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世界の木材生産量ランキングTOP5!輸出量や輸入量もカテゴリー別に紹介
「木材生産が盛んな国ってどこ?」
「日本の木材生産量は少ないの?」
このような疑問がある方に向けて、本記事ではFAO(国連食糧農業機関)の統計報告書をもとに、世界の木材生産量・輸出量・輸入量TOP5をランキング形式で紹介します。
丸太・製材・木質パネル・繊維原料のカテゴリー別に紹介しているので、気になる項目からチェックしてみてください。
世界のなかで日本がどのような立ち位置にいるのかや、今後の木材市場の動向などについても詳しく解説します。
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- 目次
- 世界の木材生産量ランキングTOP5
1-1|【丸太】世界の木材生産量ランキングTOP5
1-2|【製材】世界の木材生産量ランキングTOP5
1-3|【木質パネル】世界の木材生産量ランキングTOP5
1-4|【繊維原料】世界の木材生産量ランキングTOP5
- 世界の木材輸出量ランキングTOP5
2-1|【丸太】世界の木材輸出量ランキングTOP5
2-2|【製材】世界の木材輸出量ランキングTOP5
2-3|【木質パネル】世界の木材輸出量ランキングTOP5
2-4|【繊維原料】世界の木材輸出量ランキングTOP5- 世界の木材輸入量ランキングTOP5
3-1|【丸太】世界の木材輸入量ランキングTOP5
3-2|【製材】世界の木材輸入量ランキングTOP5
3-3|【木質パネル】世界の木材輸入量ランキングTOP5
3-4|【繊維原料】世界の木材輸入量ランキングTOP5- 木材生産における「日本」の立ち位置は?
4-1|世界の木材生産ランキングに日本の名前が挙がらない3つの理由
4-2|日本の“隠れた木材生産のポテンシャル”
- これからどうなる?世界の木材市場の今後を推測
- 世界の木材生産ランキングでよくある質問
6-1|世界の薪炭材生産量ランキングは?
6-2|日本の木材輸入相手国ランキングは?
6-3|日本の木材自給率はどれくらい?
- まとめ|世界ではこれから木材需要が伸び続ける・日本にもポテンシャルあり!
世界の木材生産量ランキングTOP5

ひとくちに「木材生産」といっても、製品カテゴリーによって世界ランキングはがらりと変わります。
木材生産の主要カテゴリーは以下の4つです。
- 丸太
- 製材
- 木質パネル
- 繊維原料
FAOの統計報告書によると、2024年の世界の年間木材生産量は合計で約39億1,000万㎥(2020年から約5%増)です。
それぞれのカテゴリーでどの国の生産量が多いのか、TOP5を順番にみていきましょう。
【丸太】世界の木材生産量ランキングTOP5
「産業用丸太」は、木材生産においてもっとも基本的な指標です。
燃料(エネルギー)目的以外に使われるすべての丸太を指し、パルプ用材、製材用材、ベニヤ用材などが含まれます。
2024年における、世界の産業用丸太生産量ランキングTOP5は以下のとおりです。
| 1位:アメリカ合衆国 | 世界最大の産業用丸太生産国 (前年から2%減少) |
| 2位:ブラジル | 2024年にロシアを抜き2位に浮上 (前年から9%増加) |
| 3位:ロシア連邦 | 前年から4%増加 |
| 4位:中国 | 前年から8%増加 |
| 5位:カナダ | 前年から横ばい |
参考:FAO「GLOBAL FOREST PRODUCTS(2024)」
FAOの統計報告書によると、2024年の世界全体における産業用丸太の生産量は19億6,000万㎥でした。
上位5か国の生産量は、そのうちの52%(10億2,000万㎥)を占めています。
産業用丸太はほかの製品に比べて国際貿易に回される割合が低く、生産量のわずか5%(9,600万㎥)しか輸出されていません。
【製材】世界の木材生産量ランキングTOP5
「製材」は、用途に合わせて丸太を加工した木材製品です。
このカテゴリーは、人々の暮らしに必要な建築材や家具材などの木材製品を生み出す、いわば“木材利用の出発点”といえます。
