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2024.09.09 コラム

緑の雇用とは?内容やメリット、取れる資格などを徹底解説!

現在、林業従事者の高齢化や人手不足が深刻な問題となっています。
この課題に対応するため、国が未経験者をサポートするために取り組んでいる事業が「緑の雇用」。
この記事では「緑の雇用」について詳しく解説します。
林業未経験の方はぜひ参考にしてくださいね。

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  • 目次
      1. 緑の雇用について知ろう
        1.1緑の雇用とは?
        1.2緑の雇用の目的
        1.3緑の雇用の特徴
      2. 緑の雇用を利用するには?
        2.1緑の雇用の受給資格
        2.2申し込み方法
      3. 緑の雇用で取れる資格
      4. キャリアアップの道のり
      5. 緑の雇用のメリットは?
        5.1個人のメリット
        5.2企業のメリット
      6. よくある質問Q&A
        6.1未経験者は必ず緑の雇用を使わないといけないですか?
        6.2林業の収入はどれくらいですか?
        6.3女性でも林業で働けますか?
        6.4行きたい会社が緑の雇用の対象ではないのですが…
      7. 緑の雇用による効果
      8. まとめ

1.緑の雇用について知ろう!

ここでは緑の雇用の基本的な情報を詳しく解説します。

1.1緑の雇用とは?

緑の雇用

「緑の雇用」は、林野庁が2003年から実施している森林・林業分野の人材育成プログラムです。
具体的には、林業未経験の人たちに向けた研修や実践的な指導を行い、林業の知識や技術を身につけてもらえるようなサポート体制を国が整えています。
緑の雇用を利用すれば、働きながら研修を受けることができ、未経験でも安心してキャリアアップが目指せます。

1.2緑の雇用の目的

緑の雇用は新規就業者の確保と育成を通じて、「林業の活性化と持続可能な森林管理」を目指しています。
具体的な目的を以下で見ていきましょう!

緑の雇用

■若い世代の林業への参入を促進し、産業の持続可能性を高める
■ベテラン林業従事者の技術やノウハウを次世代に引き継ぐ
■林業を通じた雇用創出により、山村地域の活性化に貢献する
■ 適切な森林管理を通じて、国土の保全や生物多様性を守る

林業の仕事は地域貢献や環境保全の面でも私たちの生活を守ってくれています。
林業従事者が増えると様々な良い循環が起こることが分かりますね。
国がしっかりとサポート体制を用意することで、誰でも安心して林業に挑戦でき、日本の森林の未来を守ることができます。

1.3緑の雇用の特徴

ここでは緑の雇用制度にはどんな特徴があるのかを紹介します。

緑の雇用

1.就業支援の実施
林業への就業を希望する人々に対し、事前に就業機会の提供や情報提供を行っています。

2.充実した研修制度
新規就業者に対して、体系的な研修プログラムを提供しています。
各年次に合わせて、基礎的な技術から高度な林業技術まで学べます。

3.キャリアアップ支援あり
経験を積んだ林業従事者向けに、さらなるスキルアップのための研修も用意されています。
技術だけではなく、責任者や統括者として必要なことも学べます。

4.安全教育の実施
林業は他業界と比べても事故が多い仕事です。
林業作業の安全性を向上させるため、安全教育にも力を入れています。

未経験者向けの簡単な研修ではなく、先々までしっかりとサポートしてくれる心強い制度です。

2.緑の雇用を利用するには?

ここでは緑の雇用制度が対象になる人と申し込み方法をお伝えします。

2.1緑の雇用の受給資格

特に厳しい条件はありませんが、以下のような方が対象となります。
必ず最初に条件を確認しておきましょう。

■林業就業に対する意識が明確な人
■新規林業就業者、または林業就業経験が2年未満
■研修修了後、5年以上就業できる年齢である人(概ね60歳未満)
■ 林業に必要な健康状態の人

2.2申し込み方法

「緑の雇用」の研修を受けるためには制度の対象となっている森林組合や林業会社などの林業経営体に雇用されていることが条件となります。
個人で利用するのではなく、「企業や事業体を通して利用する」ということですね。
また緑の雇用は「緑の雇用認定林業事業体」という限られた事業体でしか利用できないので注意しましょう。どこの事業体でも利用できるわけではありません。

