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2024.09.18 コラム

【目指せフォレストワーカー】未経験者向け林業の始め方完全ガイド

「自然の中で働いてみたい!」そんなあなたに。
林業は日本の森林を守り、未来の子どもたちへ豊かな自然を繋ぐ、使命感がある仕事です。
この記事では未経験から林業の仕事に挑戦したい方のために、注意点や必要な資格、就職の仕方などを分かりやすく解説します。ぜひ参考にしてください。

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  • 目次
      1. 林業を始める前に知っておきたいこと
         1.1林業は体力的な負担がある
         1.2林業は危険がともなう仕事である
         1.3林業は未経験でも活躍できる
        1.4木を伐るだけが仕事ではない
      2. 林業を始めるためのステップ
          2.1林業の仕事に必要な資格を知ろう
          2.2仕事に必要な資格の取得方法は?
          2.3林業用の服や道具を準備しよう
      3. 林業会社の探し方
         3.1転職サイトで探す
        3.2林業就業支援講習に参加する
        3.3ハローワークで探す
        3.4森林の仕事ガイダンスに参加する
      4. 今、なぜ林業が人気なの?若者に選ばれる理由
        4.1「好き」を仕事にしたい
        4.2社会に貢献できる
        4.3ライフワークバランスの充実
        4.4地方移住で仕事に困らない
        4.5将来性・安定性がある
      5. まとめ

1. 林業を始める前に知っておきたいこと

まずは林業を始める前に知っておきたいことを紹介します。
しっかり読んで事前のミスマッチを防ぎましょう!

1.1. 体力的な負担がある

林業の仕事は、体力的な負担がある仕事です。
軽い気持ちで挑戦すると、「こんなにキツイなんて…」とギャップが生じる可能性も。
「力仕事」だということは事前に心得ておきましょう!
ただ今体力に自信がなくても、大抵の人は働いている間に慣れてくるので安心してください。
また最近は「スマート林業」など、IT技術を利用した業務も増えてきました。

女性が林業現場で活躍されている事例もたくさんありますよ。

1.2. 危険がともなう仕事である

林業は自然を相手にしているため、危険が伴う仕事です。
作業の安全化にともない年々事故件数は減ってきていますが、他業界と比べて、まだ事故の割合が多いのも事実です。
安全な服装や道具の使用を徹底し、危険から身を守る工夫をしましょう。

労働災害発生件数 出典:林野庁

1.3. 林業は未経験でも活躍できる

「林業は専門的な学校に通っていないと働けないんじゃないの?」と思っている方も多いかもしれませんが、実はほとんどの人が未経験から林業を始めています。
例えばサービス業や営業職、工場勤務など全く違う業界から転職した方も多くいらっしゃいます。
林業は完全未経験からでも、専門の学校に通っていなくても、「手に職をつけることができる仕事」なのです。
そして他業界からの転職者を積極的に受け入れている業界でもあります。
未経験でも活躍できるチャンスがたくさんありますよ。

1.4.木を伐るだけが林業ではない

林業の仕事と言えば「山で木を伐ること」が思いつきますよね。
たしかに多くの林業会社は伐採作業による森林の管理が主な仕事です。
しかし林業の仕事内容は、想像よりも多岐に渡ります。
中には素材生産に特化し、「木を伐らない」林業会社もあります。
また個人宅や街中、神社などにある危ない木の手入れ(特殊伐採)を行っている林業会社もあります。

特殊伐採の様子:画像提供 株式会社樹工舎

商品を制作して販売したり、学校への教育事業を行ったり、キャンプ場運営や農業、林業イベントの開催など、最近はあらゆる角度から事業を展開している会社が多いです。

夏はリバーガイドに! 画像提供:株式会社 川と森

会社によって仕事内容に差があるので、どんな業務を行っているのか事前にしっかりと確認しましょう!

