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2024.12.07 コラム

木材市場ってどんな仕事?役割と魅力をわかりやすく解説

「木材市場では、具体的にどんな仕事をするの?」
「未経験でも木材市場で活躍できるの?」

林業の仕事を調べていく中で、木材市場に興味を持っても、具体的な仕事内容がイメージできない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、木材市場の役割から仕事内容、そして未経験者の方が知っておきたいポイントまで詳しく解説します。

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  • 目次
      1. 木材市場とは
        1.1原木市場と製材市場
        1.2木材市場の役割
        1.3木材市場の歴史と現在
        1.4木材市場と一般的な林業との違い
      2. 木材市場の仕事内容
        2.1取引の調整と営業活動
        2.2木材の品質管理と検査業務
        2.3物流・在庫管理
      3. 木材市場の魅力と働くメリット3つ
        3.1自然と共に働ける
        3.2木材に関する専門知識を学べる
        3.3チームで協力しながら働ける
      4. 木材市場の仕事に関するよくある質問
      5. まとめ

1.木材市場とは

まずは木材市場の基礎知識を、以下の4点から理解しておきましょう。

  • 原木市場と製材市場
  • 木材市場の役割
  • 木材市場の歴史と現在
  • 一般的な林業との違い

一つずつ見ていきましょう。

1.1原木市場と製材市場

木材市場には、主に伐採された木材(丸太)を扱う「原木市場」と、加工済みの木材を取引する「製材市場」の2つがあります。どのような特徴があるのか見ていきましょう。

原木市場

原木市場は、伐採されたままの木材(丸太)を取り扱う市場です。正式名称は「原木市売市場」と言い、主に原木産地に近い場所に立地しています。

製材工場や木材加工業者が買い手となり、建材や家具の材料として使用する原木を仕入れていきます。

市場に入荷した木材は、検査員が樹種や長さ、太さ、曲がり具合などを厳しく検査し品質をチェック。
木材の集荷や仕分け、公正な価格設定などを行い、国産材の円滑な流通を支える重要な役割を担っているのです。

原木市場で働くには、木材の特性や市場動向を的確に把握する知識が求められます。また、日々変動する相場を正確に読み取る目利き力も重要です。

製材市場

製材市場では、原木を加工した木材製品(板材、角材、合板など)を取り扱います。正式名称は「製品市売市場」と言い、主な取引先は、建設会社や家具メーカーです。建築用材や家具用材など、それぞれの需要に合わせた製品が取引されます。

製材市場で働くためには、木材の加工技術や製品の用途、品質管理に関する幅広い知識が求められます。

原木市場と製材市場は、木材の流通において異なる役割を持っていますが、どちらも消費者へ木材や製品を届けるために欠かせない存在なのです。

1.2木材市場の役割

木材市場は、単なる取引の場にとどまらず、地域の森林資源を活用して地元の木材産業を支える拠点として機能しています。
具体的には、以下のような形で地域経済と林業の発展を支えています。

  • 価格動向や取引情報を共有
  • 業界全体の情報交換の支援
  • 参加者が納得のいく取引ができるようサポート
  • 国産材の流通促進により持続可能な林業の発展に貢献 など

林業には欠かせない存在として、木材流通の要となり、地域経済や持続可能な森林管理を支えているのです。

1.3木材市場の歴史と現在

木材市場は、江戸時代から続く伝統的な木材流通の仕組みを受け継ぎつつ、地域の林業を支える拠点として、時代のニーズに合わせて進化してきました。

しかし近年、経営者の高齢化や後継者不足が課題となり、新たな顧客開拓やインターネットを活用した流通方法など、時代に合った変化が求められています。
また環境に配慮した木材利用が注目される中、木材市場は環境保全や持続可能な森林経営を支える重要な役割を果たしています。

