岩手県一関市では今、山間地域に眠る地域資源を生かしながら、地域で働き・暮らす新しい担い手を育てるプロジェクトが進んでいます。
舞台となるのは、北東部の山あいにある下内野集落と、南東部の中山間地域・南小梨集落。いずれも高齢化が進む地域ながら、地域住民の手で守られ、育まれてきた森林や農地、交流拠点が今も息づいています。
たとえば、清流に希少種「カジカ」が生息する下内野集落では、地域ぐるみの農業や薬草栽培、さらには石を磨いて川を清流化する「石磨き大会」などユニークな取り組みを展開。南小梨集落では、かつて奥州藤原氏を支えた黄金山の麓に広がる約90haの共有林を地域の財産として守りながら、農業法人「こがねファーム」が地域農業を支えています。
今回、一関市が募集するのは、そうした中山間地域に移住し、3年間の協力隊活動を通じて“自伐型林業”の知識と技術を習得しながら、林業を基軸とした「複業スタイル」での暮らしに挑戦する人材。
山林の間伐や作業道の整備などの林業実践を基盤に、趣味や特技を活かした副業を組み合わせながら、自らの暮らしと仕事をデザインしていく。
まさに「現代版百姓」として、「地域に根ざし、持続可能な働き方と生き方を実現すること」がこのプロジェクトのミッションです。
自然と寄り添い、地域の力となる。そんな「これからの暮らし方・働き方」を、一関から始めてみましょう!
※「まずは話を聞いてみたい!」という方に向けて、オンラインでの説明会を開催します。
◆第1回オンライン説明会(7/2 19:00~20:15【参加費無料】)
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https://forms.gle/pDVBxbewGF4iCn1F7「一関地域おこし協力隊ポータルサイト」はこちら▼
https://ichinoseki-kyouryokutai.net/
・地方移住に興味はあるけど、仕事や住居、人とのつながりが不安でとどまっている
・「好きなことを仕事にしたい」と思いながら、何年も過ぎてしまった
・いつか自分の力で生計を立てて暮らしたい
・環境や地域社会に貢献できる働き方・生き方に興味がある
▷森と生きる循環型の暮らし。「自分らしい生き方」で、“好き”を仕事にできる場所。
なぜ、「一関市地域おこし協力隊」なのか
1. 「理想の暮らし」に全力で挑戦できる、3年間の特別な時間
一関市の協力隊は、一般的な地域おこし協力隊のように行政から決められた活動をこなすのではなく、「自分で仕事と暮らしをデザインしていく」スタイル。
林業を学びながら、自分の特技や興味を活かした副業を組み合わせていくことで、“現代版百姓”としての生業を形にしていきます。
通常の地方移住には不安やリスクがつきもの。でも一関市では、活動費・研修費などが3年間しっかり支給されるため、「将来を見据えた事業への挑戦」を安心して始められます。
「自分の生き方を、自分の手でつくりたい」
そんな暮らしを本気で考えている人にとって、一関は理想の第一歩を踏み出すのにふさわしい場所です。
雄大な自然と温かく支えてくれる地域、手厚い制度、これからの可能性がすべて揃っています!