林業専門転職サイトRINDOでは、詳しい業務内容や社員インタビュー、企業紹介記事なども掲載しています。
ぜひ一度ご確認くださいね。


2. 林業を始めるために必要なステップ

ここでは林業の仕事を始めるために必要なことを詳しく紹介していきます。

2.1. 林業の仕事に必要な資格を知ろう

大前提として、林業は未経験・資格なしでも挑戦できます。
「未経験者OK」の求人を中心に探してみましょう!
事前に資格がなくても入社はできますが、即戦力として働きたい場合

  • チェーンソーを取り扱うための資格

を持っておくと便利です。
なぜなら林業の主な仕事はチェーンソーでの「伐採作業」(※木を切ること)だから。

たとえばDIYや庭の手入れなどの用で、「チェーンソーを個人で利用する場合」は、資格を持っていなくても問題ありません。
しかし仕事でチェーンソーを利用する場合は資格(特別教育の受講)が必須となり、受講せずにチェーンソーを利用すると罰則の対象となってしまうので注意が必要です。
(※チェーンソーの資格規定は、2020年8月に改正されています。
取得した資格が無効になっている場合もあるので、必ず一度確認しましょう)

チェーンソーでの伐採 画像出典:株式会社茂木林業

資格取得と言っても試験が必要なものではなく、「チェーンソーによる伐木等特別教育」という講義をすべて受講すれば取得できます
法律で定められた特別教育を受講し、「受講完了の証明書」を勤務先に提出しましょう!※入社してから徐々に取得しても良い」という企業もありますので、事前に確認すると◎

2.2. 仕事に必要な資格の取得方法

次に資格の取得方法を紹介します。
いくつか方法がありますので、自分に合った方法を選びましょう!
また「未経験OK」の求人など中には、「資格の取得資金を補助してくれる」会社もあります。
一度林業会社に聞いてみると良いでしょう。
(弊社RINDOの求人情報ではこのような詳しい条件も記載しています。)

 

 

1.重機メーカーの教習所で受講する

「チェーンソーによる伐木等特別教育」はいくつかの重機メーカーで有料で受けられます。
料金は実施する講習機関によって異なりますが、1万円〜3万円程度が受講料金の費用相場です。

・コベルコ教習所
建設機械・フォークリフトなどの資格取得ならコベルコ教習所 (kobelco-kyoshu.com)

・コマツ教習所
建機・クレーン・資格免許はコマツ教習所へ (komatsu-kyoshujo.co.jp)

・PEO建機教習センター
株式会社PCT(旧:PEO建機教習センタ、日立建機特約教習機関)フォークリフト・クレーン・高所作業車などの建設機械資格取得 (pctc.co.jp)

・キャタピラー教習所
フォークリフトなどの資格・免許取得ならキャタピラー教習所 (jpncat.com)

※情報は2024年9月現在のものです。詳細は各サイトにてご確認ください。

2.林業就業支援講習の20日間コースに参加する

林業就業支援講習は厚生労働省が行うプロジェクトで、各都道府県において実施する「無料の林業の講習会」です。
自分の興味に合わせて、「1日林業体験・3日間コース・20日間コース」の3つのコースから選択して林今日の講習会が受講できます。


このうち「20日間コース」を選択すると、林業の講義や作業体験、チェーンソーの資格取得、就業相談がすべて無料で受けられます。
林業就業支援講習の詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。
▷【転職に有利!】林業就業支援講習の内容と魅力を紹介します

3.「緑の雇用」が利用できる林業会社に就職する

緑の雇用とは、林野庁が実施している森林・林業分野の人材育成プログラムです。
林業会社で働きながら国が実施する研修会に参加し、林業でのスキルアップ・キャリアアップを目指していきます。
その研修の中に資格取得プログラムもあり、チェーンソーの資格など様々な資格の取得が可能です。
将来を見据えて林業業界でのキャリアアップを考えている方には、この「緑の雇用」の利用をおすすめします。
「緑の雇用」について詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。

緑の雇用とは?内容やメリット、取れる資格などを徹底解説!

