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【女性向け】40代から独立できる仕事11選|スキルなしOKの職種も

「40代から独立できる仕事ってあるの?」
「でも、自分には特別なスキルがないから無理か……」
このように諦めてしまう40代女性は少なくありません。
しかし、40代は起業にベストなタイミングであり、スキルがなくても始められる仕事もたくさんあります。
この記事では、女性が40代から独立できる仕事を厳選して11職種ご紹介。
起業を成功させるポイントや具体的な始め方も解説しているので、参考にしながらあなたにぴったりの“独立の道”を見つけましょう。
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- 目次
- 女性が40代で起業するのは遅い…?→遅くない!
- 40代スキルなしの女性が独立・起業するポイント
2-1|1人でできる仕事を選ぶ
2-2|独立資金が少ない仕事を選ぶ
2-3|経験が活かせる仕事を選ぶ
2-4|将来性のある仕事を選ぶ- 女性が40代から独立できる仕事11選
3-1|Webデザイナー
3-2|Webライター
3-3|Webマーケター
3-4|ITエンジニア
3-5|コーディネーター
3-6|コンサルタント
3-7|公認会計士
3-8|行政書士
3-9|FP
3-10|家事代行
3-11|フランチャイズ- まず何をする?40代起業の始め方【5ステップ】
4-1|スキル・経験を整理する
4-2|将来性をリサーチする
4-3|理想の働き方と照らし合わせる
4-4|必要な資格を取得する
4-5|まずは副業から始める
- 40代から独立しやすい仕事でよくある質問
5-1|スキルなしの40代女性におすすめの仕事は?
5-2|家庭と両立したい40代女性におすすめの仕事は?
5-3|身体を動かしたい40代女性におすすめの仕事は?- まとめ
女性が40代で起業するのは遅い…?→遅くない!
「女性が40代で起業するのは遅い」という意見もありますが、決してそのようなことはありません。
むしろ40代は、次の2つの理由から“起業にもっとも適した年代”といえます。
- 起業する人のなかで40代の割合がもっとも多い
- 女性起業者の割合が過去最高に達している(※2024年時点)
日本政策金融公庫の「2024年度新規開業実態調査」によると、開業時の年齢でもっとも多いのは40代(37.4%)です。ランキング形式に並べてみると次のとおり。
- 1位:40歳代(37.4%)
- 2位:30歳代(28.6%)
- 3位:50歳代(20.8%)
- 4位:29歳以下(6.9%)
- 5位:60歳以上(6.3%)
日本では平均寿命が長くなっていることもあり、起業する年齢も少しずつ上がってきています。
40代の起業は決して珍しいことではなく、むしろ一般的な選択となっているのです。
また、起業する女性の割合も過去最高に達しています。
1994年には12.9%だった開業者の女性割合は、2024年には25.5%にまで上がりました。
これらのデータを踏まえると「40代で起業する人がもっとも多く、開業者の4人に1人は女性」ということがわかります。
40代の女性が独立・起業するのは決して遅くなく、むしろ「新しいキャリアに踏み出すベストなタイミング」といえるでしょう。
40代スキルなしの女性が独立・起業するポイント
40代スキルなしの女性が独立・起業を成功させるには、次の4つのポイントを押さえておくことが大切です。
- 1人でできる仕事を選ぶ
- 独立資金が少ない仕事を選ぶ
- 経験が活かせる仕事を選ぶ
- 将来性のある仕事を選ぶ
これらのポイントを押さえることで、スキルなしの状態からでも安心して起業への一歩を踏み出せます。それぞれ詳しくみていきましょう。
①1人でできる仕事を選ぶ
40代女性がスキルなしから起業する場合は、1人でできる仕事を選ぶのがポイントです。
1人でできる仕事には、主に次のようなメリットがあります。
- 独立資金や人件費をカットできる
- 目の前の仕事にだけ集中できる
- 仕事量やスケジュールを調整できる など
