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2024.10.15 コラム

長野県の森林・林業の特徴は? 林業が盛んな地域や支援先を紹介

「移住先としても人気の長野県で林業を始めたいけれど、長野県の魅力って何だろう」
「移住の補助や林業の支援について、まずは概要を知りたい」

長野県は豊かな自然環境に囲まれ、都市部へのアクセスも良好なため、移住先としても人気の地域です。この記事では、人々を魅了する長野県の特徴や、長野県の林業について紹介します。ぜひ最後までお読みいただき、長野県への移住や林業の就労先を見つけるヒントにしてくださいね。

各都道府県の森林・林業の特徴について読んでみる

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  • 目次
      1. 長野県の基本情報
      2. 長野県の森林の現状
          2.1 長野県全体の特徴
          2.2 長野県内で盛んな林業地|木曽地域
      3. 長野県の林業について
      4. 長野県での林業支援金や支援先
          4.1 移住支援金
          4.2 長野県林業大学校
          4.3 一般財団法人長野県林業労働財団 長野県林業労働力確保支援センター
      5. まとめ

1. 長野県の基本情報

まずは、長野県の基本情報について紹介します。

都道府県名 長野県
所在地 甲信越地方
人口

約200.8万人(2023年7月時点)

面積

約13,561㎢

県庁所在地

長野市

森林面積 約106万ha
森林率 約78%
主な樹種 ヒノキ、スギ、アスナロ、コウヤマキ、ネズコ

長野県は、日本の中部地方に位置しその面積の約8割を山岳地帯が占める、全国で4番目に広い県です。特に、日本アルプスと呼ばれる山々が連なり、標高の高い地域が多く、豊かな自然環境に恵まれています。長野県は「信州」という愛称でも知られ、自然愛好者やアウトドア好きにとって魅力的な場所であり、登山、スキー、温泉など四季を通じて楽しめるアクティビティも豊富で、多くの観光客が訪れます。また、農業も盛んで、りんごやぶどう、そばといった特産品が全国的に知られています。

加えて、東京や名古屋などの大都市圏からのアクセスが良く、新幹線や高速道路を利用して約2~3時間で移動できることから、移住地としても注目されています。 実際に長野県の移住者は年々増えており、宝島社発行の『田舎暮らしの本』(2024年2月号)による2024年版「移住したい都道府県」ランキングでは、2006年以降、18年連続となる第1位にランクインしています。

2. 長野県の森林の現状

まずは、長野県の森林の特徴について、長野県全体の特徴や長野県内で林業の有名な地域について見ていきます。

<樹齢300年の木曽ひのきの森林と渓流が広がる赤沢森林鉄道>

2.1  長野県全体の特徴

長野県は森林面積が広く、県全体の約78%、約106万haが森林で覆われています。これは、北海道、岩手県に次いで3番目の面積を有します。このため、森林資源の活用が重要な地域産業の一つです。森林の約42%を、スギやヒノキといった人工林が占め、このうちおよそ半分が民有林となっています。

民有林率が高い背景には、戦後(1955年~1965年頃)の植林政策により大規模な森林整備が行われたことが関係しています。しかし、近年は森林の老齢化や、間伐や適切な手入れの不足、建築用材としての利用機会の減少による様々な課題が生じています。

2.2  長野県内で盛んな林業地|木曽地域

長野県内では、南信州地方(飯田市や下伊那郡)や木曽地域が林業の盛んな地域として知られています。木曽地域は「木曽五木」と呼ばれるヒノキ、スギ、アスナロ、コウヤマキ、ネズコが育つ森林地帯で、江戸時代から木材の供給地として栄えてきました。当時この地域を治めた尾張藩は、良質の木材を確保するため「木一本に首一つ」とし、盗伐者には厳罰を科したと言われるほど、大切にしてきました。

また、木曽ヒノキは、日本三大美林の一つであり、その美しさと耐久性から日本各地で高い評価を受けており、建築用材としても重要な資源となっています。

3. 長野県の林業について

長野県には、大小さまざまな林業事業体があり、2023年時点で192の林業事業体数が存在し、中小規模の事業体が多いのが特徴です。これらの事業体は、主に間伐や伐採、植林といった林業作業に従事しており、県内外からの需要に応じた木材供給を行っています。

