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2025.07.27 コラム

山口県の森林・林業の現状は?特徴、学べる場所を紹介

山口県は、県土のおよそ7割を森林が占める自然豊かな地域。また、古くから林業が地域に根付いてきた土地でもあります。

たとえば
山口県で林業を始めてみたいな
山口県の森林や林業の仕事の特徴を知りたい
このように考えている方も多いのではないでしょうか。

しかし、実際には山口県の林業にはどのような特徴があるのか、どこに相談すればいいのかわからず、迷ってしまうことも多いですよね。

この記事では、山口県の森林や林業の現状に加え、林業について学べる場所支援先についても紹介します。
これから林業にチャレンジしたい方はもちろん、すでに林業に関わっている方にとっても役立つ内容になっています。
最後までお読みいただき、次の一歩を踏み出すヒントにしていただければ幸いです。

各都道府県の森林・林業の特徴について読んでみる

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  • 目次
      1. 山口県の基本情報
      2. 山口県の森林の現状
        2.1 山口県全体の特徴
        2.2 地域による特徴
      3. 山口県の林業について
        3.1.林業経営体の数
        3.2.林業従事者の推移
      4. 山口県で林業について学べる場所・支援先
        4.1.やまぐち森林・林業未来維新カレッジ
        4.2.林業担い手確保・育成支援センター
      5. 山口県の林業に関するよくある質問
        5.1.山口県の森林や林業にはどのような特徴がありますか?
        5.2.山口県で林業の仕事を始めるにはどうすればいいですか?
        5.3.山口県の林業で「緑の雇用」に対応している事業体はどこですか?
      6. まとめ

1. 山口県の基本情報

まずは、山口県の基本情報について紹介します。

都道府県名 山口県
所在地 中国地方
人口

約127万人(2025年6月時点)

面積

約6,113㎢

県庁所在地

山口市

森林面積 約43.8万ha
森林率 約72%
主な樹種 ヒノキ、スギ、アカマツ

山口県は本州の最西端に位置し、瀬戸内海と日本海という2つの異なる海に面し、内陸部には中国山地の豊かな山々が連なる、海と山の大自然に恵まれています。

また、ふぐや瓦そばなどの豊かな食文化に加え、秋吉台のカルスト地形や錦帯橋など、魅力あふれる観光資源も豊富にあります。

2. 山口県の森林の現状

まずは、山口県の森林について、県全体と地域の特徴を見ていきます。

2.1.山口県全体の特徴  

山口県の森林率はおよそ72%で、そのうち97%が民有林、国有林はわずか3%と、ほとんどが民有林となっています。
樹種の割合を見ると、スギやヒノキなどの針葉樹が81%を占めています。内訳はスギ42%、ヒノキ28%、マツ類12%です。残りの19%は広葉樹となっています。

人工林は約17万9千haで、県内の森林面積の約42%。これらの人工林では、伐採適齢期を迎えた樹齢46年以上(10齢級以上)の森林が増えており、計画的な伐採と再造林が重要な課題になっています。

▶参考:林業するなら山口県
▶参考:令和5年度山口県森林・林業統計要覧

2.2 地域による特徴

山口県の森林は、地域によって異なる特性を持っています。

  • 萩・長門エリア
    山口県の日本海側にあたる萩市や長門市周辺は、冷涼で積雪もみられる気候からブナをはじめとする広葉樹の天然林が残る地域です。原生的な森林が点在し、自然観光資源としても人気があります。
    また、この地域では、森林浴や自然散策のフィールドとして活用され、環境保全と観光が両立する地域です。

  • 岩国・周南エリア
    瀬戸内海に面する山口県東部の岩国市や周南市は、温暖で雨が少ない気候で、スギやヒノキなどの人工林が広がっています。戦後に造林された森林は、伐採期を迎え木材生産の中心地です。
    周辺には製材所や木材加工施設が多く集まり、県内の木材関連産業を支える地域となっています。

  • 美祢・山口エリア
    県の中央部に位置する美祢市や山口市周辺は、カルスト台地として有名な秋吉台を中心に独自の地形が広がります。
    周辺には針葉樹と広葉樹が入り混じり、自然の景観美と生態系の豊かさが魅力です。
    森林資源としての活用だけでなく、観光や教育など、さまざまな役割を果たしています。

山口県では、それぞれの地域が持つ魅力や役割を大切にしながら、森林を守り活かす取り組みが続けられています。

3. 山口県の林業について

山口県の林業を支える事業体と、そこで働く人々の現状を見ていきましょう。

3.1.林業経営体の数

山口県の林業経営体は、2020年では543経営体となっています。これに対し、2015年には2,007経営体あり、わずか5年で7割以上も減少したことになります。
また、543経営体のうち法人化しているのは、わずか25経営体。ほとんどが個人や家族経営です。
こうした大幅な減少の背景には、林業を取り巻く経済環境の変化や後継者不足といった課題があると考えられます。

