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2026.01.21 コラム

近畿地方の林業の特徴と名産材をわかりやすく解説

日本のほぼ中央に位置する近畿地方は、古くから政治・文化・経済の中心地として発展してきました。一方で、京都・奈良・和歌山をはじめとする内陸部や山間部には広大な森林が広がり、日本の林業史においても重要な役割を担ってきた地域です。

この記事では、「近畿地方の林業」に焦点を当て、その特徴や歴史、地域ごとの名産材、そして現在の林業の仕事について、わかりやすく解説します。

近畿地方で林業に関心のある方や、就職・転職を検討している方にとって、現場を知るきっかけとなれば幸いです。

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  • 目次
      1. 近畿地方の森林と林業の全体像
        1-1|歴史と技術の蓄積
        1-2|水源涵養や防災の役割
        1-3|都市部との距離の近さ
      2. 【奈良県】吉野林業と吉野スギ・吉野ヒノキ
        2-1|吉野林業を支えた独自の施業体系
        2-2|名産材:吉野スギ・吉野ヒノキの魅力
        2-3|現代の吉野林業と働き方
        2-4|RINDOで出会える吉野の林業現場
      3. 【和歌山県】急峻な地形で育つ紀州材
        3-1|紀州林業の歩みと地域性
        3-2|名産材:紀州スギ・紀州ヒノキの魅力
        3-3|現代の和歌山林業と多様な現場
        3-4|RINDOで出会える和歌山の林業現場

      4. 【京都府】北山林業と磨き丸太文化
        4-1|北山林業が育んだ技と文化
        4-2|名産材:北山スギと磨き丸太
        4-3|現代の京都林業の広がり
        4-4|RINDOで出会える京都の林業現場
      5. 【滋賀県・兵庫県】都市近郊型林業と多様な役割
        5-1|地域を支える森林のかたち
        5-2|名産材と地域材利用
        5-3|現代の滋賀・兵庫の林業
      6. まとめ

近畿地方の森林と林業の全体像

近畿地方(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県)は、日本の中でも都市と森林が近接している地域として知られています。大阪や京都といった大都市圏を抱える一方で、内陸部や山間部に入ると、今なお広大な森林が広がっており、地域の暮らしや産業を支える重要な基盤となっています。

特に、奈良県や和歌山県、滋賀県では、県土の多くを森林が占めており、人工林を中心とした林業が古くから営まれてきました。これらの地域では、スギやヒノキを主体とした造林が進められ、長い年月をかけて木を育て、良質な建築材を生み出す林業が確立されています。なかでも近畿地方は、日本における計画的な人工林施業の先進地のひとつとされ、後世の林業に大きな影響を与えてきました。

そんな近畿地方の林業の特徴は大きく3つあります。

①歴史と技術の蓄積

近畿地方の林業の特徴としてまず挙げられるのが、歴史と技術の蓄積です。吉野林業や北山林業に代表されるように、この地域では早い時代から密植・間伐・枝打ちといった高度な育林技術が発展してきました。その背景には、都や城下町、社寺仏閣といった大量の木材需要が存在していたことがあり、「質の高い木材を安定的に供給する」という目的意識が、林業技術の洗練につながりました。

②水源涵養や防災の役割

また、近畿地方の森林は、木材生産の場であると同時に、水源涵養や防災、景観形成といった多面的な役割を担っています。琵琶湖流域の森林や、紀伊山地の山々は、下流域の暮らしや産業を支える重要な存在です。近年では、豪雨や土砂災害への対策として、適切な森林整備の重要性が改めて注目されており、林業の役割も「木を伐る仕事」から「森を守り、活かす仕事」へと広がりを見せています。

③都市部との距離の近さ

さらに、都市部との距離が近いことも、近畿地方の林業ならではの特徴です。消費地に近いため、地域材としての活用や、住宅・公共建築への地産地消の取り組みが進めやすく、近年ではCLTや木造建築といった新たな木材需要とも結びつきつつあります。こうした動きは、林業の持続性を高めると同時に、若い世代や異業種からの就業者を受け入れる土壌づくりにもつながっています。

このように近畿地方の林業は、長い歴史に裏打ちされた伝統と、現代的な課題への対応を併せ持つ、非常に奥行きのある産業です。地域ごとに異なる森林の姿や林業のかたちは、働き方や関わり方の多様性にも直結しており、これから林業の仕事を考える人にとって、多くの選択肢が用意されている地域とも言えます。