失敗したときのリスクを少しでも減らすためには、無理に従業員を抱えず、1人で起業をスタートさせるのが現実的です。
実際に、日本政策金融公庫「2024年度新規開業実態調査」でも、起業したうちの42.0%の人が「1人で開業した」と回答しています。
1人でできる仕事には、たとえばWeb系の仕事や士業系(※会計士や行政書士など)の仕事が挙げられます。
スキルなしから始めるなら、資格がなくてもできるWeb系の仕事が狙い目です。
②独立資金が少ない仕事を選ぶ
40代女性がスキルなしから起業するなら、できるだけ独立資金が少ない仕事を選ぶこともポイントです。
独立資金が少ない仕事には、主に次のようなメリットがあります。
- 起業までの準備期間を短くできる
- 融資を受ける・返済する不安がなくなる
- 自分の収入にできる金額が増える
- 失敗しても再チャレンジしやすい など
たとえば、WebデザイナーやWebライターのような在宅でできるWeb系の仕事は、独立資金が少ない仕事として知られています。
パソコン1台とネット環境があれば始められ、起業にかかるお金は数万円〜数十万円と少なめです。
一方で、飲食業や土木業のような店舗・機械が必要になる仕事は、独立資金が数百万円以上かかるケースがほとんど。
スキルなしからの起業にはあまりにリスクが大きいため、まずは独立資金の少ない仕事から始めて、少しずつ事業を拡大させていくのがおすすめです。
③経験が活かせる仕事を選ぶ
起業が失敗するリスクを最大限に減らすためには、これまでの経験が活かせる仕事を選ぶことが大切です。
同じ仕事をゼロから始める人よりもスキル・経験ともに一歩リードでき、独立・起業が成功しやすくなります。
ここで、日本政策金融公庫「2024年度新規開業実態調査」の「現在の事業に決めた理由」の回答ランキングをみてみましょう。
- 1位:これまでの仕事の経験や技能を活かせるから(47.0%)
- 2位:身につけた資格や知識を活かせるから(19.8%)
- 3位:地域や社会が必要とする事業だから(13.5%)
男女別の回答も同じランキングで、性別を問わず約半数の人が「自分の経験を活かせる仕事」で起業していることがわかります。
また、3位の「地域や社会が必要とする事業だから」という回答も注目ポイントです。
「大好きな地元で起業したい」「田舎に引っ越して、のんびり働きたい」という人にとって、背中を押してくれる回答結果となっています。
④将来性のある仕事を選ぶ
40代で起業するなら、将来性のある仕事を選ぶこともポイントです。
「将来性のある仕事」=「需要がなくならない仕事」ともいえ、安定して仕事を取りやすく、スキルなしからでも独立・起業が成功しやすくなります。
将来性のある仕事を見極めるときは、次の3つのポイントをチェックしてみましょう。
- 人々の暮らしに欠かせない仕事か?(例:医療・教育など)
- 今後も安定した需要が見込めるか?(例:Web・クリエイティブ系など)
- AIに代替されない仕事か?(例:士業・コンサルなど)
これらの条件を満たす仕事なら、10年後、20年後も安定した需要が見込めます。
できるだけ長く続けられる仕事を選ぶためにも、仕事の将来性はしっかりチェックしておきましょう。
関連記事:【2025年最新】人手不足の業界TOP5!未経験OKの仕事も厳選
女性が40代から独立できる仕事11選
ここからは、40代女性におすすめの独立・起業しやすい仕事を11職種ご紹介します。
それぞれの仕事の主な仕事内容・年収の目安・必要な資格などもご紹介するので「私にもできそう!」「これならやってみたい」と思える仕事を見つけてみましょう。
※独立後の年収は個人のスキルや実績により大きく異なるため、ここでは厚生労働省の職業情報提供サイトに掲載されている全国の平均年収をご紹介します。
Webデザイナー
Webデザイナーは、企業や個人のウェブサイトを企画・デザインする仕事です。
クライアントの要望に応じて、ページの構成・色彩・レイアウト・フォントなどを決めていきます。
Webデザイナーが40代女性におすすめの理由や、仕事に活かせる経験、必要な資格などは次のとおりです。
40代女性におすすめの理由 | ・在宅OKで家庭と両立しやすい ・年齢に関係なくスキルを磨ける ・スキル次第で安定収入を目指せる |
