NEWS お知らせ・コラム
山梨移住を検討する方へ|おすすめ地域5選、暮らしの魅力と支援金を解説
山梨県は、年間を通じて日照時間が長く、日本有数のフルーツやワインといった豊かな食文化に魅力を感じる方は多いでしょう。
雄大な富士山や南アルプスの絶景、そして東京圏へのアクセスの良さから、「地方都市と田舎暮らしのいいとこ取り」ができる移住先として注目を集めています。
本記事では、山梨県への移住を具体的に考えている方に向けて、支援制度やおすすめのエリア、暮らしのメリット・デメリットを紹介します。
山梨県での生活を具体的にイメージし、移住後に後悔しないようポイントをチェックしてみてください。
※目次から読みたい見出しにスキップできます。
- 目次
- 山梨県への移住について
1-1|山梨県の基本情報
1-2|山梨県の移住支援サイト
1-3|山梨県の移住支援制度- 山梨県への移住におすすめの地域5選
2-1|甲府市
2-2|北杜市
2-3|昭和町
2-4|笛吹市
2-5|上野原市- 山梨県に移住するメリット5つ
3-1|都心へのアクセスが良く二拠点生活を実現
3-2|全国3位の年間日照時間
3-3|「フルーツ王国」が育むトップクラスの食文化
3-4|世界遺産・富士山を擁する豊かな自然環境
3-5|都心より負担の少ない家賃相場- 移住前に知っておくべき4つのポイント
4-1|冬の寒さと気象特性への備え
4-2|自家用車の必須性
4-3|地域における仕事の選択肢と賃金水準
4-4|地域社会との関わり方- 山梨県移住者の声・口コミ
- 山梨県への移住でよくある質問
6-1|山梨県に移住するメリットは何ですか?
6-2|山梨県への移住で、移住支援金はもらえますか?
6-3|山梨県で家賃相場が比較的安い地域はどこですか?- まとめ
1.山梨県への移住について

山梨県への移住を本格的に検討する前に、まずは基本情報や移住支援制度について確認しておきましょう。
1.1.山梨県の基本情報
山梨県の県庁所在地、人口、隣接県などの基本情報は以下のとおりです。
| 都道府県名 | 山梨 |
| 所在地 | 中部地方 |
| 県庁所在地 | 甲府市 |
| 人口 | 約79万人 |
| 面積 | 約4,465㎢ |
| 隣接県 | 東京都、神奈川県、埼玉県、長野県、静岡県 |

引用元:Map-It マップイット(c)
山梨県は、日本列島のほぼ中央に位置する海のない内陸県です。県土の多くが山岳地帯であり富士山や南アルプス、八ヶ岳など、日本を代表する山々に囲まれています。
気候は盆地特有で日照時間が長く、果樹栽培に理想的です。ぶどう、もも、すももの収穫量は全国第1位。「フルーツ王国」と呼ばれています。また、ミネラルウォーター生産量やジュエリー製品製造業の出荷額も全国トップです。
「山梨県=富士山」というイメージが強いですが、甲府盆地や高原エリアなど、都市部以外にも幅広い移住先の選択肢があります。
JR中央本線の特急を利用すれば、新宿〜甲府間が最短90分。都心への利便性が高く、移住が初めての方でも自分に合う地域を見つけやすい県です。
ただし、盆地部と山間部では気温差が大きいため、地域選びの際には注意が必要です。
1.2.山梨県の移住支援サイト
「やまなし移住・定住総合ポータルサイト」は、リニューアルに伴い名称が変わりました。現在は、山梨県への移住に関する情報をまとめた「やまなし二拠点居住・移住総合WEBメディアY-charge」がオープンしています。
各市町村の紹介や移住ポータルサイト、移住支援内容などが掲載されていますので、目的に応じて情報収集から始めてみましょう。
また、山梨県には「やまなし暮らし支援センター」という相談窓口があります。