1.4一般的な林業との違い

木材市場と林業は、どちらも木材産業に関わる仕事ですが仕事内容は異なります。

木材市場は伐採された木材が集まり売買される、流通と取引を中心とする場所です。一方、林業は山林での植林や間伐、伐採といった木材生産作業や森林管理が主な業務です。

木材市場と林業は、それぞれ異なる専門性を持ちながら、木材産業を支える重要な役割を果たしています。

林業の仕事について詳しく知りたい方は「林業従事者になるには?仕事内容や労働条件を徹底解説!」も参考にしてくださいね。

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2.木材市場の仕事内容

画像提供:神奈川県森林組合連合会様

木材市場での主な業務は、下記のとおりです。

  • 取引の調整と営業活動
  • 木材の品質管理と検査業務
  • 物流・在庫管理

順番にチェックしていきましょう。

2.1.取引の調整と営業活動

木材市場での中心的な業務は、木材の取引調整です。生産者と買い手の間に立ち、適正な価格での取引を行います。

入札会では、木材の品質や市場価格を考慮しながら、公平な取引が行われるよう管理。また既存顧客との関係維持だけでなく、新規取引先の開拓も重要な仕事です。

定期的な展示会の開催や市況の情報提供、取引上の要望に対応し、長期的な信頼関係を築き市場の活性化を図っています。

2.2.木材の品質管理と検査業務

木材市場での品質管理は、市場の信頼性を支える重要な業務の1つです。市場によって検査のポイントは異なりますが、どちらも厳しい判断基準に基づいて行われています。

原木市場では一本一本の木材をよく見て、木材の樹種やサイズ、節の有無などを丁寧に検査し、価値を見極めていきます。
製材市場では加工精度や乾燥状態、欠陥(節やひび割れ)などを検査し、建材として適正な品質であるかを確認。

丁寧な検査により、高品質な木材だけを市場に流通させられるのです。

2.3.物流・在庫管理

木材市場では、検査後の木材を適切に管理することも大切な仕事です。フォークリフトや重機を使って安全に運搬し、品質を保ったまま保管します。搬入から搬出まで、きめ細かなスケジュール管理も欠かせません。

木材市場では品質管理から物流まで、一つひとつの業務がしっかり連携することで品質が確保され、市場全体の信頼性につながっているのです。

3.木材市場の魅力と働くメリット3つ

では、木材市場で働くメリットはどのような点があるのでしょうか。
3つのメリットを見ていきましょう。

3.1自然と共に働ける

木材市場は、森林資源を有効活用しつつ環境保全にも貢献できる、やりがいのある仕事です。

自然に触れる中で木材の特性を見極め、価値を引き出す仕事は、環境保全に関心のある方にとって大きな魅力でしょう。さらに巨大な木材を扱う迫力ある作業や、木材特有の香りに包まれる環境は、ほかの仕事では得られない経験となります。

また地元経済や産業の発展に貢献できるのもポイント。地域で伐採された木材を効率よく流通させることで、建築資材や家具の材料として多くの方へ届けられます。

木材市場での仕事は、自然とともに働きがら、森林資源の流通に関わり環境保全や経済活動にも貢献できる魅力的な仕事です。

3.2木材に関する専門知識を学べる

木材市場では、未経験者でも安心して木材の知識を習得可能です。

たとえばスギやヒノキなどの樹種ごとの特徴や木材の品質基準、市場の価格動向まで幅広い知識が身につきます。
また先輩社員の丁寧なサポートを受けながら、実務を通じて専門性の高いスキルを磨ける環境です。

経験を積むごとに木材に関する知識が深まることで、取引先との信頼関係も築けます。実践的な経験が自信となり、やりがいにつながっていくでしょう。

3.3チームで協力しながら働ける

木材市場は、チームワークで成り立つ職場です。

たとえば受け取った木材の品質を確認し、結果の共有を行い、配送スケジュールの調整をスムーズに進める作業は、さまざまな立場のスタッフとの細やかな連携が必要となります。安全管理を徹底するためには、スタッフ同士が声を掛け合いながら作業を進める環境が大切です。

こうした環境は、仲間との信頼関係や絆を深めるだけでなく、仕事に対するやりがいにもつながります。

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4.「木材市場の仕事」に関するよくある質問

よくある質問をまとめました。

Q. 木材市場で働くにはどんな資格が必要?

木材市場で働くために必須の資格はありませんが、木材や資材の仕分けなどで、重機やフォークリフトの免許があると有利です。
しかし多くの企業では、入社後の研修制度が設けられています。実務を通じて必要なスキルを段階的に習得できる環境が整っていますので、未経験者でも挑戦しやすいでしょう。

Q. キャリアアップの道はある?

木材市場では経験を積むことで、取引の責任者や品質管理の専門家としてのキャリアアップの可能性があります。

また木材市場での経験は、林業関連企業や建設会社などでも活かせるので、幅広い仕事の選択肢から自分に合ったキャリアパスを見つけることもできるでしょう。

5.まとめ

本記事では、木材市場の仕事内容や魅力について詳しく解説してきました。木材市場は、自然と共に働きながら専門性を高められる、やりがいのある職場です。

原木市場では木材の目利きスキル、製材市場では加工品の品質管理など、それぞれの市場で必要とされる専門知識を身につけられます。さらにチームワークを重視する職場環境で、多くの人と協力しながら働く充実感も得られるでしょう。

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