2. 未経験から自伐型林業のプロへ。研修・道具・仲間もフルサポート
林業が未経験でも心配はありません。
活動初年度から、自伐型林業の実践者による技術研修・講習があり、車両・重機など必要なものはリースでシェア可能。
定期的なミーティングや共同作業もあるので、常に仲間と学び合える環境があります。
実際にこれまで参加してきた協力隊員の多くは、林業未経験者。
初心者同士で励まし合いながら、技術を身につけています。
また、近隣地域には自伐型林業で独立・成功している実践者がおり、彼らから直接アドバイスを受けられるのも、一関市ならではの大きな強み。意欲次第で可能性は無限に広がります。
3年間のうちに“自分の未来のロールモデル”を見つけながら、「理想のライフスタイル」を叶えられる場所です。
3. 自分で生業を創るからこそ、自由度が高くやりがいも大きい
この協力隊のゴールは「就職」ではなく「自立」。
活動中に整備する山林や住まいの改修も、すべては卒業後の生活基盤づくりの一部です。
間伐や作業道の整備に加えて、DIYで家を整えたり、地域の農産物を活かした商品開発に挑戦したり、活動の広がりは人それぞれ。
たとえば、ログハウスキット製作、薪販売、特殊伐採、板倉づくりなど、多くの隊員が自分なりの“複業スタイル”を模索しています。
「何をやるか」はすべて自分次第。だからこそ、成果が出たときの達成感は格別です。
4. 地域とともに歩む、“等身大の地方移住”
活動の場は、山里に根ざした小さな集落。
草刈りなどの共同作業や地域行事に参加する中で、徐々に顔を覚えられ、少しずつ信頼が積み重なっていきます。
「うちの山も整備してもらえないか」
「空き家の情報なら知ってるよ」
そんな声が地域の方から自然と上がってくるようになるのが、この仕事の本質的なやりがい。
見えないところで支えてもらいながら、「地域に必要とされる存在」として成長していくことができます。
ここで得る、人とのつながりや信頼関係は何よりの財産です。
そして、地域にも環境にもどちらにも貢献できる働き方も、ここで働く最大の魅力です。
5. 暮らしやすさも抜群。ゆったりした時間と利便性の両立
一関市の山々はなだらかで作業がしやすく、「空が広い」と移住者が口を揃えて言います。
雄大な自然に囲まれながらも、仙台市までは新幹線で約20分、東京へも約2時間。
田舎すぎず、都会すぎない“ちょうどよさ”が魅力です。
家賃が非常に安価な物件も多く、DIYで住まいを整えるのも楽しみのひとつ。
DIYでの作業をきっかけに、板倉での小屋づくりやストーブに使う薪販売への副業へと発展させる隊員もいます。
「自分の人生を、自分の手で切り拓きたい」―そんなあなたに。
一関市で、小さな林業とともに生きる、まっすぐで自由な働き方を始めてみませんか?
働く人の声
「自然の中で働き、暮らす。ずっとやりたかった暮らしが、ここにありました。」
広島で生まれ育ち、仕事にやりがいを見いだせずにいた私が出会ったのが「自伐型林業」でした。登山で感じた“山に癒される感覚”が、自分の中でだんだんと「この山を守る仕事がしたい」という想いに変わっていきました。
夫婦で自伐型林業に挑戦しようと決意し、一関市の地域おこし協力隊へ。
初めての林業、空き家の改修、地域との関わり…毎日は忙しくも充実しています。
引っ込み思案な私でも、自然の中では少しずつ前に進めています。
いま、ようやく「自分らしい生き方」のスタートラインに立てたと感じています。
皆さんも「林業で暮らしたい」という気持ちを、あきらめないでほしいです。
ここ一関市には、同じ想いで踏み出した仲間と、支えてくれる地域があります。
「地域に必要とされている実感が、この上ないやりがい」
自然や環境保全に関心があり、協力隊に応募しました。
最初はもちろん不安もありましたが、月1回のミーティングや、他の協力隊メンバーとの共同作業もあるので、孤独を感じることはありませんでした。むしろ、「一緒に頑張る仲間」がいるのは大きな支えになっています。
作業道を初めて切り拓いたときは感動しましたし、活動を続ける中で、「うちの山も見てほしい」と地域の方に声をかけてもらえるようになったのも、とても嬉しかったです。地域に必要とされていることが自信にもつながっています。
自分の手で山を整備し、暮らしを整え、副業もデザインしていく。すべてが“自分次第”で進んでいく毎日は大変だけれど、その分やりがいと達成感は大きいです。
「持続可能な循環型の暮らし。理想の生き方に出会えました」
20代の頃から、世界の貧困や熱帯雨林の環境破壊に強い関心を抱いていました。
九州で出会った「皮むき間伐」の現場で、「私にもできることがある」と希望が生まれ、NPOとともに全国にその活動を広げてきました。
