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2025.02.08 コラム

ガテン系の意味とは?由来・年収・向いている人をわかりやすく解説

ガテン系ってどんな意味があるの?
ガテン系の仕事に興味があるけど、自分に向いているかわからない……

このように思っていませんか?
今回は、ガテン系の仕事について下記の疑問をわかりやすく解説します。

  • ガテン系の意味
  • 主な職種
  • 仕事内容
  • 年収
  • 向いている人
  • ガテン系の仕事の見つけ方

ガテン系の基礎知識を身につけて、自分に向いているかチェックしてみましょう!

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  • 目次
      1. ガテン系とは?意味・由来
        1.1|ガテン系の意味・由来
        1.2|ガテン系の言い換え
      2. ガテン系の主な職種一覧
        2.1|土木・建設業
        2.2|造園工
        2.3|運輸業
        2.4|整備士
        2.5|工場作業員
        2.6|林業作業士
      3. ガテン系の仕事に向いている人の特徴
        3.1|体力がある
        3.2|責任感が強い
        3.3|早起きができる
        3.4|成果を実感したい
        3.5|チャレンジ精神がある
        3.6|チームの一員として働きたい
        3.7|手に職をつけたい
      4. ガテン系の仕事の探し方
        4.1|ハローワークで探す
        4.2|求人情報サイトで探す
        4.3|転職サイトで探す
      5. ガテン系の意味・仕事についてよくある質問
        5.1|ガテン系のファッションってどう思われてる?
        5.2|ガテン系の仕事ってかっこいい?モテる?
        5.3|ガテン系は差別用語ですか……?
      6. まとめ

ガテン系とは?意味・由来

ガテン系 意味

まずは、ガテン系の意味・由来を簡単に紹介します。

ガテン系の意味・由来

ガテン系とは、簡単にいうと「肉体労働がメインの仕事」を指す言葉です。たとえば、建設業、整備士、ドライバーなどがガテン系の仕事にあたります。

ガテン系という言葉は、1990年に人気を博したリクルート社の求人情報誌「ガテン」が由来という説も。ガテンは肉体労働系の職種をメインに扱う求人誌で、その影響を受けて、世間では現場仕事や職人のことを「ガテン系」と呼ぶようになったといわれています。

【ガテンの豆知識】
リクルート社のガテンは「合点がいく」「がってん!(OK!)」をモジってつけられた名前(造語)です。「現場で働く職人が、合点のいく生き方ができるように」という願いが込められています。当時発行されていた求人情報誌のなかでも、インパクトのある覚えやすい名前だったようです。

ガテン系の言い換え

「ガテン系」の言い換えには、次のような言葉があります。

ブルーカラー 建設現場や工場などで肉体労働をする人を指す言葉。
建設労働者 建設現場で働く人を指す言葉。主に大工、左官、とび職、配管工、解体工など。
土木作業員 道路や河川などの土木工事をおこなう人を指す言葉。
作業員 肉体労働をする人を指す言葉。
職人 肉体労働のなかでも、特別な技術やスキルをもつ人を指す言葉。

ブルーカラーは、現場で青い襟付きのシャツ(作業服)を着て働く人をイメージしてつくられた言葉です。

反対に、オフィスで頭脳労働をする人(白い襟付きシャツを着て働く人)のことを「ホワイトカラー」といいます。

ガテン系の主な職種一覧

ガテン系 職種

ここでは、ガテン系の主な職種、仕事内容、年収などを一覧で紹介します。

※年収は厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」を参考にしています。

土木・建設業

ガテン系の代表ともいえる土木・建設業は、住宅、空港、高速道路、橋などの建設・工事にかかわる仕事です。建設業は細かく下記のような職種に分かれており、それぞれで担当する業務が異なります。

大工 建物の骨組み、外壁、床、天井、屋根などを設計図どおりにつくる仕事。 年収457万円
左官 建物の壁、床、天井などにコテで下地を塗る(または仕上げをする)仕事。 年収452万円
とび職 建設現場で高所作業(足場・鉄骨の組み立てや、重量物の運搬など)をする仕事。 年収460万円
電気工事士 住宅、ビル、工場などで配線工事や電線の接続などをする仕事。 年収550万円
配管工 住宅、事務所、工場などの配管工事をする仕事。 年収512万円
鉄筋工 鉄筋コンクリート造の建物の骨組みとなる鉄筋を加工・組み立てる仕事。 年収460万円
塗装工 建物の外壁、内壁、家具などの塗装をする仕事。 年収462万円
外壁工 建物の外側にある外壁や屋根などの工事・補修をする仕事。 年収452万円
内装工 建物の内側にある壁、床、天井などの内装仕上げをする仕事。 年収452万円
解体工 建物の解体をする仕事。 年収460万円

