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林業ボードゲーム「FOREST BALANCE GAME」の魅力に迫る!
林業と聞いて「ゲーム」と結びつける人は少ないかもしれません。
しかし林業の複雑さや未来をシミュレーションしながら楽しく学べる「FOREST BALANCE GAME」は、その常識を覆すユニークなボードゲームです。
丸2年もの開発期間を経て制作され、今年4月に発売された「FOREST BALANCE GAME」は、なんと2024年Goodデザイン賞とウッドデザイン賞をW受賞!
この記事では、多方面から評価される、「FOREST BALANCE GAME」の魅力に迫ります。
1.林業ボードゲーム「FOREST BALANCE GAME」とは?
林業ボードゲーム「FOREST BALANCE GAME」とは、日本初の「林業」をテーマにした対戦型ボードゲームです。
プレイヤーはゲーム内で森林を所有し、林業の仮想体験をしながら、「自分だけの森」をつくっていきます。
このゲームでは、林業の本質である「環境的側面」と「経済的側面」のバランスの重要性を自発的に学べます。
事前に林業の専門知識が全くない子どもから大人まで、幅広い年代が楽しめるような工夫が施してあり、みんなが夢中になって遊べる、新しい学習型ゲームです。
“あそびを通して、森林・林業の正しい情報を伝える”
- 15分のゲームで林業の全体像を学べる
- 林業のイメージをアップデートできる
- 遊びながら林業を取り巻く「経済性」も理解できる
遊び方とゲームの流れ
林業ボードゲームの”ゴール”は現実の林業と同じで、「森林環境」と「経済性」の両立。
限られた資金でうまく森を成長させながら、森が育った証の「育林ポイント」と、森を整備したことで稼げる「お金」をより多く手に入れる状態を目指していきます。
最終的には、森が育ったことを表す「育林チップ」とお金を表す「紙幣」の合計枚数が多い人が勝利です。
具体的なゲームの流れとしては
①道具を買う②山仕事をする③おみくじをひく
このような形で行っていきます。
遊び方解説動画はこちら▽
2.新しい森林学習教育「FOREST BALANCE GAME」が教えてくれること
「FOREST BALANCE GAME」は、遊びを通じて森林や林業に関する正しい情報を教えてくれるゲームです。
長年にわたり林業に携わってきた企業が開発しており、現場のリアルを知るプロフェッショナルたちの協力の元、改良に改良を重ねて手がけられています。
そのため、このゲームは単なる空想ではなく、実際の林業で直面するリアルな課題をシミュレーションを通じて体験することができます。
「森林の再生」と「経済活動」のバランスを取ることの難しさを、ゲームを通して理解することができるのです。
- 林業界を象徴する要素をイラストや言葉として登場させ、リアルな林業の世界にふれられるように工夫。林業の専門的な言葉や作業をゲームで学べる。
- チェンソーだけの森づくり、重機を使った森づくり、4種類の間伐の方法など、森をどう育てるかはプレイヤーの自由。現実の森づくりの多様さを再現。
- 「重機で作業すると災害の被害が増える」「獣害は鹿よけネットを買えば対策ができる」といった災害や獣害に対するリスクヘッジも学べるように綿密に設計されている。
このゲームの勝敗を決めるのは「運」だけではありません。
- どのように持続可能な森林を作っていくか
- 災害などへのリスクヘッジはどうするか
- よりお金を稼ぐにはどうしたらよいか
頭を使いながら、林業の「お金の稼ぎ方」を学び、「森林環境」についても学ぶ、今までにない画期的なアイディアのゲームです。
ゲームを楽しんだ後は振り返りをし、自分の結果がどこに当てはまるのかを確認します。
経済の基礎を学べる点は、子どもの知育にも良いですね。
このゲームを行うことで、林業を知れるだけでなく、様々な角度から「考える力」が養えるというメリットもあります。
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3.森林学習に!林業ボードゲーム「FOREST BALANCE GAME」の活用方法
林業ボードゲーム「FOREST BALANCE GAME」は様々な場面で活用できます。
森林や林業を学びたい人の最初の1歩目としてわかりやすい内容で、教える側にそこまでの知識がなくても使えるような教材として開発されているからです。
たとえば
- 学校や緑の少年団向けの授業用教材として
- 農林高校や林業大学校での林業就業の導入支援に
- 自治体独自の林業教育施策として
- 林業会社が行う独自の林業イベントで
「森の中での林業体験」を行う前にまずはゲームを取り入れることで、林業へのとっかかりやイメージが沸き、一層効果が期待されるそう。
子どもも楽しめる内容なので、林業イベントで使用しても盛り上がりそうですね。
4.「FOREST BALANCE GAME」の魅力
先述したように、林業ボードゲーム「FOREST BALANCE GAME」は環境面と経済性がどちらも学べる画期的なゲームです。
しかし「FOREST BALANCE GAME」の魅力は、それだけにとどまりません。
まずはデザイン。
林業の知識に関わらず、誰が見てもワクワクできるような、かつ、気になった部分があれば深掘りできるようなデザインとなっています。
パッと目を引く鮮やかな色と、温かみがあるかわいらしいデザインは、どの世代にも受け入れられやすく、ゲームを始める前から心が躍りますよね。
そしてゲームの内容。
「おみくじ」という運命的要素を取り入れることにより、単に学びだけではなく、みんなが盛り上がれるような内容となっています。
