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林業現場で活躍!プロセッサの役割と未経験者が挑戦しやすい理由を紹介
「林業に興味はあるけど、未経験でも挑戦できるの?」
「現場で活躍するプロセッサってどんな機械なの?」
プロセッサは、木材加工の効率化と安全性を両立する機械として、林業の現場で活躍している高性能林業機械です。
しかしどのような役割があり、操作に必要な資格など、わからない方も多いでしょう。
本記事ではプロセッサの役割や未経験者が挑戦できる理由、さらに仕事のやりがいまでを具体的に紹介します。
- 目次
- 林業のプロセッサってなに?
1.1プロセッサの役割
1.2プロセッサ作業の流れ
1.3ほかの重機との違い- 未経験者でも林業のプロセッサ作業に挑戦できる理由2つ
2.1未経験者を受け入れている
2.2働きながら資格取得を目指せる- プロセッサ作業の魅力とやりがい3つ
3.1 作業効率と安全性が高い
3.2自然の中で働ける魅力
3.3チームで働ける- 「林業 プロセッサ」についてよくある質問
4.1プロセッサを操作するのに資格は必要?
4.2プロセッサ作業はどのような人に向いていますか?- まとめ
1.林業のプロセッサってなに?
プロセッサについて、理解しておきましょう。
- プロセッサの役割
- プロセッサ作業の流れ
- ほかの重機との違い
それぞれ解説します。
1.1.プロセッサの役割
プロセッサは、林業現場で伐採後の木材を効率的に加工するための機械です。おもに枝払いと玉切りという2つの重要な作業を担っています。
- 枝払い:伐倒後の木材を加工しやすくするために木の枝を切り落とす作業
- 玉切り:木材を一定の長さに切断する作業
さらに機械によっては、木の皮をむく作業も可能です。
これらの作業を手作業でおこなうと、多くの時間と労力が必要になりますが、プロセッサを使用すれば作業時間を大幅に短縮できます。さらに重機を使用することで、作業者の身体的負担を軽減し、安全性の向上にも貢献しています。
1.2.プロセッサ作業の流れ
プロセッサを使用した基本的な作業の流れは、以下のとおりです。
- 伐採した木材をアームでつかむ
- ローラで木材を送り出し、カッターで枝を切る(枝払い)
- 装備したチェンソーで木材を設定した長さに切る(玉切り)
- 切りそろえた丸太を積み重ねて運搬の準備をする
プロセッサ作業は重機による作業のため、天候の影響を受けにくく雨天でも一定の作業効率を維持できます。さらに木材加工の工程を安全でスピーディーにおこなえるので、林業現場には欠かせない重機の1つとなっているのです。
1.3.ほかの重機との違い
林業現場ではプロセッサ以外にもハーベスタ(伐採から玉切り)やフェラーバンチャ(伐採・集積)、フォワーダ(運搬)など、役割の異なる重機が活躍しています。
プロセッサの特徴の理解を深めるために、ほかの重機との違いをみていきましょう。
- ハーベスタ
木の伐倒から枝払い、玉切りまでを1台でおこなう機械です。とくに平坦で広い伐採地で活躍しています。
一方プロセッサは伐採済みの木材を処理する機械で、伐倒作業はおこないません。プロセッサは、ほかの伐採機械と組み合わせての作業となります。
- フェラーバンチャ
木を根元から伐採し、集積する作業をおこなう機械です。プロセッサは伐採後の処理を担当するため、フェラーバンチャと組み合わせて活躍しています。
- フォワーダ
処理された木材を運搬する機械で、木材の加工作業はおこないません。プロセッサが加工をおこないフォワーダが運搬する役割を担っています。
林業現場で活躍する重機について、「【高性能林業機械】林業を支える重機の種類と資格を完全ガイド」でも解説していますので、こちらもご覧ください。
2.未経験者でも林業のプロセッサ作業に挑戦できる理由2つ
林業現場で活躍するプロセッサですが、未経験から挑戦できるのでしょうか?