引用元:やまなし暮らし支援センター
支援センターは東京にあり、以下のような山梨県への移住相談をおこなっています。
- 暮らし(住まい・交通・気候・子育てなど)に関する情報提供
- 市町村の紹介やパンフレット配布
- 移住・二拠点居住のイベント情報発信
- 就職のイベント情報発信
- 各種セミナー開催
県内市町村の移住コンシェルジュや移住担当者が相談に応じる「市町村オンライン相談」や「市町村出張相談会」、「移住相談会」も開催されています。
サイト内では上記のトピック以外にも、実際に移住した方のインタビューや特集も多数掲載されています。
山梨県でのリアルな暮らしを知りたい方は「やまなし暮らし支援センター」や「Y-charge」をチェックしてみてください。
1.3.山梨県の移住支援金
山梨県では、東京圏から山梨県への移住を検討している方を対象に、移住支援金を支給しています。
主な支給条件は以下のとおりです。
| 項目 | 支給額 | 補足・実施市町村 |
|---|---|---|
| 単身 | 60万円 | |
| 世帯 | 100万円 | |
| 子育て世帯加算 | 18歳未満の世帯員一人につき 最大100万円 |
上野原市を除く市町村で実施 |
| 移住支援金制度実施市町村 | 昭和町を除く市町村 |
山梨県の移住支援金制度は、移住元や移住先要件、就業要件、申請期限などが設けられています。
予算の上限に達すると早めに受付が終了することもあるため、利用希望者は、各市町村や「やまなし暮らし支援センター」の移住相談窓口に相談しましょう。
2..山梨県への移住におすすめの地域5選

都会と田舎のバランス・交通アクセス・子育て環境などの点から、5つのおすすめ地域を紹介します。
- 甲府市
- 北杜市
- 昭和町
- 笛吹市
- 上野原市
それぞれの特徴や、移住がおすすめな人などを詳しく見ていきましょう。
2.1.甲府市

引用元:Y-charge
甲府市は山梨県の県庁所在地であり、県総人口の約23%が集中しています。
東京へはJR中央本線で最短90分。交通アクセスが良く、通勤・通学にも便利です。
市内には大型商業施設や医療機関、保育所がそろい、ファミリー層やシニア層も暮らしやすい環境です。温泉地も点在し、都市の利便性と自然の癒しを両立できます。
一方で、甲府市は甲府盆地にあり、周囲を山々に囲まれた自然豊かな地域です。
子育て・移住支援の主な内容
- 移住支援金(子ども1人につき100万円加算)
- 結婚新生活支援
- 地方就職支援金
- 子育て世帯住宅取得支援
- 空き家バンク
- 子ども医療費助成(高校卒業まで) など
甲府市は、未就学児の入園待機児童、放課後児童クラブの待機児童は0人。働きながら子育てできる環境が整っています。
東京へのアクセスや買い物の利便性、教育・医療機関の充実度を重視する方におすすめです。
▶︎甲府市公式ホームページ
▶︎甲府の暮らし方
2.2.北杜市

引用元:Y-charge
北杜市は山梨県北西部の高原都市で、八ヶ岳の南麓に広がります。
冷涼な気候と美しい山岳景観が魅力で、自然と調和した生活を求める移住者が増加中です。
農業も盛んで、ミネラルウォーター生産量や日照時間、国蝶オオムラサキの生息で日本一となっています。
中央自動車道のICも複数あり、首都圏から車で約2時間、特急電車で新宿から約2時間でアクセス可能です。
子育て・移住支援の主な内容
- 移住支援金(子ども1人につき100万円加算)
- 移住定住お試し住宅
- 空き家バンク
- 子育て支援住宅
- 子育て応援マイホーム補助金:購入の一部補助
- 奨学金返還支援
- 定住促進就職祝金
- 就農・担い手支援
- 高校生までの医療費助成
- 第2子以降の保育料・副食費の無料化 など
涼しい気候を求める方や登山やアウトドアが趣味な方、都会の喧騒から離れた生活を送りたい方などにおすすめです。
▶︎北杜市移住定住ポータルサイト
2.3.昭和町