やがて“丸太の価値”を自ら高めるために建築の世界へ。修行を通して出会った職人たちから学んだのは、手仕事の力、美しさ、そして尊さ。
林業、農業、漁業――本来、命を支える一次産業こそ、もっと評価されるべき。
そんな想いを胸に、「自伐型林業×複業」という形で、地域に小さな風穴を開けたいと思うようになりました。
いま目指しているのは、森・川・海・人が循環する、持続可能な暮らしと働き方。
これからも、自然と共に生きる暮らしから、“自分だけの生業”を見つけていきます。
日々の活動の記録や、自己紹介、なぜ一関市に移住したのかetc…。先輩方の普段の暮らしと活動の様子もぜひご覧ください。
▷https://note.com/kyotuhata_m
▷https://note.com/kyotuhata_r
▷https://note.com/kyoutuhatamori
▷https://note.com/forest_worker
▷https://note.com/kikorito_coffee
こんな仕事をしています
◎集落活性化につながる活動への参加
集落の共同作業や行事・イベントへの参加、草刈など景観美化活動への参加、集落で行っている農業への従事といった集落活性化につながる活動や情報発信
◎自伐型林業の知識及び技術習得
森林及び林業経営に関する知識習得、チェーンソーや草刈機、バックホー等の操作技術の習得、木の伐採や運搬搬出、搬出に使用する作業道整備に関する技術の習得
◎副業の調査検討
伐型林業と組み合わせた副業の調査検討
(副業の例)間伐材の加工品製作及び販売、農業、間伐地を活用したキャンプ場、サウナ経営、作業道を活用した森林浴、トレイルランニングなどの体験観光、民家の断熱改修、高齢者買い物支援サービスなど
◎移住拠点となる空き家の改修
集落内の移住予定の空き家をDIYでの改修作業
一日の仕事の流れ(一例)
10:00 | 集落内の農作業手伝い |
11:00 | チェンーソーの操作技能トレーニング |
12:00 | 昼休憩 |
13:00 | 周辺森林の調査 |
14:00 | 副業検討のための市内事業者への訪問 |
15:40 | 活動の記録・発信 |
16:00 | 終了 |
一週間の仕事の流れ(一例)
月曜 | 休日 |
火曜 | 刈払機作業者講習の受講 |
水曜 | 副業検討のための市内調査、関係者面会 |
木曜 | 森林所有者情報の聞き取り、森林調査、林業関連図書の読書 |
金曜 | 協力隊1期生とともに林内での作業手伝い |
土曜 | 集落内の草刈共同作業への参加 |
日曜 | 休日 |
週末に地域のイベント・行事の開催や、自身のイベント企画等の実施がある場合は、休日を別の日に振替など、柔軟に働けます。
3年間の流れ
1年目 |
◎集落住民との関係性構築と森林や林業の基本的な知識と技術を身に付ける 集落の共同作業や農業、行事への参加などを行いながら、集落住民との関係性を築き、地域の資源や暮らしの情報、森林の情報などを聞き取ります。 林業については、必要とする資格取得や市が実施する自伐型林業の研修、林業関係者や近隣の市町村にいる自伐型林業の実践者、地域おこし協力隊の先輩からのフォローを受けながら、基本的な技術等を身に付けていきます。集落内外に出かけ、林業や木材に関する仕事をしている人など様々な市民や事業者に話を聞き、地域資源を生かすためのリサーチを行います。 |
2年目 |
◎林業の技術向上と副業の検討開始 引き続き研修への参加や先輩林業者のフォローアップ等を受けながら、自伐型林業の技術向上を図ります。伐採した木材をできるだけ高く売るための方法を模索するとともに、起業セミナーなどにも参加しながら、自伐型林業と組み合わせる副業の検討と実践を行います。 |
3年目 |
◎自立に向けた林業技術の確立と副業の従事・起業への助走 引き続き研修に参加したり、自伐型林業の実践者へ出向いて指導を受けるなど、協力隊の期間終了後に自ら林業経営ができるよう、しっかりとした林業の経営と技術を身に付ける仕上げの年となります。 |
4年目~ | 活動地域内や周辺の森林を働き場に自伐型林業を行い、間伐した木材の販売収入のほか、地域資源や自分の特性を生かした副業への従事、又は起業した仕事で副収入を得て、自然の恵み豊かな地域で、環境と共生した持続可能な仕事と暮らしを続けてもらえることを期待します。 |
活動イメージ
- 作業道作り
- しいたけの収穫
- 協力隊同士でのミーティング
- 間伐材の搬出作業
- 近隣市町の実践者の施業林での研修
こんな方を求めています
