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2025.05.12 移住情報

静岡移住を検討する方へ|人気エリア5選や魅力・注意点を紹介

認定NPO法人ふるさと回帰支援センターが2025年2月に発表した「移住希望地ランキング」で、静岡県は2位にランクインしています。(※2020年から2024年までの4年間は連続1位)

長きにわたりランキング上位にいる静岡県には、一体どのような魅力があるのでしょうか?

この記事では、移住を検討するうえで押さえておきたい静岡県の基本情報人気の移住エリア移住のメリット・デメリットなどをご紹介します。

※目次から読みたい見出しにスキップできます。

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  • 目次
      1. 静岡移住について
        1-1|静岡県の基本情報
        1-2|静岡県の移住ポータルサイト
        1-3|静岡県の移住支援金・補助金
      2. 静岡県の人気移住エリア5選
        2-1|静岡市
        2-2|浜松市
        2-3|三島市
        2-4|伊豆市
        2-5|森町
      3. 静岡県のここが魅力!移住するメリット4つ
        3-1|海・山・温泉が近い
        3-2|東京へアクセスしやすい
        3-3|温暖で過ごしやすい
        3-4|健康寿命を伸ばしやすい
      4. 静岡移住はやめとけ?4つのデメリット
        4-1|希望の住まいを見つけにくい
        4-2|希望の仕事を見つけにくい
        4-3|収入が下がることがある
        4-4|自然災害のリスクがある
      5. 静岡県移住者の声・口コミ
      6. まとめ

静岡移住について

静岡 移住

静岡県は東京へのアクセスがよいことに加え、海や山などが身近にある自然豊かな県です。

まずは、移住を検討するうえで知っておきたい静岡県の基本情報や補助金などについてみていきましょう。

静岡県の基本情報

静岡県の人口、隣接県、県庁所在地などの基本情報は次のとおりです。

都道府県名 静岡県
所在地 中部・東海地方
県庁所在地 静岡市
人口 3,55万3,518人(2023年10月時点
面積 7,777.01㎢(2025年1月時点
隣接県 神奈川県、山梨県、長野県、愛知県

静岡県は、本州のほぼ中央部に位置している県です。北側には富士山や南アルプスなどの山々がつらなり、南側は太平洋に面しています。

温暖な気候で過ごしやすい静岡県は、お茶、みかん、わさび、桜えびなどの特産品が豊富。東京へは新幹線で約1時間と、都市部へのアクセスも良好です。

自然に囲まれながらも便利な生活を送れることから「田舎のよさも都会っぽさも、どっちも大事!」という移住希望者から人気があります。

静岡県の移住ポータルサイト

静岡県への移住を検討している方は、まず静岡県公式の移住・定住情報サイト「ゆとりすと静岡」をチェックしてみましょう。

こちらのサイトでは、静岡県の移住に関する以下のような情報が掲載されています。

【ゆとりすと静岡でわかること】

  • 静岡県の魅力
  • 各市町の特徴
  • 空き家バンクや住まい情報
  • 移住支援制度や補助金の詳細
  • 就職・起業支援に関する情報
  • 移住相談会やイベントの案内
  • 先輩移住者のインタビュー

「具体的な支援制度や補助金が知りたい」「仕事や住まいの情報を探している」「実際の移住者の声を参考にしたい」という方は、まずは「ゆとりすと静岡」をチェックしてみましょう。

静岡県の移住支援金・補助金

静岡県では、県外からの移住者を応援するための「移住・就業支援金制度」「地方就職学生支援金制度」「テレワーク対応リフォーム補助制度」などを実施しています。

それぞれの概要を簡単にみてみましょう。

静岡県移住・就業支援金制度 東京圏から静岡県内の対象地域に移住し、静岡県マッチングサイト掲載の求人に応募・就職する方に100万円(単身の場合は60万円)を支給

(※18歳未満の子ども1人につき100万円加算)
静岡県地方就職学生支援金制度 東京圏内のキャンパスに通う学部生が、卒業年度の6月1日以降に実施される静岡県内の企業の採用選考に参加するための交通費を支援

(※令和7年度からは実際に静岡県に移住する際にかかった引越し費用も支援予定)
テレワーク対応リフォーム補助制度 自宅にテレワークスペースを確保する、家事負担を軽減するなどのリフォーム費用補助

(※18歳未満の子どもがいる世帯、または夫婦いずれかが39歳以下の若手夫婦世帯が対象)

