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チェーンソーの使用に資格は必要?取得方法やメリット、活かせる仕事を紹介
チェーンソーは、林業や造園業などで使用される「木を切るための道具」です。
しかし、その扱いには十分な知識とスキルが必要です。
特に仕事で使用する場合は「伐木等の業務に係る特別教育」という資格の取得(講座の受講)が求められます。
本記事では、チェーンソーを仕事で使用する際の資格とその取得方法、メリットや活かせる仕事についてご紹介します。ぜひ参考にして下さいね!
”林業転職ならRINDO”
- 目次
- チェーンソーを利用するには資格が必要?
1.1チェーンソーを「仕事で」利用する場合は資格が必要
1.2必要資格「伐木等の業務に係る特別教育」とは
1.3チェーンソーの資格を取るメリット- チェーンソーの資格を取得する方法
2.1重機メーカーの教習所で受講する
2.2就職先の会社で受講する
2.3Web講座を受ける
2.4「林業就業支援講習」の20日間コースに参加する- チェーンソーの資格が活かせる仕事
2.1林業
2.2造園業
2.3建設業
2.4災害復旧- まとめ
1. チェーンソーを利用するには資格が必要?
ここではチェーンソーを利用する際にどんな資格が必要か、また講義の内容や取得するメリットなどをお伝えします。
1.1. チェーンソーを「仕事で」利用する場合は資格が必要
チェーンソーを「仕事で」使用する際は、基本的に「伐木等の業務に係る特別教育」をという講義を受講し、利用資格を取得する必要があります。
たとえばDIYや庭の手入れなどの用で、「チェーンソーを個人で利用する場合」は、資格を持っていなくても問題ありません。
しかし仕事でチェーンソーを利用する場合は、資格(伐木等の業務に係る特別教育の受講)が必須となり、受講せずにチェーンソーを利用すると罰則の対象となってしまうので注意が必要です。
(※チェーンソーの資格規定は、2020年8月に改正されています。
取得した資格が無効になっている場合もあるので、以前取得している場合でも必ず一度確認しましょう)
1.2.必要資格「伐木等の業務に係る特別教育」とは
チェーンソーの資格を取得するには、「伐木等の業務に係る特別教育」を受ける必要があります。
この「伐木等の業務に係る特別教育」というのは、基本的に1日から2日程度のもので、座学と実技がセットになった講習です。
実技:実際にチェーンソーを操作し、木を切り倒す訓練が行われます。正しい姿勢やチェーンソーの取り扱い方法を実践的に習得します。
資格取得と言っても試験勉強が必要なものではなく、すべての講義を受講すれば、「受講完了の証明書」が発行され、正式に資格が与えられます。
チェーンソーの取り扱いについては、以前より「事故の多さ」が指摘されていました。
そこで、日本の労働安全衛生法に基づき、チェーンソーの使用には安全面での教育が必須となりました。
この講座では「知識」と「技術」どちらも学べ、チェーンソーの安全な取り扱いが分かるため、事故のリスクを大幅に減らすことができます。
1.3.チェーンソーの資格を取るメリット
チェーンソーの資格を取る主なメリットは以下の3つです。
- 安全意識を高められる
- 転職活動に役立つ
- キャリアアップできる
1.安全意識を高められる
チェーンソーの取り扱いは危険な作業です。
しかし以前は講習の義務がなく、仕事で使用する際に「見て学べ」といった場合も多かったため、事故もよく起きていました。
資格を取得するようになってからは、安全意識を高めることができ、事故の削減にもつながっています。
2.転職活動に役立つ
チェーンソーは林業、建設業、造園業など様々な業界で重宝される道具です。
資格を持っていることで転職活動に有利になることもあるでしょう。
即戦力として活躍したい方におすすめです。
3.キャリアアップできる
資格を取得することで仕事の幅がこれまで以上に広がります。
仕事の幅が広がれば、企業からより重宝される人材としてキャリアアップにつながる可能性もあるでしょう。
2. チェーンソーの資格を取得する方法
ここでは資格の取得方法を紹介します。
いくつか方法がありますので、自分に合った方法を選びましょう!