2.3. 林業の仕事に必要な服装や道具

林業は普段着で仕事をすることはできません。
専門のお店で「林業に適した作業着」を用意しましょう!
ここからは林業の仕事に必要な服装や道具を紹介していきます。
ただし、服や道具を貸出してくれる林業会社もあるので、購入する前には確認が必要です。

基本的に必要なものは以下の4つです。

1.作業着…林業では季節を問わず袖口がしまっている長袖と長ズボンを着用します。
理由は枝などでケガをしてしまう可能性が高いから。またハチやムカデ、ダニなど山には多くの虫がおり、刺されるのを防ぐためでもあります。
特にズボンに関しては、下半身のケガを防止するために「防護ズボン」や「チェンソーパンツ」の着用が義務付けられています。
これらのズボンは内部に特殊繊維が入っており、チェーンソーがパンツに当たると、中から特殊繊維がでてきてチェンソーに絡まります。絡まることで、刃が足に届く前に回転が止まり、ケガを防いでくれるのです。

2.ヘルメット…林業では枯れ枝が折れて落下してくるリスクやハシゴに登っての作業時に落下するリスクがあります。そのため、山林内での作業では、「飛来・落下物兼墜落時保護用」のヘルメットの用意しましょう。

3.手袋・軍手…チェンソーなどの機械を使用する際に、振動を軽減するために「防振手袋」が活躍します。大きな振動を長時間・長期間受けることは身体にも悪い影響を与えますので、必須アイテムです。

4.安全靴…林業ではスパイクのついた足袋が多く使用されています。
動きやすさや安全面からスパイク付きの「地下足袋」と「脚絆(キャハン)」のセットで利用している方もいます。
最近では、「チェンソーブーツ」と呼ばれる防護ブーツも使用する方も増えました。チェンソーブーツは、足首部分などに防護素材が使われていたり、丸太などが足元に落下した時につま先を守るために、金属製のカップが内蔵されていたり、足の保護してくれます。

その他、チェーンソーや腰袋、くさびなど、個人で林業をするなら揃えるべき機械や道具もあります。
働きたい林業会社に一度確認してみましょう。
林業の道具についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
▷林業作業に必要な道具はなに?必須アイテムと購入先を解説!

3. 林業会社の探し方

ここからは実際に働く場所を探す方法をお伝えします。
林業会社を探す方法は主に4つあります。

3.1. 転職サイトで探す

一番探しやすいのが転職サイトを利用する方法です。
他業界と比べると数は少ないですが、有名な大手転職サイトにも林業求人は掲載されています。
また弊社RINDOは「日本唯一の林業専門転職サイト」です。
日本全国から選りすぐりの優良企業のみを掲載しています。
求人情報だけでなく、「会社の雰囲気」や「代表メッセージ」「詳しい仕事内容」など様々な情報を掲載しているのでぜひご活用くださいね。
このように【未経験者OK】の求人も一目で分かるようになっています。

 

 

転職サイトを利用するメリットは、足を運ばなくとも利用できるので効率が良いこと。
そして条件選択検索や企業の比較ができるので、ブラック企業を選ぶ確率が低くなります

弊社RINDOでは、就職活動のミスマッチをなくすため、LINEでの無料相談を実施しています。
林業経験者が対応いたしますので、公式LINEからお気軽にご相談ください。
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3.2. 林業就業支援講習に参加する

林業就業支援講習は厚生労働省が行うプロジェクトで、各都道府県において実施する「無料の林業の講習会」です。

こちらの講習に参加すると、プログラム内に「就業相談」があります。
(※就職を保証するものではありません)
興味に合わせて、「1日コース・3日間コース・20日間コース」の3種類が実施されています。
中でも20日間コースは資格取得プログラムもあり即戦力として働けるのでおすすめです。

林業就業支援講習の詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。
▷【転職に有利!】林業就業支援講習の内容と魅力を紹介します
講習開催のお知らせについてはこちらのページからご覧いただけます。
▷林業就業支援講習一覧 林業就業希望者向け 林業就業支援事業のご案内 (mhlw.go.jp)

3.3. ハローワークで探す

ハローワークでも林業の求人が募集されている場合があります。
地元に特化した求人を取り扱っている上、掲載料も無料であるため、林業会社も多く掲載されている可能性が高いです。
ただし林業会社は「給与形態」も含め様々な企業があるため、必ずよく精査し、自分に合った求人を探しましょう!

