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北海道移住を検討する方へ|移住するメリットや注意点を紹介

「いつか、北海道に移住してみたい」
このように考えている方に向けて、本記事では北海道の基本情報、おすすめの地域、移住するメリット・注意点などを紹介しています。
補助金やお試し移住についてもまとめているので、北海道移住への準備をスムーズに進めたい方は参考にしてみてください。
※目次から読みたい見出しにスキップできます。
- 目次
- 北海道移住について
1-1|北海道の基本情報
1-2|北海道の移住ポータルサイト
1-3|北海道の移住支援金・補助金- 北海道のおすすめ地域5選
2-1|札幌市中央区
2-2|旭川市
2-3|釧路市
2-4|恵庭市
2-5|沼田町- 北海道のここが魅力!移住するメリット4つ
3-1|ご飯がおいしい
3-2|夏は涼しく快適
3-3|冬は室内が温かい
3-4|自然&アクティビティが充実- 北海道移住はやめとけ?後悔しないための注意点4つ
4-1|寒さ・雪対策に備える
4-2|お金の計画を立てる
4-3|早めに仕事を探す
4-4|お試し移住をする- 北海道移住者の声・口コミ
- まとめ
北海道移住について

引用元:北海道公式観光サイト
まずは、北海道の基本情報や移住補助金などについて簡単に紹介します。
北海道の基本情報
北海道の県庁所在地、人口、面積などの基本情報は次のとおりです。
都道府県名 | 北海道 |
所在地 | 北海道地方 |
県庁所在地 | 札幌市 |
人口 | 522万4,614人(2024年時点) |
面積 | 83,424㎢ |
隣接県 | 青森県 |
北海道は、日本のもっとも北側に位置する島。人口は日本の約4%、面積は日本の約22%をしめています。

引用元:Map-It マップイット(c)
全国のなかで人口密度がもっとも低い北海道は、広大な土地や豊かな自然が魅力。
地球温暖化が進んでいる近年でも夏は涼しく過ごしやすいことから、全国の移住者希望者から高い人気を誇っています。
参考:北海道ホームページ①、②
北海道の移住ポータルサイト

引用元:北海道で暮らそう!
北海道の移住ポータルサイトは「北海道で暮らそう!」です。
こちらのポータルサイトでは、北海道移住を検討している方に向けて、市町村情報、仕事情報、住まい情報など以下のようなコンテンツを発信しています。
- 市町村について
- 仕事情報
- 空き家情報
- イベント情報
- 移住者インタビュー …など
また、北海道生活を実際に体験できる「生活体験ちょっと暮らし(移住体験)」や、あなたのちょっとした質問・疑問に答える「オンライン移住相談」などのコンテンツも充実。移住の準備に頼れるポータルサイトです。
北海道の移住支援金・補助金
北海道では、首都圏からの移住者を対象に以下のような移住支援金を支給しています。
- 東京23区から北海道に移住して、マッチングサイトに掲載されている移住支援金対象法人に就業した方に100万円(※単身者は60万円)
- 東京23区から世帯員を帯同して移住する場合、18歳未満の1人につき最大100万円加算
ここでいうマッチングサイトとは、北海道公式の「移住支援金対象求人就業マッチングサイト」のことです。
支援金対象の要件を満たし、マッチングサイトに掲載されている対象法人に就業した方に100万円(単身者は60万円)の移住支援金が支給されます。
要件や実施有無などは市町村によって異なるため、詳しくは市町村に問い合わせるか、北海道公式の「移住支援金特設ページ」をチェックしてみてください。
北海道のおすすめ地域5選
ここでは、北海道への移住を考えている方におすすめの地域を5つ紹介します。
- 札幌市中央区
- 旭川市
- 釧路市
- 恵庭市
- 沼田町
都市部から自然が豊かな地域まで幅広く紹介するので、自分に合いそうな地域があるかチェックしてみてください。
札幌市中央区
【札幌市中央区がおすすめな人】
- 北海道の中心部に住みたい人
- 市役所などに近い場所がよい人
- アクセスのよさ重視の人
- 雪や寒さ対策が不安な人
札幌市中央区は、市内の中心に位置する地域です。市役所、裁判所、北海道庁などの行政機関が集まっていて「北海道の中枢」と呼ばれています。
人口は約24.4万人。ここ10年で人口が増え続けており、移住者や道内の転入者から人気の街です。