国家資格が必要な「電気工事士」以外は、入職にあたって特別な資格や学歴は必要ありません。土木・建設業に興味がある場合は、自分に向いていそうなポジションを選ぶとよいでしょう。

造園工

造園工は、公園、庭園、緑地などの設計・施行・管理をする仕事です。自然との調和がとれた美しい空間づくりを目的として、主に次のような仕事をおこないます。

  • 顧客の要望にあわせて図面を作成する
  • 土地の測量・地割をおこなう
  • 地盤を整備する
  • 滝や池などをつくる
  • 石を敷いたり組んだりする
  • 芝、下草、草花などを植え込む
  • 完成した緑地のメンテナンスをする

屋外作業が中心の造園工は、ある程度の体力美的センスが求められます。年収は374万円とガテン系のなかでも低めで、平均年収の460万円に比べても少なめです。

参考:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」
参考:厚生労働省「jobtag」

運輸業

運輸業は、自動車、鉄道、飛行機、船などで人や荷物を運ぶ仕事です。主に下記のような職種に分かれており、それぞれ陸・海・空で運輸業務をおこないます。

電車運転士 乗客や荷物をのせた電車を運転し、安全かつ正確に目的に運ぶ仕事。 年収631万円
ルート配送ドライバー 特定の地域・ルートで決まった場所に荷物を輸送する仕事。 年収393万円
宅配ドライバー 企業や個人の荷物の受け取り、集荷、配達、配達料の徴収などをする仕事。 年収393万円
路線バス運転手 決められたルートを走行し、乗客を安全に目的地まで運ぶ仕事。 年収453万円
タクシー運転手 乗客を安全に目的地まで運ぶ仕事。 年収419万円
船員 貨物船、観光船、外国航路などで旅客・貨物を輸送する仕事。 年収456万円
パイロット 飛行機やヘリコプターを操縦して、乗客や貨物を国内外に運ぶ仕事。 年収1,779万円

国家資格を多く保有するパイロットの年収はおよそ1,779万円と、ガテン系の仕事のなかでもズバ抜けて高いです。ときに何百人もの乗客の安全を確保する重要なポジションのため、年収に恥じない重大な責任が問われます。

整備士

整備士は、乗り物や機械などの点検・整備をする仕事です。陸・海・空で、それぞれ次の職種に分かれています。

自動車整備士 エンジン、アクセル、ブレーキ、操縦機器、電気系統などを点検・整備し、車の安全性と快適性を保つ仕事。 年収487万円
船舶機関士 エンジン、発電機、ボイラーなど船舶の機関部を整備・管理する仕事。 年収456万円
航空整備士 フライト前後の点検や定期点検などをおこない、航空機の安全性を確保する仕事。 年収605万円

整備士は、陸・海・空いずれの職種も「海技従事者」や「航空整備士」などの国家資格が必要です。

ただし、自動車整備士に関しては国家資格がなくても就職ができます。しかしほかに資格保持者がいた場合、国家資格をもたずに仕事に採用される可能性は低いでしょう。

整備工場に就職したあとでもよいので、できれば「自動車タイヤ整備士」や「二輪自動車整備士」など国家資格を取得する意思を示すと、就職の可能性がUPします。

工場作業員

工場作業員は、工場で製品の加工・製造・検査・梱包などをする仕事です。セクションごとに、それぞれ次のような業務を担っています。

フォークリフト作業員 フォークリフトを操作して荷物を運搬・積み卸しする仕事。 年収456万円
積卸作業員 トラックやコンテナに荷物を手作業で積み卸しする仕事。 年収393万円
ピッキング作業員 工場や倉庫にある商品を指示書どおりに集めて仕分ける仕事。 年収340万円
梱包作業員 ピッキングされた商品を箱に詰める仕事。 年収393万円

上記のなかで、フォークリフト作業員は「フォークリフト運転技能講習修了証」の国家資格が必要です。ほか3つの職種は資格がなくても就職できますが、自動車運転免許やフォークリフト免許などがあると採用されやすいでしょう。

林業作業士

林業従事者

画像提供:森林組合こうや様〜和歌山県で現場作業員を募集中〜

林業作業士(フォレストワーカー)は、木材の伐採・加工や、森林の整備・管理などに従事する仕事です。主な仕事内容は次のとおり。

地ごしらえ 木を植えやすいように整地する
植林 苗木を植える
下刈り 苗木の周辺の雑草を刈り払う
枝打ち 加工しやすい木材をつくるために枝を切り落とす
間伐 光と栄養がいき渡るように木の本数を減らす
主伐 成長した大きな木を伐採・収穫する