仕事に活かせる経験 | ・PowerPointの使用経験 ・広告関連での企画・制作経験 ・SNSでの画像加工スキル など |
必須の資格 | なし |
あると役立つ資格 | ・ウェブデザイン技能検定 ・Photoshopクリエイター能力認定試験 ・Illustratorクリエイター能力認定試験 など |
向いている人の特徴 | ・人の話を聞いて要望をくみ取れる ・新しい技術やトレンドに敏感 ・デザインや見た目を工夫するのが好き |
向いていない人の特徴 | ・パソコン作業が苦手 ・締切のプレッシャーに弱い ・ものづくりに興味がない |
厚生労働省の職業情報提供サイトによると、独立前のWebデザイナーの平均年収は約483万円です。
平均年齢は38.5歳で、62.3%の人がフリーランスとして独立しています。
Webデザイナーのメリットは、多くの案件でクライアントとのやり取りがすべてオンラインで完結すること。
デザインスキルは40代からでも習得可能なため「スキルがない……」と悩んでいる40代女性におすすめです。
Webライター
Webライターは、インターネット上で公開される記事やコンテンツを執筆する仕事です。
企業のオウンドメディア・ブログ記事・商品紹介文など幅広いジャンルの文章を作成します。
Webライターが40代女性におすすめの理由や、仕事に活かせる経験、必要な資格などは次のとおりです。
40代女性におすすめの理由 | ・在宅OKで家庭と両立しやすい ・初期費用がほとんどかからない ・これまでの経験や知識を活かせる |
仕事に活かせる経験 | ・事務職での文章作成スキル ・接客業での相手への気づかい ・主婦としての経験や知識 など |
必須の資格 | なし |
あると役立つ資格 | ・Webライティング技能検定 ・SEO検定 ・ビジネス著作権検定 など |
向いている人の特徴 | ・文章を書くのが好き ・1人で黙々と作業できる ・読む人の立場で考えられる |
向いていない人の特徴 | ・調べるのが面倒 ・スケジュール管理が苦手 ・指摘を素直に受け入れられない |
厚生労働省の職業情報提供サイトによると、独立前のWebライター(コピーライター)の平均年収は約680万円です。
平均年齢は41.5歳で、79.3%の人がフリーランスとして独立しています。
ここまでみると「私でもできそう!」と思えますが、生活に十分な収入を得るためには、基本を網羅したライティングスキルやSEO知識(※検索結果で上位表示されるための知識)が必要不可欠です。
いきなり独立すると「思ったより稼げなかった……」と失敗するリスクがあるため、興味がある人はまずクラウドソーシングで副業から始めてみましょう。
Webマーケター
Webマーケターは、商品やサービスが売れる仕組みをつくる仕事です。
市場調査・競合分析・広告運用・SNS戦略などを通じて、企業の売上げアップにつながる戦略を考えます。
Webマーケターが40代女性におすすめの理由や、仕事に活かせる経験、必要な資格などは次のとおりです。
40代女性におすすめの理由 | ・在宅OKで家庭と両立しやすい ・スキル次第で安定収入を目指せる ・40代までの豊富な知識が武器になる |
仕事に活かせる経験 | ・販売職での消費者ニーズを掴む力 ・企画職でのプロジェクト管理能力 ・SNS運用経験 など |
必須の資格 | なし |
あると役立つ資格 | ・マーケティング・ビジネス実務検定 ・ウェブ解析士 ・中小企業診断士 など |
向いている人の特徴 | ・数字やデータ分析が得意 ・論理的に考えるのが好き ・人とのコミュニケーションが好き |
向いていない人の特徴 | ・人の気持ちを汲み取るのが苦手 ・アイデアを出すのが苦手 ・トレンドに興味がない |
厚生労働省の職業情報提供サイトによると、独立前のWebマーケターの平均年収は約690万円です。
平均年齢は42歳で、37.0%の人がフリーランスとして独立しています。
Webマーケターとして高収入を得るには、高度なデータ分析スキルやマーケティングスキルを身につけることが大切。
さらに重要なのは、大手企業や外資系企業などの“予算が十分にあるクライアントを獲得する”ことです。
