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2024.08.28 企業紹介記事

【日本の林業を支える企業を紹介】株式会社TreeLumber

株式会社TreeLumber(以下TreeLumber)は山梨県丹波山村に拠点を置く林業会社です。
人口約500人、関東で一番小さな村にあるこの林業会社は、従来の森林管理や木材供給にとどまらず、森を活かした商品の開発、バイオマスエネルギーの活用、林業イベントやマウンテンバイクコースの創設など、森の恵みを多角的に活かす事業を展開中。
「Tree(樹木)」から「Lumber(木材)」へ、というコンセプトのもと、環境保全と経済性の両立を実現し、林業業界に新しい風を吹き込んでいます。
この記事ではTreeLumberの事業内容や特徴、その魅力を詳しく紹介します。
森と人をつなぎ、地域に根ざしながらもグローバルな視点で事業を展開する、TreeLumberが切り拓く「新しい林業のカタチ」をぜひご覧ください。

  • 目次
      1. TreeLumberってどんな会社?
         1.1TreeLumberの基本情報
         1.2TreeLumberの事業内容
      2. TreeLumberの3つの特徴
          2.1【大人気】ふるさと納税
          2.2【独自の強み】森林科学
          2.3「移住者」が行う村づくり
      3. TreeLumberで働く3つの魅力
        3.1ライフワークバランスの充実
        3.2福利厚生の充実
        3.3社員の成長支援制度
      4. TreeLumberの想い
      5. まとめ

1. TreeLumberってどんな会社?

株式会社TreeLumberは山梨県丹波山村に拠点を置く、2019年設立の新しい林業会社です。
ここではTreeLumberの基本情報や事業内容を紹介します。

1.1TreeLumberの基本情報
会社名 株式会社TreeLumber
代表取締役 佐藤 駿一
設立 2019年12月2日
住所 山梨県北都留郡丹波山村800
メール reception@treelumber.co.jp
Webサイト https://treelumber.co.jp/
1.2.TreeLumberの幅広い事業内容

株式会社TreeLumberの事業内容は大きく分けて以下の3つです。

  1. 地域の森づくり事業
  2. 森・人・街を繋ぐ事業
  3. 森の恵み販売事業

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.地域の森づくり事業

TreeLumberの森づくり事業では、行政や地域住民からの依頼を受け、以下のようなサービスを行っています。

【森林調査・整備・管理】
この事業では、樹木の成長量の調査や森林の測量、そして間伐や枝打ち、下刈りなどの森林整備を実施しています。
最新技術を駆使しながら、生態系にも配慮を忘れないなど、より高度で専門的なサービスを提供していることが、TreeLumberの森づくり事業の特徴。
また、歩道づくりや木材の搬出など、森林の健全な発展に欠かせない作業も行っています。

【公園や庭園の管理・草刈り】
公園や公共施設、公営住宅の草刈りや樹木の剪定、支障木の伐採も行っており、個人のお客様に対するサービスも充実しています。
このサービスにより、公共の場や個人の庭園が美しく保たれるだけでなく、地域の安全性も確保されています。

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森林の整備

同社が行う地域に根ざしたこの森づくり事業は、地域の自然環境を守り、快適な生活空間を提供することに貢献しています。

2.森・人・街を繋ぐ事業

TreeLumberでは「森や木に関する専門知識をより多くの人に還元する」ことを目的とした、以下のような取り組みが行われています。

【林業や林政に関するコンサルティング】
このサービスでは、地域の森づくりに関する専門的な知識を基に、的確なアドバイスを提供しています。特に現在は丹波山村の地域森林政アドバイザーとして、村内の林業や林政に関する助言、計画の策定、さらには事務手続きの代行までを行っており、地域の林業発展に貢献しています。

【体験イベントの企画・運営】
企業の社会貢献活動や地域イベント、学校行事における森林体験や研修活動の企画・運営も担当しています。これにより参加者は林業の現場を体験し、自然と触れ合う機会を得ることができます。
また、自社主催の林業体験も定期的に開催しており、広く一般の方々にも参加の機会を提供しています。