林業作業士は、就職にあたって特別な資格や学歴は必要ありません。年収は374万円ほどとやや低く、同じガテン系の造園工、ドライバー、工場作業員と同じくらいです。

しかし、山林のなかで作業をする林業作業士は、つらい残業がほとんどありません。各事業体で資格取得支援も充実しているので、ガテン系のなかでもキャリアアップを狙いやすい職種です。

関連記事:林業に向いている人の特徴9選!よくある質問や一日の仕事サイクルも紹介


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ガテン系の仕事に向いている人の特徴

ガテン系 向いている人

ここでは、ガテン系の仕事に向いている人の特徴を7つ紹介します。

体力がある

体力に自信がある人は、ガテン系の仕事に向いています。ガテン系のほとんどの職種で、重いものを運んだり、長時間の立ち仕事が発生したりするからです。

さらに屋外作業の場合は、炎天下や雪など、体力的に厳しい環境のなかで業務を続けることもあるでしょう。このようなハードな環境にも負けない体力のある人には、ガテン系の仕事がおすすめです。

責任感が強い

仕事に責任をもって取り組める人も、ガテン系の仕事に向いています。ガテン系は、人々の暮らしと安全を守る重要な仕事を担っているからです。

たとえば、ガテン系のなかでも年収の高いパイロットは、たった1回のフライトで何十人〜何百人もの命を預かります。電車・路線バス・タクシーなどのドライバーも、人の命を安全に運ぶ重要な仕事です。

このように重要な仕事に責任をもって取り組める人は、ガテン系の仕事に適しています。たとえ未経験から就職しても、その責任感を評価されて順調にキャリアアップを狙えるでしょう。

早起きができる

ガテン系の仕事は、早起きができる人に向いています。現場仕事が多いガテン系の仕事は、朝早くに出勤することが多いからです。

たとえば、山林で仕事をする林業作業士は、朝7時ごろ事務所に集合してから現場へ向かいます。日が沈む16時半ごろまで働き、暗いなかで作業をするのは危険なため、夕方以降の残業は基本的にありません

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よって「夜更かしが得意!」という人よりは「日の出を見ると気持ちがスッキリする」という人のほうが、早朝出勤が多いガテン系とは相性がよいでしょう。

成果を実感したい

仕事の成果を実感したい人にも、ガテン系の仕事は向いています。ガテン系の仕事は、目に見える形で成果をあげられることが多いからです。

ここで、一軒家を建てる建設業の仕事をイメージしてみましょう。はじめは何もない空き地が広がっていますが、骨組みをつくり、下地を塗り、外壁や内装作業をして少しずつ”家”の形に近づいていきます。

一軒家が完成するころには「今回もいい仕事をしたな……!」と、充実感が溢れてくることでしょう。仕事の成果を存分に感じられるので、このような点に魅力を感じる人にガテン系の仕事は向いています。

チャレンジ精神がある

チャレンジ精神が豊富な人も、ガテン系の仕事に向いています。ガテン系のどの職種に就いても通る道ですが、現場作業ではしばしば”予期せぬトラブル”が起きることがあるからです。

たとえば、発注していた材料が予定日に届かなかったり、無線がいきなり壊れてしまったりなど。このようなトラブルや困難に対してチャレンジ精神をもてる人は、現場で重宝されるでしょう。

チームの一員として働きたい

チームで動くことが多いガテン系の仕事は、チームの一員として働きたい人にぴったりです。

ガテン系の仕事は、1つの現場に多くの人が集まります。さまざまな職種の人と連携プレーをしながら仕事を進めていくため、ある程度のコミュニケーション力が必要になるでしょう。

そのため「最初から最後まで、完全に個人で仕事をしたい」という人よりは「チームの一員として働きたい」人のほうが、ガテン系の現場作業にストレスを感じにくいです。

手に職をつけたい

手に職をつけたい人にも、ガテン系の仕事は向いています。ガテン系のほとんどが手に職がつく「職人仕事」で、専門的な技術やスキルを習得できるからです。

専門的な技術やスキルは働きながら身につきますが、なかには資格取得支援制度を設けいている会社もあります。資格を取ると専門的な技術やスキルが身につきやすいだけでなく、キャリアアップの可能性も広がるでしょう。

また、ガテン系の仕事は順調にキャリアアップすれば、将来的に独立・開業も夢ではありません。独立すると年収UPする可能性も高くなるため「手に職をつけて、収入面で安心したい」という人は、自分に合うガテン系の仕事に挑戦しましょう。