これはほかのWeb系の仕事にも共通している収入アップポイントなので、Web関連の仕事に興味がある方は覚えておきましょう。
ITエンジニア
ITエンジニアは、システムやアプリケーションの設計・開発・運用をする仕事です。
Web系・インフラ系・アプリ開発系などいくつか種類があり、自分の興味や得意なことに合わせて専門分野を選べます。
ITエンジニアが40代女性におすすめの理由や、仕事に活かせる経験、必要な資格などは次のとおりです。
40代女性におすすめの理由 | ・在宅OKで家庭と両立しやすい ・年齢に関係なくスキルが評価される ・スキルがあれば長く安定して働きやすい |
仕事に活かせる経験 | ・事務職でのExcel使用経験 ・論理的思考力が必要な仕事の経験 ・プロジェクトやチームをまとめた経験 など |
必須の資格 | なし(※プログラミングスキルは必須) |
あると役立つ資格 | ・ITパスポート試験 ・基本情報技術者試験 ・AWS認定資格 など |
向いている人の特徴 | ・論理的に考えるのが得意 ・新しいことを学ぶのが好き ・集中して作業できる |
向いていない人の特徴 | ・論理的に考えるのが苦手 ・新しい技術を覚えるのが面倒 ・変化が多い環境が苦手 |
厚生労働省の職業情報提供サイトによると、独立前のITエンジニア(システムエンジニア)の平均年収は約574万円です。
平均年齢は38歳で、35.0%の人がフリーランスとして独立しています。
スキルなしからではややハードルが高く感じますが、これまでコンピューター関係を学んできた方はチャレンジする価値が十分にある仕事です。
しっかりしたスキルを身につければ収入が安定しやすく、スキルレベル次第では年収1,000万円を目指すこともできます。
コーディネーター
コーディネーターは、さまざまな立場の人や組織の間に立って、うまく連携がとれるようにサポートする仕事です。
「まとめ役」や「調整役」とも呼ばれ、ファッション・インテリア・ウェディング・イベントなど、具体的な役割は分野によって異なります
コーディネーターが40代女性におすすめの理由や、仕事に活かせる経験、必要な資格などは次のとおりです。
40代女性におすすめの理由 | ・40代までのコミュニケーション能力を活かせる ・40代女性の包容力や安心感が信頼につながる ・家事や子育てで培った“段取り力”が重宝される |
仕事に活かせる経験 | ・営業職でのコミュニケーション能力 ・接客業でのホスピタリティ精神 ・PTAや地域活動での運営経験 など |
必須の資格 | なし(※分野により異なる) |
あると役立つ資格 | ・カラーコーディネーター検定 ・ファッションビジネス能力検定 ・ブライダルコーディネート技能検定 など |
向いている人の特徴 | ・人と話すのが好き ・細かいところに気づける ・プレッシャーにも冷静に対応できる |
向いていない人の特徴 | ・人とのコミュニケーションが苦手 ・責任にプレッシャーを感じる ・マルチタスクが苦手 |
厚生労働省の職業情報提供サイトによると、独立前のコーディネーター(ブライダルコーディネーター)の平均年収は約396万円です。
平均年齢は43.1歳で、13.3%の人がフリーランスとして独立しています。
コーディネーターは、人と人をつなぎ“人の役に立てている実感”をダイレクトに感じられる点が魅力。ただし、具体的な収入は分野・スキルなどにより大きく異なります。
少しでも収入アップさせたい場合は、自分のスキルや経験を最大限に活かせる分野を選ぶようにしましょう。
コンサルタント
コンサルタントは、企業や個人が抱える課題を分析し、問題解決に向けたアドバイス・サポートをする仕事です。
コーディネーターと同じようにさまざまな分野に分かれ、経営コンサルタント・ITコンサルタント・人事コンサルタント・マーケティングコンサルタントなどの種類があります。
コンサルタントが40代女性におすすめの理由や、仕事に活かせる経験、必要な資格などは次のとおりです。
40代女性におすすめの理由 | ・40代までの人生経験をそのまま活かせる ・豊富な社会人経験を活かせる ・年齢よりも実績や実力で評価される |
仕事に活かせる経験 | ・管理職でのマネジメント経験 ・営業職での問題解決能力 ・企画職での戦略立案経験 など |
