NEWS お知らせ・コラム
森を育み、未来を拓く。今、私たちにできること
国土の約7割が森林で占める、世界でも有数の森林大国、日本。
古来より木と私たちは共存を続けてきました。
澄んだ空気、清らかな水源、多様な生物、そして生命の息吹。
日本が誇る緑豊かな森林は、私たちにかけがえのない恵みを与えてくれています。
しかし近年、森林の管理不足による荒廃や後継者不足、地球温暖化などの多くの問題を抱えており、日本の森林が危機にさらされています。
この記事では、日本の森林が今抱える問題や、日々の暮らしで私たちができる取り組みについて紹介。
ぜひ一緒に日本の森林の未来について考えてみましょう。
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- 目次
- 日本の森林の現状|3つの課題とは
1.1管理不足による荒廃
1.2後継者不足
1.3地球温暖化問題- 今、私たちにできること|今日からできる3つのアクション
2.1始めよう、木のある暮らし
2.2目指そう、思いやりのエシカル消費
2.3知ろう、解決に向けた取り組み- まとめ
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1. 日本の森林の現状|3つの課題とは?
日本の森林は現在様々な課題を抱えています。
その中でも特に大きな3つの問題について解説します。
1.1. 管理不足による荒廃
日本の森林の多くは人工林で、特に戦後の復興期に植林されたスギやヒノキの木が多いです。
これらの人工林は、本来なら定期的な間伐や手入れが必要なもので、かつては定期的に手入れされていました。
しかし、安い輸入材の流入や林業の衰退により、近年では適切な管理が行き届かず、多くの森林が荒廃しています。その結果以下のような問題が起こっています。
- 木々が密集しすぎて、日光が地面まで届かず、健康な木々が育たない
- 土壌が弱くなり、大雨の際に土砂崩れや洪水などのリスクが高まる
- 生物の多様性が失われ、森林本来の豊かな生態系が崩れる
特に自然災害は深刻で、年々発生数が増えているため、早急な対応が求められています。
1.2.後継者不足
林業は日本の伝統的な産業ですが、若い世代の担い手が不足しています。
その結果
- 林業従事者の平均年齢が上昇し、技術や知識の継承が困難に
- 過疎化により、山村地域の人口が減少し、地域全体で森林を守る力が弱まっている
- 新しい技術や経営手法を導入する機会が少なく、産業としての競争力が低下する
といった問題に発展しています。
1.3. 地球温暖化問題
森林は二酸化炭素を吸収する大切な役割がありますが、気候変動は森林にも大きな影響を与えています。
近年の気温上昇や異常気象により、以下のような影響があります。
- 気温上昇により、従来その地域に適していた樹種が育ちにくい
- 台風や豪雨の増加により、森林被害が拡大する
- 乾燥化による森林火災のリスクが増加する
- 温暖化によって害虫や病気が増加し、木々が健康に育ちにくい
これらの問題は今世界中で起こっており、日本の面積の約3分の1にあたる森林が、毎年失われています。
2. 今、私たちにできること|今日から始める3つのアクション
私たちに今できることはなんでしょうか?