3.4.「森林の仕事ガイダンス」に参加する

「森林の仕事ガイダンス」は、森林・林業に関心を持つ方を対象に実施する説明・相談会です。
参加都道府県の林業労働力確保支援センターや森林組合連合会が相談ブースを設け、各地の林業に関する情報、林業作業の内容や就業までの流れについての説明、参加者からの相談に応じます。
(就職の斡旋を行うものではありません。)
フォレストワーカーと直接お話しする機会や、移住相談なども行っているため、就職への近道となりますよ。
▷森林の仕事ガイダンス – 林業で働きたい方の就業を支援『緑の雇用』RINGYOU.NET

4. 今なぜ林業が人気なの?若者に選ばれる理由

ここでは今なぜ林業が選ばれているのか、その知られざる魅力やメリットを紹介します。
林業

4.1.「好き」を仕事にしたい

「山が好き」「自然が好き」「機械が好き」など、林業に興味がある理由は人それぞれ。
自分の“好き”を活かしながら仕事がしたくて林業を選んでいる方は多いです。
もちろん林業は危険が伴う仕事ですし、半端な気持ちではできません。
しかし雄大な自然の中での仕事は、何にも代えがたい価値があります。
そこでしか見られない美しい風景は、日々の疲れを癒してくれますよ。
「好き」を仕事にすることで、働きながら人生の充実感を得ることができるのです。

4.2.社会に貢献できる

「何か社会に役立つことがしたい」と考えて林業を選んだ方も多いです。
森林には自然災害を防ぐ役目や、水源の確保などの役目もあります。
その大切な森林を守る林業の仕事は、社会的な使命感があり、やりがいの多い仕事です。
また樹木を育てることは二酸化炭素の削減にもつながり、日本や世界にも貢献できます。
しかし今林業は人手不足や後継者不足に悩まされています。
若い人の力が必要とされているのです。
そうした背景から、「日本の未来を創る」ともいえる林業の仕事は、【社会貢献意欲の高い若者】に人気があります。

 

4.3. ライフワークバランスの充実

仕事選びの条件として、「ライフワークバランスの充実」を一番に考える方が増えています。
終身雇用が見直され、「自分の人生を楽しめる働き方」がますます重要視されていますよね。
林業はオンとオフがしっかりしている職業です。
朝早くから働き、日が暮れる前に家に帰る。
残業が少ないため、そのあとは充分にプライベートの時間を楽しめます。
中には雨の日が休みになる会社もあり、年間休日も比較的多い業界です。
仕事をしながら自分の時間も大切にしたい人は、林業はおすすめの職業です。
残業なし・年間休日120日以上の求人あり▽

 

4.4. 地方移住で仕事に困らない

都会の喧騒から離れ、静かな田舎で仕事をしたい方が、移住先で林業を選ぶケースも増えています。
地方移住に憧れる人にとって不安材料の一つは、「地方で仕事が見つかるか」ということ。
都会に比べると求人数が少ない地方で、仕事に困らず生活できるのかが不安で、移住を踏みとどまっている方も多いでしょう。

林業であれば、全国各地の様々な地域で一定の需要があるので、一度手に職をつければ仕事に困りません。
もしいきなり林業に専念することが不安な方は、「副業OK」の求人で週に数日から始めると良いでしょう。
実際に「在宅ワーク×林業」「飲食店勤務×林業」など、複数の仕事を掛け合わせて柔軟に働いている方はたくさんいますよ。
中には週に数日林業をしながら、夢だったカフェ開業を叶えている方もいます。

4.5.将来性・安定性がある

AIの登場・IT技術の向上で、「今後なくなる仕事」が話題になりましたね。
「10年後も安心して働ける仕事に就きたい…」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
林業は将来性があり、仕事がなくなりにくい産業です。
なぜなら日本は国土の約7割が森林の森林大国で、永久に手入れが必要だから。
手入れがされていない枯れた森林は自然災害の元にもなるため、「林業」はどんな時代にも必要とされるでしょう。
将来性や可能性に魅力を感じ、林業に参入する方も多いです。
事実として、「SDGsが謳われるようになってから以前より仕事が増えた」という林業会社も多くあります。
森林がある限り、仕事があり続けるのが林業なのです。

 


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4.まとめ:あなたもフォレストワーカーへ

今回は未経験の方向けに林業の始め方を詳しく解説しました。
林業は社会貢献をしながら自分の人生を充実させられる、やりがいのある仕事です。
日本の森林を未来につなぐため、今あなたの力が必要とされています。
RINDOでは全国の優良企業を掲載中。
ぜひあなたも林業への一歩を踏み出しましょう!

 


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