引用元:Y-charge
昭和町は甲府市の南に隣接し、人口増加率が高い地域です。
県内トップクラスの利便性を誇り、イオンモール甲府昭和など商業施設が集中しています。中央自動車道や主要道路へのアクセスも良好です。
昭和町は、移住支援金の対象外地域ですので注意しましょう。
子育て支援の主な内容
- 医療費助成:高校生までの医療費助成
- 幼児教育・保育の無償化
- 鉄道利用通学者支援 など
コンパクトなまちで住みたい方や都会と変わらない高い利便性を維持したい方、子育て世帯におすすめです。
▶︎昭和町公式ホームページ
2.4.笛吹市

引用元:Y-charge
笛吹市は甲府市の東隣に位置し、人口は約6.6万人です。
果樹栽培が盛んで、ぶどうとももの生産量は全国1位。日本ワインの産地としても知られ、ワイナリー巡りが楽しめます。温泉も多く、日常的にリフレッシュ可能です。
笛吹市の周辺には、甲府市、山梨市などが隣接しています。電車だけでなく、中央自動車道の一宮御坂ICや笛吹八代スマートICがあり、車でのアクセスも良好です。
子育て・移住支援の主な内容
- 移住支援金(子ども1人につき100万円加算)
- 新規就農者支援
- お試し移住
- 空き家バンク
- 子育て世代住宅取得補助
- 18歳までの医療費助成
- 遠距離通学定期券購入費補助 など
新鮮なフルーツを日常的に楽しみたい方や温泉で癒されたい方、子育て支援を重視する方におすすめです。
▶︎笛吹市公式ホームページ
2.5.上野原市

引用元:Y-charge
山梨県の最東端に位置する上野原市は、東を神奈川県、北を東京都に接している都市です。
最大の魅力は都心へのアクセスの良さ。JR中央本線の上野原駅・四方津駅があり、新宿まで電車で約1時間。都心通勤圏内として移住者や二拠点生活を考える方に人気です。
市内は桂川や秋山川が流れ、河岸段丘が広がる豊かな自然に恵まれています。
子育て・移住支援の主な内容
- 移住支援金(子育て加算は対象外)
- 空き家バンク
- 住宅取得等補助
- 木造住宅耐震改修等支援
- 移住者在宅ワーク整備費補助
- 妊婦のための支援給付金
- 出産時交通費等助成
- 18歳までの医療費助成 など
都心への通勤・通学をしたい方や二拠点生活を考えている方、静かな田舎暮らしを求める方におすすめです。
▶︎上野原市公式ホームページ
3.山梨県に移住するメリット5つ