必須の資格 | なし(※分野により異なる) |
あると役立つ資格 | ・中小企業診断士 ・MBA(経営学修士) ・SAP認定コンサルタント など |
向いている人の特徴 | ・論理的に考えるのが得意 ・問題の本質を見つけるのが好き ・人と話すのが好き |
向いていない人の特徴 | ・数字や分析が苦手 ・プレッシャーに弱い ・人とのやり取りが苦手 |
厚生労働省の職業情報提供サイトによると、独立前のコンサルタント(経営コンサルタント)の平均年収は約903万円です。
平均年齢は39.5歳で、43.4%の人がフリーランスとして独立しています。
コンサルタントの仕事の流れは、クライアントの課題を分析する→問題点を見つける→解決策を考える→実行できるようサポートするといたってシンプル。
しかし、コンサルタントとして独立する(高収入を得る)ためには、その分野ならではの専門知識や高度な問題解決能力が必要です。
専門知識を身につけるためには資格取得が有効なため、コンサルタントを目指す場合は中小企業診断士やMBA(経営学修士)など取得にも前向きに取り組みましょう。
公認会計士
公認会計士は、企業のお金の流れや会計処理が正しくおこなわれているかをチェックする仕事です。
お金や経営に関する幅広い知識が求められる仕事で、主に財務諸表の監査や経営コンサルティングなどを担います。
公認会計士が40代女性におすすめの理由や、仕事に活かせる経験、必要な資格などは次のとおりです。
40代女性におすすめの理由 | ・40代からでも社会的な信頼を得やすい ・1度資格を取れば生涯にわたり活用できる ・女性の細やかな視点や配慮が重宝されることも多い |
仕事に活かせる経験 | ・経理や財務職での実務経験 ・簿記や会計の知識 ・細かい作業への集中力 など |
必須の資格 | 公認会計士 |
あると役立つ資格 | ・簿記検定1級 ・米国公認会計士(USCPA) ・中小企業診断士 など |
向いている人の特徴 | ・数字に強い ・責任感がある ・細かい作業が得意 |
向いていない人の特徴 | ・数字や計算が苦手 ・プレッシャーを感じやすい ・細かいことが気になりすぎる |
厚生労働省の職業情報提供サイトによると、独立前の公認会計士の平均年収は約856万円です。
平均年齢は43.1歳で、23.4%の人がフリーランスとして独立しています。
公認会計士になるには「公認会計士試験に合格することと+3年以上の業務補助等の実務経験」が必要です。
合格率は10%前後と低いものの、国家資格のため専門性&信頼性が高く、1度取得すれば一生ものの資格として活用できます。
税理士登録をすると税務業務もおこなえるため「仕事や収入の幅をできるだけ増やしたい」「キャリアの選択肢を広げておきたい」という40代女性におすすめです。
行政書士
行政書士は、官公署に提出する書類の作成や手続きをクライアントの代わりにする仕事です。
主に建設業許可申請・会社設立手続き・相続手続き・在留資格申請・契約書作成などをおこない、個人から企業までさまざまなクライアントの法的手続きをサポートします。
行政書士が40代女性におすすめの理由や、仕事に活かせる経験、必要な資格などは次のとおりです。
40代女性におすすめの理由 | ・相続や離婚手続きなどでクライアントに寄り添える ・40代女性の落ち着きのある雰囲気が信頼につながる ・国家資格のなかでもチャレンジしやすい |
仕事に活かせる経験 | ・事務職での書類作成経験 ・接客でのコミュニケーション能力 ・相続や離婚などの人生経験 など |
必須の資格 | 行政書士 |
あると役立つ資格 | ・社会保険労務士 ・宅地建物取引士 ・司法書士 など |
向いている人の特徴 | ・法律に興味がある ・コミュニケーション能力がある ・人の役に立つ仕事がしたい |
向いていない人の特徴 | ・地道な事務作業が苦手 ・プレッシャーに弱い ・人と話すのが苦手 |
厚生労働省の職業情報提供サイトによると、独立前の行政書士の平均年収は約591万円です。
平均年齢は42.7歳で、85.2%の人がフリーランスとして独立しています。
行政書士になるには次の3つの方法があるため、自分の理想のキャリアに向けた選択をしましょう。