2024年における、世界の製材生産量ランキングTOP5をみてみましょう。
| 1位:アメリカ合衆国 | 世界最大の製材生産国 (2020年から5%減少) |
| 2位:中国 | 2022年に急落したものの、2023年〜2024年にかけてわずかに回復 |
| 3位:ロシア連邦 | 2020年から11%減少 |
| 4位:カナダ | 2020年から13%減少 |
| 5位:インド | 生産量は横ばい |
参考:FAO「GLOBAL FOREST PRODUCTS(2024)」
FAOの統計報告書によると、2024年の世界全体における製材生産量は4億4,500万㎥でした。
上位5か国は、そのうちの52%(2億3,300万㎥)の製材を生産しています。
生産された製材の29%(1億2,800万㎥)が輸出されており、最大の消費国は中国(9,400万㎥)とアメリカ合衆国(9,000万㎥)です。
【木質パネル】世界の木材生産量ランキングTOP5
「木質パネル」は、工場で生産された木製の構造用パネルです。
主に以下の製品カテゴリーで構成されています。
- 合板
- パーティクルボード
- 配向性ストランドボード (OSB)
- 繊維板
2024年における、世界の木質パネル生産量ランキングTOP5は以下のとおりです。
| 1位:中国 | 世界全体の45%を占める木質パネル生産国 |
| 2位:アメリカ合衆国 | 生産量は安定して推移 |
| 3位:インド | 2024年にロシアを抜き3位に浮上 (2020年から40%増加) |
| 4位:ロシア連邦 | 前年から8%増加 |
| 5位:ブラジル | 前年から10%増加 |
参考:FAO「GLOBAL FOREST PRODUCTS(2024)」
FAOの統計報告書によると、2024年の世界全体における木質パネルの生産量は3億9,300万㎥でした。
そのうちの65%(2億5,700万㎥)の木質パネルを、上位5か国が生産しています。
木質パネルの生産量は前年比で5%増加しており、ほかの木材製品カテゴリーと比較しても急激に成長しているのが特徴です。
【繊維原料】世界の木材生産量ランキングTOP5
「繊維原料」は、紙や板紙などの製造に使われる繊維の総称です。
具体的には以下のようなものが含まれます。
- 回収紙(古紙や廃棄紙など)
- 木材パルプ(機械パルプ・半化学パルプ・化学パルプを含む)
- その他の繊維パルプ(竹・サトウキビ・わらなどの非木材繊維からつくられるパルプ)
2024年における、世界の繊維原料生産量ランキングTOP5は以下のとおりです。
| 1位:中国 | 世界最大の繊維原料生産国 (2020年から生産量が33%増加) |
| 2位:アメリカ合衆国 | 生産量は減少傾向 |
| 3位:ブラジル | 2020年から15%増加 |
| 4位:日本 | 生産量は減少傾向 |
| 5位:カナダ | 生産量は減少傾向 |
参考:FAO「GLOBAL FOREST PRODUCTS(2024)」
FAOの統計報告書によると、2024年の世界全体における繊維原料の生産量は4億3,100万トンでした。
上位5か国は、そのうちの58%(2億5,100万トン)の繊維原料を生産しています。
前年から1%の増加で生産量は安定していますが、なかには明暗が分かれている地域も。
たとえば、ヨーロッパや北アメリカなどは電子メディアの普及で紙の需要が減り、繊維原料の生産能力が減少している傾向です。
世界の木材輸出量ランキングTOP5

世界の木材生産量は、アメリカ、中国、ブラジルなどの大国が首位を占めていました。
しかし、木材の「輸出量」ではまた違ったランキングになっている点に注目です。
主要カテゴリー別に、世界の木材輸出量TOP5をみていきましょう。
【丸太】世界の木材輸出量ランキングTOP5
産業用丸太の生産量部門では、アメリカ、ブラジル、ロシア、中国、カナダがTOP5にランクインしていました。
しかし、輸出量部門では以下のランキングに変わっています。
| 1位:ニュージーランド | 世界最大の産業用丸太輸出国 (輸出量は前年から4%減少) |