引用元:札幌市公式サイト
JRは3路線あり、札幌駅から新千歳空港までは快速エアポートで最速37分で移動可能。地下鉄、市電、バスなども充実しています。
また、コンサートホールKitara、円山球場、大倉山ジャンプ競技場など、文化・スポーツ施設も充実。
北海道のなかでも冬の気温がそこまで冷え込まないため「雪や寒さがちょっと心配……」という方でも住みやすい地域です。
旭川市
【旭川市がおすすめな人】
- 都会×自然を楽しみたい人
- 雪が多く降る地域がよい人
- 自然災害が少ない地域がよい人
- 近くに病院があってほしい人
旭川市は、北海道のほぼ中央に位置する「北海道第2の都市」です。人口は約31万人。札幌市ほど人が多すぎず、都会×自然のバランスがとれた地域です。
道内各方面へのアクセスもよく、札幌駅までは特急で最速85分で移動できます。

引用元:旭川市公式サイト
旭川市は「日本でもっとも雪が降る日が多い地域」ですが、行政の除雪体制が整っており安心です。
自然災害が少ないことでも知られていて、2020年の政府調査では「今後30年以内に震度6弱以上の地震に見舞われる確率が0.76%」とされています。
参考:地震調査研究推進本部 地震調査委員会「全国地震動予測地図 2020年版」
医療機関の数の多さは、北海道のなかでもトップクラス。病気や災害に備えて、家族の安心を大切にしたい方におすすめの地域です。
▶︎旭川市公式サイト
▶︎旭川市移住情報サイト
釧路市
【釧路市がおすすめな人】
- ほどよく都会に住みたい人
- 夏の暑さが苦手な人
- 雪が少ない地域に住みたい人
- 花粉症がつらい人
釧路市は、北海道の東部に位置する、人口約15万人の”ほどよく都会”な地域です。
移住体験の利用者数は、なんと13年連続で北海道No.1(※平成23年〜令和5年まで)。近年「北海道の人気移住先」として人気が高まっています。
参考:北海道公式サイト「北海道の「移住・定住」に関する調査結果」

引用元:釧路市公式サイト
釧路市が移住先として人気の理由の1つは、雪が少なく、夏は涼しい「気候が快適な地域」であること。
夏(7〜9月)の最高平均気温は21.5℃で、本州より約10℃低いです。真夏でも30℃を超える日はほとんどありません。
冬(12月〜3月)の降雪量は、雪が多い旭川市の3分の1以下。スギやヒノキが自生していないため花粉が少なく、花粉症の方にもやさしい環境です。
▶︎釧路市公式サイト
恵庭市
【恵庭市がおすすめな人】
- 花や緑に触れたい人
- 静かに暮らしたい人
- アクセスのよさも大切な人
- 雪が少ない地域がよい人
恵庭市は、札幌市と千歳市のほぼ中間に位置する地域です。人口は約7万人で、札幌市や旭川市などの都市部より落ち着いた雰囲気があります。
JR線で札幌駅まで約24分、新千歳空港まで約13分とアクセスも抜群。
「花のまち」としても有名で、年間を通してガーデンイベントや花の展示会などがおこなわれています。

引用元:恵庭市移住・定住支援サイト
スーパーやドラッグストアなどが充実している市街地は、市域の約5%と非常にコンパクト。西部側のほとんどが森林で、北部には農地も広がっています。
便利さと自然環境のバランスがよく、一人暮らしからファミリー層まで、幅広い世代が暮らしやすい地域です。
沼田町
【沼田町がおすすめな人】
- のんびり暮らしたい人
- 徒歩で用事をすませたい人
- 田舎でも必要な施設はほしい人
- 子育て世代・シニア世代の人
沼田町は、北海道のほぼ中央、旭川市の左側に位置しています。人口約2,700人の小さな町で、静かでのんびりした雰囲気が魅力です。
宝島社の「住みたい田舎ベストランキング」では、シニア世代部門で全国1位、総合部門でも2位を獲得しています(※人口5,000人未満のまち)。