参考:ゆとりすと静岡

ゆとりすと静岡の「移住・就業支援金、支援制度」のページには、市町ごとの支援制度がまとめて掲載されています。

移住コストを少しでも抑えたい方はチェックしてみましょう。

静岡県の人気移住エリア5選

静岡 移住 人気

静岡県で人気の移住エリアは、静岡市浜松市三島市伊豆市森町の5つが挙げられます。

それぞれのエリアの特徴や魅力をみていきましょう。

静岡市

静岡市は、静岡県のほぼ中央に位置する県庁所在地です。人口は約67万人(2025年4月時点)で、全国20都市が該当する「政令指定都市(※)」としての機能をもちます。

※政令指定都市……都道府県と同等の権限・財源が保障されている都市

静岡市の特徴は、県庁所在地ならではの都市機能と、自然環境の豊かさを兼ね備えていること。東京・名古屋まで新幹線で約1時間とアクセスがよく、静岡駅周辺にはパルコ、モディ、松坂屋などの大型商業施設が充実しています。

一方、車を20分ほど走らせれば、海、山、川といった大自然のなかへ。風味豊かなお茶や海鮮を味わったり、自然の息遣いを感じながらアウトドアを楽しめたりもします。

静岡市の約80%は「オクシズ」と呼ばれる自然豊かな中山間地域で、自然に囲まれながらも利便性を重視している方におすすめの地域です。

【静岡市がおすすめな人】

  • 都会×自然のバランスを求める人
  • 東京や名古屋によく行く人
  • 仕事の選択肢を多く持ちたい方人
  • 海と山の両方を身近に感じたい人

▶︎静岡市公式ホームページ
▶︎静岡市移住・定住情報サイト「いいねぇ。静岡生活」
▶︎静岡県・静岡市の移住支援制度一覧

浜松市

浜松市は、静岡県西部に位置する政令指定都市です。人口は県内最大の約78万人(2025年5月現在)で、ホンダ、スズキ、ヤマハといった世界的企業が発祥した地として知られています。

浜松市の特徴は、なんといっても「起業」や「ものづくり」のエネルギーに溢れていること。「やらまいか(=やってみよう!)」のチャレンジ精神が根付いている浜松市では、市民や移住者の起業やUIJターン就職を積極的にサポートしています。

また、浜松市は公共交通機関や生活に必要な施設が充実していながらも、海、湖、川、山などの自然が身近にある環境です。年間を通じて温暖な気候のため、お子さんやお年寄りも快適に暮らせます。

都会×自然がちょうどよいバランスの浜松市は、快適な生活をしながらも五感を刺激したい人におすすめの街です。

【浜松市がおすすめな人】

  • 起業やものづくりに興味がある人
  • 都会×自然のバランスを求める人
  • 海と湖の両方を楽しみたい人
  • 子育て支援を重視する人

▶︎浜松市公式ホームページ
▶︎浜松市移住促進HP「はじめよう、ハマライフ」
▶︎静岡県・浜松市の移住支援制度一覧

三島市

三島市は、静岡県東部に位置する地域です。人口は約10万人(2025年3月時点)で、富士山の雪解け水が湧き出す「水の都」と呼ばれています。

三島市の特徴は、東京へのアクセスのよさと、豊かな自然環境を両立していること。JR三島駅から品川駅までは新幹線でわずか37分(東京までは44分)で、静岡から東京まで通勤できる「転職なき移住」が実現可能です。

また、三島市は富士、伊豆、箱根という、国内外から人気の観光地も豊富。夏の「三嶋大祭」をはじめとした季節ごとのイベントも充実しているため、お盆や冬休みなどの長期休暇を近場で満喫できます。

都内での生活スタイルを変えずに、地方に移住したい」という、一見すると難しそうな希望も三島市でなら実現可能です。

【三島市がおすすめな人】

  • 東京に通勤したい人
  • テレワークを希望する人
  • 富士山の絶景を日常的に楽しみたい人
  • 温泉地(伊豆・箱根)へのアクセス重視の人

▶︎三島市公式ホームページ
▶︎移住定住応援サイト「笑顔マシマシ!三島市暮らし」
▶︎静岡県・三島市の移住支援制度一覧

伊豆市

伊豆市は、静岡県の東部・伊豆半島の中央部に位置しています。人口は約2万7,000人(2025年5月時点)で、美しい山々と豊富な温泉が魅力の地域です。

伊豆市の特徴は、温泉、峠、滝などの観光スポットが豊富にあること。日本の滝100選に選出された「浄蓮の滝」や、伊豆の踊子(作・川端康成)の舞台になった「浄蓮の滝」などが身近にあります。

さらに、温泉地が豊富なことから、伊豆市は観光関連のビジネスチャンスが豊富。起業や新規事業などを考えている移住希望者にぴったりの街です。

都市へのアクセスも悪くなく、電車・車で三島駅まで約30分、東京まで約2時間の立地。「空き家バンク」や「お試し住宅」などで、移住希望者を受け入れる体制も整っています。