RINDOでは「緑の雇用認定事業体」に絞って求人検索ができます。
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認定林業事業体に採用されると、雇用主(事業体)を通じて「緑の雇用」の研修プログラムに申し込むことができます。
基本的に働きながら研修を受けるスタイルです。

注意点
  • 「緑の雇用」制度は直接個人に給付金を支給するものではありません。
    研修費用を国が負担する形で支援が行われます。
  • 研修内容や期間は、就職した事業体や地域によって異なる場合があります。

※不安な方へ
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林業経験者が丁寧にお答えしますので、どうぞお気軽にお問合せくださいね。

3.緑の雇用で取れる資格

林業 チェンソー

緑の雇用では、各年次に合わせて、いくつもの資格取得プログラムが用意されています。
ここではその主な内容を紹介します。
これらはもちろん無料で取得可能で、個人がお金を支払う必要はありません。
もし自分ですべて受けようとすれば、相当な金額になるでしょう。
しっかり活用してスキルアップにつなげましょう!

1年目 ・普通救命講習
・刈払機取扱作業者
・伐木等の業務(チェーンソー作業)
・玉掛け技能講習
2年目 ・不整地運搬車運転技能講習
・荷役運搬機械によるはい作業従事者
・機械集材装置の運転業務
3年目 ・簡易架線集材装置の運転業務
・伐木等機械の運転業務
5年以上 ・造林作業の作業指揮者
・はい作業主任者
・地山掘削及び土止め支保工作業主任者

(※事業体や地域によって異なる場合があります)

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4.キャリアアップの道のり

緑の雇用の研修は次の4つのステップに分かれています。
未経験者向けの研修だけではなく統括者向けの高度な研修など、キャリアアップの地盤が整っています。将来を見据えてしっかりとキャリアを積みたい方にも安心ですね。

緑の雇用

1.トライアル雇用(就業前)
林業就業希望者が、仕事や職場に合っているか試す3ヶ月間の就業。
2.林業作業士(フォレストワーカー)研修
新しく林業の仕事を始めた方対象。OJT研修や、集合研修を通じて、基本姿勢や基礎力を習得し、一人前の現場技能者になる能力を身につけます。
3.現場管理責任者(フォレストリーダー)研修
作業班長候補者など経験を積み職務力がついてきた方対象。判断力・指導力向上、現場作業管理などを学び、現場での管理・責任を担える能力を身につけます。
4.統括現場管理責任者(フォレストマネージャー)研修
複数班の統括など現場全体の管理責任能力を身につけたい方対象。コミュニケーション能力向上、林業の社会的使命、企画・営業・販売などを学び、林業現場の統括管理責任を担える能力を身につけます。

5.緑の雇用のメリットは?

緑の雇用は「個人」にとっても「企業」にとっても大きなメリットがあります。
ここではそれぞれのメリットを紹介します。

5.1個人のメリット

1.安定した仕事に就ける
緑の雇用を利用できる企業は、国が認めた「認定事業体」に限ります。
そのため数ある林業会社の中でも安定した企業に就ける場合が多いです。

2.キャリアアップが目指せる
実際に林業でどのようにキャリアアップをしていけばよいのか、初心者にとってはイメージがしづらいですよね。緑の雇用では年次に合った研修プログラムが用意されているので、新しいスキルを習得しながらキャリアアップが目指せます。

3.同期ができる
同じ「緑の雇用」を利用する人たちが、地域で一か所に集まって研修を受けるので、同期のようなメンバーができます。
未経験者にとって、お互いの状況を話し合える相手がいるのは心強いですよね。

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5.2企業側のメリット

1.優秀な人材を確保できる
緑の雇用を実施することで、長い目で林業の仕事に就きたい、キャリアアップを目指したいといった意欲のある人材を確保できます。

2.指導・育成ができる
林業は危険が伴う仕事です。
しかし現場での作業量の多さや指導に予算を掛けられないことが原因で、人材指導・育成の部分がおろそかになる事業体も多くあります。
国が代わりに研修を行うことで事故が減り、定着率も安定するメリットがあります。

3.経営が安定する
緑の雇用事業体に認定されると、国から補助金があるので、経営が安定しやすくなります。

6.よくある質問Q&A

6.1未経験者は必ず緑の雇用を使わないといけないですか?