引用元:沼田町移住定住情報サイト
沼田町への移住がおすすめなのは、ずばり「子育て層」と「シニア層」です。
町全体で「歩いて暮らせるコンパクトなまちづくり」を進めていて、スーパーや学校、病院、介護施設などがすべて駅の周辺(半径約500m以内)に集まっています。
車がなくても日々の生活に困らない町なので、子育て層やシニア層はもちろんのこと、マイカー購入に悩んでいる一人暮らしの方にもおすすめです。
▶︎沼田町公式サイト
▶︎沼田町移住定住情報サイト
北海道のここが魅力!移住するメリット4つ
北海道に移住するメリットには、大きく以下の4つがあります。
- ご飯がおいしい
- 夏は涼しく快適
- 冬は室内が温かい
- 自然&アクティビティが充実
それぞれ詳しくみていきましょう。
ご飯がおいしい
北海道移住には「ご飯がおいしい」というメリットがあります。
自然が豊かな北海道は、気候や土地が食べ物を育てるのにぴったり。農産物、海産物、乳製品などがとてもおいしく育ちます。
有名な北海道グルメといえば、海鮮丼、ジンギスカン、ザンギ、味噌ラーメン、スープカレー、ソフトクリームなど……。挙げ出したらキリがないほどたくさんあります。
北海道に移住をすれば、これらの有名グルメを日常的に堪能できるでしょう。お刺身やお寿司はほかの地域より新鮮で安いので、一人暮らしや家族連れのお財布にもやさしいです。
夏は涼しく快適
北海道移住には「夏が涼しく快適」というメリットもあります。
実は、北海道には梅雨がありません。最近は30℃を超える地域もありますが、全体的に湿気が少なく夏でもカラッとした気候をしています。
なかでも、釧路市は7〜9月の平均気温が21℃前後と、暑さが苦手な方にはぴったりの環境です。残暑もほとんどないため、夏のジメジメした暑さが苦手な方におすすめできます。
冬は室内が温かい
北海道移住には「冬も室内は暖かい」というメリットもあります。
北海道の住宅は、基本的に壁や床の断熱性が高く、二重窓で外の寒気を室内に取り込まない設計です。はじめから「冬の寒さに対応できる住宅づくり」がなされているため、冬でも家のなかで快適に過ごせます。
ただし、家の外に出ると本州とは比べものにならないほど寒いため、移住の際はしっかり防寒対策をしましょう。
自然&アクティビティが充実
北海道移住には「自然&アクティビティが充実」しているメリットがあります。
北海道の代表的な自然&アクティビティは以下のとおりです。
- 青の洞窟クルーズ
- 小樽運河デイクルーズ
- クリアカヤックツアー
- パラグライダー
- 熱気球体験
- ガイド付き登山
- 乗馬体験
- スキー …など
春夏秋冬、北海道ではどの季節にもアクティビティが充実しています。
四季折々の自然やアクティビティを1年中楽しめるのは、まさに移住者・在住者だけの特権です。
北海道移住はやめとけ?後悔しないための注意点4つ
北海道移住は「やめとけ」といわれることがあります。冬の厳しい寒さ、暖房代の高さ、雪かきの大変さなどが主な理由です。
しかし、以下の4つのポイントに気をつければ、移住をしたあとも北海道で後悔なく過ごせるでしょう。
- 寒さ・雪対策に備える
- お金の計画を立てる
- 早めに仕事を探す
- お試し移住をする
それぞれのポイントを詳しく紹介します。
寒さ・雪対策に備える
北海道の冬(12月〜3月ごろ)は、本州とは比べものにならないほどの強烈な寒さです。
移住をしてから「こんなに寒いとは思わなかった……」と後悔しないように、以下のような寒さ・雪対策をしっかり準備しておきましょう。
- 防寒着の準備
- 暖房器具の設置
- 冬用タイヤの装着
- 雪かき・雪降ろしなどの準備
一戸建てに住む予定の方は、冬の雪かき作業が必須です。
雪かきをなるべく避けたい方は、行政による除雪作業が充実している札幌市中央区や旭川市あたりへの移住を検討しましょう。
お金の計画を立てる
北海道に限らず、移住をする際はきちんと「お金の計画」を立てることが大切です。
計画を立てないまま移住をしてしまうと「思ったより出費が多かった」「家計を維持できないかも……」と後悔してしまうかもしれません。
北海道移住で見落としがちな出費は以下のとおりです。
- 暖房費
- 灯油代
- 防寒着代
- 車の購入費
- ガソリン代や冬用タイヤ代など
なかでも、灯油代は全国平均より高めのため注意が必要です。毎月どれくらいかかるかを事前に計算して、しっかり貯蓄しておきましょう。
早めに仕事を探す
北海道でやりたい仕事がある方は、早めに仕事を探しておくと移住後に食いっぱぐれず安心です。
北海道には農業・林業・漁業などの仕事が多く、IT系や営業職などの求人が少ない傾向があります。リモートワークや営業職などを希望している方は、早めに求人をチェックして仕事を獲得しておきましょう。
一方で、求人数の多い農林漁業や観光業などは、北海道では採用されやすいメリットがあります。
せっかく北海道に住むなら、広い土地でのびのびと、そこでしかできない体験(仕事)にチャレンジしてみるのもおすすめです。
お試し移住をする
北海道移住を後悔しないためには「お試し移住をする」のがもっとも手っ取り早い方法です。
冬の間に数か月だけお試し移住をすると、以下のようなメリットがあります。
- 北海道の寒さを体験できる
- 自分に合う土地がわかる
- 移住に必要な準備がわかる
- 地域住民の雰囲気がわかる
たとえば、北海道の移住ポータルサイト「北海道で暮らそう!」では「生活体験ちょっと暮らし」というお試し移住プランを実施。
市町村のワンストップ相談窓口に問い合わせると、利用可能人数や支払い方法などを確認してくれます。

