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建設業で仕事がないときの対策4選!転職を考えるタイミングも紹介

建設業界で働いていて「最近、仕事が減ってきたなぁ……」「閑散期は毎年収入が不安定」と不安を感じていませんか?
景気や時期によって収入が変動しがちな建設業は、このまま仕事を続けるべきか、将来に不安を覚えることも多いでしょう。
そこで今回は、建設業で仕事がないときの対策4選や、将来を見据えて転職を考えるべきタイミングなどを詳しく紹介します。
今より少しでも安定した生活を送りたい方は、よりよいキャリアを築くヒントにしてみてください。
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- 目次
- 建設業で仕事がない・閑散期の対策4選
1.1|専門のマッチングサービスを使う
1.2|資格を取ってスキルアップする
1.3|短期バイトや副業をする
1.4|転職エージェントに相談する- 建設業からの転職を考えるべきタイミング
2.1|収入が不安定になってきたとき
2.2|体力的に厳しくなってきたとき
2.3|将来のキャリアに不安を感じたとき- 建設業の経験者におすすめの転職先5選
3.1|ビル施設管理
3.2|不動産営業
3.3|物流ドライバー
3.4|工場作業員
3.5|林業作業員- 建設業で仕事がないときのよくある質問
4.1|建設業に未来はないって本当?なくなる可能性はある?
4.2|建設業界は今後10年でどうなる?
4.3|建設業界で暇な時期っていつ?
4.4|建設業で将来性のある職種ランキングは?- まとめ
建設業で仕事がない・閑散期の対策4選
ここでは、建設業で仕事がない閑散期にできる対策を4つ紹介します。
建設業専門のマッチングサービスを使う
建設業専門のマッチングサービスとは、仕事を発注したい「工事業者」と、仕事が欲しい「職人」さんをインターネット上でマッチングさせるサービスのことです。
空き時間に下記のようなマッチングサービスを利用すると、閑散期に新しい仕事を得られることがあります。
- 助太刀
- 請負市場
- ツクリンク
- CAREECON
- 建築建設biz
- モノクラギルド
- 職人さんドットコム ……など
建設業専門のマッチングサイトは無料で登録できるところが多いので、閑散期に仕事を探している方は登録してみましょう。
資格を取ってスキルアップする
建設業の閑散期に資格を取ってスキルアップすると、仕事が再開した際にキャリアアップ&収入UPを狙えます。
なかでも下記のような資格は、閑散期に取得しておくと今後の収入が上がる可能性が高いです。
- 1級・2級建築士
- 建築施工管理技士
- ボイラー技士
- 測量士
- 電気工事士
- 解体工事施工技士
- 造園施工管理技士
- CADオペレーター ……など
資格を取っておけば万が一転職をする際にも役立つため、将来に備えたい方はチャレンジしてみましょう。
関連記事:補助金を使って働きながら資格取得!申請方法までわかりやすく解説
短期バイトや副業をする
閑散期に仕事がないときは、短期バイトや副業で収入を得る方法もあります。
建設業での経験を活かせる短期バイト・副業の例は次のとおりです。
- 工場スタッフ
- 引越しスタッフ
- イベント設営スタッフ
- 建物管理・設備点検
閑散期に働き口を変えることで新たな知識や人脈が増え、今後のよりよいキャリアのヒントを得られるかもしれません。
関連記事:【週末林業の始め方】副業で林業をするメリット・デメリットも紹介
転職エージェントに相談する
転職エージェントは、相談者の経験やスキルに合う非公開求人を紹介したり、応募書類の添削や面接のアドバイスなどをおこなっておくれたりするサービスです。
「建設業は仕事がないし、他の職種に転職しようかな……」と考えている場合は、エージェントに自分のキャリアや適性を客観的に判断してもらうと、転職活動がスムーズにおこなえます。
建設業からの転職を考えるべきタイミング
「建設業界に入ったものの、このまま働いていていいのかな……?」と不安な場合は、転職を考えるべき次のタイミングに当てはまっているかチェックしてみましょう。
- 収入が不安定になってきた
- 体力的に厳しくなってきた
- 将来のキャリアに不安を感じた
それぞれ詳しく紹介します。
収入が不安定になってきたとき
建設業で収入が不安定になってきたら、転職を考え始めるべきタイミングかもしれません。
なかでも下記の特徴に当てはまる場合は、今後の働き方を見直す必要があるしょう。
- 閑散期以外にも暇な時期が多い
- 残業代や休日出勤手当が減ってきている
- 月々の収入の変動が激しい
- 生活費を払うのが難しくなってきた
建設業であまりに暇な時期が多いと、仕事(収入)が減り、生活がままならなくなってしまいます。上記のような状況が続く場合は、より安定した収入が見込める職種への転職を考えるタイミングかもしれません。
体力的に厳しくなってきたとき
建設業は体力を必要とする仕事が多く、年齢とともに身体的な負担が増していきます。
下記の特徴に当てはまる場合は、体力的な限界を迎える前に転職を考えるべきでしょう。
- 腰痛や関節の痛みが慢性化してきた
- 重量物の運搬に不安を感じるようになった
- 休日でも身体の疲労が残るようになった
身体の負担を無視したままでいると、安全面で危険がおよぶリスクが高まります。怪我や病気になると働けなくなるリスクもあるため、体力面で限界を感じる前に転職を検討しましょう。
将来のキャリアに不安を感じたとき
将来のキャリアに不安を感じたら、新たな選択肢を検討するべきタイミングです。
なかでも下記のような状況に当てはまる場合は、転職を視野に入れてみることをおすすめします。
- 会社の将来性に不安を感じる
- 閑散期に仕事がない働き方に疑問を覚える
- キャリアアップの機会が少ない
将来のキャリアプランを早めに見直すことで、よりよい条件での転職先を見つけるチャンスが増えます。
「今後10年で、建設業はどうなるの?」「建設業に未来はあるの?」と将来に不安を感じたら、自分が進むべき道を一度冷静に見つめ直してみましょう。
建設業の経験者におすすめの転職先5選
ここからは、建設業での経験を活かせるおすすめの転職先を5つ紹介します。
ビル施設管理