| 2位:ドイツ | 世界2位 |
| 3位:アメリカ合衆国 | 世界3位 (世界最大の生産国・消費国でもある) |
| 4位:ノルウェー | 世界4位 |
| 5位:ラトビア | 2024年にチェコを抜いて5位に浮上 |
参考:FAO「GLOBAL FOREST PRODUCTS(2024)」
FAOの統計報告書によると、2024年の世界全体における産業用丸太の貿易量(輸出量・輸入量)は9,600万㎥でした。
国際貿易に回されている産業用丸太は生産のわずか5%で、上位5か国はそのうちの47%(4,300万㎥)を占めています。
かつてはロシアが2位にランクインしていましたが、2022年に導入した「丸太の輸出制限」により上位リストから離脱。
2024年時点ではニュージーランドが世界最大の木材輸出国としての地位を確立しています。
【製材】世界の木材輸出量ランキングTOP5
製材の生産量部門では、アメリカ、中国、ロシア、カナダ、インドがTOP5にランクインしていました。
しかし、輸出量部門では以下のランキングに変わっています。
| 1位:カナダ | 世界最大の製材輸出国 (2020年から14%減少) |
| 2位:ロシア連邦 | カナダに次ぐ2位だが、2020年から44%も減少 |
| 3位:スウェーデン | 輸出量は比較的安定 |
| 4位:ドイツ | 2020年から10%減少 |
| 5位:フィンランド | 輸出量は比較的安定 |
参考:FAO「GLOBAL FOREST PRODUCTS(2024)」
FAOの統計報告書によると、2024年の世界の製材貿易量(輸出量・輸入量)は1億2,800万㎥でした。
そのなかで上位5か国は、全体の56%(7,200万㎥)の製材輸出量を占めています。
この部門ではヨーロッパが世界最大の輸出地域で、輸出された製材の多くはアジア太平洋地域およびアフリカへと向かっています。
【木質パネル】世界の木材輸出量ランキングTOP5
木質パネルの生産量部門では、アメリカ、ブラジル、ロシア、中国、カナダがTOP5にランクインしていました。
しかし、輸出量部門では以下のランキングに変わっています。
| 1位:中国 | 世界最大の木質パネル輸出国 (過去5年間で大幅に増加) |
| 2位:カナダ | 2020年から4%増加 |
| 3位:タイ | 2020年から31%も増加 |
| 4位:ドイツ | 2020年から7%減少 |
| 5位:インドネシア | 2022年にブラジルとロシアを抜いて5位に浮上 (2020年から8%増加) |
参考:FAO「GLOBAL FOREST PRODUCTS(2024)」
FAOの統計報告書によると、2024年の世界の木質パネルの貿易量(輸出量・輸入量)は9,000万㎥でした。
上位5か国は、そのうちの40%(4,000万㎥)の木質パネル輸出量を占めています。
木質パネルにおいては、パーティクルボード(29%増)とOSB(33%増)の世界シェアが急速に拡大中です。
かつて主流だった繊維板(MDFやHDFなど)は、2021年をピークに輸出量が減少しています。
【繊維原料】世界の木材輸出量ランキングTOP5
繊維原料の生産量部門では、中国、アメリカ、ブラジル、日本、カナダがTOP5にランクインしていました。
しかし、輸出量部門では以下のランキングに変わっています。
| 1位:ブラジル | 世界最大の繊維原料輸出国 (過去5年間で19%増加) |
| 2位:アメリカ合衆国 | 輸出量は減少傾向 |
| 3位:カナダ | 輸出量は減少傾向 |
| 4位:インドネシア | 輸出量は横ばい |
| 5位:チリ | フィンランドを抜いて5位に浮上 (過去5年間で12%増加) |
参考:FAO「GLOBAL FOREST PRODUCTS(2024)」
FAOの統計報告書によると、2024年の世界の繊維原料の貿易量(輸出量・輸入量)は1億1,000万トンでした。
そのなかで、上位5か国は全体の51%(5,600万トン)の繊維原料輸出量を占めています。
繊維原料の輸出を牽引するのは、ブラジル、チリ、ウルグアイなどのラテンアメリカ諸国です。