ここからは、近畿地方における名産材について、地域ごとの特徴をより詳しく見ていきます。この記事では、特に奈良県・和歌山県・京都府を中心に、それぞれの林業の歩みや木材の魅力を紹介します。目次から各地域のページへ移動できますので、気になるエリアの記事からぜひ読んでみてくださいね。

【奈良県】吉野林業と吉野スギ・吉野ヒノキ

画像提供: ヤマコ樣

近畿地方の林業を語るうえで、奈良県・吉野地域の存在は欠かすことができません。吉野林業は約500年以上の歴史を持つとされ、日本の人工林施業の原点とも言われる地域です。室町時代から江戸時代にかけて、寺社仏閣や城郭、町家などの建築需要が高まるなかで、「良質な木材を計画的に育てる」という考え方がこの地で体系化されていきました。その技術と思想は、現在の日本林業にも大きな影響を与え続けています。

① 吉野林業を支えた独自の施業体系

吉野林業の最大の特徴は、密植・多間伐・長伐期という独自の施業方法にあります。苗木を一般的な地域よりも密に植え、成長段階に合わせて何度も間伐を繰り返すことで、通直で年輪幅のそろった材を育てます。さらに80年、100年という長い時間をかけて伐期を迎えるため、強度と粘りを兼ね備えた高品質材が生み出されます。

こうした手間と時間を惜しまない林業は、吉野川流域の気候風土とも深く結びついています。豊富な降水量と霧の多い環境は木の生育に適し、山から川を通じて木材を運ぶ「筏流し(いかだながし)」の文化は、吉野材を全国へ広める大きな原動力となりました。林業は単なる産業ではなく、地域の暮らしや文化そのものと一体だったのです。

吉野林業の詳細については、以下の記事で詳しく説明しています。

▶︎日本林業の最高峰「吉野林業」とは?

② 名産材:吉野スギ・吉野ヒノキの魅力

吉野地域から産出される吉野スギ・吉野ヒノキは、現在も日本を代表するブランド材として高く評価されています。
その特徴として挙げられるのは、
・年輪が細かく均一であること
・反りや狂いが少ないこと
・色艶が美しく、加工後の仕上がりが良いこと
などです。特に、吉野ヒノキは強度と耐久性に優れ、神社仏閣や高級住宅の構造材として重宝されてきました。一方の吉野スギは、やわらかさと粘りのバランスが良く、梁や天井板、造作材など幅広い用途で活用されています。

近年では、伝統建築だけでなく、デザイン性の高い店舗や公共施設でも吉野材が採用されるケースが増えています。「長い時間をかけて育てた本物の木」を求める声は根強く、吉野林業の価値は新たな形で見直されつつあります。

③ 現代の吉野林業と働き方

現在の吉野地域では、先人から受け継いだ施業を守りながらも、高性能林業機械の導入や路網整備が進められています。チェーンソーや林業機械を駆使した素材生産、ドローンを活用した森林管理など、仕事のスタイルは確実に進化しています。

それでも、吉野林業の根底にある「山を長期的な視点で育てる」という考え方は変わりません。植林・下刈り・枝打ち・間伐といった育林作業を丁寧に積み重ねることが、次の100年の森づくりにつながっていきます。そのため、吉野の林業では“伐る技術”だけでなく、“育てる技術”を身につけられる点が大きな魅力です。

④ RINDOで出会える吉野の林業現場

林業の求人サイトRINDO では、吉野エリアを中心に多様な林業事業体の求人を掲載しています。伝統的な吉野林業を受け継ぐ現場から、最新技術を取り入れた先進的な取り組みまで、働き方の選択肢は実に幅広いのが特徴です。ここでは、その中から代表的な3つの事業体を紹介します。

  • 株式会社玉木材

奈良県吉野地域を拠点とする株式会社玉木材は、約4,000haを超える山林を経営し、木質資源を軸に林業・エネルギー・脱炭素を結びつけた事業を展開しています。林野庁の「新しい林業」経営モデル実証事業や、NEDOの「エネルギーの森」実証事業に採択されるなど、全国的にも注目度の高い先進企業です。五條・吉野エリアに自社山林を持ち、作業道整備や計画的な間伐を通じて、吉野杉の安定生産と森林環境の保全を両立している点が大きな特徴です。