山梨県に移住するメリットは、主に以下の5つがあげられます。
- 都心へのアクセスの良さ
- 日照時間の長さ
- トップクラスの食文化
- 豊かな自然環境
- 家賃相場の安さ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
3.1.都心へのアクセスが良く二拠点生活を実現
山梨県は、首都圏へのアクセスに優れています。JR中央本線(特急)を利用すれば、新宿まで最短90分でアクセス可能です。これは、多くの地方都市と比較しても高い利便性です。
中央自動車道の整備も進んでいるため、車での移動も快適。
さらに、リニア中央新幹線の開業(予定)や中部横断自動車道の整備など、将来的な利便性の向上も期待されています。
この近さは、都心での仕事を続けながら山梨県に住む「二拠点生活」や、頻繁な出張・帰省が多い方にとって大きなメリットとなります。フットワーク軽く全国へ移動できるのは、移住後の生活において大きな安心材料です。
3.2.全国3位の年間日照時間
山梨県は、全国でも有数の日照時間の長さを誇り、晴天率の高さが特徴です。年間日照時間は2,298.1時間で全国第3位を記録。
陽の光をたっぷり浴びることで、心身ともに健康的な生活を送れます。
明るい気候は農作物の生育だけでなく、日々の洗濯やアウトドア活動の計画にも好影響を与えます。
さらに、山梨県は水資源にも恵まれており、ミネラルウォーター生産数量は全国第1位です。
豊かな水と太陽の恵みは、心身ともに健康的な生活を支える基盤となり、移住後の生活の質を向上させるでしょう。
3.3.「フルーツ王国」が育むトップクラスの食文化
山梨県は「フルーツ王国」として知られ、ぶどう、もも、すももの収穫量は全国第1位です。
新鮮で高品質なフルーツを身近で日常的に楽しめます。
山梨県の盆地特有の気候である、日照時間が長く、朝夕や夏冬の寒暖差は、果樹栽培に理想的な環境となっているのです。
また、ワイン醸造の地としても歴史があり、ワイナリーが数多く点在しています。
その他、山梨県には以下のような美味しい名物グルメがあります。
| ほうとう | 小麦粉を練った平たい麺を、カボチャや野菜と共に味噌仕立ての汁で煮込んだ郷土料理。体を温める冬の定番。 |
| 鶏もつ煮 | 鶏のもつ(砂肝、ハツ、レバーなど)を甘辛いタレで照り煮にした甲府名物。B級グルメとしても有名。 |
| 信玄餅 | きな粉をまぶしたお餅に黒蜜をかけて食す和菓子。山梨県を代表する銘菓。お土産としても人気。 |
食の豊かさだけでなく、貴金属・宝石製装身具(ジュエリー)の製品製造業出荷額が全国第1位という独自の地場産業もあり、文化的な魅力も兼ね備えています。
食にこだわりたい方にとって、食の豊かさは移住後の生活を豊かにする重要ポイント。山梨県は満足度の高い移住先です。
3.4.世界遺産・富士山を擁する豊かな自然環境
山梨県は、雄大な富士山や八ヶ岳、南アルプスといった山々に加えて川や富士五湖などの水辺にも囲まれ、水と緑にあふれる豊かな自然が広がっています。
とくに日本人の心の拠り所として愛され、外国人観光客からも支持される富士山は、平成25年6月に世界文化遺産へ登録されました。世界的価値を持つ存在が、日々の暮らしのすぐそばにあります。
また、県内には富士箱根伊豆国立公園や秩父多摩甲斐国立公園など、計6つの自然公園があり、四季折々の美しい景観を味わえる点も魅力です。
登山やキャンプ、サイクリング、渓流釣りに加え、冬はスキーも楽しめるなど、年間を通してアウトドアの選択肢が豊富にそろっています。
体を動かすスポットだけでなく、山梨県には体験や学びを楽しめるレジャー施設も多く見られます。
- 清里テラス:八ヶ岳の絶景を眺めながら過ごせるカフェテラス
- 富士急ハイランド:絶叫マシンで知られるアミューズメントパーク
- サントリー白州蒸溜所:ウイスキーの製造工程を見学できる施設
自然環境とレジャー施設がそろうため、子ども連れのファミリーにも人気で、週末のお出かけ先選びに困ることはないでしょう。
3.5.都心より負担の少ない家賃相場
山梨県の家賃相場は、東京圏と比較して低い水準にあります。
住宅情報サービス「SUUMO」のデータから、先ほどあげたおすすめ地域の家賃相場と東京都の家賃相場を比較してみましょう。
| 間取り | 山梨県内の地域 | 東京(23区内外) |
| ワンルーム | 甲府市:3.3万円 北杜市:3.4万円 笛吹市:3.2万円 上野原市:3.5万円 昭和町(中巨摩郡):3.9万円 |
約6万円〜15万円 |
| 1K/1DK | 甲府市:4.2万円 北杜市:4.3万円 笛吹市:4.0万円 上野原市:4.2万円 昭和町(中巨摩郡):4.0万円 |
約6万円〜15万円 |
| 1LDK/2K/2DK | 甲府市:5.5万円 北杜市:5.3万円 笛吹市:5.0万円 上野原市:4.3万円 昭和町(中巨摩郡):5.5万円 |
約7万円〜28万円 |
| 2LDK/3K/3DK | 甲府市:6.0万円 北杜市:6.6万円 笛吹市:5.9万円 上野原市:6.9万円 昭和町(中巨摩郡):5.9万円 |
約8万円〜44万円 |
山梨県では、半額程度で東京より広い間取りの家に住めます。居住費用を大きく抑えられるため、浮いた家賃を貯蓄・趣味・子どもの教育費などにも回せます。
移住後の生活に経済的なゆとりをもたらしてくれるでしょう。
\移住後の仕事は「林業」も視野に/
\移住者支援に力を入れている会社も◎/