2.1. 重機メーカーの教習所で受講する
「チェーンソーによる伐木等特別教育」はいくつかの重機メーカーで有料で受けられます。
料金は実施する講習機関によって異なりますが、1万円〜3万円程度が受講料金の費用相場です。
・コベルコ教習所
建設機械・フォークリフトなどの資格取得ならコベルコ教習所 (kobelco-kyoshu.com)
・コマツ教習所
建機・クレーン・資格免許はコマツ教習所へ (komatsu-kyoshujo.co.jp)
・PEO建機教習センター
株式会社PCT(旧:PEO建機教習センタ、日立建機特約教習機関)フォークリフト・クレーン・高所作業車などの建設機械資格取得 (pctc.co.jp)・キャタピラー教習所
フォークリフトなどの資格・免許取得ならキャタピラー教習所 (jpncat.com)
※情報は2024年9月現在のものです。詳細は各サイトにてご確認ください。
2.2. 就職先の会社で受講する
チェーンソーでの仕事がメインの林業や建設業では、就職後、会社を通して講習を受けさせてくれる企業もあります。
たとえば林業会社の中には、資格取得をサポートしてくれる企業があります。
※弊社RINDOのサイトでの表示例
そのような企業であれば、転職前に未経験・無資格であっても、安心して就業できますよ。
また、林業業界への就職を考えている方は、林野庁が実施している森林林業分野の人材育成プログラム「緑の雇用制度」を利用するのも一つです。
緑の雇用では、林業会社で働きながら「国が実施する研修会」に参加し、林業でのスキルアップ・キャリアアップを目指していきます。
チェーンソーの資格を含めた様々な資格の取得が可能ですよ。
将来を見据えて林業業界でのキャリアアップを考えている方には、この「緑の雇用」の利用をおすすめします。
「緑の雇用」について詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。
▷緑の雇用とは?内容やメリット、取れる資格などを徹底解説!
2.3. Web講座を受ける
忙しい方は「Web講座」を受けるのも一つです。
Web講座であれば、専門講師による動画講義を受講するだけなので、時間や場所に縛られません。
ただし、Web講座が対応しているのは「学科講習」のみとなります。
実技講習に関しては別途必要となるため、注意が必要です。
「9時間ある学科講義を、Web講座でスムーズに進めたい方」はWeb講座も選択肢として検討してみましょう。
2.4.「林業就業支援講習」の20日間コースに参加する
林業就業支援講習は厚生労働省が行うプロジェクトで、各都道府県において実施する「無料の林業の講習会」です。
自分の興味に合わせて、「1日林業体験・3日間コース・20日間コース」の3つのコースから選択できます。
このうち「20日間コース」を選択すると、林業の講義や作業体験、チェーンソーや刈払機など資格取得がすべて無料で受けられます。
国が行っているので安心な上、とても充実した内容なので人気の講習です。
林業就業支援講習の詳しい内容はこちらの記事をご覧くださいね。
▷【転職に有利!】林業就業支援講習の内容と魅力を紹介します
3. チェーンソーの資格が活かせる仕事
チェーンソーの資格は、林業や造園業、さらには公共工事など幅広い業種で活かすことができます。以下に、代表的な職業をいくつか紹介します。
3.1. 林業
伐木作業や枝打ち作業など、チェーンソーは林業の現場で欠かせない道具です。
木を切り倒す作業から、搬出の際に木を適切なサイズにカットするまで、多様なシーンで活用されます。
その洗練された職人技には感銘を受けるものがありますよね。
森の中に同じ木は1本となく、自然が相手なので時には難しい作業もあるでしょう。
しかし仲間と協力しながら伐採作業に成功したときの喜びは何にも代えがたいものがあります。
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3.2. 造園業
庭木の剪定や伐採作業でチェーンソーを使用する場面が多いです。
特に大きな樹木の処理には資格があると安心です。
職人の技術で手入れされた庭は、より一層美しさが際立ちますね。
3.3. 建設業
木材を扱う現場や解体作業でもチェーンソーが役立ちます。
特に木造建築の解体では重要な道具となります。
転職市場でもチェーンソーの資格があると重宝されるでしょう。
3.4.災害復旧
風や地震などの自然災害で倒木や崩壊した建物の撤去作業にもチェーンソーが使用されます。
災害が多い日本では役に立つことも多いでしょう。
これらの作業を行う際には、より一層安全な取り扱いが重要となります。
4.まとめ
チェーンソーは強力で便利な道具であり、正しく扱うことで多くの現場で活躍します。
しかし、特に仕事で使用する場合には、事故を防ぐため、適切な資格を取得することが必須です。
資格を取ることで、作業の安全性を確保し、事故を未然に防ぐことができるでしょう。
また、資格を持つことで、林業や造園業、建設業など、幅広い分野でのキャリアチャンスが広がります。
チェーンソーに関心がある方は、ぜひ資格の取得を検討してみてください。
弊社「林業専門転職サイトRINDO」では、未経験から林業に挑戦する方のサポートも行っています。
興味がある方はぜひ公式LINEをご登録くださいね。