「森林を未来につなげる」と考えると大きな課題に思われるかもしれませんが、実は私たち一人一人の小さな行動が、未来を変えるきっかけになります。
ここで一緒に考えていきましょう。
2.1. はじめよう「木のぬくもりがある暮らし」
日本の豊かな森林を守るためには、単に木を植えることだけが必要ではありません。
成長して過密になった森林内の木の密度を調整する「間伐」を行い、成長した木を「伐採」して、その木を木材として有効「活用」し、新たな木を「植える」という一連のサイクルが重要です。
ですから、私たちは森林の育成に直接携わらずとも、「国産の木材を積極的に利用する」ことで、健全な森林を育むことに貢献できるのです。
「身の回りの物を木に変える」「木を暮らしに取り入れる」といった行動なら、気軽に始められそうですよね。
木を使うことは環境貢献だけでなく、住まいの安全・安心や心身のリラックスなどにも効果を発揮します。
ここからは「木がもたらす効果」別に、具体的に紹介していきます。
【リラックス効果がある暮らし】
木の香りにはストレスを緩和し身体をリラックスさせる効果があります。
「夜ぐっすり眠れない」「仕事の疲れがたまっている」という方は、寝室に木製品を取り入れてみましょう。
具体的にはベッドフレームや置き時計、アロマキューブなどがおすすめです。
【集中力や創造性の高まる暮らし】
木製の机を使用すると「集中力が高まる・アイディアが出しやすくなる」という研究結果が出ています。
日本の学校でも古くから木の机を使われてきた歴史がありますよね。
家で仕事をすることが多い、子どもに集中して勉強してほしいという方は、学習机やリモートワーク用のデスクなどを木製にしてみましょう。
木製の万年筆などもおすすめです。世界に一つしかない木目が、心にそっと彩りを与えてくれますよ。
【健康的な暮らし】
木にはダニなどの予防効果があり、アレルギーが気になる方に最適です。
また免疫力を高める効果もあると言われており、実際に木造校舎の方がインフルエンザによる学級閉鎖率が少ないという結果が出ています。
さらに、木は目に有害な紫外線を吸収するので、目に優しい効果も。
裸足で木の床を歩けば血行が促進されますし、ストレス軽減やリラックス効果もあるので、心身共に健やかに過ごすことができます。
リビングやキッチンに木を取り入れて、「木で健康を守る」をぜひ活用してみてくださいね。
【丁寧な暮らし】
使い込むほど味が出て愛着が沸くのも木製品の魅力。
一つのものを長く大切に使いたい、シンプルでミニマリストな暮らしをしたいという方には、木製品はピッタリです。
鉄骨に比べると一見もろそうに思える木材ですが、実は同じ重量のスギ材と鉄骨では、スギ材の方が約4倍の引っ張り強度を持ちます。
コスパ良く、長く使うことができますよ。
年月とともに木の変化を楽しみながら、「自分だけの木製品を愛する暮らし」をあなたも始めてみませんか。
2.2. 目指そう、思いやりの「エシカル消費」
「エシカル消費」という言葉をご存じでしょうか。
エシカル消費とは、一人一人が、思いやりを持った消費行動を心掛けて、商品が届くまでの背景や廃棄された後の影響を考え、そこにある課題を知り、その解決につながるようなモノやサービスを利用することです。
引用:エシカル消費とは|エシカル消費特設サイト[消費者庁] (caa.go.jp)
環境破壊を防ぐことにもなるため、エシカル消費をすれば「森林を守る」行動へとつながります。
エシカル消費にはたとえば以下のようなものがあります。
- 地産地消
- 伝統工芸品を購入する
- エコ商品を選ぶ
- お買物のときにレジ袋の代わりにマイバッグを使う
- 資源保護の認証がある商品やCO2削減の工夫をしている商品を購入
- 地域のルールに沿ったゴミの分別を徹底する
- 必要なものを必要な分だけ購入する
普段のお買い物の際に、少しだけ思い出してみてください。
あなたの思いやりが、森林を未来に継承するきっかけとなります。
完璧を目指すのではなく、できることから少しずつ始めてみましょう。
3.1. 知ろう、解決に向けた様々な取り組み
国では、木材利用を促進するための国民運動として、「ウッド・チェンジ」を合い言葉に、「木づかい運動」が展開されています。
日本の森林資源や技術の素晴らしさが、どんなところに使われているのか知るのも、また楽しいですね。
また、日本には「日本の森林を支えている魅力的な林業会社」がたくさんあります。
林業というと一般的には「木を伐る」イメージが強いかもしれません。
しかし企業によって取り組みや業務内容は様々。
一社一社に特徴とストーリーがあり、真剣に「日本の森林の未来」と向き合っています。
弊社RINDOではその魅力を十分にお伝えできるよう皆様に発信しています。
後継者不足と言われている林業業界ですが、近年は林業に可能性を感じ、若い人の参入も増えてきていますよ。
この機会にぜひいろんな林業会社の取り組みを知ってくださいね。
3.まとめ
この記事では、日本の森林が抱える課題と、私たちができる取り組みについて紹介しました。
弊社RINDOは林業業界の「雇用」を支えること、全国に林業の魅力を発信することを通じて、今業界が抱える様々な課題の解決を目指しています。
HPでは求人情報はもちろん、このような環境への取り組み等についても発信中。
日本の豊かな森林資源を次の世代へと受け継いでいくため、日々課題と向き合っています。
私たちの暮らしに欠かせない森林。
そんな大切な日本の森林の未来について、一緒に考えるきっかけとなれば幸いです。
あなたもできることから始めてみてくださいね。
一人一人の行動が、明日を拓く一歩となるでしょう。