現在は、こうしたイノベーションを現場から支える人材を募集しており、必要な資格は入社後に取得可能です。林業未経験者や異業種からの転職者も積極的に受け入れています。伝統ある吉野の森に関わりながら、次世代の林業モデルを実践したい人にとって、挑戦しがいのある環境です。

  • 森庄銘木産業株式会社

奈良県宇陀市に本社を構える森庄銘木産業株式会社は、吉野北山で100年以上の歴史を持つ老舗林業会社です。代々受け継がれてきた育林技術と最新の機械技術を融合させ、高品質な吉野杉を生産するとともに、「森と暮らしを繋ぐ」という理念のもと、林業と製品販売の両輪で事業を展開しています。

同社の原点は、森林所有者から管理を任される“山守”の仕事です。植林から下刈り、間伐、搬出、販売まで一貫して担い、年間出材量は約3,000㎥。オーナーとの対話を重ねながら持続可能な森林管理を実践しています。近年は境界明確化事業にも取り組み、社会課題の解決にも寄与。林業と販売を自社で完結できる強みを活かし、「森づくりの想いを製品に」反映するものづくり企業として、業界の新たな可能性を切り拓いています。

  • ヤマコ

ヤマコは奈良県と三重県の県境付近をフィールドに、素材生産を専門とする事業体です。年間を通じて伐採・造材・搬出・作業道開設を行い、まさに林業の花形といわれる現場を担っています。少人数体制ながら利益率向上を掲げ、教育にも力を入れており、未経験からでも職人として成長できる環境が整っています。

特徴的なのは、働きやすさを意識した制度設計です。月間目標を達成すると3~5万円が支給されるインセンティブ制度があり、昨年は半年にわたり還元実績もあります。また休日は口頭連絡で調整でき、週2日の休みを自由に設定可能です。稼ぎたい人は週休1日も選べるなど、個々の希望に合わせた働き方ができる点も魅力です。現場の最前線で腕を磨きたい人に最適な職場です。

画像提供: ヤマコ樣

また、奈良県への移住や、より詳しい森林・林業の現状については、以下の記事で詳しく紹介しています。

▶︎奈良移住を検討する方へ|魅力や支援制度を紹介

▶︎奈良県の森林・林業の現状は?有名地域や支援先も紹介

【和歌山県】急峻な地形で育つ紀州材

紀伊半島の大部分を占める和歌山県は、県土の約8割を森林が占める日本有数の林業県です。紀伊山地の急峻な地形と豊富な降水量に恵まれたこの地域では、古くからスギ・ヒノキを中心とした林業が営まれ、山と人の暮らしが深く結びついてきました。熊野三山や高野山といった歴史文化とも隣り合う森林は、木材生産だけでなく、信仰や景観、防災を支える存在としても大きな役割を担っています。

①紀州林業の歩みと地域性

和歌山の林業は、険しい山々に囲まれた地形の中で発展してきました。谷が深く、平地が少ない環境は作業の難しさを伴う一方で、ゆっくりと締まった良質な木材を育てる条件にもなっています。かつては川を利用した木材流送が盛んに行われ、紀ノ川や熊野川を通じて紀州材が各地へ運ばれました。

また、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に代表されるように、和歌山の森林は文化遺産とも密接に関わっています。林業は単なる生産活動ではなく、地域の歴史や景観を守る営みとして受け継がれてきました。

②名産材:紀州スギ・紀州ヒノキの魅力

和歌山県を代表する木材が紀州スギ・紀州ヒノキです。
紀州材は、
・油分が多く耐久性に優れている
・湿度の高い環境でも狂いが出にくい
・目合いがよく、構造材としての信頼性が高い
といった特徴を持ち、住宅の土台や柱、外構材など幅広い用途で活用されてきました。特に、ヒノキはシロアリや腐朽に強く、紀州の気候風土がその特性をさらに高めていると言われます。近年は地域材利用の機運の高まりを受け、公共建築や都市部の木造施設でも紀州材の採用が増えています。

③現代の和歌山林業と多様な現場

現在の和歌山では、高性能林業機械の導入や作業道整備が進み、急峻な地形に対応した効率的な施業が広がっています。搬出間伐や皆伐更新といった素材生産に加え、災害対策の森林整備、参詣道周辺の景観管理、さらには住宅地に近接した特殊伐採など、仕事の内容は多岐にわたります。