- 地方移住に興味があり、四季の移ろいを感じながら自然の中で働きたい方
- 環境と共生した持続可能な暮らしや仕事に興味、関心のある方
- 自然やアウトドア、森や木、農業などに興味、関心がある方
- 話好きで、新しい人との出会いやお年寄りとの会話も楽しめる方
- 自分のペースで仕事と暮らしを組み立てたい方
- 将来的に自営業で独立したい方
- すべてにおいて指示を待つタイプの方
- 一人で物事を決めるのが苦手な方
- 行動力に自信がない方
- 地域の人と関わることが苦手な方
事業所所在地:岩手県一関市/ ICHINOSEKI CITY
一関市は岩手県の最南端に位置し、宮城・秋田県に隣接。市内を東北新幹線の停車駅「一ノ関駅」が通り、東京まで約2時間、仙台にも約20分と抜群のアクセスを誇ります。
日本百景にも選ばれた「猊鼻渓」をはじめ、自然の魅力が満載。東北ならではの美しい風景が、暮らしに彩りを添えます。また、一関では「農家民泊」や「体験型移住ツアー」など、地域の人々とふれあいながら自然と共に過ごせるプログラムが充実。観光だけでなく、暮らしの中でも人とのつながりを大切にできる環境が整っています。
市内には、地元食材をふんだんに使った飲食店や直売所、温泉施設も豊富。一関名物のもち料理や地酒など、この土地ならではの味覚も楽しみのひとつです。
さらに、子育て支援や医療体制も充実しており、医療費助成や移住支援金、教育環境の整備など、安心して子育てができる体制が整っています。
都市の便利さと、田舎の豊かさ。その“ちょうどいい”バランスを求める方にとって、一関市は家族での移住にも最適なまちです。
募集要項
事業所名 |
一関市 |
募集職種 |
自伐型林業 + 複業 ・自伐型林業と副業、それぞれで「生業(なりわい)」を作り、生計を立て、中山間地域で暮らしていく1つのロールモデルになることを目指していただきます。 |
一関地域おこし協力隊ポータルサイト | |
勤務地 |
一関市大東町大原の下内野集落及び市内の森林 |
雇用形態 | 地域おこし協力隊員が個人事業主として、協力隊の活動を市から業務委託される契約を締結します。 |
勤務時間 | ・原則、週25時間(例:1日当たり5時間で週5日間)を目処に活動 (活動日、活動時間は応相談) |
給与 |
活動報酬に当たる業務委託料は、毎月291,666円(賞与はありません) |
福利厚生 |
【住居】家賃は自己負担となります。(活動集落内の空き家や活動集落に近いエリアのアパート・貸家などをご紹介します。採用決定後に担当者へご相談ください。) 【車両】自家用車をお持ちの場合、業務用車両として使用する場合があります。車両を所有していない場合、業務に使用する車両として、軽トラックを活動費からリース予定。 【補助金】起業する為の経費 |
加入保険 |
国民健康保険、国民年金にご自身で加入いただきます |
業務内容 |
下内野集落または、南小梨集落に住みながら、活動・業務を行います。 まずは、共同作業や地区の行事に参加しながら、集落の方との人間関係をつくっていきます。 また、伐採した木材の高付加価値化の方策も探ります。 |
応募資格 |
(1)総務省地域おこし協力隊の地域要件に該当する方 |
採用予定人数 |
各集落で1名ずつ |
応募の流れ
①RINDOからお問合せ
ページ下部「お問合せ」から必要内容をご入力の上、送信してください。
3営業日以内に担当者よりご連絡させていただきます。
(※オンラインでの応募前の事前相談、インターン、現場見学などもご希望に合わせて対応可能ですので、お気軽にお問合せください。)
②採用担当者よりメールまたは電話にてご連絡
〈インターン、見学に進む場合〉
ご都合のいい日程をご相談ください。
応募する前に活動拠点となる集落や住まいとなる空き家の現地訪問を条件としています。
現地訪問のアテンドのほか、旅費などの助成事業もありますので、まずはご連絡ください。一次選考:書類選考(書類受領後、1週間後を目処に選考を行います。)
履歴書(※既定の様式があります)・自己PR書類(任意様式)を作成し、提出
↓
二次選考:現地面接(書類選考後、2週間以内を目処に行います。日程は相談に応じます)
↓
選考結果通知(現地面接後1週間以内を目処に通知します。)※採用が決まった時点で募集は締め切ります。
③内定
面接〜内定までは約1週間を予定しています。
双方で合意となりましたら、採用となります!
※入職日はご相談に応じます。在職中の方も気兼ねなくエントリーください。
RINDO公式LINEよりお気軽にお問合せください。掲載企業への質問はもちろん、林業に対する不安の相談などもどうぞ◎あなたの転職活動をRINDOがお手伝いいたします!