ここでは、未経験でも挑戦できる理由を2つみていきましょう。
- 未経験者を受け入れている
- 働きながら資格取得を目指せる
それぞれ説明します。
2.1.未経験者を受け入れている
1985年(昭和60年)には12万6,000人だった林業従事者は、2015年(平成27年)には4万5,000人と、30年間で3分の1以下にまで減少しました。また林業従事者の約25%が65歳以上と高齢化も深刻な課題です。
こうした状況の中で、林業に興味を持つ未経験者は、担い手不足に悩む林業にとって欠かせない存在です。
さらにプロセッサや重機の導入により、重労働が減り、女性も参入しやすい仕事になっています。さまざまな背景から、未経験者でもスムーズに林業に挑戦しやすい環境が整ってきています。
林業は、世界有数の森林大国である日本において非常に重要な仕事です。林業の未来にとって、未経験者が大事な存在となっているのです。
2.2.働きながら資格取得を目指せる
林業業界では未経験者の参入のため、働きながら必要な資格を取得できる体制が整っています。
プロセッサの操作に必要な資格には、おもに以下の2つです。
- 車両系建設機械運転技能講習:油圧ショベルやホイールローダーなど、3トン以上の重機を操作するために必要な講習
- 車両系林業機械特別教育(伐木等機械運転):フェラーバンチャ・ハーベスタ・プロセッサなど、伐木機械について学ぶ特別教育
多くの事業体では、研修制度を設け資格取得にかかる費用を負担してくれます。また国が取り組む「緑の雇用」制度を活用すれば、林業の基礎知識や技術を働きながら学べます。上記の資格以外にも、林業作業で必要な資格が取得可能です。
緑の雇用制度は、人手不足に悩む事業体や未経験で林業に挑戦する方にとって心強い味方となっています。
緑の雇用については、「緑の雇用とは?内容やメリット、取れる資格などを徹底解説!」で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
また「RINDO」に掲載されている求人情報は未経験でも募集可能か、研修制度や緑の雇用制度を利用できるのかなどがわかりやすく表示されていますので、一度求人をチェックしてみてください。
3.プロセッサ作業の魅力とやりがい3つ
プロセッサで仕事をする上で、魅力ややりがいはおもに以下の3つです。
- 作業効率と安全性が高い
- 自然の中で働ける
- チームで働ける
ご自身がプロセッサ作業に向いているかどうかにもつながっていきますので、しっかりチェックしておきましょう。
3.1 作業効率と安全性が高い
プロセッサを使う魅力は、作業効率の大幅な向上です。手作業では1日かかる枝払い・玉切り作業もプロセッサを使用すれば数時間で完了。大幅な時間短縮につながります。
さらに重機内はエアコン完備の運転席で作業ができるため、天候の影響を受けにくいというメリットもあります。
3.2.自然の中で働ける
プロセッサ作業の特徴として、美しい自然環境の中で働ける点も魅力です。春には新緑、秋には紅葉など、四季折々の美しい景色を楽しみながら作業ができます。都会では味わえない心地よさを感じられ、心身のリフレッシュにもつながります。
また森林の持続可能な管理に携わることで、環境保全にも貢献。自然との共生を実感できる仕事であり、大きなやりがいを感じられる環境です。
3.3.チームで働ける
林業の現場ではプロセッサ作業だけでなく、伐採や運搬などそれぞれの役割を持つメンバーと連携しながら作業を進めていきます。みんなで協力することで、効率的で安全な作業ができ、作業完了時に達成感を共有できるのも大きな魅力です。
また先輩から技術やノウハウを学べる環境が整っているため、未経験者でも安心して成長できます。
関連記事:「林業に向いている人の特徴9選!よくある質問や一日の仕事サイクルも紹介」
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4.「林業 プロセッサ」についてよくある質問
「林業 プロセッサ」についてよくある質問をまとめました。
4.1 プロセッサを操作するのに資格は必要?
プロセッサの操作には、「車両系建設機械運転技能講習」と「車両系林業機械特別教育」の資格が必要です。これらの資格は、多くの事業体で入社後に働きながら取得できます。そのため未経験者でも安心して挑戦できる環境となっています。
4.2 プロセッサ作業はどのような人に向いていますか?
プロセッサ作業は、以下のような方にとくに向いています。
- 自然の中で体を動かす仕事に興味がある
- 機械操作に関心があり、専門的なスキルを身につけたい
- チームで協力しながら働くことが好き
- 環境や地域に貢献できる仕事がしたい
林業経験がなくても、新しい技術や知識を身につけたいという向上心があれば、十分に活躍できる職場といえます。。
5.まとめ
今回は林業現場で活躍するプロセッサについて解説していきました。
プロセッサは、林業現場で作業効率と安全性を向上させる欠かせない機械です。さらに資格取得支援により、未経験でも始められる仕事です。
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