また、林業就業者数は1,533人、うち新規の林業就業者は147人で直近3年連続で増加しています。近年、林業就業者が増加傾向にある理由としては、林業に特化した職業訓練や移住支援制度を通じた、若者や移住者の新規参入が促進されているためです。長野県でも他の地域と同様に、林業従事者の高齢化が進んでいるため、若手育成が急務となっています。
▷参考:長野県(林務部)プレスリリース令和6年(2024年)9月20日

長野県内の事業体はこちらをクリック▼

4. 長野県で林業について学べる場所

ここからは、長野県へ移住し林業へ従事しようとしている方向けの支援金や、長野県内の林業支援先について見ていきましょう。

4.1 移住支援金

長野県は、移住と林業への就業を検討している方向けのさまざまな支援制度を整えています。特に、林業に関わる移住者向けの支援金や補助金制度が充実しており、林業への新規参入を目指す方々にとって大きな助けとなっています。移住希望者に対しては、住宅補助や移住先での就業支援も行われており、安心して新生活をスタートできる環境が整備されています。

4.2 長野県林業大学校

長野県林業大学校は、林業の専門的な知識、技術を身につけ、指導的な役割を果たす技術者及び林業後継者となる有能な人材を養成することを目的とした林業専門課程の専修学校です。1979年に開校し、有能な人材を輩出してきました。

授業料や他経費は以下の通りです。

研修期間

2年

募集定員

20名

対象者

 ・学校教育法による高等学校又は中等教育学校を卒業した方、または同等以上の学力を持った方

受講料

118,800円(教材費、実習費など別途)

長野県林業大学校では、全寮制のもと大学や試験研究機関と連携し、林業に関する技術や知識の習得を行っていきます。

卒業後の進路としては、公務員及び森林組合への就職が約2割ずつ、民間企業への就職では素材生産や木材流通など、林業大学校で学んだことを生かせる職場への就職が多くなっています。また、卒業生の中には、信州大学・新潟大学・三重大学・鹿児島大学といった4年生大学へ編入した例もあります。

長野県林業大学校は、地域の林業を支えるための重要な教育機関であり、持続可能な農村村社会の構築に向けた人材育成に力を入れている学校です。
長野県林業大学校

4.3 一般財団法人長野県林業労働財団 長野県林業労働力確保支援センター

一般財団法人長野県林業労働財団 長野県林業労働力確保支援センターは、林業で活躍する人材育成を目的とした団体です。

主な活動内容は以下の通りです。

①林業に関心ある方々に向けた説明・相談会や見学会の開催

②就業を支援する技術講習会の実施

③「緑の雇用」研修として新規就業者の知識・技術向上を図る研修や現場技能者のキャリアアップ研修の実施

④林業就業者の健康増進や安全装備導入への助成

⑤移住や転職による林業に就業する人への助成

⑥高性能林業機械の貸付による林業事業体の経営改善の促進

⑦経営改善や労働安全向上に取り組む林業事業体への支援

⑧林業退職金制度の運用などの業務を展開し、林業就業者の確保・育成

ガイダンスや見学会、講習などの情報は、随時更新していますので参考にしてくださいね。
一般財団法人長野県林業労働財団 長野県林業労働力確保支援センター

他にも長野県では、派遣や研修会等の開催に必要な経費を補助や新たに造林事業を開始する方向けの支援制度、森林所有者や林業事業体に対しての間伐や植林などの活動に対する補助金なども充実しています。あなたに合った制度をぜひ活用してみてくださいね。

 

5.まとめ

今回は、長野県の基本情報や林業の特徴について見ていきました。長野県は、美しい自然環境と豊富な森林資源を持つ地域であり、特に林業は地域経済の重要な一翼を担っています。ぜひ林業を始める地域の選択肢に、移住先としても人気が高い長野県を入れてみてくださいね。

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