都市部へのアクセスが良い地域も多く、「暮らしやすさ」と「本格的な林業」を両立できる点も和歌山の特徴です。

④RINDOで出会える和歌山の林業現場

林業の求人サイトRINDO では、和歌山県内の多様な現場の求人を掲載しています。その一つが、橋本市を拠点に活動する森林組合こうやです。大阪府・奈良県に隣接するエリアで、高野町・九度山町を含む広い範囲の森林整備を担っています。

同組合では、一年を通じて搬出間伐や切捨て間伐を実施するほか、世界遺産に登録されている高野・熊野参詣道の巡視点検や修繕作業も請け負っています。また市街地に近い地域では、住宅に支障となる樹木の伐採(特殊伐採)にも対応しており、和歌山ならではの幅広い仕事に携われる点が特徴です。

職場には20代から60代まで各世代が在籍し、経験の有無にかかわらず安心して働ける体制が整っています。大阪市内まで電車で約50分という立地の良さも魅力で、「都市に近い場所で林業を始めたい」「地域の暮らしを支える仕事がしたい」という人にとって、挑戦しやすい現場です。

また、和歌山県への移住や、より詳しい森林・林業の現状については、以下の記事で詳しく紹介しています。

▶︎和歌山移住を検討する方へ|人気地域5選やエリアごとの特徴を紹介

▶︎和歌山の林業の特徴は?現状や課題・年収や求人まで徹底ガイド

【京都府】北山林業と磨き丸太文化

京都府の林業を象徴するのが、洛北から南丹にかけて発展してきた北山林業です。都の文化と密接に結びつきながら育まれたこの林業は、単なる木材生産ではなく、日本建築や茶の湯文化を支える「美の林業」として独自の地位を築いてきました。京都の社寺や町家に用いられる木材の多くは、こうした北山の森から生み出されてきたものです。

①北山林業が育んだ技と文化

北山林業の大きな特徴は、木を“育て上げる”ための徹底した手入れにあります。密植や丁寧な枝打ち、雪害を防ぐための雪吊りなど、長い年月をかけて美しい通直材をつくり出す技術が磨かれてきました。こうした施業は、数寄屋建築や茶室文化の発展と歩調を合わせ、他地域にはない独特の林業景観を形成しています。

また京都は消費地に近く、木材の意匠性や品質が厳しく求められてきた土地柄です。その要求に応える中で、北山林業は「機能」と「美しさ」を両立させる高度な技術体系を築き上げました。

②名産材:北山スギと磨き丸太

北山林業を代表するのが北山スギの磨き丸太です。
その特徴は、
・節が少なく均整のとれた木肌
・砂磨きによる上品な光沢
・まっすぐに伸びた通直性
にあり、床柱や化粧材として日本建築に欠かせない存在となっています。一本の丸太を仕上げるまでには長い年月と職人の手仕事が必要で、まさに京都の文化が凝縮された木材と言えます。近年は伝統建築だけでなく、現代建築やインテリア分野でも価値が再評価されています。

③現代の京都林業の広がり

現在の京都では、伝統的な北山林業に加え、素材生産や森林整備、都市近郊ならではの特殊伐採など、多様な仕事が広がっています。社寺仏閣の高木管理、景観保全、ドローンを活用した森林調査など、求められる技術も年々高度化しています。

「伝統を守る林業」と「都市と共存する林業」が同時に存在する点は、京都ならではの魅力です。

④RINDOで出会える京都の林業現場

林業の求人サイトRINDO では、京都府内の特色ある事業体の求人を掲載しています。

  • 株式会社アーボプラス

株式会社アーボプラスは、全国でも数少ない特殊伐採を専門とする林業会社です。増加する倒木被害に対し、林業の知識と技術を活かして人々の生命や財産を守る仕事を担っています。特殊伐採は、樹木や力学の理解、三次元的な空間把握、最悪の事態を想定した作業計画など、高度な判断力が求められる分野です。失敗の許されない現場だからこそ、誠実さや慎重さ、チームワークといった人間力が何より重視されます。素材生産やドローンによる森林の情報化など事業領域も広く、専門性を高めたい人にとって挑戦しがいのある環境です。