- 行政書士試験に合格する
- 弁護士・弁理士・公認会計士・税理士の資格を取得する
- 公務員として一定期間(17年〜20年以上)行政業務に従事する
参考:日本行政書士会連合会
行政書士は、フリーランスとして独立している人が85.2%と多いのが特徴です。
司法書士やFPなど、ほかの資格と組み合わせて顧客ニーズにワンストップで対応できるようなると、より専門性の高いサービスになり年収1,000万円以上も目指せるようになります。
FP
FP(ファイナンシャルプランナー)は、お金に関するさまざまな相談にのる仕事です。
具体的には、家計管理・住宅ローン・保険の見直し・教育資金の準備・老後資金の準備・相続対策などの相談に対応します。
FPが40代女性におすすめの理由や、仕事に活かせる経験、必要な資格などは次のとおりです。
40代女性におすすめの理由 | ・在宅OKで自分のペースで働ける ・同世代の女性クライアントから信頼を得やすい ・豊富な人生経験でより実践的なアドバイスができる |
仕事に活かせる経験 | ・銀行や証券会社での実務経験 ・営業職でのコミュニケーション能力 ・保険や投資の知識 など |
必須の資格 | ファイナンシャル・プランニング技能士(またはAFP・CFP) |
あると役立つ資格 | ・宅地建物取引士 ・社会保険労務士 ・行政書士 など |
向いている人の特徴 | ・人の相談に乗るのが好き ・数字を見るのが苦ではない ・コミュニケーション能力が高い |
向いていない人の特徴 | ・数字や計算が苦手 ・人と話すのが苦手 ・責任を負う仕事につきたくない |
厚生労働省の職業情報提供サイトによると、独立前のFPの平均年収は約903万円です。
平均年齢は39.5歳で、58.7%の人がフリーランスとして独立しています。
資格は「FP技能検定(国家資格)」と「日本FP協会認定資格(民間資格)」の
2種類です。
未経験からFPを目指す場合は、受験資格がないファイナンシャル・プランニング技能検定3級にチャレンジしましょう。

引用元:日本FP協会
FPは仕事の幅が広く、セミナー講師や執筆を求められることもあります。
2級から実務に役立つ知識を習得でき、ほかの資格も取得すれば独立後の信頼性&収入アップにつながるでしょう。
家事代行
家事代行は、依頼者の自宅で掃除・洗濯・料理・買い物などの家事全般を代わりにおこなう仕事です。
1回のみの「単発依頼」もあれば、定期的に訪問する「継続依頼」もあり、高齢者や共働き世帯の増加によりニーズが増え続けています。
家事代行が40代女性におすすめの理由や、仕事に活かせる経験、必要な資格などは次のとおりです。
40代女性におすすめの理由 | ・特別なスキルや資格がなくても始めやすい ・家事経験をそのまま仕事に活かせる ・家庭やプライベートと両立しやすい |
仕事に活かせる経験 | ・家事や子育ての経験 ・清掃業での専門知識 ・料理やお菓子作りの趣味 など |
必須の資格 | なし |
あると役立つ資格 | ・整理収納アドバイザー ・チャイルドマインダー ・介護福祉士 など |
向いている人の特徴 | ・家事が得意 ・体力に自信がある ・細かな気配りができる |
向いていない人の特徴 | ・体力に自信がない ・細かい指示への対応が苦手 ・人とのコミュニケーションが苦手 |
厚生労働省の職業情報提供サイトによると、独立前の家事代行の平均年収は約396万円です。
平均年齢は43.1歳で、24.4%の人がフリーランスとして独立しています。
日常的な掃除・洗濯・料理・買い物だけでなく、最近は「整理収納」や「作り置き」などの専門的なサービスも人気です。
特別なスキルや資格が必要ないため「スキルなしでできる仕事がない……」と悩んでいる40代女性は、家事代行も検討してみましょう。
「家事のなかでも料理が得意だから、料理専門の家事代行になる!」と、ほかのフリーランスと差別化できるポイントを見つけるのも、独立や収入アップにおいてよい方法です。
フランチャイズ
ほかの仕事とは少し毛色が異なりますが、すでに実績のある企業の名前やノウハウを使って自分のお店をもつ「フランチャイズ 」で独立する方法もあります。
フランチャイズには飲食店・コンビニ・学習塾などさまざまな業種があり、代表的なものには次のような特徴があります。