このおみくじも単なるおみくじではありません。
林業の現場で実際に起こること、そしてその確率を、専門家の監修を受けながらゲームに落とし込むことで、よりリアルな林業を体験できるような要素も含まれています。
最後にゲームのもう一つのキーアイテムである「テキストブック」。
ゲームの中で気になった言葉などをテキストブックで深掘りできるようにと付属されました。
子どもが何気なく読んでも楽しめる一方で、大人が読んでも深い学びが得られるような本を目指したそう。
このテキストブックは、響hibi-ki編集部の方がこれまでに出会った方々をモデルに、森に関わる人ならではの深みのある考え方や、心に響いた言葉を再構築して作成されました。なんと全編書下ろしの超大作です。
このように細部の細部までこだわりのある「FOREST BALANCE GAME」は、あらゆる面での魅力が詰まっており、手に取った人を笑顔にする魔法のアイテムになりそうです。
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5.「FOREST BALANCE GAME」を体験した人の声
「FOREST BALANCE GAME」が発売されるまでに、ゲームを体験した人の数はなんと1163名にも上ります。
開発チームが様々な都道府県に出向きながら、計37回の出張授業を行い、現場の声と共に改良を重ねてこられたそう。
ここではその実際に体験した人の声を紹介していきます。・ボードゲームが専門的な事だけどおもしろかった
・持続可能な林業をするにはどうすれば良いかボードゲームを通して気づくことが出来た
・収入や環境のどちらかじゃなくてどちらも考えないといけないということがわかった
・林業で使う機械などを詳しく知れて、林業をする上でどのようなリスクがあるかなどを、ゲームを通して学べて面白かった。
・環境も大事だけどやっぱりお金も大事だと分かった
どの出張授業でも、子どもたちはすぐにゲームに夢中になって楽しんでいたそう。
そして飲み込みが早いのも子どもならでは。
スマートフォンやパソコンなど画面内でのゲームが主流な昨今、実物を手に取ってわいわいできるボードゲームは、目新しい刺激となりそうです。
森林環境にも興味を持つ第一歩として、良いきっかけにもなりますね。
6.「FOREST BALANCE GAME」制作者の想い
この林業ボードゲームを制作した「響hibi-ki編集部」は飛騨五木株式会社の事業の一つです。
世の中の人に「林業の面白さ・働き手の思い」を伝えるため、「森に気付くためのメディア」として2019年より活動を続けておられます。
森に関わるすべての方を対象に、その魅力や想い、活動内容を伝えるために執筆された記事は300以上。
森の想いを伝えるプロフェッショナルです。
主に森の中で作業を行う林業は、その活動や仕事内容が日常的に人の目につきにくい仕事。
そのうえ学校で学ぶ機会も限られているため、世間からは「よくわからない」「遠い存在」といったイメージを持たれがちです。
しかし、森に関わる人たちには「実に多様な経験や価値観、人生を生き抜く逞しさがある」と響hibi-ki編集部の方は日々感じているのだそう。
「こんなに面白い森の話をもっとたくさんの人に知ってもらいたい!」。
森の人々の世界観にふれられる機会が少ない現代で、「森の世界と社会をつなぐ架け橋になりたい」と熱い思いを持たれて活動をされています。
さて、世間に林業を広めるためにまずは現場を知るところから。
「どうして林業が世間で認知されなくなったのか」という問題に向き合うため、響hibi-ki編集部さんは岐阜県内に5つある農林高校の先生への聞き取り調査に向かいます。
その結果
- 林業に関する授業時間が減っている
- 農林高校の教員は一般的に「農業」の教育免許を持っており、必ずしも林業に精通した教員が林業の指導を行っているとは限らない
- 実際の林業現場を見に行ったりする機会がほとんどない
と想像以上に深刻な状況が明らかになったそうです。
「世の中に林業を知ってもらう機会が足りていないなら、自分たちが動くしかない!」。
そう思った響hibi-ki編集部さんは、林業教育の普及を目指す「林業教育革命」を掲げて活動を開始されました。
そして農林高校への出張授業を行ううちに、「ゲームという遊びを通して林業の正しい知識を伝える」という形にたどり着きました。
これが林業ボードゲームの始まりです。
林業ボードゲーム「FOREST BALANCE GAME」は、単なるゲームではなく、「学校教育で当たり前のように 森林や林業のことを学ぶ社会にしたい」という“林業教育革命”のきっかけのひとつ。
響hibi-ki編集部さんの壮大な挑戦の第一歩なのです。
ここから始まる“林業教育革命”。
その大きな決意と想いが詰まったこの商品を、ぜひたくさんの人に手に取ってほしいと筆者も願います。
「FOREST BALANCE GAME」制作記はこちらから▽
響 hibi-ki | “FOREST BALANCE GAME”制作記【前編】
響 hibi-ki | “FOREST BALANCE GAME”制作記【後編】
7.まとめ
この記事では、林業ボードゲーム「FOREST BALANCE GAME」について紹介しました。
林業は私たちの生活や未来を守るために、なくてはならない大切な仕事です。
しかし、その現状や仕事内容が目に入りづらく、少し遠い存在であることも事実。
林業求人専門サイトRINDOでは、このような「日本の林業を支える魅力的な活動」についてもどんどん発信しています。
この記事を読んで少しでも林業に興味を持った方は、「フォレストワーカーへの挑戦」もお待ちしています。
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