輸出された繊維原料の多くはアジア太平洋地域に向かっており、なかでも中国は世界最大の繊維原料輸入国となっています。
世界の木材輸入量ランキングTOP5

ここでは、世界の木材輸入量ランキングTOP5をカテゴリー別にご紹介します。
生産量・輸出量とどのような違いがあるのか、順番にチェックしていきましょう。
【丸太】世界の木材輸入量ランキングTOP5
2024年における、産業用丸太の世界輸入量ランキングTOP5は以下のとおりです。
| 1位:中国 | 世界全体の38%を占める最大の産業用丸太輸入国 (ただし、2021年から2024年の間に43%減少) |
| 2位:スウェーデン | オーストリアを抜いて2位に浮上 |
| 3位:オーストリア | 世界3位 |
| 4位:インド | ドイツを抜いて4位に浮上 |
| 5位:ドイツ | 世界5位 |
参考:FAO「GLOBAL FOREST PRODUCTS(2024)」
FAOの統計報告書によると、2024年の世界の産業用丸太の貿易量(輸出量・輸入量)は9,600万㎥でした。
産業用丸太の輸入・輸出量は近年減少傾向にあり、2024年の貿易量は2009年以来の最低レベルとなっています。
これは、産業用丸太の主要生産国(アメリカ、ブラジル、ロシア、中国、カナダ)が、伐採した丸太のほとんどを自国内で加工・消費している傾向があるためです。
丸太のままではなく、加工した木材製品を取引する傾向が強まっていることも、世界の丸太輸入量の減少に影響しています。
【製材】世界の木材輸入量ランキングTOP5
2024年における、世界の製材輸入量ランキングTOP5は以下のとおりです。
| 1位:中国 | 世界最大の製材輸入国 (国内消費量の31%を輸入に依存) |
| 2位:アメリカ合衆国 | 世界2位 (国内消費量の27%を輸入に依存) |
| 3位:イタリア | 世界3位 (国内消費量の80%を輸入に依存) |
| 4位:日本 | 世界4位 (国内消費量の34%を輸入に依存) |
| 5位:イギリス | 世界5位 (国内消費量の69%を輸入に依存) |
参考:FAO「GLOBAL FOREST PRODUCTS(2024)」
FAOの統計報告書によると、2024年の世界の製材貿易量(輸出量・輸入量)は1億2,800万㎥でした。
そのなかで、上位5か国は全体の55%(6,900万㎥)の製材輸入量を占めています。
主要輸入国で消費される製材のうち、輸入材が占める割合が約30%〜80%と高い(使用する製材の多くを輸入材でまかなっている)のが、このカテゴリーの特徴です。
【木質パネル】世界の木材輸入量ランキングTOP5
2024年における、木質パネルの世界輸入量ランキングTOP5は以下のとおりです。
| 1位:アメリカ合衆国 | 世界最大の木質パネル輸入国 (国内消費量の32%が輸入材) |
| 2位:ドイツ | 世界2位 |
| 3位:イギリス | 世界3位 |
| 4位:日本 | 世界4位 |
| 5位:韓国 | 2024年にイタリアを抜いて世界5位 |
参考:FAO「GLOBAL FOREST PRODUCTS(2024)」
FAOの統計報告書によると、2024年の世界の木質パネルの貿易量(輸出量・輸入量)は9,000万㎥でした。
上位5か国は、そのうちの32%(2,900万㎥)の木質パネル輸入量を占めています。
アジア太平洋地域では「合板」が依然として人気の一方で、ヨーロッパ・北アメリカ・ラテンアメリカでは「パーティクルボード」や「OSB」などの再構成パネルが主流です。
【繊維原料】世界の木材輸入量ランキングTOP5
2024年における、繊維原料の世界輸入量ランキングTOPは以下のとおりです。
| 1位:中国 | 世界最大の繊維原料輸入国 (2020年〜2024年にかけて17%減少) |
| 2位:インド | 2020年〜2024年にかけて7%増加 |
| 3位:ドイツ | 2020年〜2024年にかけて9%増加 |
| 4位:アメリカ合衆国 | 2020年〜2024年にかけて14%増加 |
| 5位:オランダ | 2020年〜2024年にかけてほぼ横ばい |