飲食店のフランチャイズ | カフェ・弁当屋・ラーメン店・ファストフード店などさまざまな種類がある。 飲食業や接客業などの経験がある人や、地域密着型のビジネスに興味がある人におすすめ。 |
コンビニのフランチャイズ | 24時間営業の小売店として地域に根ざしたビジネスができる。 商品管理が得意な人や、生活リズムが整っている人におすすめ。 |
ハウスクリーニングのフランチャイズ | 家庭やオフィスの掃除をする仕事で、比較的少ない初期費用で始められる。 掃除が得意な人や、体力に自信がある人におすすめ。 |
フィットネスジムのフランチャイズ | 健康志向の高まりでニーズが拡大している分野。 運動指導の経験がある人や、健康に興味がある人におすすめ。 |
美容サロンのフランチャイズ | エステ・ネイル・まつエクなど女性向けの美容サービスを提供する仕事。 美容に興味がある人や、接客が好きな人におすすめ。 |
学習塾のフランチャイズ | 個別指導や幼児教育など、子どもの勉強をサポートする仕事。 教育に関心がある人や、子どもと接するのが好きな人におすすめ。 |
フランチャイズのメリットは、本部のサポートがあり、経営初心者でも安心してお店を始められること。
すでに実績のある企業の名前を使えるので、集客がゼロになる心配もありません。
一方デメリットは、加盟金やロイヤリティの支払いが必要なこと。
基本的には本部のルールに従って運営することが求められるため「独立=自由」のイメージがある方には向いていないかもしれません。
しかし、独立開業のハードルが下がることは事実です。「自分でお店を持ちたいけれど、ゼロからのスタートは不安……」という方にとって、フランチャイズはよい選択肢のひとつといえるでしょう。
まず何をする?40代起業の始め方【5ステップ】
40代からの独立・起業を成功させるには、しっかりとした事前準備が欠かせません。
ここでは具体的な5つのステップに分けて、起業までの道のりをご紹介します。
Step1|スキル・経験を整理する
40代から独立・起業を目指す方は、まずスキル・経験の整理から始めましょう。
「自分には、仕事につながる特別なスキルなんてない……」と思う人も多いですが、20代〜30代で知らず知らずのうちに身についたスキル・経験がたくさんあるはずです。
たとえば、次のようなスキル・経験がないか思い返してみましょう。
- 〇〇の資格をもっている
- 〇〇という機械を扱える
- 営業で月◯万円売り上げた
- 部下を◯人マネジメントしていた など
また、これらのような社会的なスキル・経験がなくても、次のような強みがあるかもしれません。
- パソコンをよく使っている
- 家事や節約には自信がある
- 子育てで身につけた段取り力がある
- 地域の活動でリーダーをした経験がある など
ほんの些細なことでも自分のスキル・経験を書き出しておくと、自分にぴったりあう仕事を見つけやすくなります。
「こんなことは誰でもできる」と思わず、客観的に自分の強みを把握することから始めてみましょう。
Step2|将来性をリサーチする
スキル・経験の整理ができたら、次は将来性のある仕事をリサーチしましょう。
将来性のある仕事は社会的な需要が安定しているため、仕事を受注しやすく、独立してすぐに収入がなくなるリスクが少なくすみます。
将来性のある仕事をリサーチするときは、次の4つのポイントをチェックしてみてください。
- 需要が安定しているか
- 人々の生活に必要な仕事か
- AIに代替される心配がないか
- 専門スキルを活かせる仕事か
また、リサーチする際は「業界の成長性」「競合他社(ライバル)の状況」「顧客のニーズ」などもあわせて調べておくと、より安心して起業の準備を進められます。
Step3|理想の働き方と照らし合わせる
将来性のある仕事をリサーチしたら、次は「自分の理想の働き方」と照らし合わせて考えてみましょう。
たとえ「これまでのスキルを活かせて、バリバリ働ける将来性のある仕事」を見つけても、本心で「本当は、田舎でのんびり働きたいのにな……」と思っているなら、その仕事を長く続けるのは難しいかもしれません。
長く続けられる仕事を選ぶには、次の3つが重なる仕事を選ぶことが大切です。