引用元::厚生労働省「jobtag」
ビル施設管理(ビルメンテナンス)は、オフィスや商業ビルの電力・空調・給排水などの設備管理をする仕事です。
建設業の閑散期にビル設備管理技能士や電気主任技術者などの資格を取っておくと、ビル施設管理への転職で有利になります。
【ビル施設管理に向いている人】
- 細かい作業が得意
- 資格取得の意欲が高い
- 急なトラブルにも冷静
- 機械に触れる仕事がしたい
ビル施設管理への転職では、特別な学歴・資格は必要とされていません。実際に働いている人の学歴は53.7%(※)が高卒なので、学歴や今現在の保有資格に自信がない方でもチャレンジ可能です。
※参考:厚生労働省「jobtag」
不動産営業

引用元:厚生労働省「jobtag」
不動産営業は、不動産(住宅や土地)の販売や、顧客の要望に応えながら不動産取引をまとめていく仕事です。
必須の学歴や資格はありませんが、宅地建物取引士や不動産鑑定士などの資格があると転職に有利です。
【不動産営業に向いている人】
- 人と話すのが好き
- フットワークが軽い
- 営業職に興味がある
- 建設業は体力的にキツい
建設業経験者の知識や技術は、不動産営業において大きな武器となります。経験を積んでキャリアアップすれば、今より安定した収入が得られるようになるでしょう。
物流ドライバー

引用元:厚生労働省「jobtag」
決まった場所・時間に貨物を輸送する物流ドライバーは、建設業で大型車両の運転経験がある方におすすめです。
トラックやトレーラーを運転するためには第一種運転免許が必要なため、すでに取得している方はドライバー未経験でも採用される可能性が高いでしょう。
【物流ドライバーに向いている人】
- 運転が好き
- 安定した収入が欲しい
- 正社員として働きたい
- 体力の負担が少ない仕事がしたい
物流ドライバーは高卒で働いている人が68.8%(※)いて、多くの企業が未経験者の採用もおこなっています。転職のハードルが比較的低いため、学歴や保有資格に自信がない方も安心してチャレンジしてみてください。
※参考:厚生労働省「jobtag」
工場作業員