![]()
4.移住前に知っておくべき4つのポイント

山梨県での暮らしは魅力にあふれていますが、移住後のミスマッチを減らすために、とくに以下の4つのポイントを把握しておきましょう。
- 冬の寒さと気象特性への備え
- 自家用車の必須性
- 地域における仕事の選択肢と賃金水準
- 地域社会との関わり
それぞれ見ていきます。
4.1.冬の寒さと気象特性への備え
山梨県は晴天が多く、太陽の恵みを感じられる場所です。
しかし、内陸にある盆地特有の気候のため、一日の気温差や夏と冬の寒暖差が大きいという特徴があります。
とくに冬の寒さは厳しく、甲府盆地周辺でも朝晩は氷点下になる底冷えの日が続きます。また、八ヶ岳や富士五湖といった山間エリアでは、冬の間は雪や路面の凍結にも備えが必要です。
移住の際は、暖房効率の良い住まいを選んだり、安心できる暖房器具を準備したりといった「寒さ対策」が大切になります。
暖房費がかさむ可能性も考慮し、冬の予算を組んでおくと安心です。ただし、家賃相場の安さなど、その他の経済的メリットもあわせて総合的に判断しましょう。
4.2.自家用車の必須性
地方生活では、「車なしで生活できるか」は大きなポイントです。
山梨県の場合、県庁所在地の甲府市中心部を除いては、自家用車が生活のマストアイテムになると考えておく方がスムーズです。
バスや電車などの公共交通機関の便が少ないため、日々の買い物や通勤、お子さまの送迎など、広範囲の移動を伴う生活には車が欠かせません。
もし移住を機に車を用意する場合は、購入費用だけでなく、年間の維持費(保険料、ガソリン代、車検費用など)も事前に計算しておくと、家計の計画が立てやすくなります。
とくにファミリーで複数台の所有を検討する場合は、計画的な準備をおすすめします。
4.3.仕事の選択肢と賃金水準
新しい土地で仕事を探すときには、地域の特徴と賃金水準の確認は不可欠です。
山梨県の平均賃金水準は東京圏より低い傾向があることは、把握しておきたいポイント。山梨県ではオフィスワークの求人数は、限られてしまうでしょう。
ですが、山梨県には全国に誇れる魅力的な産業が発展しています。
- 地域ならではのジュエリー製造やワイン醸造
- レジャー・観光業
- 地域に貢献できる起業・就農・林業
- スキルを活かせるリモートワーク
仕事を探す際は、東京と同じ職種にこだわるだけでなく、「山梨だからこそできる仕事」を視野に入れることで選択肢が広がります。
林業に興味がある方は、専門の求人サイト「RINDO」なども参考にしてみてください。
4.4.地域社会との関わり方
移住後の暮らしやすさは、「人とのつながり」にかかっています。地方では都市部と比べてご近所付き合いが多く、地域のお祭りや町内会の活動が根付いていることが一般的です。
新しく地域に入る際は、その土地の慣習やルールを理解し、積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿勢が、円満な関係を築くための鍵となるでしょう。
「移住してから思っていたのと違った」という後悔を避けるためにも、事前の情報収集は欠かせません。
- 現地訪問:観光ではなく、地元の方の生活する姿やスーパーなどの日常の雰囲気を肌で感じてみる。
- お試し居住:自治体で提供されている制度を利用し、数週間から数か月間、移住先の生活を体験してみる。
- 相談窓口:「やまなし暮らし支援センター」などで、先輩移住者や担当者に地域の雰囲気や慣習を聞いてみる。
ご自身の性格やライフスタイルと地域の雰囲気がマッチするかを事前に確認することで、よりストレスの少ない、充実した移住生活が送れるでしょう。
▶関連記事:「田舎暮らしのメリット9選!豊かな生活を手に入れる4つのポイント」
5.山梨県移住者の実際の声・口コミ
最後に、「やまなし暮らし支援センター」と「Y-charge」に掲載されている先輩移住者のインタビュー・口コミを厳選して3つご紹介します。
「甲府市内は思っていたよりも街だったので、最初は「ちょっと違うかな、暮らすのは無理かな」と思いました。富士五湖周辺の方が自然が多くホッとできる環境だったので、甲府市から計画変更して、もう少し自然のあるところの方がいいかなとも考えました。でも実家との行き来のしやすさは大事な部分で、逆に車で1時間も走れば確実にホッとできるところに行けるということにも気づき、やはり甲府市内で仕事も住まいも探すことに決めました。」
▶(小笠原の父島から甲府市へ移住したAさんやまなし暮らし支援センターより抜粋)
「会社員時代から、山梨県には本当によく通っていたんです。東京都から2時間以内と近いうえに、2000〜3000m級の一級山岳がたくさんある。首都圏からのアクセスの良さと本格的にマウンテンバイクを楽しめる可能性のある山岳自然環境が魅力ですね。」
▶(東京都内から山梨県南アルプス市へ移住したHさんY-charge特集より抜粋)
「農業に取り組み、栽培方法にもこだわって野菜を育てる「半農半X」を実践!普段は東京都と山梨県を行ったり来たり。(中略)山梨県は名水に恵まれ、日照時間も長く、農業に適していて、暮らすにも気持ちが良い場所。役者を続けるにあたり東京から2時間というアクセスの良さも魅力でした。」
▶(山梨県北杜市へ移住した俳優・工藤阿須加さんÝ-charge特集より抜粋)
これらのインタビューからわかるように、先輩移住者のなかには、アクセスの良さ、食と自然の豊かさに満足している方が多いようです。
山梨県への移住でよくある質問