【伊豆市がおすすめな人】

  • 温泉を日常的に楽しみたい人
  • 観光地暮らしを楽しみたい人
  • 観光業での起業・就職を考えている人
  • 水道水を美味しく飲みたい人

▶︎伊豆市公式ホームページ
▶︎伊豆市移住・定住応援サイト「いずぐらし」
▶︎静岡県・伊豆市の移住支援制度一覧

森町

森町は、静岡県西部の中山間地域にある小さな町です。人口は約1万6,000人(2025年3月時点)で、その風情豊かな町並みから「遠州の小京都」と呼ばれています。

森町の特徴は、人々の心にそっと寄り添う“のどかな環境”です。山や川に囲まれたコンパクトな町でありながら、生活に必要なスーパー、飲食店、医療機関などは一通り揃っています。

また、森町は政令指定都市の浜松市に隣接していることから「隠れ人気移住スポット」としての一面も。普段は落ち着いた町に住みながら、休日は都会の賑やかさを満喫できます。

温暖な気候にも恵まれている森町は、お茶、メロン、柿などの特産品が豊富。「移住先で広めの土地を購入したい」「田舎で静かに暮らしたい」という移住希望者から人気の町です。

【森町がおすすめな人】

  • 静かな環境で暮らしたい人
  • 広めの土地・住宅を購入したい人
  • 子どもを自然豊かな環境で育てたい人
  • 農業や林業に興味がある人

▶︎森町公式ホームページ
▶︎森町移住定住促進サイト「TENCOMORI」
▶︎静岡県・森町の移住支援制度一覧

静岡県のここが魅力!移住するメリット4つ

静岡 移住 メリット

静岡県に移住すると、海・山・温泉が近い東京へアクセスしやすい温暖で過ごしやすい健康寿命を伸ばしやすいなどのメリットが挙げられます。

移住者にとって具体的にどのような魅力があるのか、以下で詳しくみていきましょう。

海・山・温泉が近い

静岡県に移住するメリット1つ目は、海・山・温泉などの自然の恵み(心身を癒す環境)が身近にあることです。

たとえば静岡市では、南アルプスでハイキングをしたり、駿河湾でマリンスポーツを楽しんだりできます。

また伊豆市では、山登りのあとに温泉でリフレッシュするといった、贅沢な休日の過ごし方を日常化することも可能です。

アウトドア好きの方はもちろんのこと、日頃の疲れを自然に囲まれた場所で癒されたい方にぴったりの環境です。

東京へアクセスしやすい

静岡県に移住するメリット2つ目は、東京へアクセスしやすい点です。

県内には東海道新幹線が横断しており、主要駅である静岡駅、浜松駅、三島駅、新富士駅、掛川駅から東京駅まで、それぞれ約44分~1時間30分でアクセスできます

JR東海道本線も通っているため、在来線での移動もスムーズです。

さらに、東名高速道路と新東名高速道路が通っていることで、車での移動も比較的スムーズ。東京方面だけでなく、名古屋・大阪方面へのアクセスも良好です。

温暖で過ごしやすい

静岡県に移住するメリット3つ目は、1年を通じて温暖で過ごしやすい気候です。

気象庁のデータによると、静岡県の年間平均気温は18.7℃(※2024年)。日照時間の長さも全国トップクラスで、沿岸部はとくに温暖で過ごしやすい気候です。

ただし、森町やオクシズなどの中山間地域は、夏涼しく冬は冷え込む「内陸性気候」となっています。

ほかの地域と比べて積雪量が多くなるため、ライフスタイルや好みに合う地域を選ぶようにしましょう。

健康寿命を伸ばしやすい

静岡県に移住するメリット4つ目は、健康寿命(自立した生活ができる期間)を伸ばしやすい点です。

厚生労働省の「健康寿命の令和4年値について(都道府県の健康寿命)」で、静岡県は男性が73.75歳、女性は76.68歳と、男女ともに全国ランキング1位を獲得しています。

静岡県の健康寿命が長い理由として考えられるのは次の4つです。

  • 日頃からお茶をたくさん飲んでいる
  • 地場の食材が豊富で食生活が豊か
  • 元気に働いている高齢者が多い
  • 温暖な気候から県民性が穏やか

長く健康に暮らせる静岡県の環境は、移住先を選ぶうえで大きな魅力的要素といえるでしょう。

静岡移住はやめとけ?4つのデメリット

静岡 移住 デメリット

静岡県への移住を検討するときは、現実的な課題も把握して「こんなはずじゃなかった……」という後悔を防ぐことが大切です。

ここからは、静岡県が移住者・移住希望者の方に実施した調査「令和3年度 静岡県への移住に関する調査」をもとに、静岡県に移住する前に知っておきたい課題点・デメリットを4つご紹介します。