参考:FAO「GLOBAL FOREST PRODUCTS(2024)」
FAOの統計報告書によると、2024年の世界の繊維原料の貿易量(輸出量・輸入量)は1億1,000万トンでした。
上位5か国は、そのうちの51%(5,700万トン)の繊維原料輸入量を占めています。
なかでも、中国・インド・ドイツの上位3か国は、国内消費量の22%〜45%を輸入に頼っているのが特徴です。
木材生産における「日本」の立ち位置は?

結論からいうと、日本の木材生産は「生産量」より「輸入量」が上回っています。
ここまでのランキングを踏まえて、木材生産における日本の立ち位置をみてみましょう。
- 繊維原料の生産量:世界4位
- 製材の輸入量:世界4位
- 木質パネルの輸入量:世界4位
日本は紙や板紙を含む繊維原料の生産能力が高く、世界4位にランクインしています。
しかし、丸太・製材・木質パネルなどの木材製品は、一定量を輸入に頼っている状況です。
国土の約7割を森林が占めているのに、なぜ日本は世界の木材生産ランキングに名前が挙がらないのでしょうか?
以下で理由を解説します。
世界の木材生産ランキングに日本の名前が挙がらない3つの理由
世界の木材生産ランキングに日本の名前が挙がらないのには、以下の3つの理由があります。
- 急峻な地形で作業が危険
- 林業の担い手が不足している
- 長期にわたる木材輸入への依存
急斜面で過酷な作業をすることから、日本の林業には「3K(危険・きつい・汚い)」のネガティブなイメージをもつ人が多いです。
若手人材の採用が難しく、働き手の高齢化が深刻な問題となっています。
また、1960年の「木材輸入の自由化」以降、日本の木材自給率は大きく下がりました。
2002年には、過去最低自給率の18.8%を記録しています(※2024年には42.5%まで回復)。
国内に豊富な木材資源をもちながらも「採算が合わない」として、長期にわたり木材生産が停滞してきた歴史があるのです。
近年の日本の“隠れた木材生産のポテンシャル”
しかし、近年は日本の木材生産の状況が変わりつつあります。
背景として挙げられるのは以下の3つです。
- 政府による国産材利用の促進
- 合板や集成材メーカーによる国産スギ・ヒノキの積極活用
- スマート林業による林業担い手の負担軽減
戦後に植えられたスギやヒノキは、今ちょうど収穫期を迎えています。
資源は十分にあるため、足りないのは「これからの日本の木材市場を支える林業の担い手」です。
林業の担い手を確保できれば、日本の木材生産量は今後さらに伸びる可能性があります。
木材市場の世界ランキングに名を連ねるには、豊富な資源・担い手の確保・輸出の拡大の3つの軸が必要です。
今のまま輸入に頼りきらず、自国でしっかり木材生産のサイクルを回せば、日本は近い未来で「世界に必要とされる木材生産国の一員」に近づけるでしょう。
これからどうなる?世界の木材市場の今後を推測

UNIC(国連連合広報センター)によると、世界の人口は2050年に約97億人に達すると予想されています。
この人口増加にともない、住宅やインフラ建設の需要が急速に拡大すると予想。
建設に欠かせない製材・合板・木質パネルの需要が伸び続けることから、木材市場全体の規模拡大が見込まれています。
さらに、世界全体で「脱炭素」への配慮が高まっている点にも注目です。
木材は「成長しながらCO₂を吸収・固定する、再生可能な資源」として再評価され、鉄骨やコンクリートに代わる素材として注目されています。
こうした流れは、日本にとって大きな追い風です。
理由は以下の3つがあります。
- スギやヒノキなどの国産資源が豊富にある
- 古くからの高度な木造建築技術がある
- 輸出市場に拡大の余地がある
日本はこの3つの要素を兼ね備えており、国産材の活用拡大・林業担い手の確保が実現すれば、世界市場での存在感を大きく高められる立ち位置にいます。
今後10年〜20年で、日本の木材市場は大きな変革期を迎えるとみてよいでしょう。
世界の木材生産ランキングでよくある質問

最後に、世界の木材生産ランキングでよくある質問をご紹介します。
Q1. 世界の薪炭材生産量ランキングは?