  • 日吉町森林組合

日吉町森林組合は、「三方良し」を理念に掲げ、組合員・地域・働く人すべてにとって良い森林組合を目指しています。主な仕事は管内の森林整備で、搬出間伐を中心に“いかに高く販売し、いかに効率よく施業するか”を職員が主体的に考え取り組んでいます。近年は社寺仏閣の高木伐採など特殊伐採の需要も増加し、チェーンソー作業から高性能林業機械オペレーターまで多様な職種を経験できます。資格取得支援や伐木選手権への挑戦など、人材育成にも力を入れている点が特徴です。

また、京都府への移住や、より詳しい森林・林業の現状については、以下の記事で詳しく紹介しています。

▶︎京都移住を検討する方へ|京都の魅力や補助金を紹介

▶︎京都府の森林・林業の現状は?地域別の特徴や就業支援についても紹介

【滋賀県・兵庫県】都市近郊型林業と多様な役割

滋賀県と兵庫県の林業は、大都市圏に隣接するという立地を背景に、木材生産だけにとどまらない多様な役割を担ってきました。琵琶湖を抱える滋賀、阪神間から日本海側まで広がる兵庫、いずれも人の暮らしと森林が近い距離で共存している地域です。山村と都市が連続する地理的条件は、この地域ならではの「都市近郊型林業」という特色を生み出しています。

①地域を支える森林のかたち

滋賀県の森林は、琵琶湖の水源を守る重要な存在です。湖に流れ込む無数の河川の上流域では、古くからスギ・ヒノキを中心とした人工林施業が行われてきました。森林は良質な木材を生み出すだけでなく、水質の保全や洪水の緩和、生物多様性の維持など、流域全体の暮らしを支える基盤となっています。

一方の兵庫県は、六甲山系や但馬・丹波の山々など、多様な森林環境を持つ地域です。都市に近接した里山から豪雪地帯の奥山まで幅広いフィールドがあり、それぞれの地域性に応じた林業が展開されています。特に、阪神地域では、景観保全や防災を目的とした森林整備のニーズが高く、従来の素材生産とは異なる役割が年々重要になっています。

②名産材と地域材利用

滋賀県では県産スギ・ヒノキを中心とした地域材の利用が進められ、公共建築や住宅分野での地産地消の取り組みが活発です。琵琶湖材のブランド化や、製材・工務店との連携によるサプライチェーンづくりも行われています。

兵庫県では、但馬地域のスギやヒノキ、丹波の広葉樹など、多様な樹種が活かされてきました。近年は、都市部の木造建築や内装材としての需要が高まり、「顔の見える木材」として地域材を選ぶ動きが広がっています。消費地に近いという条件は、木材の付加価値を高めやすい大きな強みです。

③現代の滋賀・兵庫の林業

この地域の林業の特徴は、仕事の幅の広さにあります。

素材生産や搬出間伐といった従来型の林業に加えて、
・水源林の保全整備
・住宅地周辺の危険木処理・特殊伐採
・里山の景観管理
・防災を目的とした治山的施業
・森林教育やレクリエーションとの連携
など、多面的な業務が増えています。都市住民との距離が近いため、林業は“地域サービス”としての性格も強く、コミュニケーション力や安全管理の重要性が高い現場です。

また、交通アクセスの良さから他業種からの転職者も多く、未経験から林業に挑戦しやすい土壌があります。高性能林業機械の導入や研修制度の充実により、技術を体系的に学べる環境が整いつつある点も、近年の大きな変化です。

林業の求人サイトRINDO では、近畿地方をはじめ全国各地の林業求人を取り扱っています。仕事内容や働き方、職場の雰囲気まで丁寧に紹介されているので、自分らしく働ける現場を見つける参考にしてみてください。

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まとめ

近畿地方の林業は、長い歴史の中で培われた伝統と高度な技術が共存している点が大きな特徴です。さらに、都市部との距離が近く、暮らしやすい環境を保ちながら林業に携われることも、この地域ならではの魅力と言えます。

ひと口に林業といっても、そのスタイルは多様で、素材生産を中心とした現場はもちろん、造林・育林、森林管理、環境保全など、関われる仕事の幅は非常に広がっています。

山とまちが近い近畿地方だからこそ、地域の暮らしや文化と結びついた林業のあり方を実感でき、自分に合った働き方を選びやすい環境があります。伝統的な技を受け継ぎたい人も、新しい技術や価値を生み出したい人も、それぞれが活躍できる場所が近畿地方の林業には広がっています。

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