引用元::厚生労働省「jobtag」
工場作業員は、工場内で製造に関する軽作業や清掃などをおこなう仕事です。
工場のなかでも建設資材メーカーでは、建設業で身につけた知識やスキルを発揮しやすいでしょう。
【工場作業員に向いている人】
- コツコツ作業が好き
- 手順に従って作業するのが得意
- 立ち仕事に抵抗がない
- 体力に自信がある
フォークリフトを運転できるフォークリフト運転技能講習修了証(国家資格)を取得すると、今後のキャリアアップや収入UPが期待できます。
フォークリフト運転技能講習修了証の合格率は90%以上(※)と難易度が低いため、建設業の閑散期に取得しておくとよさそうです。
※参考:厚生労働省
林業作業員

画像提供:メジャーフォレストリー株式会社様〜通年の仕事量が安定◎美しい森づくり×儲かる林業を目指す会社〜
林業は、伐採・植林などに従事して森林を育成・管理する仕事です。
建設業と同じく屋外での作業が中心となるため、未経験から転職をしてもさほど違和感を感じず仕事に馴染めるでしょう。
【林業作業員に向いている人】
- 山や自然が好き
- 地方移住するのが夢
- チェーンソーや重機を使ってみたい
- 社会や地球に貢献する仕事がしたい
人々の生活に欠かせない「木」を扱う林業は将来性が高く、ほかの職種やAIに仕事を奪われる心配がありません。季節によってさまざまな仕事に取り組むため、収入が安定しやすい点も魅力です。
また林業では、国や各事業体が就業支援や資格取得支援などに積極的に取り組んでいます。
未経験・無資格からでもキャリアアップしやすい環境が整っているため「収入を安定させたい」「将来は独立を考えている」という方におすすめです。
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建設業で仕事がないときのよくある質問
最後に、建設業で仕事がないときのよくある質問を紹介します。建設業の今後や将来性が知りたい方は参考にしてみてください。
Q1.建設業に未来はないって本当?なくなる可能性はある?
建設業がなくなる可能性はほとんどありません。なぜなら、建築物の改修、インフラの維持管理、防災対策などで、建設業には常に一定の需要があるためです。
ただし、建設業は業界構造が大きく変化している業界でもあります。建設業で活躍し続けるためには、これからの変化に対応できる技術やスキルを身につける必要があるでしょう。
Q2.建設業界は今後10年でどうなる?
建設業界は、今後10年でより効率的&持続可能な産業へと進化していくことが予想されます。とくに下記の点においては、今後10年で大きな変化が見込まれるでしょう。
- ICT技術による生産性の向上
- 環境配慮型の建築需要の増加
- 多様な人材が活躍できる仕組みづくり
- 材料の高騰におけるコスト管理
今後は従来の技術に落ち着くことなく、デジタルスキルの習得や環境配慮型工法への理解が必要になります。
Q3.建設業界で暇な時期っていつ?
建築業界の暇な時期(閑散期)は、一般的に4月〜6月、12月〜1月といわれています。
決算期に合わせて2月〜3月は忙しく、新年度が始まる4月からは需要が落ち着き閑散期となります。また9月〜11月は秋の需要期で忙しくなりますが、12月〜1月は再び需要が落ち着き閑散期となります。
Q4.建設業で将来性のある職種ランキングは?
建設業で将来性が高い職種は、一級建築士、技術士、土木施工管理技士、電気工事施工管理技士などが挙げられます。これらは建設業界で常に需要のある国家資格で、ほかの職種に比べて年収も高めの傾向です。
まとめ

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建設業で仕事がないときは、建設業のマッチングサービスを使う、資格を取ってスキルアップする、短期バイトや副業をする、転職エージェントに相談するなどの対策を取りましょう。収入や将来のキャリアに強い不安がある場合は、思いきって転職するのも一つの道です。
とくに建設業経験者は、人手不足の林業業界で”即戦力”として歓迎されやすい傾向があります。経験年数や資格などによってキャリアアップしやすい業界なので「仕事がない……」という不安から解放されたい方は、林業への転職も視野に入れてみてくださいね。