ガテン系の仕事の探し方

ガテン系 仕事探し

ここでは、ガテン系の仕事の見つけ方を3つ紹介します。

ハローワークで探す

次の特徴に当てはまる人は、地域のハローワークでガテン系の仕事を探すのがおすすめです。

  • ガテン系の仕事について質問がある
  • ガテン系の仕事以外も気になる
  • 今住んでいる地域で働きたい
  • 就職・転職のアドバイスがほしい

ハローワークでは、その地域の求人を多く扱っています。担当者に直接質問できたり、就職・転職のアドバイスを受けたりすることも可能です。

ガテン系の仕事以外にも可能性を見出したい人や、何か聞きたいことがある人は近くのハローワークを活用しましょう。

求人情報サイトで探す

次の特徴に当てはまる人は、求人情報サイトでガテン系の仕事を探すのがおすすめです。

  • 手軽に求人を探したい
  • 仕事に求める条件がハッキリしている
  • ハローワークに行く時間がとれない

求人情報サイトでは「残業なし」「土日出勤OK」など、仕事に求める条件に合わせて絞り込み検索ができます。手軽に自分に合う求人を探しやすいので、仕事に求める条件がハッキリしている人にぴったりです。

転職サイトで探す

次の特徴に当てはまる人は、転職サイトでガテン系の仕事を探すのがおすすめです。

  • 働きたい職種が決まっている
  • 優良求人に応募したい
  • エージェントに相談したい
  • 自分の強みやスキルを洗い出したい

転職サイトには、エージェントやアドバイザーなどの「就職・転職のプロ」がいます。「ガテン系の仕事に興味があるけど、未経験だから不安だな……」と思っている人も、エージェントやアドバイザーを通して求人を探すことで、自分にぴったり合う職場に出会いやすくなるでしょう。

また転職サイトは、働きたい職種がハッキリ決まっている人にもおすすめです。
たとえば、林業作業士に興味がある場合は、林業専門転職サイトの「RINDO」の活用がおすすめです。専門アドバイザーにLINEで気軽に相談できたり、RINDOにしかない優良求人をチェックしたりできます。

1人で仕事を探すのが不安な人は、転職サイトでその道のプロに頼りましょう。

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ガテン系の意味・仕事についてよくある質問

ガテン系 よくある質問

最後に、ガテン系の意味・仕事についてよくある質問を紹介します。

Q1.ガテン系のファッションってどう思われてる?

近年はY2K(西暦2000年の略)の流行もあり、ガテン系のファッションがじわじわと注目を浴びています。たとえば、ワークウェアの起源ともいわれるカーゴパンツは、2024年のファッショントレンドの1つです。

ガテン系の作業着自体も、最近はおしゃれなデニム生地や、スタイリッシュな細身デザインのものが増えてきています。耐久性や収納力なども評価されており、若者からミドル層まで幅広い層に需要があります。

Q2.ガテン系の仕事ってかっこいい?モテる?

次のような理由から、ガテン系の仕事を「かっこいい」と思う人が一定数います

  • 男らしい
  • 筋肉質&硬派
  • 頼りがいがある
  • 自分に自信がある
  • 収入が安定している
  • 気前がよくハキハキしている
  • コミュニケーション能力が高い

汗を拭きながらたくましく働く姿が、男性として魅力的に映っているようです。最近は控えめな男性が増えていることから、チャレンジ精神旺盛なガテン系男子の人気が高まっているのかもしれません。

Q3.ガテン系は差別用語ですか……?

「ガテン系」という言葉は、けっして差別用語ではありません。一部で「土方(どかた)」という言葉を差別的に感じる人もいますが、こちらも正式な差別用語とはいえないでしょう。

ちなみに、建設現場や工場などで肉体労働をする人を指す「ブルーカラー」も差別用語ではありません。不安な場合は「建設作業員」や「土木作業員」と言い換えるとよいですが「ガテン系」と呼んでも差別的な問題はないでしょう。

まとめ

ガテン系の仕事は、土木・建設業、運輸業、整備士、工場作業員、林業作業士などさまざまな職種があります。体力や責任感が求められる一方で、成果が目に見えやすく、仕事にやりがいを感じられる点が大きな魅力です。

また、ガテン系の仕事は未経験からでも挑戦しやすく、資格取得によるキャリアアップのチャンスもあります。「手に職をつけたい」「社会の役に立つ仕事がしたい」と考えている方は、自分にぴったり合うガテン系の仕事に飛び込んでみてください。

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