さらに、県内の経営体の中で「緑の雇用」事業を利用できる認定事業体は、19経営体のみです。
山口県内の認定事業体については、「こちら(認定事業体一覧)」に一覧がありますので、チェックしてみてください。
「緑の雇用」は、林業の担い手を確保・育成するために国が実施している制度です。認定を受けた林業事業体で働く人が対象で、未経験からでも現場で働きながら必要な資格や技術を身につけられます

さらに詳しく「緑の雇用」について知りたい方は、。「緑の雇用とは?どんな内容?メリットや取得できる資格まで詳しく紹介!」も参考にしてください。

3.2.林業従事者の推移

山口県で林業に携わる人は、令和2年時点で579人となっています。これは2010年の2,528人、また2015年の887人から比べても大きく減少しています。

森林組合で働く作業員の平均年齢は、平成5年度の時点で49歳でした。年齢構成を見ると、49歳未満が19%、40〜59歳が全体の60%、60歳以上は21%を占めています。

全国的に問題となっている林業従事者の減少や高齢化は、山口県でも例外ではありません。ただ、近年では「緑の雇用」を活用する新規就業者や、Uターン・Iターンで戻ってくる人、さらに女性の進出などにより、若い世代を中心とした新しい担い手が少しずつ増えてきています。

▶参考:令和5年度山口県森林・林業統計要覧
▶参考:令和2年刊山口県統計年鑑・林業
▶参考:平成27年刊山口県統計年鑑・林業
▶参考:山口県森林整備支援センター

4.山口県で林業について学べる場所・支援先

ここからは、長野県へ移住し林業へ従事しようとしている方向けの支援金や、長野県内の林業支援先について見ていきましょう。

4.1やまぐち森林・林業未来維新カレッジ

やまぐち森林・林業未来維新カレッジは、山口県が運営する林業人材育成を目的としています。
林業未経験者から中堅技術者までを対象に、6つのコース・全50講座を用意。段階別の研修や講座が受けられます。受講料は、実費分のみで全講座無料です。

研修内容は講座により異なりますが、たとえば講座内容は、以下のものです。

  • 林業基礎知識の習得や素材生産に必要な資格取得
  • チェーンソーや高性能林業機械の基本操作
  • 事業体への派遣研修

就業支援や現場体験、事業体とのマッチングなど、学ぶだけでなく働くまでを見据えたサポートが充実しています。

やまぐち森林・林業未来維新カレッジ

4.2.林業担い手確保・育成支援センター

山口県森林・林業人材育成センターは、令和6年に新設されました。県内に6か所設置され、県内の森林保有者や林業の仕事に関わりたいという方を支援しています。

レベルに合わせた仕事を紹介してくれるため、副業で働きたい方や、別の仕事の閑散期の短期間だけ働きたい方などにもおすすめです。

相談は無料なので、林業に興味のある方は一度相談してみましょう。

山口県ホームページ

将来の担い手として森林と向き合いたい方は、一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

5.山口県の林業に関するよくある質問

山口県の林業に関するよくある質問をまとめました。

5.1.山口県の森林や林業にはどのような特徴がありますか?

山口県は県土の約72%が森林で、人工林の多くが伐採期を迎えています。地域によって天然林や人工林の分布が異なり、木材生産や環境保全、観光など多様な林業が展開されています。

5.2.山口県で林業の仕事を始めるにはどうすればいいですか?

山口県では、林業未経験者を対象にした研修制度や支援機関があります。
やまぐち森林・林業未来維新カレッジでは、チェーンソーの取り扱いから資格取得まで段階的に学べます。
また、林業担い手確保・育成支援センターが6か所に設置。短期的な仕事の紹介や副業として関わりたい方への支援もおこなっています。
さらに、ハローワーク林業求人専門サイト「RINDOの活用がおすすめです。

山口県への林業移住を検討している方は、移住支援サイト「住んでみぃね!ぶちええ山口」や「山口県への移住を検討する方へ|支援制度と暮らしの魅力5選を紹介」が便利です。山口へ林業移住をした方の体験談が掲載されていますよ!

5.3. 山口県の林業で「緑の雇用」に対応している事業体はどこですか?

山口県では、543ある経営体の中で、法人化しているのは25経営体。個人経営が多いという特徴があります。
山口県内で「緑の雇用」に対応している認定事業体は、19経営体です。これらの事業体では、未経験からでも働きながら林業技術を身につけられます。
緑の雇用に対応していない事業体でも、独自の研修制度などを設けているところもあります。
気になる事業体には、研修制度の有無などを確認すると安心です。

6.まとめ

今回は、山口県の森林や林業の現状、地域ごとの特徴や就業支援について見ていきました。

山口県は、県土のおよそ72%を森林が占める自然豊かな地域で、地域によって異なる気候や地形を活かし、多様な森林環境や生態系が育まれています。
林業を取り巻く環境は決して簡単ではありませんが、やまぐち森林・林業未来維新カレッジや林業担い手確保・育成支援センターなど、未経験からでも安心して学べる環境が整っています。

「自然に囲まれた環境で働きたい」「地域に貢献できる仕事をしたい」と考えている方は、ぜひ山口県で林業に挑戦してみてください。

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