最後に、山梨移住についてよくある質問をご紹介します。
Q1. 山梨県に移住するメリットは何ですか?
山梨県での生活のメリットは、都市の利便性と豊かな自然、そして食文化が両立している点です。
JR中央本線(特急)で新宿まで最短90分でアクセス可能であり、都心での仕事を続けながら山梨に住む「二拠点生活」や、通勤・出張にも便利。
さらに、雄大な富士山(世界文化遺産)や八ヶ岳、南アルプスといった山々だけでなく富士五湖などの水辺に囲まれ、登山やキャンプなどのアウトドアレジャーが楽しめます。
そして、「フルーツ王国」として、ぶどう、もも、すももの収穫量が全国第1位。ほうとうや鶏もつ煮などの名物グルメもあります。
Q2. 山梨県への移住で、移住支援金はもらえますか?
東京圏から山梨県への移住を検討している方を対象に、移住支援金が支給されています。
- 基本的な支給額:単身で60万円、世帯で100万円
- 子育て世帯への加算:18歳未満の世帯員一人につき最大100万円が加算されます(上野原市を除く)
山梨県内の市町村のうち、昭和町は移住支援金の対象外です。支給要件や申請期限は各市町村により異なりますので、注意しましょう。
他にも住宅取得や子育て支援など、さまざまな支援がありますので、気になる市町村の公式サイトや移住ポータルサイトをチェックしましょう。
Q3. 山梨県で家賃相場が比較的安い地域はどこですか?
山梨県の家賃相場は東京圏と比較して低い水準にあります。記事で紹介されたおすすめ地域のなかでは、笛吹市や昭和町(中巨摩郡)が比較的相場が低くなっています。
東京と比べると半額程度で広い間取りに住めるため、居住費用を抑えられるのが大きなメリットです。
まとめ
山梨県は、都心への優れたアクセスと豊かな自然・食文化が両立した魅力的な移住先です。世界遺産富士山を擁し、フルーツ王国としても知られています。
移住支援金などの制度も充実していますが、支援金対象外の地域がある点、冬季の寒さ、自家用車の必要性といった注意点もあります。
地方での仕事のなかでも「林業」に興味がある方は、林業専門の求人サイト「RINDO」で、山梨県内の求人情報を調べてみるのも良いでしょう。
自然のなかでおこなう林業は、今後のセカンドキャリアを考えるうえでの有力な選択肢となるかもしれません。
住み心地の良い山梨県で、あなたの理想の暮らしと仕事が実現することを願っています。