緑の雇用を利用しなくても林業会社で働くことは可能です。
林業は未経験で始めている人がほとんどですので、先輩に指導を受けながら、徐々に現場で仕事を覚えていけば問題ありません。
林業は未経験でも活躍でき、働きながら手に職がつけられるところが魅力のひとつです。
また現場で最低限必要なチェーンソーの資格は、無料の講習会でも取得が可能です。
講習について詳しくはこちらの記事をご覧くださいね。
【転職に有利!】林業就業支援講習の内容と魅力を紹介します

6.2収入はどれくらいですか?

働く林業経営体によりますが、勤続年数が10年未満の人の平均年収は250万円〜300万円が最も多い結果となっています。
業界の特徴として、日給月給(出勤した日数を月毎に支払い)の支払い形態を取っている事業体が多くあり、収入の不安定さが課題でした。
しかし現在は月給制を取り入れ、安定した収入を得られる事業体も多くなりました。
収入面で不安がある方は、エントリー前に見学や相談も可能です。
RINDO公式LINEよりお気軽にお問い合わせくださいね。

6.3女性でも林業で働けますか?

働けます。
最近はIT化が進み、力仕事以外の作業も増えたので、女性でも働きやすく活躍できる環境となりました。
また「林業女子」という言葉も流行っており、全国各地に林業女子コミュニティもあります。
林業に参入する女性は増加傾向にあるので安心してください。

今では女性が会社の代表を務める企業や、社員としてバリバリ活躍されている方もいます。
「女性も活躍中」で条件検索ができますので、ぜひご活用くださいね。

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6.4行きたい会社が緑の雇用の対象ではないのですが…

各企業によって事業内容は様々なので、必ずしも緑の雇用の制度での研修プログラムを受けなければならない訳ではありません。
また緑の雇用の認定事業体でなくとも、会社の費用で資格取得を支援してくれたり、独自に研修を行っている会社もあるので確認してみましょう。
未経験で不安な方は、ぜひRINDOにご相談ください。
林業経験者が丁寧にサポートします。

7.緑の雇用による効果

緑の雇用制度が導入されたことにより、以下の3つの大きな効果が表れました。

  • 新規就業者が33%アップ
  • 若者の参入者が増加。若くて活気溢れる職場が増えた
  • 定着率が増加。3年経過時点で約7割に

7.1新規就業者の増加

平成27年度の国勢調査によると、林業従事者数は4万5,000人でした。その内約9,000人が「緑の雇用を」通じて林業の担い手となっています。
また緑の雇用事業開始前の新規林業就業者数は、年間2,200人程度程でしたが、事業開始後は年間約3,300人になり、約33%も増えています。

7.2若年者率の向上

以下のグラフは林業従事者数の推移を表していますが、その中でも若年者率が向上しています。
平成17年には若年率が14%だったものが、10年後には17%に上昇しました。
若者の参入が増え、活気溢れる現場が増えています。

7.3定着率の増加

緑の雇用事業開始後の調査によると、林業業界の定着率は3年経過時点で約7割
他業界と比べても高い水準となりました。
安全教育に力を入れることで事故が減り、未経験でも安心して仕事を続けることができています。

8.まとめ

今回は「緑の雇用」について詳しく解説しました。
人手不足が続いていた林業業界ですが、このような支援によって徐々に若い人の参入が増えています。
日本の大切な森林資源を未来につなぐ林業は、やりがいや使命感がある仕事です。
林業従事者が一人でも増えることで、日本の豊かな森林資源を守ることができます。
あなたの一歩が今、林業の未来を救う力となるのです。
林業専門求人サイト『RINDO』では、ここだけの魅力的な求人を紹介しています。
ぜひお仕事探しにご活用くださいね。
不安な方はRINDOがサポートしますので、お気軽に公式LINEからご相談下さい。

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