職セミナー ・スキルアップ講座 ・起業・独立支援セミナー など |
民間企業主催のセミナー | ・履歴書・職務経歴書の書き方講座 ・面接対策セミナー ・業界研究セミナー ・中高向け転職セミナー など |
地方移住×セカンドキャリアイベント | ・移住フェア ・移住体験ツアー ・地方企業との面談会 ・地域おこし協力隊説明会 など |
セミナーや講座に参加する際は「ただ聞くだけ」で終わらずに、積極的に質問したり、ほかの参加者と交流したりしてみましょう。
同じ悩みをもつ人たちとのつながりは、セカンドキャリアを考えるうえで大きな支えになります。
キャリアコンサルタントに相談する
セカンドキャリアを失敗させないコツとしてもっとも手っ取り早いのが、キャリアコンサルタントに相談することです。
キャリアコンサルタントは“キャリア形成をサポートするプロ(国家資格)”で、あなたの状況を客観的にみて最適なアドバイスをしてくれます。
セカンドキャリアについて、キャリアコンサルタントに相談できる主な内容は次のとおりです。
- 自分の強みや弱みについて
→スキル・経験の棚卸し- 自分に向いている仕事について
→自己分析のサポート- 目標設定・時期について
→キャリアプランづくり- 転職・独立について
→転職・独立に向けたサポート など
希望の転職先がはっきりしている場合は「転職エージェント」に、地域に特化した求人が知りたい場合は「ハローワーク」に相談するのもよいでしょう。
相談するときは「何に悩んでいるのか」「何を知りたいのか」を整理してから行くと、より的確なアドバイスがもらえます。
40代・50代からの転職・就職には若年層と違った難しさもあるため「1人で考えて行き詰まった……」となったら、気軽に経験豊富なプロを頼りましょう。
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セカンドキャリアの見つけ方でよくある質問
最後に、セカンドキャリアの見つけ方についてよくある質問をご紹介します。
40代のセカンドキャリアのポイントは?
40代からのセカンドキャリアのポイントは、将来を見据えたキャリアチェンジに早めに動き出すことです。
体力や気力がまだまだある40代は、セカンドキャリアに向けて早めに動き出すことで、ほかのライバルたちより1歩リードできます。
まずは「現状のスキル・経験の洗い出し」や「自分が本当にやりたいこと」を整理して、定年後も長く働けられる仕事(=理想のセカンドキャリア)を見つけてみましょう。
50代のセカンドキャリアのポイントは?
50代からのセカンドキャリアのポイントは、定年後に自分らしく生きられるセカンドキャリアを考えることです。
50代以降は子どもや家族などの“ほかの誰かのため”だけでなく、“自分のため”に働く・生きることを選択できるタイミング。人生100年時代と呼ばれる今の時代では、何歳から新しいことを始めても遅すぎることはありません。
これまでの経験を活かして新たなキャリアを築くのも素晴らしいですが「本当はやりたかったこと」や「長年夢見ていたこと」に踏み出すのも、50代からセカンドキャリアを考える意義といえます。
定年後のセカンドキャリアの選択肢は?
定年後のセカンドキャリアの選択肢には、再就職、起業、独立、アルバイト、ボランティア活動、趣味などが挙げられます。
再就職 | 今まで働いていた会社での再雇用や、ほかの会社への再就職という選択肢。これまでの経験やスキルをそのまま活かせる。 |
起業・独立 | 自分のスキルや経験をもとに、新しいビジネスを始める選択肢。自由度が高く、やりがいも大きい。 |
パート・アルバイト | 時間や体力に合わせて、無理なく働ける選択肢。家族との時間や趣味とも両立しやすく、気軽に始められる。 |
ボランティア活動 | お金のためではなく、人や社会の役に立つために働く選択肢。生きがいや人とのつながりが得られる。 |
趣味・学び | これまで時間が取れなかった趣味や勉強に本気で取り組む選択肢。新しいやりがいや収入のチャンスが生まれることもある。 |
自分に合ったセカンドキャリアを選ぶためには、「何を大切にしたいか(収入・やりがい・自由時間など)」を整理しておくことが大切です。
セカンドキャリアにおすすめの資格は?
セカンドキャリアにおすすめの資格には、医療事務、FP、日本語教師、中小企業診断士、行政書士、マンション管理士、林業技能検定などが挙げられます。
これらはどれも社会的な需要が安定していて、40代・50代からでも食いっぱぐれる心配が少ない資格です。
理想のセカンドキャリアに活かせそうな資格があれば、成功への近道のために積極的に取得しておきましょう。
関連記事:【男女別】40代のセカンドキャリアにおすすめの資格14選!選ぶポイントも解説
まとめ
最後に、セカンドキャリアの見つけ方5ステップをおさらいしましょう。
- 現状のスキルや経験を洗い出す
- 定年後の理想の暮らしをイメージする
- 将来性のある仕事をリサーチする
- 資格取得&スキルアップする
- 具体的なキャリアプランを立てる
まずは「家族と将来について話してみる」「気になる分野の求人を見てみる」といったスモールステップから始めてみるのもおすすめです。
セカンドキャリアの“小さな一歩”を、少しずつ“大きな変化”へと変えていきましょう。