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子どもたちに森と触れ合う機会を提供

TreeLumberはこのような活動を通じて、森林の重要性や林業の魅力をより多くの人に伝えています。また地域の森林保全と持続可能な林業の実現をサポートすることで、地域の活性化にも寄与しています。

3.森の恵み販売事業

TreeLumberでは丹波山村の豊かな森林資源を活用した「TABAWOODブランド」を立ち上げ、以下の製品を展開しています。

【高品質な薪製品】
TABAWOODでは、主に薪ストーブ向けの薪を生産・加工・販売しています。
品質にこだわり、すべて手作りで製作された薪は、オンラインショップや丹波山村のふるさと納税を通じて提供されており、出品と同時に売り切れるほど大人気。

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高品質な薪

【森の恵みの木工品・エッセンシャルオイル】
木の温もりを楽しめる木工品と、森林の爽やかな香りを楽しめるエッセンシャルオイルを販売しています。これらの商品はオンラインショップや道の駅たばやまの直売所での購入が可能。
新しい商品の開発も定期的に行われており、たくさんの人に木の温もりや癒しを届けています。

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ヒノキのエッセンシャルオイル

【地域の農林産物】
丹波山村の特産品である原木舞茸や、村固有の稀少なジャガイモを生産しています。
今年(2024年)からは丹波山村でしか採れない伝統野菜、「落合いも」を一般消費者に発売開始。
6年という長い年月をかけて、市場に流通する事がほぼなかった「落合いも」の販売拡大に成功しました。
通常、林業会社での農産物生産は珍しいですが、担い手不足によって減少している特産品を守りながら生産することで、地域への貢献を果たしています。

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幻の伝統野菜「落合いも」

これらの「TABAWOODブランド」は、同社が企画、開発、生産から販売までを一貫して行っています。
原材料には通常の森林整備で利用されない端材や枝葉を活用するなど、林業会社だからこそできる森林の有効活用を行い、地域資源の付加価値向上にも取り組んでいます。

2.TreeLumberの3つの特徴

ここでは「新しい林業のカタチ」を実践するTreeLumberの3つの特徴を紹介します。

2.1【大人気】ふるさと納税

TreeLumberはふるさと納税に力を入れ、様々な商品を出品しています。
2023年には「Power of Choice project」(※国内最大級のふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」が運営する地域の生産者・事業者を応援するためのプロジェクト)の3事業者に選ばれ、全国の支援者から応援を受けました。
特に同社のふるさと納税品の「薪」は、リピーター購入が多く、出品後すぐ完売になるほどの大人気商品。

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売り切れ続出! こだわりの薪

その人気の理由は、「お客様の声にとことん耳を傾け、森の状況と相談しながら形にしていった」という、言葉にするとシンプルなもの。
しかしその裏には、「お客様に薪を直接届けて生の声を聴き商品開発に活かす」など、こだわりと熱意を注ぎ込んだ努力があったそう。
その地道な努力の結果、全国の薪ファンからの支持を集める商品となっています。
その他にも、自然体験や林業体験ツアーなどの体験型商品も出品。
TreeLumberは、林業会社として人と自然を繋ぐ大きな役割を担っています。

2.2【独自の強み】森林科学

TreeLumberの森づくりの最大の特徴は、「森林科学」に基づいたサービスを提供していること。
森林科学とは、生態系や森林造成、土壌、樹木生理といった、森林にまつわる幅広い学問です。
通常、経験や勘に頼ることも多い林業の現場ですが、TreeLumberでは森林科学に裏付けた的確な判断の元、お客様に提案しています。
大学で森林科学を学んだスタッフや森林インストラクターがお客様と直接関わっているため、より広い視点で、安心して森づくりを任せることができます。