引用元:生活体験ちょっと暮らし
家具や家電が備わっている長期滞在用施設を用意してもらえるので、安心して地域住民や暮らしへの理解を深めていきましょう。
北海道移住者の声・口コミ
最後に「北海道で暮らそう!」に掲載されている北海道移住者のインタビューを厳選して3つ紹介します。
「土地の気候風土や食べ物のことをちゃんと知るために、体験移住をしました(中略)夫婦でお隣の方にご挨拶すると必ず温かく迎えてくださって、妻もとても安心できたようです」
▶︎北海道で暮らそう!移住者インタビュー03より抜粋
「北海道に暮らしてみて、広い土地ならではの人と人との助け合いの精神がすごく強いと感じました(中略)たくさんの人と仲良くなるのが北海道を楽しむコツだと思います」
▶︎北海道で暮らそう!移住者インタビュー04より抜粋
「情報があふれている時代ですが、やっぱり自分で動いてみることが大事です。体験してみたり、人に会ってみたり、見に行ってみたり、まずは自分でやってみるということからはじめてみては?」
▶︎北海道で暮らそう!移住者インタビュー06より抜粋
先に移住した先輩たちの声も参考にしながら、北海道移住への準備を進めていきましょう。
まとめ

画像提供:日高中部森林組合様
北海道の面積は日本の約22%をしめており、人口密度は全国のなかでもっとも低いです。
都会の喧騒に疲れた方は、北海道の広大な土地で農業をはじめたり、森林に入って林業の仕事に打ち込むなどの“2ndステージ”をスタートさせてみるのもおすすめです。
余裕があればお試し移住にもチャレンジして、不安や後悔なく北海道生活をスタートさせましょう。あなたの北海道移住を応援しています。