FAOの統計報告書によると、世界の薪炭材生産量ランキング(および世界シェア率)は以下のとおりです。
- 1位:アフリカ(38%)
- 2位:アジア太平洋(36%)
- 3位:ラテンアメリカ・カリブ海(14%)
- 4位:ヨーロッパ(9%)
- 5位:北アメリカ(3%)
薪炭材は、主に発展途上国での依存度が高いのが特徴です。
たとえばアフリカでは、伐採される丸太の90%が薪炭材として利用されています。
Q2. 日本の木材輸入相手国ランキングは?
林野庁「木材貿易の現状(令和7年12月)」によると、2024年時点の日本の木材輸入相手国ランキング(およびシェア率)は以下のとおりです。
- 1位:ベトナム(16%)
- 2位:EU(13%)
- 3位:中国(12%)
- 4位:米国(10%)
- 5位:フィリピン(9%)
品目別ランキングTOP3は以下のようになります。
| 丸太輸入量 | 1位:米国(60%) 2位:カナダ(24%) 3位:ニュージーランド(13%) |
| 製材輸入量 | 1位:EU(55%) 2位:カナダ(21%) 3位:ロシア(13%) |
| 合板輸入量 | 1位:マレーシア(39%) 1位:インドネシア(39%) 3位:ベトナム(13%) |
| 集成材輸入量 | 1位:EU(79%) 2位:中国(8%) 3位:ロシア(5%) |
| 木材チップ輸入量 | 1位:ベトナム(37%) 2位:オーストラリア(15%) 3位:タイ(11%) |
| 木質ペレット輸入量 | 1位:ベトナム(52%) 2位:カナダ(18%) 3位:米国(18%) |
金額ベースでみると、2024年時点ではベトナムが日本最大の輸入相手国です。
2024年には輸入総額が1兆4,606億円に達しており、世界的にみても日本は有数の輸入・消費国という立ち位置になっています。
Q3. 日本の木材自給率はどれくらい?
林野庁「令和6年(2024年)木材需給表の公表について」によると、2024年の日本の木材自給率は42.5%です。
木材需要の高まりから生産量は増加したものの、それ以上に輸入量が多く、木材自給率は前年より0.4ポイント減少する結果に。
なかでも、製材や特定の木質パネルは輸入に頼りきっている側面があり、これが日本全体の木材自給率を下げている要因のひとつとなっています。
まとめ|世界ではこれから木材需要が伸び続ける・日本にもポテンシャルあり!

本記事では、世界の木材生産量・輸出量・輸入量のランキングTOP5をカテゴリー別に紹介しました。
世界ランキングのポイントをおさらいします。
- 生産量では、アメリカ・中国・ブラジルなどの「大国」が上位を占める
- 輸出量では、ニュージーランドやカナダなどの「資源が豊富な国」が強い
- 輸入量では、木質パネルを除くすべてのカテゴリーで中国が首位に立つ
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