2.3移住者が行う村づくり

TreeLumberの珍しい特徴の1つとして、社員全員が「移住者」であることが挙げられます。
代表の佐藤さんも、丹波山村には2017年から移住を開始しました。
しかし移住者でありながら「村を良くしたい・村に貢献したい」という気持ちは誰にも負けません。
丹波山村は現在も少子高齢化が進んでいますが、「林業を通じて地域を支える姿勢」は社員全員が大切にしています。
その地域おこしの一環として、ただ木を伐るだけではなく、森林や林業に関連する多くの事業を手掛けているとのこと。
2019年に設立したばかりの会社ですが、地域の人々にとってTreeLumberは、「なくてはならない心強い存在」になっています。
社員全員が丹波山村の課題解決を考えながら一緒に歩み、「未経験者や移住者を積極的に受け入れることで村全体を活性化させたい」と、林業の垣根を超えた大きな目標に取り組んでいます。

3. TreeLumberで働く魅力

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地域で最高のサービスを提供するため、TreeLumberでは社員一人一人が「技術者としての誇り」を持って仕事に取り組んでいます
社員が安心して仕事に打ち込めるよう、代表の佐藤さんは、「社員の働き方の待遇改善」にも最大限を尽くします。
ベンチャー企業ならではのスピード感で、良いと思ったことを積極的に取り入れ、待遇がブラッシュアップされていくことも特徴です。
ここでは、林業会社ではまだ珍しい、その魅力的な社員待遇を詳しくお伝えします。

3.1ライフワークバランスの充実

2024年5月に、完全週休2日制(土日祝)が開始され、年間休日は120日以上になりました。
有給休暇も取りやすい環境で、取得率は7割を超えています。
また育児休業の取得実績があり、慶弔休暇や女性の生理休暇も取得可能。
1日の仕事の流れは以下の通りで、残業はほとんどなく、社員のライフワークバランスが整った理想的な環境です。

【社員の一日】

8:00 出社
8:15 準備、作業現場へ
9:00 伐採、草刈りなどの現場作業
12:00 休憩
13:00 伐採、草刈りなどの現場作業
16:30 片付け
17:00 退社

3.2福利厚生の充実

TreeLumberでは福利厚生も充実しています。
副業OK、ワーキングスペースあり、提携飲食店あり
丹波山村内に移住された方には、通勤用の自転車も貸し出しています。
また一律で通勤手当も支給しています。
丹波山村の家賃相場は1万~3万円程度である為、充分にゆとりある生活ができます。

3.3社員の成長支援制度
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新入社員の練習風景

TreeLumberでは社員の研修制度が整っているため、林業未経験からでも安心して働くことができます。
業務で必要な資格や講習は全て会社負担で取得が可能で、研修プログラムも実施。
また年に1回昇給があり、能力に応じて3%以上の昇給を行っています。
様々な事業に挑戦しながら、スキルアップできる環境が整っています。

4.「次の世代へ森を繋ぐ」TreeLumberの想い

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次の世代を思いながら木と向き合う

現場では、いつも次の世代に森をつなぐことを考えながら1本の木と向き合っている」代表の佐藤さんはこう言います。
林業は木を伐って売ることで利益になります。でも木を伐ってしまったら、次の木が育つまでにかかる時間は約50年。
未来を担う子どもたちの世代に向けて、今何ができるのか」目先の利益だけを優先せず、今ある森とちゃんと向き合うことが何よりも大切だと佐藤さんは考えます。
ただ新しいことに取り組むだけではなく、村と向き合い、今足りないものを補う。そんな作業の繰り返しが、森を育て、人を喜ばせ、村を活性化させていきます。
一つ一つの物事に丁寧に向き合う佐藤さんの真摯な人柄が、良い循環を生み、「想いを繋ぐリレー」となって次の世代にも繋がっていくでしょう。
これからもTreeLumberの活躍に目が離せませんね。

5.まとめ

今回は株式会社TreeLumberについて詳しく紹介しました。
このように日本には、林業を未来に繋ぐ素晴らしい企業がたくさんあります。
弊社RINDO(林業求人サイト)では、このような企業の取り組みを詳しく紹介。
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