希望の住まいを見つけにくい

静岡県への移住において「希望する住まいが見つからない」という移住者・移住希望者の声があります。

静岡県は東京や大阪と比べて物件数が限られているため、希望の条件にあう物件を見つけにくいのです。

なかでも静岡市や浜松市の中心部、三島市などの東京へアクセスしやすい地域では、物件の競争率が高めの傾向です。

移住を検討する際は「物件探しに余裕を持ったスケジュールを組む」「いくつかの不動産会社に相談する」「空き家バンクを活用する」といった対策を取り、希望の住まいを見つけられる準備をしておきましょう。

希望の仕事を見つけにくい

静岡県への移住では、希望する仕事を見つけるのが難しいことがあります。とくにIT関連、クリエイティブ職、専門職などの求人数は少なめの傾向です。

ただし、県内の主要産業である製造業、農業、林業、漁業、観光業などの求人は豊富にあります。

テレワーク対応リフォーム補助制度のような支援もおこなっているため、しっかりリサーチすればテレワーク勤務も可能でしょう。

静岡県で仕事を見つけるのが不安な方は、就職、起業、地域おこし協力隊などの情報が掲載されている「ゆとりすと静岡」の仕事ページをチェックしてみましょう。

収入が下がることがある

静岡県は、東京や大阪などの都市部と比較して賃金が低い傾向があります。

厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況(都道府県別)」によると、静岡県の賃金は約305万円で、全国の約318万円よりやや低めの水準です。

ちなみに、東京の賃金は約368万円、大阪は約340万円です。都会から移住をする場合は「収入が下がるかも……」と不安を覚えることがあるかもしれません。

ただし、食料品や家賃などの生活コストは都市部よりも安いため、必ずしも生活水準が下がるとは言い切れません。

移住を検討する際は収支のバランスをしっかり計算し、仕事と住まいがマッチした地域を選ぶようにしましょう。

自然災害のリスクがある

静岡県は、台風、豪雨、地震などの自然災害リスクが高い地域として知られています。

とくに近年では、静岡県は「南海トラフ地震の想定震源地に近い」といわれており、大規模地震の影響を受けるリスクが注目されています。

しかし、気象庁の「南海トラフ地震から命を守る静岡県の取組」によると、静岡県の地震・津波対策は全国トップレベル。約40年にわたり安心・安全な県土づくりに重きを置き、さまざまな対策を講じています。

気象庁 南海トラフ地震から命を守る静岡県の取組

引用元:気象庁

自然災害は全国どの地域でも起こり得ますが、その土地にあう対策を取ることで安全な環境へと近づけます。

静岡県への移住を検討する際は「ハザードマップを確認する」「地域の避難所や避難経路を確認する」などの対策をして、安心して移住生活を始められるよう備えましょう。

静岡県移住者の声・口コミ

静岡 移住 口コミ

最後に、静岡県公式の移住・定住情報サイト「ゆとりすと静岡」に掲載されている先輩移住者の声を、厳選して2つご紹介します。

「住まい空間が都内のほぼ4倍の面積になったのに家賃は約半分の負担、加えて日当たりも絶好と、圧倒的に素晴らしい住環境が手に入りました」

▶︎ゆとりすと静岡「先輩移住者の声・東京都から浜松市へ移住 広瀬さん一家」より抜粋

「スーパーではなんでも手に入りますが、森町は温かみを感じられる個人商店が充実しているんです。人との触れ合いを感じながら暮らしていくことは、子どもにとって記憶に残る想い出になるのではと思っています」

▶︎ゆとりすと静岡「先輩移住者の声・スペインから森町へ移住 プラナスさん一家」より抜粋

ゆとりすと静岡のインタビューページには、ほかにも「仕事の軸足を東京に置きながら、マリンライフを満喫している」「都会過ぎず田舎過ぎずがちょうどいい」といった先輩移住者の声もありました。

各市町ごとのインタビューがほかにもたくさん掲載されているので、興味がある方はぜひ覗いてみてください。

▶︎ゆとりすと静岡・インタビューページ

まとめ

静岡県には、海、山、温泉などの「心身を癒す環境」が身近にあります。仕事や趣味、友人関係などで東京との関わりを完全に断ち切りたくない方にとって、静岡県は理想的な移住先といえるでしょう。

静岡県への移住を検討する際は、今回紹介したメリット・デメリットを念頭に置きながら、気になる地域に実際に足を運んでみてください。あなたらしく輝ける新生活を応援しています。

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