- 自分のスキル・経験が活かせる
- 将来性がある
- 自分の理想の働き方に合っている
これら3つが重なる仕事を選ぶと、スキルなしで起業しても無理なく長く続けられます。
Step4|必要な資格を取得する
専門性のある仕事で起業したい場合は、先に必要な資格を取得しておきましょう。
今回紹介した11職種のなかでは、公認会計士・行政書士・FPが専門性のある仕事にあたります。
また、必須の資格がない仕事でも、次のような「さまざまな業界で活かしやすい資格」を取得しておくと業務や経営に役立つことがあります。
- 簿記検定
- 行政書士
- 中小企業診断士
- 社会保険労務士
- 宅地建物取引士
- FP など
「40代でスキルがない……」「自慢できるような経歴がない」と悩む人ほど、起業をする前に資格を取得し、アピールできる武器を増やしておくことが大切です。
関連記事:【男女別】40代のセカンドキャリアにおすすめの資格14選!選び方も解説
Step5|まずは副業から始める
「今すぐ起業したい!」という場合も焦らず、まずは副業から始めることをおすすめします。
副業から始めることで「起業に失敗して、いきなり収入がゼロになった……」というリスクを避けられます。
独立・起業するタイミングの目安は、月々の生活費を3ヶ月〜半年以上安定して稼げるようになってから。
スモールステップ(副業)から確実に歩みを進めることで「私にはスキルがない」「初めての起業で不安……」という40代女性でも、失敗を防ぎながら夢を実現しやすくなります。
関連記事:【週末林業の始め方】副業で林業をするメリット・デメリットも紹介
40代から独立しやすい仕事でよくある質問
最後に、40代から独立しやすい仕事でよくある質問をご紹介します。
Q1. スキルなしの40代女性におすすめの仕事は?
スキルなしの40代女性におすすめの仕事は「Webライター」です。パソコンとネット環境があれば始められるうえ、特別なスキルや資格がなくても案件に取り組めます。
実際に、Webライターはスキルなしで副業から始めている人も多く、仕事を受けながらスキルアップ&収入アップできます。在宅で自分のペースで働けることや、家庭との両立もしやすいのも嬉しいポイントです。
Q2. 家庭と両立したい40代女性におすすめの仕事は?
仕事と家庭を両立したい40代女性におすすめの職種は、Webデザイナー、Webライター、Webマーケターなどの「在宅でできる仕事」です。在宅OKの仕事は場所や時間に縛られず、自分のライフスタイルにあわせて働けます。
「パソコンは苦手……」という場合は、FPや家事代行などの仕事もおすすめ。FPは自宅を職場&事務所にでき、家事代行は時間の融通が利きやすいメリットがあります。
Q3. 身体を動かしたい40代女性におすすめの仕事は?
身体を動かしたい40代女性におすすめの仕事は、家事代行やフランチャイズ(飲食店、ハウスクリーニング、フィットネスジムなど)などが挙げられます。
家事代行なら掃除や整理整頓で適度に身体を動かすことができ、ハウスクリーニングのフランチャイズなら本格的な清掃作業で運動量が自然とアップします。
また「未経験から一生もののスキルを身につけたい!」という40代女性には、森林のなかで働く林業もおすすめです。
最近は「林業女子」という言葉もあるほど、女性の林業従事者が増えています。林業は研修や支援制度が充実しているほか、将来的には独立も可能。地方移住を叶えたい40代女性にはとくにおすすめの選択肢です。
まとめ
人生100年時代。40代から独立・起業を目指しても、決して遅いスタートではありません。
むしろ40代は、これまでの人生経験やスキルを“自分の武器”として、しっかり活かせる絶好のタイミングです。
今回紹介した11職種は、スキルなしの女性でも始めやすいものから、将来性があり長く続けやすいものばかり。
まずは自分のスキル・経験を整理するところから始め、理想の働き方と照らし合わせながら、自分にぴったりの仕事を選んでみてください。
もっとも大切なポイントは、リスクを最小限に抑えたスモールステップ(副業)から始めること。
40代からの人生がこれまで以上に輝くよう、独立・起業に向けた第一歩を歩み始めてください。